いつもよりも脚が太く見えてしまい、気分が滅入っちゃうのがふくらはぎのむくみですよね。
スボンもパツパツに見えてなんだか恥ずかしい気持ちになってしまいます。むくみってどうして起こるのだろう。と疑問に思った人も多いはずです。そしてできればむくみを改善したいとお考えの人も多いはずです。
今回はそんなふくらはぎのむくみについての記事を書くので、気になる方は読んでみてください!
ふくらはぎのむくみの原因
むくみというのは、体内に余ってしまった水分が原因で痛みを感じずに腫れることで現れる現象です。特にふくらはぎは、心臓から遠い位置にあるためにむくみが起こりやすいとされています。むくみの原因となる事象を紹介するので、予防したい方は知識として知っておきましょう。
同じ姿勢で長時間いる
パソコン業務や飛行機での移動などで、椅子に座りっぱなしの時間が長い人は脚がむくむ原因となります。
これは長い時間脚の筋肉を使用しないことで、脚に溜まった血液や組織液を心臓に運ぶ機能が低下するために、血の巡りが悪くなってしまうからです。
そのため余分な水分や老廃物をうまく回収することができないため、脚に水分が溜まってむくんでしまうというわけなのです。
なのでデスクワークをしたいている人は、1時間に1回は立って脚の筋肉を刺激してあげることでむくみを予防することができます。
疲労の蓄積
身体に疲れが溜まってしまうと、むくみが起こりやすい環境をつくってしまいます。
疲れは、体の様々な機能を低下させてしまいます。血液を巡らすポンプ機能も動きが悪くなってしまいます。そのため水分や老廃物をうまく回収できなくなり、むくみの原因になってしまうのです。
疲れた日はむくみが生まれやすいので、しっかりとケアしてあげる必要があります。
冷え
経験ある人も多いと思いますが、冬場などで気温が寒い時はむくみがでやすいのです。
これは体の温度が下がると、血の流れが悪くなることが原因です。ポンプ機能が正常に働いていても、血の流れが悪いので、脚に溜まった水分をうまく回収できないことが起きてしまうのです。
また、冬でなくても体の基礎体温が低い人がいます。特に女性の方が多いのですが、ストレスや食事、睡眠不足などが原因です。こちらの記事に低体温について詳しく書いているので、一度読んでみてください。
塩分の多い食事
カップラーメンや漬物など塩分の多い食事に偏っていると、むくみが発生しやすくなります。
体内の塩分濃度が多くなると、体が水分を溜め込もうとします。しょっぱいものを食べると喉が乾くのは塩分濃度を調整するためです。
そのため余分な水分を体に溜め込んでしまうために、溢れ出た水分がむくみとなって現れるのです。
塩分が多いものは、むくみの他にも様々な障害を引き起こすので、過剰な塩分の摂取は控えるように心がけてください。
またアルコールを摂取しすぎると、むくみがでることがあります。これはお酒を飲むことで血管が膨らんで水分をためやすい環境になってしまうことが原因です。そして大量の水分を体内に取り込んでしまうために、水分が溜まってむくみが生じるのです。
生理
生理が近づくと、むくみが起きやすい体になってしまいます。
生理になると、体の女性ホルモンが一時的に減少します。そうなると、体温の低下、血行不良などが起こってしまうために、むくみが生じやすくなるのです。
ただしこれらは一過性のものなので、生理が終わると解消されるのであまり気にすることはありません。
老化
年齢を重ねれば重ねるほど、むくみが発生しやすくなります。また単純な運動不足の可能性もあります。
これらは筋力の低下が原因です。筋肉が衰えてしまいポンプ機能の働きが弱くなってしまうことで、水分をうまく排出できなくなってしまいます。
高齢者じゃなくても、筋力が低下するとむくみは発生しやすくなります。特に女性の方は元々筋肉が少ないので、男性に比べるとむくみが発生しやすい体質だといえます。
また身体の衰えや運動不足で自律神経もバランスを崩しがちになるので、運動をしっかり行う事が老化の進行や身体の機能を整える上で重要になってくるでしょう。
その他にも足が太くなってしまう原因についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
・足が太い原因はなんなの?ストレッチなどの解消法を紹介!歩き方が悪い人は要注意!
ふくらはぎのむくみの改善方法
脚のむくみが発生したときにどうすれば良いのかを紹介します。即効性のある方法から、むくみの発生を抑える改善方法を紹介するので、いつも悩まされている方はぜひ読んでください!
食事で改善
食事を意識することで、むくみを起こしにくい体をつくることができます。
むくみになりにくくするために摂取したい成分は、筋肉の働きを活発にする「カリウム」不足するとむくみを起こしやすくなる「たんぱく質」血の流れをよくする「ビタミンE」の3つの成分です。
(カリウム) アボカド・バナナ・えだまめ・ほうれん草etc
(たんぱく質) いわし・いくら・牛肉・あじetc
(ビタミンE) あん肝・あゆ・明太子・うなぎetc
以上が3つの成分を多く含む食品です。これらをバランス良く摂取することでむくみを予防できます。もちろん塩分の多い食事は避けるようにしてください。
運動で改善
運動をすることで、筋力の低下を防ぐことでむくみの予防ができます。
また血の流れをよくする効果があり、水分が足にたまりにくくなる効果も得られます。また低体温の人は、代謝を上げることで改善することもできます。
あまり激しい運動は必要ありません。ランニングやジョギングなどの軽い運動を継続的に行えば効果は得られます。
入浴で改善
むくみを解消するには入浴は非常に効果的といえます。
お風呂に入ることで体の温度が高くなり、血の流れが良くなることが改善につながります。さらにお風呂に入っているときは、脚が浮いている状態であり血液を心臓へと送りやすいのです。
この二つを同時に行えるために入浴はむくみ解消には最適といえます。
さらにお風呂に入ると、多くの汗がでます。汗と一緒に老廃物と水分も排出できるため、むくみも徐々に解消される効果が期待できます。また疲労回復にも向いているので、なるべくシャワーだけで終えずに入浴することを心がげましょう。
リンパマッサージで解消
ふくらはぎにむくみが発生したらリンパマッサージをして対処しましょう。症状を緩和することができます。
リンパマッサージのやり方を紹介します。
1、手で足首から膝までのふくらはぎを5往復優しく揉みます。
2、ふくらはぎを掴んで、足首の骨の部分までを優しくさすってあげます。これも5往復ほど行います。
3、両手でふくらはぎを掴んでしぼるように5回マッサージをします。
4、拳を握って、優しく叩くように下から上へとマッサージをします。
ふくらはぎのリンパ管は丁度ふくらはぎの筋肉にそって走っています。なので足のむくみに繋がっている老廃物をしっかり身体に流してあげることでむくみの症状を和らげることが出来ます。下から上に揉み込む時にしっかり上にリンパを流す様に意識をして揉み込んでいきましょう。
足首のリンパ節から、しっかりとリンパを流していきましょう。
以上がふくらはぎのマッサージの方法です。これにより溜まっていた水分や老廃物を上手く押し上げることができます。
ツボを押す
むくみを改善することのできるツボがあるので、お風呂場や休憩中に押してみましょう!
・湧泉(ゆうせん)
足の裏の土踏まずのやや上にあるツボです。5本の足の真ん中あたりの凹んだところにあるツボになります。指の筋肉の疲れや、足の冷えに効果がありむくみに最適といえます。
特に足裏は血行が滞りやすいのでしっかりほぐして温めていきましょう。足裏の冷えを解消できることで足のむくみの症状はかなり軽減するでしょう。
・委中(いちゅう)
膝裏にあるツボです。むくみの他、腰痛などにも効果があります。足の裏の筋肉は痛みやすいので関節の奥までしっかり押してしまおうとすると逆に痛みが発生し、筋肉や関節を傷つけてしまう恐れがあります。
初めから強く押そうとせず、ゆっくり力をかけていくようにしましょう。マッサージやツボ押しというと強く押す、痛くなるまで押すというイメージがありますが、素人が無闇にツボをおそうとするとしっかりツボが押せずに逆効果になってしまう事がありますので注意しましょう。
・承山(しょうざん)
膝裏と足首の真ん中に位置する場所にあるツボです。脚の疲れやこむら返りに効果があります。ここのツボはふくらはぎのリンパマッサージと合わせて行うのが良いでしょう。
ふくらはぎの力をしっかり抜いて、筋肉を柔らかくした状態で刺激していく様にしましょう。また、このツボ1点を押すよりも、ふくらはぎ全体をマッサージしながらの方が効果はあるものと思われます。マッサージの中にこのツボの刺激を取り入れながら行うことをおすすめします。
その他の足のむくみの解消法についても紹介していますので、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
ふくらはぎのむくみが生じる病気
ただのむくみと思ったら病気の症状である場合もあります。不自然にむくみがでてきた時や、違和感を感じたときのために知っておきましょう。
下半身のだるさなどの症状を伴う場合も、長期的に引き起こってしまっている場合は病気の可能性が強くなります。対策法を打っても改善が行われない場合は、病院での精密検査なども視野に入れて対処していきましょう。
ふくらはぎのむくみの症状を伴う病気には以下の様なものが考えられます。
下肢静脈瘤
足の静脈の血管が詰まってしまい、腫れてしまうという病気です。
血管が詰まることで症状としてあしのむくみや、足のだるさなどを感じ、生活しづらい環境を生んでしまいます。静脈弁の機能が低下し、血行の逆流などが引き起こります。悪化すると激しい痛みを伴う場合もあります。
主に立ち仕事をしている人がなりやすく、妊娠を終えた女性の方なども発症しやすいとされています。また高血圧・肥満体質の人も注意が必要です。
症状が軽ければ生活習慣の改善で自己治療もできますが、下肢静脈瘤だと自覚がないまま過ごしている方も多くいます。
頻繁にむくみが起きる場合は、一度病院に行って診察してもらいましょう。
下肢静脈瘤に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
・下半身がだるいと感じる原因を知ろう!病気の可能性と改善方法を紹介!
心不全
こちらは病気というよりかは、心臓が正常に機能していない状態をあらわしている症状です。
心臓が正しく働いていないと、血液を上手く体内に巡らすことができずに、脚に老廃物がたまりやすくなるためにむくみが生じやすくなるのです。
他にも、息切れや呼吸困難、激しい動悸などが症状としてあります。主に高血圧の人がなりやすく、高齢者の人が心不全を起こすと、他の病気を誘発するため注意が必要です。
薬での治療となりますが、軽い心不全だと自覚がない人も多い為に治療をなかなか行えないという事実もあります。
息切れを急に起こしやすくなったり、むくみを急に感じ出したら一度病院へ行きましょう。
心不全に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
腎不全
腎臓の働きが悪くなってしまい、体内の老廃物を上手く排出できなくなってしまう病気です。
症状として、尿の量が多くなったり、血の尿がでるといったことがあります。症状の前兆としてむくみがでるといったことがあります。
早期発見であれば治療も難しくはないのですが、悪化すると時間がかかるうえ、他の病気を誘発する恐れもあります。尿検査などを受けると調べることができます。
小便に違和感を感じる時は、診察してもらいましょう。
薬の副作用でもこの病気になってしまうことがあります。リリカプセル(リリカ)などの神経性の痛み止めの薬を処方されている場合にこの病気になってしまう事が報告されていますので、もし処方されている場合には医師に相談してみましょう。
腎不全や気になるリリカプセルに関する詳しい記事はこちらの記事を参考にしてみてください。
深部静脈血栓症
足の血管を流れる血流の90%以上を心臓に戻す役割を担っているのが静脈です。この静脈は足の筋膜のさらに奥に存在しており非常に太い血管になります。
この静脈に血栓という血の固まりが出来てしまい、血管を塞いでしまうことを深部静脈血栓症と言います。この血栓が血流に乗って心臓や肺などに流れ込んでしまった場合、最悪の場合は死に至ることもある恐ろしい病気です。
胸の激しい痛みや呼吸困難などの症状に襲われます。この病気の原因は長時間の同一姿勢の状況下での血流の滞りが原因になります。長時間の飛行機のフライトなどで多く発症例があったことから、エコノミー症候群という呼び名もあります。
むくみの原因ともなる長時間の同一姿勢は血栓を発生させてしまう恐れがあるので十分注意しましょう。ただのむくみの症状と軽視していたら思わぬ病気に発展してしまう可能性があります。
まとめ
ふくらはぎのむくみが出来る原因
・長時間同じ姿勢でいる
・疲労の蓄積
・冷えや体温の低下
・塩分の多い食事
・生理によるホルモンバランスの乱れ
・老化による筋力の低下
ふくらはぎのむくみの改善方法
・食事で改善&予防する
・運動することで筋肉の衰えを防ぐ
・入浴することで、老廃物を排出する
・マッサージをする
・ツボを押す
ふくらはぎのむくみが症状としてある病気
・下肢静脈瘤
・心不全
・腎不全
・深部静脈血栓症
以上が今回の記事のまとめになります。女性の方にとってはむくみは天敵ですよね。原因となることを防いでむくみが生じないようにしましょう。もしむくみが現れても、マッサージや入浴などで改善することができます。普段からの努力でむくみが起きにくい体づくりをしましょう!
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