痛みを強く感じると、睡眠が満足に得られなかったり、生活に苦労するということがありますよね。そんなときは、ついつい痛み止めを使ってしまういたくなります。痛み止めを使うことで、生活を楽にすることが出来ます。
そんな時に病院を受診し、痛みを和らげる為に処方される薬の中にリリカというカプセルタイプの薬があります。リリカプセルは神経性の痛みを緩和させる鎮痛剤です。痛みを緩和させることに関しては非常に効果の高い薬ですが、この薬を服用することで副作用が起こり服用を中断する人もいらっしゃいます。
今回は痛み止めであるリリカカプセル25mgの記事を書いています。これから薬を使用する人や副作用が知りたいと考えている人はぜひ読んでみてください。
リリカカプセルについて
まずは、最初にリリカカプセルがどういった薬なのかを知っておきましょう。リリカプセルの効果や注意点、どの様な病気の際に処方される薬なのかなどを紹介します。
◆効能
中枢神経系でカルシウムが流入されるのを抑える効果があり、興奮性神経伝達物質の遊離を抑えるため、興奮して活発になっている神経を落ちかせて、痛みを緩和されるという効能があります。
神経系で発生する痛みに対して効果的な薬になります。神経系の痛みを発生させる病気に関しては一般的な痛み止めでは効果が見られないので、そのような場合に有効です。
主成分はプレガバリンであり、2010年から日本でも販売されるようになり、登場シーンが増えました。
赤茶色と白色をしたカプセルで、ロキソニンなどのロキプロフェンナトリウムが成分の鎮痛剤での効果が低い場合に効果的です。
◆どのような症状や病気の時に使われるか
リリカカプセル25mgは、どういった病気や炎症などの際に処方されるかを紹介します。
リリカカプセルが25mgが使用されるのは、
- 末梢性神経障害性疼痛
- 線維筋痛症
- 坐骨神経痛
- 腰痛やヘルニア
- 帯状疱疹
- 糖尿病性神経障害
などの症状を発症した際に感じる神経の痛みである「神経性疼痛」を抑えるために処方される場合が多くあります。
基本的にはロキソニンなどの痛み止めでは対処できない神経の痛みや痺れなどの症状に対して処方されることが多くあります。特に痛みの種類としては、ビリビリ、チクチク、ヒリヒリ、電気が走るような痛みの場合に処方されるケースが多くあります。
しかし成分的に強い薬とされていて、副作用が多く確認されている薬でもありますので処方は段階を置いて慎重に行われています。
◆用法・用量
次に、リリカカプセル25mgの用法・用量について紹介します。
・神経障害性疼痛の場合
神経障害性疼痛の痛みを抑えるためにリリカカプセルを使用する場合の用量を説明します。
通常であれば、初期用量は成人の方は1回分の主成分として、リリカカプセル75mgを2回服用し、その後の1週間かけて1日用量を300mgまで少しづつ増やしていきます。個人差はありますが、1日に最高用量600mgは超えないようにして、1日に2回服用します。
・線維筋痛症の場合
こちらも神経障害性疼痛と同じく、リリカカプセル75mgを1日2回服用します。その後1週間以上かけて、1日用量を300mgまで少しづつ増やしていきます。しかし線維筋痛症の場合は、300〜450mgの量を維持する必要があります。1日に450mgを超えてはいけません。
上記のように、痛みの原因によって用量が変わってくるので、しっかりと医師の話を聞きましょう。
薬を飲み忘れた場合は、すぐに飲むようにしてください。もしも次の服用時間が近いタイミングで気づいた場合は、次の服用時間から1回分を使用しましょう。
二回分を1度に服用するということ絶対に避けてください。様々な健康被害に繋がる危険性があります。医師からの指導をしっかり守り、服用するようにしましょう。痛み止めではありますが、ロキソニンなどの鎮痛剤と同じ感覚で使用してしまうと思わぬ副作用に悩まされることもあります。
◆使用するのに注意が必要な人
リリカカプセルを使用するにあたって、注意が必要な人を紹介します。
- 以前にリリカカプセルを使って、かゆみ・発疹が発生した
- 肝機能障害を経験したことがある
- うっ血性不全を経験したことがある
- 血管浮腫を経験したことがある
- 妊娠・授乳をしている
- 他にも服用している薬がある
以上のどれかに当てはまる人は、服用する前に医師に相談しましょう。処方されるときに自分の症状をしっかり話して相談することが大切です。一般販売されている薬と合わせての使用でも問題に繋がる危険性がありますので、しっかり医師に相談するようにしましょう。
リリカカプセルの副作用について
では、リリカカプセルを使用するとどのような副作用が現れる場合があるのかを知っておきましょう。副作用を知っておくことで、症状が現れても落ち着いていられます。
◆軽度の副作用
あまり激しい副作用ではく、生活をする上で苦労する軽い副作用を紹介します。
- 眠気
- 浮動性めまい
- 傾眠
- 体重の増加
- 視力の低下(眼障害)
といったモノが挙げられます。他の薬などでも現れやすい副作用ですので、車の運転をする前などに使用するのは避けてください。また、激しい睡魔に襲われる場合もあるので集中しなければならない場面の前などに使用するのも、あまり良くないでしょう。
実際の経験談で副作用で、眠気や眼の障害に関する症状が確認されたので、車の運転をする仕事についていた患者が使用を中止したケースもあります。このように、軽度の症状であっても長時間行う仕事などに影響を与えてしまうと、生活に関わってきてしまうので逆に痛みを止めるよりも重い副作用になってしまうこともあります。
治療目的での薬の服用で逆に副作用で悩ませれてしまうのは意味のないことですから直ちに使用を中止しましょう。
◆激しい副作用
滅多に発生することはありませんが、発生した場合は薬の服用を止めて医師に相談する必要のある副作用を紹介します。
- 呼吸困難
- 全身のむくみ
- 動悸が激しくなる
- 筋肉痛
- 尿が赤褐色になる
- 尿の量が減る
- 顔や唇などが腫れる
- 蕁麻疹が発生する
- 冷や汗がでる
- 発熱・空咳がでる
- 目の充血
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
などが挙げられます。これは全ての副作用を紹介しているわけでありません。これ以外にも気になる症状がある場合は、医師に相談するようにしてください。
顔などが腫れてしまう症状では、薬によって皮膚粘膜眼症候群やアレルギーによるアナフィラキシーショックなどを引き起こしている可能性があります。その他呼吸器障害の間質性肺炎や筋肉痛や尿障害では横文筋融解症、腎不全、腎機能障害などが関わっています。
息切れや、体重の増加、むくみ、疲労感などの症状については心不全や肺水腫などの病気につながってしまっている恐れがあります。
この薬にはアメリカでは全般性不安障害 (GAD)の問題にも繋がる薬として承認されています。薬の中止での依存や離脱症状の危険性もあるので使用には十分注意する必要があります。
実際の例
実際に引き起こった副作用の問題について報告の上がっている物を紹介します。
肝炎と肝機能障害
比較的に最近の2014年に9月18日にリリカプセルの副作用での重篤な障害として医薬品医療機器総合機構が追加情報を発信しました。
リリカプセルを神経障害性疼痛と線維筋痛症の症状で疼痛を発症している患者に対し投与を行っていたところ、因果関係を否定できない肝炎を引き起こし、それが原因で患者が死亡してしまった事故が発生しています。
その他にも医薬品医療機器総合機構が確認したもので3件中1件で肝炎による死亡例が報告され、10件中7件で因果関係を否定できない肝機能障害を確認しました。
この事態を重く受け止め「リリカカプセル」の25mgと75mgと150mgの3つの商品での使用上の注意の説明書きに重大な副作用としての注意書きに追記され、安全性を考慮し劇症肝炎と肝機能障害に関する事項が添付文書に追記されました。
体験談
リリカを使用している人たちの体験談をいくつか紹介していきたいと思います。
「半年間の使用で体重が5キロ増加した」
「歩けなくなるほどの痛みを時々発作のように発症するヘルニアの症状で処方された結果、服用後は発作を一度も感じなかった」
「腰痛治療の一環で使用しているが眠気の症状が非常に強く現れる」
「症状の改善は感じられず、痛みの症状は残り、後遺症だけが増えてしまった印象がある。眠気とめまいの症状が強く毎日服用できない。」
「痛みの改善には非常に有効に効いているが、眠気と吐き気の副作用が強力に感じられる。痛みか副作用の2択を選択している感じ。」
「10日目から副作用を感じ始め、20日間で服用を中止してしまったが、痛みへの効果は得られなかった。副作用が感じられたので服用を中断したが続けていれば痛みが和らいだと考えると、使用していればよかったと思うこともある。」
などの意見があります。かなり多くの人で副作用が現れているようです。薬での副作用はよくあることですが、副作用を感じてしまった場合は非常に怖いですし、使用をためらってしまいますよね。中にはこれだけ副作用が当たり前のように出る薬だと知っていれば、もう少し飲んでみて効果を確認したかったと言う人も居ます。確かに今苦痛に感じられている症状がどの程度改善されるのかは気になりますよね。
信頼できる医師を見つけ信頼関係を築きしっかり、医師と相談しながら服用していくことが重要です。副作用についても医師は経験から患者に情報を伝えるので、患者に起こった副作用などの問題も重要なデータになります。しっかり報告して病気を改善していきましょう。
リリカカプセルを使用する際の注意点
リリカカプセルを使用するにあたっての注意点を紹介します。
◆他の薬との併用
安定剤や精神を落ち着かせる類の薬と併用すると、副作用が発生しやすくなることがあるので避けた方が良いでしょう。さらに他の、痛みを抑える効果のある薬との併用はあまり良くありません。
同時に処方されたもの以外は勝手に併用せずに、医師に相談するようにしてください。
◆食事
副作用として、体重増加が挙げられているように、薬の量が多くなるにつれて体重が多くなることがあります。
そのため、食べ過ぎてしまわないように注意する必要があります。できれば体重が増えないように、軽い運動を行うことをオススメします。また、副作用に眠気を強く感じる場合があるので、飲酒は避けた方が良いでしょう。
◆授乳
赤ちゃんに授乳している人は、リリカカプセルを使用してはいけません。
かなりの量が母乳へと移行してしまいます。
リリカカプセルの入手方法
リリカカプセルは、市販されているので自分で買うことも可能です。
しかし、副作用による事故も多く発生しております。特に、薬を服用した後に運転を行ってしまい、居眠り運転をしてしまうと命を落とす危険もあります。
自分で買う場合は取扱説明書をしっかり読んで、間違った使用方法をしないようにしましょう。
また、使い方がわからなくなった場合などは、医師に相談しに行くことを忘れないで下さい。
まとめ
リリカカプセルの効能
・神経の痛みである疼痛を抑える
どのような病気の時?
・神経障害性疼痛
・線維筋痛症
使用するのに注意する人
・以前に使用して、かゆみ・発疹が発生した
・肝機能障害、うっ血性不全、血管浮腫を経験したことがある
・妊娠・授乳をしている
・服用している薬がある
リリカカプセルの副作用
・眠気
・中枢性めまい
・傾眠
・体重増加
リリカカプセルを使用する際の注意点
・他の薬との併用
・食事
・授乳
リリカカプセルの入手方法
・処方・市販どちらでも可能
以上が今回の記事のまとめになります。リリカカプセルを使用するときは、しっかりと用法・用量を守るようにしてください。また、副作用が発生する可能性があるので、運転前は避けるようにしましょう。
自分で購入した場合は、間違って使用しないように慎重になる必要があります。不安な時は医師に相談しましょう。
薬品には誤った使用で思わぬ病気などの問題に繋がってしまう危険性のある物が幾つかあります。薬に依存してしまったり、断薬した際の禁断症状などが出てしまい精神病に発展してしまうケースも少なくありません。アメリカでも薬の乱用による事故が多くなっています。
先進国はなんでも薬に頼ってしまう所があります。これは、早く直したり手術せずに健康を取り戻せることに繋がるので良いことでもありますが、逆に普段の健康を軽く捉えてなんでも薬で治そうとする悪いことに繋がってしまう危険性も孕んでいます。
神経痛は薬だけでなく運動療法や食事療法なども摂り入れて、症状を緩和させていきましょう。
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