血圧の左右差が出る原因は?疾患の可能性や正しい測り方を紹介!

皆さんは、血圧に左右差があるというのはご存知でしょうか?皆さんが右腕と左腕の太さや力の強さが違うように、右腕と左腕の血管の太さが違います。
そして、人間の血行や血圧も絶えず変化しています。

その為、右腕と左腕の血圧の違いが多少出ることはごく自然な事です。一般的には右腕の方が少しだけ高くなる人が多いそうです。
高齢者の方ほど血圧に左右差が出来やすく、右腕と左腕で10mmhg違う事もありますが、これはよくあることで正常な範囲です。

しかしながら、左右の血圧差が15mmmhgくらいの差が出てくると何らかの血管の詰まり等が怪しまれ、20~50mmhgなど大きな差が出来ると危険信号です。

血圧に極端な左右差が出来るという事は、血圧が低くなっている方の腕に繋がっている血管が詰まっているという事です。放っておくと重大疾患を引き起こす可能性が高くなり、非常に危険な状態です。実は血管の左右差に気づかず放置していると、最悪の場合死に至る病気が進行している場合があるのです。

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血圧の左右差で高血圧や重大疾患に気づかない事も

血管からくる重大疾患に気づかずにショック

例えば、毎日右腕で血圧を測っていて正常だった方が、ある人突然急に脳卒中で倒れるといったことがあります。と言うのも、血管は詰まりの前は血圧が高くなり詰まった先の方が血圧が低くなる特徴があり、腕に繋がる手前の血管が詰まっていたり狭くなっている場合、測定している腕の血圧が低くなってしまうからです。

この方は毎日血圧を測っていましたが、右腕だけしか血圧を測っていたため、血圧が低くなっていなかった左腕の血圧を測定することによって高血圧を見逃してしまいました。

そして、高血圧や血圧の左右差を見逃してしまったことで、血管の詰まりも抱えていたことにも気づかず、脳卒中という重大疾患の兆候を見逃してしまった事になります。この様に、血圧の左右差を見逃してしまう事は命に関わる事態になりかねません。

それを防ぐために、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、「初診時には、上腕部の血圧の左右差を確認する事」との明記があります。

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極端な血圧の左右差で見つかる重大疾患

大動脈解離は恐ろしい

血圧に極端な左右差があるという事は、血圧が低くなっている方はその元となる血管が詰まっている場合が多く、最悪の場合死に至る重大疾患の可能性が非常に高くなります。

ですので、左右両方の血圧を測ることにより、血圧を左右差で高血圧を見逃してしまうのを防ぎ、脳卒中や脳出血、心筋梗塞や腎不全などの病気の予防することが大切です。

大動脈解離

大動脈解離とは、心臓から出ている一番大きな血管である大動脈の血管内部の壁に切れ目が入り、そこから血液が徐々に入り込むことで血管の内膜が中膜や外膜から分離されてしまう大変危険な病気です。これが発症してしまうと胸や背中に激痛が走り、最悪の場合は大量出血で死に至る病気です。また発症した場合手足の血流が悪くなるのが特徴です。2週間以上放置した場合の致死率はなんと70%に上るそうです。

加藤茶さんもかかったこの病気で、石原裕次郎さんもこの病気で大変苦しみました。

突然に発症することも多く、その場合は急性大動脈解離と呼ばれ、急性心筋梗塞と同じくらい危険な急性疾患の一つです。

この病気は高血圧の方が発症しやすく、特に男性は女性の3倍発症しやすいと言われています。

末梢動脈疾患

末梢動脈疾患とは、高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病によって、足に繋がる動脈の内壁の内側にコレステロールがたまって血流を妨げている状態をいいます。そこから血管が硬くなってしまうと動脈硬化と言われる状態になります。

65歳以上の糖尿病や喫煙者の方は特に危険な病気と言われていますので、特に注意しましょう。

以前は閉塞性動脈硬化症や下肢動脈閉塞症と呼ばれていましたが、現在は末梢動脈疾患に等位置されています。

この病気は左右差だけでなく、腕と足といった血圧の上下差によって発見の手掛かりになることもあります。

大動脈炎症群(高安病)

大動脈炎症群とは、15~30歳くらいの若い女性に多い原因不明の病気です。一番最初の報告者の名前を取って高安病とも呼ばれます。

症状は、心臓から出ている大動脈と脳や腎臓などの臓器に繋がる主分枝に炎症ができ、それが慢性化することによって、炎症患部が厚みを増して動脈内部の血管が細くなって血流を妨げるようになります。大動脈に炎症が出来ると、一部動脈瘤が出来るケースもあるようです。

大動脈とその主分枝のどの部分に炎症が出来るかは個人差がありますが、肺の動脈が炎症によって狭くなってしまうと、血圧に左右差が生じます。

また過去に大動脈炎症群を発症した方は、患部によっては数年後に炎症部が傷跡の様に盛り上がって細くなることによって血圧の左右差が生じる場合があるそうです。

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高血圧から発症リスクが上がる病気も怖い

血圧が高くなると、体の全体的に血管により負荷が常に掛かってしまいます。高血圧で血管への負荷が大きくなると、血管は破れない様に厚くなると同時にすこしずつ堅くなってしまいます。

血管が堅くなってしまうと、コレステロールが溜まりやすくなり、より血圧が高くなってしまうという悪循環に陥ってしまう可能性が高くなります。

そうすると以下の様な重大な病気のリスクが非常に大きくなります。

  • 脳卒中、脳梗塞
  • 脳出血、くも膜下出血
  • 心筋梗塞
  • 腎不全
  • 狭心症

高血圧の怖い所は、血管は体全身にめぐらされているため、心臓や腎臓の臓器、脳に繋がる血管、動脈などあらゆるところに病気の可能性が出来てしまう事です。

血圧は左右差をしっかり測るようにして、高血圧を見逃さない様にしましょう。

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足の血圧を測るのも大事!

足の血圧も図ろう

血圧の変化は左右差だけでなく、足など下肢部に表れる場合があります。本来重力の影響で、下肢部は血圧が他の体の部分よりも高くなります。

しかしながら、動脈などに血管の詰まりがあると、その先にある足などの血行が妨げられて血圧が下がります。例えば、腕よりも足の血圧が低くなってしまっている場合は、末梢動脈疾患などの病気の可能性があります。

血圧の左右差でも分かる場合もありますが、定期的に合わせて足の血圧を測っておくと、より下肢部に繋がる動脈などの血管に関する病気の早期発見に繋がります。

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血圧の左右差を正しく測る方法

血圧に左右差があると危険

血圧はちょっとした体の状態や精神状態の変化で変わってしまいます。正しく血圧を測れていないと、左右差があっても分からなかったり、逆に正常なのに血圧の左右差があると勘違いしてしまう事に繋がります。

血圧を測る場合は、片腕でも両腕でも正しい方法で測定するようにしましょう。

血圧測定30分前はカフェイン、ニコチン、アルコールを取らない

血圧は微妙な血管の収縮で変わってしまいます。

カフェインやニコチンは血管を縮めてしまいますし、アルコールは心拍数を上げますので、血圧測定前にはこれらが入っているものを取らない様にしましょう。

体をなるべく圧迫せず、リラックスして測定する

体に圧迫されている部分があると、その部分の血圧が上がってしまいます。例えば、正座をしていると、足の部分が圧迫されて血圧が変わってしまいます。血圧を測定する場合は、椅子などに深く座ってリラックスするようにしましょう。

また、タイツなどの締め付けがきつい服や、ジャケットなど片回りが制限される服も体を圧迫するので、なるべく体が締め付けられない服装で血圧を測定しましょう。

基本は心臓に近い右腕の上腕部から測りましょう

血圧は心臓から体の隅々まで血液を送り込む為の圧力ですので、血圧を測る際は出来るだけ心臓に近い所で測った方がより正確に測定することが出来ます。また、末端部分で測定すると圧力は等で誤差が生じやすいのも理由の一つです。

足など心臓よりも低い位置で測定すると血圧は重力の関係で高くなり、逆に心臓より高い位置になると、血圧は低くなります。ですので、血圧は上腕部を心臓と同じ高さで測るのが基本的な方法です。

しかし、上腕にケガがある場合などは上腕部の代わりに前腕で測定することも可能です。

片腕を測定しあとは1分~2分休んでからもう片腕を測定

血圧は心拍数や呼吸、精神状態など些細な事で変化します。

血圧を測る時も測定部を締め上げて血圧が変化しますので、片方の腕の血圧を測定した後は少しリラックスして呼吸を落ち着けてから、もう片方の腕の血圧を測定するようにしましょう。

朝起きてすぐや、寝る直前などはリラックス時に測定

血圧は些細なことで変わってしまうので、朝に測定する場合はトイレをまず済ませてから血圧を測定するようにしましょう。

また、夜もリラックスした状態を作ってから測定するようにしましょう。

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まとめ

このように血圧の左右差があるという事は、動脈など血管にコレステロールが溜まるなどして血流が悪くなっている可能性があるという事です。そして、それによって生死を問われるような大きな病気の可能性も疑われますので、血圧は左右両方の腕で正しく測るようにしましょう。

また、血圧に差があると危険なのは左右差だけでなく上下差も関係があります。それは心臓から下肢部や臓器に繋がる動脈の血流が妨げられて発症する動脈乖離などの危険な病気があるからです。そういった病気を防ぐためにも、足の血圧も定期的に測るようにしましょう。

そして、これらの元となるのは多くの場合高血圧が関係しています。血圧の左右差によって病気の原因となる高血圧を見逃さないためにも、血圧は左右両方の腕で定期的にかつ正しい方法で測っておくことが大切になります。

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