ゴロゴロした音やグウグウという音がお腹から聴こえてくる時ってありますよね。イメージとしてはお腹が空いた時に鳴るというイメージが強いはずです。
一人でいる時はお腹が鳴っても気にならないのですが、友人や恋人といるときは恥ずかしいものですよね。特に静かな場所にいた時などは、お腹の音がでないか心配になってしまいます。
また、お腹の状態が悪いのではないかと相手にも心配させてしまいます。また、頻繁にお腹の音がなってしまう場合は腸や胃などの器官に異常が発生している可能性もあります。
今回はそんなお腹が鳴ることについての記事を書いたので、お腹が鳴る理由や問題となる原因などを知りたい人は是非読んでみてください!
お腹が鳴る原因
どういった状況のときにお腹がなるのかを知りましょう。原因を知っておくことで、お腹が鳴るのを回避することができます。
空腹の状態
多くの人がイメージするお腹の音といえば、空腹の時に発生する音ですよね。空腹時はお腹が鳴ります。
これは胃腸の中が空っぽの状態になっている時、に胃腸が収縮運動を行うことで発生します。「空腹期収縮運動」や「食後気収縮運動」と呼ばれており、胃腸に残った残ってしまった少量の食べカスを排出するための運動です。胃腸の運動は意識的に行えるものではないので、いくら意識してもこの収縮運動は引き起こります。
食後6時間〜8時間の間にこの働きが活性化し、お腹から音が発生するケースが多くあります。胃や腸の中が空っぽの状態だと空間が出来てしまうので音も鳴りやすくなります。
丁度消化運動が終了し胃の働きもまだ活発なタイミングに起こりやすい傾向がります。
またダイエットなどをおこなている場合は空腹の時間が長くなってしまいますのでその場合もお腹が鳴りやすくなります。
満腹の状態
意外に思う方もいるかと思いますが、満腹の状態でもお腹から音が発生する場合があります。
食べ物は、口から入ってきて胃で消化された後に、腸を経過して肛門から便として排出されます。この過程において、腸に入る時にガスが発生します。このガスが腸を動かすことで音が発生するのです。つまり満腹時のお腹からする音は、腸が動く音だといえます。
またこの時に発生するガスはおならとして排外に排出されます。こちらの記事におならについて詳しく書いてあるので、気になった人は読んでみてください。
早食いである
あまり量を食べていなくても、早食いの人はお腹が鳴りやすい状態になってしまうので注意しましょう。
早食いをすると、食物と一緒に多くの空気を飲み込んでしまう傾向にあります。空気がお腹に溜まると、上記のように腸を動かしてしまって、お腹から音が発生してしまうという現象が現れてきます。
ということは炭酸飲料などは、ガスを飲んでいるようなものなのでお腹から音が発生する可能性が高くなります。お腹が鳴るのを避けたい場面であれば、炭酸飲料を飲むのは避けたほうが懸命だといえます。
食べたもの
満腹でもないし、空腹感がある訳でもないし、早食いでもないのに音がするという場合は食べたものが原因で音がしてしまうことがあります。
例えば熱すぎる食べ物や冷たすぎる食べ物、辛すぎる食べ物を食べた時にお腹から音がする原因になります。
これは胃腸に対しての刺激が強く負担になっているために、胃腸の働きが活発になってしまい音が発生するのです。
ストレス
直接的な原因とはいえませんが、ストレスが溜まっているとお腹がなりやすい状態になってしまいます。
ストレスが溜まることで自律神経が乱れてしまいます。腸は自律神経の影響を受けやすく、バランスが崩れてしまうと腸が正常に働かなくなります。そうなると食物を消化する際に、ガスを上手く排出できなくなりお腹から音がする原因になってしまうのです。
また緊張した時というのは、無意識に奥歯を噛み締めてしまう場合があります。奥歯を噛みしめると胃腸に空気を飲み込みやすくなってしまい、お腹が鳴る原因となる事があります。緊張やストレスが特に関係している胃腸の働きの問題には過敏性腸症候群の問題もあります。
これは現代病とも呼ばれていて原因が多岐にわたり判明しにくい事もあります。特定の状況や緊張、ストレスなどが引き金になり腸の運動が活発になり音を出したりお腹が痛くなるなどの症状が引き起こります。頻繁にこれらの症状が出てしまう場合は慢性化してしまい病気に繋がってしまう危険があるので注意しましょう。
ファッション
服装によっては、お腹が鳴りやすくなる場合があります。
想像するとお分かりになると思いますが、ベルトをきつく締めたりゴムウエストがきつい服装はお腹の辺りを圧迫してしまい、胃腸の働きを制限してしまう場合があります。
特に女性の場合は、ストッキングやウエストの絞られたワンピースなどを好んで着ている人は気をつけた方が良いでしょう。
休んでいる時
お腹の音は休んでいるときやじっとしている静かな時に良くなるイメージはありませんか?周囲が静かだから音を認識しやすいこともありますが、休んでいる時に胃腸の働きは活発になる事が関係しています。
これは、副交感神経が優位に働いているからです。交感神経を活発に働かせている時は胃腸などの内臓の働きは弱くなります。緊張状態になり、身体を動かすことに集中するからです。
基本的に消化や胃腸のぜん動運動などの働きは休んでいるタイミングに活発になります。食べてすぐ横になると牛になると言いますが、寧ろ食べた後にしっかり休息することで消化は良くなり、早く食べ物が消化されるので胃の中に長期的に食物が残らずに便秘になりにくかったり、太りにくくなります。
なので休んでいるタイミングは胃腸の働きが活発になり音が鳴りやすくなります。休んで副交感神経が働くタイミングは目を閉じたりすることで光の摂取量が少なくなることや、横になること、筋肉を休ませること、意識を落ち着かせること、呼吸を深くすることなどを行うことでスイッチが切り替わります。このタイミングで食後気収縮運動が起きやすくなります。
病気の可能性
上記の原因がどれも当てはまらない上に、いつまでも鳴り続けるという場合は胃腸が炎症を起こしたり病気になっている可能性があります。
下記でおなかがなる症状のある病気を紹介しているので、心当たりのある方は一度読んでみましょう。
お腹の音の止める方法
では実際に音が出てはいけない場面になった場合、どのような対処法を取れば音を止めることが出来るのかその方法を紹介します。自分に合う方法を探してみてピンチの時に使えるようにしておきましょう。
変なタイミングでお腹がなって周囲から注目を集めてしあわないようにしましょう。
背筋を伸ばす
人間の体は誰しも少しは丸まっているものです。その状態ではお腹がなりやすくなってしまうので、背筋を伸ばすことでおなかが鳴るのを止めることができます。
丸まっていると、腹腔の面積が広くなってしまいます。背筋を伸ばすことで腹腔を狭くし、その空気圧で胃腸が動くのを止めることが一時的にできるのです。
お腹が鳴る時は自分でわかると思うので、鳴りそうと感じたときに背筋を伸ばしてみましょう。音を止めることができます。
お腹を膨らませる
腹式呼吸のようなやり方の対処法です。お腹を膨らませるように空気を取り入れればお腹が鳴るのを事前に止めることができます。
これは胃に空気を取り込むことで、その空気圧により胃腸の働きを一時的に止めることができます。
①の背筋を伸ばす方法と組み合わせることで、絶大な効果を発揮します。お腹の音を気にする時は試してみましょう。
背中を叩く
あまり大きな動きが取れない時はこの方法が良いと思われます。
胃の後ろくらいの位置の背中を叩くことで、胃に溜まった空気を腸に送る手助けをすることができます。
息を吸ってお腹を膨らました後に、背中を叩きながらゆっくり息を吐きましょう。また①と②と同時に行うというのも良いでしょう。
1日3食しっかり食べる
毎日、食事の回数が違うかったり、食べる時間がマチマチだとお腹が鳴りやすくなってしまうので、決まった時間に食べることを心がけましょう。
近年は朝ごはんを食べないという人も多くいます。朝ごはんを食べないということは睡眠時間を考えると、ご飯を食べていない時間がとても長くなります。
朝ごはんを食べることで仕事や学校の最中にお腹が鳴る可能性をぐっと下げられるでしょう。また朝ごはんは、パンよりもご飯の方が消化に時間がかかり腹持ちが良いので、お腹の音に悩んでいる方はご飯を食べるようにしましょう。
上記の原因にもありましたが、早食いはお腹の音の原因になってしまうので、ゆっくりよく噛んで食べることを意識してください。
あまり水分を取らない
食事の時にお茶や水をたくさん飲んでいる人は、少し減らすようにしましょう。
水分を摂りすぎることで、胃酸が薄くなって消化管の消化機能が弱くなってしまい、食べカスが残りやすくなってしまします。食べカスが残るとガスが発生しやすくなりお腹の音が発生する原因になります。
少しづつ喉の乾きを取ることだけを意識して水を飲みましょう。消化が終わってから水分を摂るようにすると、食べカスが残りにくくなります。
ゲップをする
これは仕方なくといった方法ではありますが、ゲップをすることでお腹がなるのを減らすことができます。
上記のようにガスが原因でお腹が鳴っているので、ゲップをすることでお腹のガスを先に出しておくのです。もちろんゲップも自分で故意にできない人もいると思うので、難しい方法かもしれませんが、故意にゲップを出せる人は仕事前などにトイレでゲップをしてガス抜きを行うと良いでしょう。
病気の可能性
普通に生活をしているのに、あまりにも頻繁にお腹が鳴ってしまったり、少し食べただけでも毎回音が発生する場合は病気という可能性もあるので、症状に心当たりのある方は病院へ行くようにしましょう。
過敏性腸症候群
特に胃腸に変化がないのにもかかわらずお腹あたりに不快感を感じて、下痢や便秘などが起きる病気です。
症状の現れ方がマチマチなのが特徴で、「下痢が頻繁に起きてしまう症状」・「便秘になってしまう症状」・「二つが交互に繰り返される症状」の3つに分類することができます。
主に食事の後に発生することが多いのですが、前兆を感じることがなく急に症状が発生してしまうために、いつ起こるか分からないという不安が原因で症状を引き起こす場合があります。
完治することが難しく、命の危険はありませんが、過敏性腸症候群とは長い付き合いになってしまいます。まずは自分が過敏性腸症候群だということを認知することが大切なのです。
特に働き盛りの20〜30代の男女に多く発症することから社会的なストレスが大きな原因となっているのではないかと言われています。過敏性腸症候群は腸の知覚過敏です。何らかの刺激やストレスを受けるとそれに反応して腸の動きが活発になります。
どの様な状況で症状が出やすいのか、自分で分析してみて、医者に報告し治療を行っていきましょう。
過敏性腸症候群に関する詳しい記述はこちらで紹介しています。
胃炎
胃で起こる炎症を総称して胃炎と呼びます。
症状としては、腹部の痛み・吐き気・気持ち悪さなどがあり、お腹からゴロゴロ音がする場合が多くあります。
お酒の飲み過ぎなどにより胃が刺激を受けすぎた時に炎症を起こすことが原因になります。
症状によっては、治療方法も変わってきますので、あまりにも激しい痛みや気持ち悪さを感じる場合は病院へいきましょう。
胃炎に関する記事はこちらになります。詳しくはこちらを参考にしてください。
逆流性食道炎
胃酸や十二指腸液が逆流してしまって、食堂で炎症が起きてしまった状態です。
症状として、胸焼け・吐き気・喉のイガイガ・気持ち悪さなどがあり、お腹から音がするといった症状もあります。この場合お腹からする音が大きくなるのが特徴です。
原因としては、過度なストレス・暴飲暴食・喫煙などがあります。
症状が軽ければ自己治癒でも治せますが、あまりにも痛みや吐き気を感じる時は診察してもらいましょう。
逆流性食道炎の記事はこちらになります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
・逆流性食道炎とは?症状・原因・治療法・検査法を知ろう!どんな人がなりやすい?
呑気症
空気を無意識に多く吸い込んでしまうことで、お腹に空気が溜まってしまうという病気です。空気嚥下症と言われる場合もあります。
症状としては、
・お腹の張り
・ゲップやおならの多発
・胸焼け
・痛み
といった症状が現れることがあります。さらに空気が多く溜まっているので、お腹が鳴ることが多くなってしまいます。
ストレスや早食いが原因となって発症することがあり、それらの原因を取り除くことで症状を改善することが出来ます。
呑気症が疑われる場合はこちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
・お腹が張る原因はなに?症状やメカニズムを知ろう!解消するにはどうすればいい?
あまり気にしすぎるのも良くない
お腹が鳴るのは確かに恥ずかしいと思ってしまいがちですが、あまり気にし過ぎてしまいストレスになるのも良くありません。
お腹が鳴るのは生理現象でもあるので、恥ずかしがるようなことではないのです。また、自分が思っている以上に周りの人間は気にしていない人が多いです。お腹が鳴ってるのを気にしているのが自分だけだと思えば、恥ずかしくも思いませんよね。
あまりにもお腹が鳴る場合は病気の可能性を疑うべきですが、たまに鳴るくらいであれば、むしろ健康な合図だと思って気楽に過ごすという心構えをしておくことも必要です。
まとめ
お腹が鳴る原因
- 空腹感で胃腸が収縮している
- 満腹によりガスが発生している
- 早食いで空気を取り込んでいる
- 胃に負担をかけるものを食べている
- ストレスにより自律神経が乱れている
- 腹部を締め付ける服装をしている
- 病気の可能性
お腹の音の止め方
- 背筋を伸ばす
- お腹を膨らませる
- 背中を叩く
- 1日3食バランス良く食べる
- 食事中の水分を少なくする
- ゲップをしてガス抜きをする
お腹の音がでる症状の病気
- 過敏性腸症候群
- 胃炎
- 逆流性食道炎
以上が今回の記事のまとめになります。
お腹が鳴るのは個人差があります。基本的には鳴る人の方が多いと思われますが、仕事中や恋人とのデートの時は避けたいものですよね。原因になるような行動を避けて、お腹がなるのをなるべく少なくしましょう!
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