お風呂に入った時や、ふとした時に足の爪を見ると黒くなっていて驚いたことはありませんか?
普段は靴を履いていたり、靴下で隠れることの多い足の爪ですから、あまり足の爪を見る機会が無いので気が付きにくいので何か体に異変が起こっているのでないかと不安になってしまいますよね。どうして足の爪が黒くなったりするのでしょうか。
今回は、足の爪が黒くなることについての記事を書いています。足の爪が黒くて悩んでいる人や改善したいと考えている人はぜひ読んでみてください!
足の爪が黒くなってしまう原因を知って自分の症状を理解しましょう。
足の爪が黒くなる原因
では、さっそく足の爪がどうして黒くなるのかを紹介します。自分の足の爪が黒くなってしまっている原因を以下の中から探して症状を突き止めていきましょう。
もし以下の項目からも原因が発見できない時は皮膚科などの専門医にかかり、何かの病気になってしまっていないか診察するようにしましょう。
足の黒くなってしまっている症状は意外と怖い病気の可能性もあります。重度の症状になってしまっている場合早く治療しないと全身に転移してしまうこともありますので、慎重に原因を探っていきましょう。
①血豆(爪下血腫)が出来ている
足の爪が黒くなる原因として一番多く挙げられるのが、爪下血腫によるものです。他にも爪下出血と呼ばれることがあります。
サイズの合わない靴を長時間履いていたり、長い時間ランニングをしたりすることで、足先に圧が加わってしまうことで発生するのが爪下血腫です。また、足の指を角にぶつけた時にも衝撃により皮下出血が引き起こり発生することがあります。
爪の中で出血が起きてしまうために皮膚の下で血液が酸化し固まって黒くなってしまいます。あまり痛みを感じずに、出血する場合もあるため、なかなか気がつかないことも多くあります。
血豆が大きく発生している場合は、病院へ行って血を抜いた方が良いでしょう。他の細菌に感染する恐れもあり、治療が長引いてしまうこともあります。さらに、根元部分から大きく出血している場合は、新しい爪が生えにくくなってしまいます。
あまり痛みを感じず血豆が小さい場合は、自然治癒に任せても大丈夫です。症状にもよりますが、おおよそ一ヶ月前後で自然に治ります。
出来れば予防するのが一番なので、靴のサイズを確認するなどして、足の爪に負担がかかりにくい状態にしましょう。
血豆に関する記事を紹介しておきます。合わせて参考にしてみてください。
②ほくろ
ふと気がついた時に、小さい斑点がある場合はほくろの可能性も考えられます。
爪が成長していくと同時に、黒い斑点が先の方に移動していくのであれば、ただのほくろなのであまり心配する必要はありません。
ほくろは、刺激が加わってしまうとメラノサイトが活発になるために発生します。爪に出来ることもあるので、ほくろの場合は不安にならずにそっとしておきましょう。ホクロはほとんどの場合が先天性に発生しているもので、後天的に発生するホクロは少なくなります。
幼少期の昔からある場合がほとんどなので、足の爪の下の皮膚にホクロが無いかも確認しておくと異変を感じやすいでしょう。稀にホクロは年齢とともに大きくなてしまうこともあります。
皮膚や細胞の成長に伴いホクロのメラサイトの活発になった細胞も成長し、大きくなることがあります。基本的なホクロのサイズは5mm〜7mmくらいの起きさが多く、顔や足にできたホクロは大きくなりやすい傾向があります。
しかし、大きさの変動はほくろの場合は短期間で一気に大きくなることはありません。何年も長時間かけて成長してしまうものなので、短期間で大きさが変わってしまうものはホクロではないことを覚えておきましょう。
もし判断が難しい場合は皮膚科などでホクロかどうかの検査を受けて置きましょう。1度ホクロかどうかの検査を行えばその後は放って置いても他の病気に関係するメラノーマ(皮膚がん)などの症状になることはありません。
ほくろについては、ほくろが増える原因とは!?病気の可能性は!?の記事を読んでみてください。
③メラノーマ(悪性黒色腫)
メラノーマは皮膚がんの原因となる悪性の腫瘍です。ほくろの細胞や色素を生産する細胞ががん化することで発生します。メラノーマが足の爪に現れる場合もあるので注意してください。
その他にも、足の裏・手のひら・背中・顔などあらゆる場所に発生することがあります。早期発見をして症状が悪化することで治すこともできます。しかし、メラノーマについて知っておかないと爪下血腫との見分けがつかない場合もあります。
見分け方のポイントとしては、ほくろや爪下血腫の場合は爪の成長に合わせて、黒の斑点が移動します。しかしメラノーマの場合は移動することがなく、同じ場所から少しづつ大きくなっていきます。また爪下血腫の場合は押すと痛みを感じたり、感覚の麻痺などの違和感の症状がありますがメラノーマではそれらを感じません。爪に発生した場合では判断できませんが、メラノーマは皮膚がんなので、皮膚の毛根が死滅してしまい機能しないので毛が生えることがありません。皮膚にできた場合は毛や産毛が生えていればホクロか爪下血腫で生えていなければメラノーマと判断できます。
また、斑点ではなく縦線状の筋が発生する場合があります。この縦線状の1本の筋が大きくなったり広がったりする場合はメラノーマである可能性が高いので病院へ行った方がよいでしょう。もし、足の爪に黒い斑点や筋を発見した場合は、毎日観察するようにしましょう。
足の爪が黒くなる以外にも、倦怠感や体重の減少、食欲不振などの全身に症状が現れることがあります。こういった症状が現れ出しているときは気をつけてください。
メラノーマが発生した場合は、取り除くために手術を行います。取り除かないと、他の臓器や器官に転移する可能性があるので、放射線治療や抗がん剤を用いて完全に取り除くように徹してくれます。自分はがんとは関係ないと思わずに、注意深く観察し、症状の早期発見を行いましょう。
メラノーマに関する詳しい情報を記載した記事はこちらになりまし。合わせて参考にしてみてください。
④薬剤や放射線治療をしている
病院で治療をしている際に、紫外線や放射線を足の爪にあてた場合は爪が黒くなる場合があります。
治療が終われば、爪の色は正常に戻るのであまり心配する必要はありません。まさか治療をしているのに足の爪が黒くなるとは考えないので、他の病気じゃないかと不安になることもあると思うので、そういったこともあることを知っておきましょう。
⑤アジソン病
足の爪に黒い斑点ではなく、黒い筋が発生している場合は「アジソン病」である可能性があります。
アジソン病は、体のホルモン異常が起きることで発生する病気です。副腎皮質機能不全という状態になっており、全身の気だるさ、胃腸障害、色素沈着といった症状がみられ、足の爪に黒い筋が発生することがります。1つの爪に何本も発生する場合や、何本も同時に爪が黒くなることがあります。
しかしアジソン病が発生すると、足の爪だけでなく体の皮膚の色も黒くなるので、メラノーマと見分けがつきやすいと言えます。
アジソン病は発症してもすぐに気づくことが難しく、症状がなかなか現れない場合もあります。気づいた場合は病院へ行って適切な処置を取ってもらいましょう。
アジソン病に関する詳しい記事はこちらになります。合わせて参考にしてみてください。
⑥便秘
慢性的に便秘の症状が見られる人は、足の爪に黒色や褐色の斑点が現れることがあります。
便秘になることで、内蔵に大きな負担がかかることで爪全体の色が暗くなることがあるようです。特に女性は慢性的に便秘になる人が多くいので注意しましょう。特に女性はネイルで爪に色を塗ることがあるので、爪の変化に気が付きにくいことがあります。爪の変化は体調の変化を表す場合が多いので、普段注意して確認してみましょう。
便秘の原因や解消法に関する記事を紹介しておきます。合わせて参考にしてみてください。
・便秘が一週間続くのは何故?原因や対処方法を紹介!長い便秘のリスクは?
・便秘に効く食べ物はなに?乳製品や食物繊維の多い食べ物を紹介!悪影響な食べ物は?
⑦水虫になっている
足の指先は靴などの影響で蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいために、長時間蒸れてしまっている状態を放置していたり、共通のお風呂マットや同じお風呂に入ることでも原因となる白癬菌が足に移ってしまい、感染してしまうことがあります。
水虫は足の指の間に出来やすいですが、爪に発生する爪水虫という症状もあります。爪の中に白癬菌が入り込み貯蔵されている状態になります。爪の内部に侵入してしまうことで薬品などが届かないこともあり、重症化してしまいやすい傾向があるものになります。
まず健康的な人の足の爪の色は下の皮膚が透けて見えてピンク色をしていますが、白癬菌に感染してしまった人の爪は徐々に白濁していき黄ばんできてしまいます。更に潤いを無くし、爪が乾いてぼろぼろになり、割れやすくなります。これらの段階ではまだ初期の症状になります。
ここから更に放置してしまい、症状が悪化すると次第に爪に線状の筋が入り激しくボロボロになったり、厚みを増して爪の色は黄褐色や茶色と色の変化を経て最終的には黒くなってしまいます。症状としては爪の変形や爪の色の変化、痒みなどの症状があります。
白癬菌の影響で爪水虫になっている事が確認されたら早めに皮膚科に行かないと、黒くなってしまってからでは治療は非常に困難になります。初期症状の内に治療を行っていきましょう。
足の爪が黒い時はどうする?
もしも、自分の足の爪が黒くなっている場合は注意深く観察しましょう。
爪が黒くなってしまっている事を確認した場合に取るべき行動、対処法を紹介します。しっかり行って病気の確認や、症状の早期発見早期治療で大きな危険性のある病気を回避していきましょう。
爪下血腫(血豆)の場合
痛みがひどい場合は、なるべく刺激を少なくしつま先に圧迫感の少ない大きめの靴やサンダルなどの履物を履いて締め付けないようにしましょう。
爪下血腫の自己治療などでの判断の基準は爪の大きさに対する爪下血腫の大きさです。血腫の大きさが爪のサイズの3分の1を締めるような大きさのものや激しい痛みを伴う場合は病院での適切な治療が必要になります。爪下血腫が痛む原因が内出血が起きている部分の血が皮膚の中で行き場を失い、衝撃と共に圧迫感から周囲の皮膚に圧力をかけているからです。
この痛みは血を抜かないと解消されません。血を抜くなどの治療は皮膚科だけでなく形成外科などでも行うことが出来ます。
大きさが小さい場合や、爪の成長とともに移動が確認できる場合、痛みが少ない場合は放置しておいても自己治療が可能です。しかしメラノーマの可能性があるので経過の観察は毎日行うようにしましょう。
メラノーマの場合
特にメラノーマの場合は、早期発見できるきっかけにもなります。自分の爪がどうして黒くなっているかを考えて適切な対処をとりましょう。時間が経ったり体が健康になると元の色に戻ることが多いので、あまり心配する必要はありません。
その黒い斑点が移動しているかの確認や、大きくなっていないかを確認して、メラノーマかどうかの判断をしましょう!あまりにも長い期間黒い斑点が消えない場合は一度病院へ相談へ行きましょう!
爪の色が変色してしまった場合に考えられる病気についてまとめた記事を紹介しておきますので合わせて参考にしてみてください。
・爪が変色するのは病気?色別に考えられる原因や症状、治療法を紹介!
・爪の白い部分について!ないのはマズい?増えるのは病気なの?
・足の爪が白い原因はなに?病気の可能性も?色の変わり方をチェックしよう!
水虫の場合
水虫の場合は、まずは水虫に感染してしまわないように注意することが重要です。水虫を家族の誰かが持っている場合は、同じトイレなどのスリッパやお風呂のマットなどを共有することで白癬菌が感染してしまう可能性が高くなります。
もし水虫の人が居るような環境がある場所ではなるべく感染してしまいそうな行動は避けましょう。また、感染してしまった時は爪が黒くなってしまう前に対処することが重要です。
爪に白濁や黄ばみなどの状態が確認されたら皮膚科もしくは水虫専門のクリニックがある場合はそちらで診察を受診してしっかり直していきましょう。
普段の入浴時にはしっかり足を洗うことを意識して、通気性の良い靴を履いたり、塗り薬や内服薬などを使用することで初期の場合は爪を切らなくても治療できる場合もあります。
夏場や梅雨場などの湿気の多い時期や、高温多湿の環境が生まれやすい状況では水虫になる確率が高くなるので特にこの時期には水虫の対策をしっかりして感染しないように注意しましょう。
また爪の水虫は白癬菌を滅しにくい部分になります、基本的な症状が治っても白癬菌が潜伏している可能性が非常に高く再発のリスクも高いので病院の先生、医師の指示にしっかり従ってしっかり内服薬などを飲んで治療していきましょう。
まとめ
足の爪が黒い原因
・爪下血腫
・ほくろ
・メラノーマ
・薬剤や放射線治療を受けている
・アジソン病
・便秘
・爪白癬(爪水虫)
足の爪が黒い時はどうする?
・大きさで判断し適切な対処を行う
・黒い斑点が移動したり、大きくなっていないかを確認する
・早期発見早期治療で爪を健康に戻す
以上が今回の記事のまとめになります。
足の爪が黒い原因は様々ですが、自分が何か心辺りがないかをまずは確認しましょう。爪下血腫は痛みが無い間に発生することもあるので、靴が小さくて圧迫していないかどうかや、長時間歩いたりしていないかを思い出してみてください。
メラノーマの場合は、黒い斑点や筋が大きく広がっていくので、入浴した際などに確認する癖をつけて早期発見できるようにしておきましょう。
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