自家感作性皮膚炎に注意!完治に必要な治療法は?原因や症状を知ろう!

手にプツプツとした湿疹が出来たと思ったら、背中全体に炎症が広がって、夜眠れないくらい痒い!もしかしたらその皮膚炎、自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)かもしれません。

最初はよくある湿疹が、範囲がどんどん拡大し、全身へと広がってしまう可能性がある皮膚炎です。人や症状の程度によっては、完治するまでに長年を要する場合もあるため、決して見過ごせない病気です。年齢問わず、発症する皮膚炎です。症状の特徴から治療法までの正しい知識をつけて、重症化を未然に防ぎましょう。

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自家感作性皮膚炎とはどんな病気?

自家感作性皮膚炎

自家感作性皮膚炎とは、腹部や背中、腕や脚など、体の一部にジクジクとした原発巣と言われる強力な皮膚炎が発症した後、数日後に原発巣の発疹の周りから全身に、散布疹(さんぷしん)と言われる細かい丘疹ができる皮膚炎です。

つまり、湿疹が全身に広がる自家感作性皮膚炎には、そもそも元となる急性の皮膚炎が存在しているということです。プツプツと出来た湿疹や皮膚のただれ、ちょっとした火傷をそのまま放置していたり、間違った応急処置や治療法により、症状を悪化させてしまうこともあります。

そうすると、発疹が違う場所まで広がり、夜眠れないくらい激しくて強い痒みや痛みを伴ってしまうのです。

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自家感作性皮膚炎の症状の特徴

発疹

自家感作性皮膚炎を発症するまでには、必ず段階があります。

最初に何らかの急性の皮膚炎を発症した後、数日後に患部の周辺をはじめ、顔や上半身、腕や脚などにおよそ1mm程度の散布疹ができます。この散布疹は赤みを伴い痒みも強く、少し熱をもっているのが特徴です。

この散布疹は、1回だけでなく何度も拡大を繰り返し、全身に広がる可能性もあります。プツプツとした湿疹だった散布疹は、範囲が広くなると融合することがあり、大きな水ぶくれになってしまうこともあります。このような状態に陥ってしまった場合、治療に要する時間は長くなります。

そして、痒みも相当強くなり、不眠になったり不安になることで精神的に追い詰められる人も少なくありません。

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自家感作性皮膚炎の原因

虫刺され

皮膚炎の特徴や症状の詳細を理解したら、次は原因を知ることが大切です。

自家感作性皮膚炎には原発巣が存在し、その原発巣を正しい処置と治療で完治することが出来たら、自家感作性皮膚炎への進行は未然に防ぐことが出来ます。ここでは、原発巣となる可能性のある症状は何かを学びましょう。

虫刺されや手荒れ

蚊に刺されて掻きむしり、水泡ができたり膿が出た経験はありませんか?また、洗剤の使用により手がひび割れ、血が出るほど荒れているにも関わらず、負担に負担を重ねた経験はありませんか?実は、蚊などによる虫刺されや家事などで起こした手荒れをそのまま放置したことが、原因になることもあります。

傷口から菌が侵入し、原発巣となる湿疹が発生する可能性もあります。単なる虫刺され、手荒れだから……と見過ごさずに、正しい応急処置をはじめ、不安なら皮膚科を受診しましょう。

貨幣状湿疹

貨幣状湿疹は、「皮脂減少性皮膚炎」とも呼ばれ、皮膚の乾燥が原因で湿疹が起こります。冬など空気が乾燥しやすい時期は特に注意が必要な皮膚炎です。また、虫刺されや金属アレルギーなどの外傷や、扁桃腺炎などの細菌感染が原因になることもあります。

発症すると、湿疹が日が経つごとに大きくなり、茶褐色のコイン型の湿疹が脚を中心にできます。湿疹は、次第に腕や胴体へと広がり、患部はジクジクしたり、かさぶたになったりを繰り返し、痒みは日に日に強くなっていくでしょう。寝ている無意識の状態で患部を掻いてしまい、そこから細菌が侵入したり、散布疹を引き起こしてしまうというのが主なケースです。

貨幣状湿疹は、自家感作性皮膚炎を最も起こしやすい原因とも言われているので、特に注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

遺伝による体質的なものであったり、食生活、ダニやハウスダスト、衣類など繊維質と肌の摩擦など、人によって原因が様々と言われるアトピー性皮膚炎。正しい治療を施したからといって簡単に治るわけではなく、良くなっては再び発症するといった慢性的な皮膚炎であり、原因も未だ分かっていません。

アトピー性皮膚炎の人は、皮膚のバリア機能が常に弱まっている状態です。そのため、細菌などの異質な物質が、皮膚の中に入り込みやすくなってしまうのです。皮膚内に異物が入ってしまった場合、痒みを伴うと同時に、自家感作性皮膚炎を引き起こす原因となります。

 激しい痒みを伴う場合でも、菌の侵入をできるだけ抑えるために、掻かずに我慢して体に傷を作らないようにしましょう。また、睡眠時には手袋をするなどして、無意識の時も掻かないよう予防することをおすすめします。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎とは、皮膚が何らかの物質に触れた際にアレルギー反応を起こし、後に炎症を起こす皮膚炎です。アレルギー反応を起こしやすい物質として、指輪やピアスなどの金属類をはじめ、洗剤などの化学物質や、衣類などの繊維質があります。普段は問題ない人でも、体調によって稀にアレルギー反応を起こしたり、物質自体に毒性がある場合は誰もが接触性皮膚炎になる可能性があります。

アレルギーを起こすと、赤いブツブツなどの紅斑(こうはん)をはじめ、水疱という潰すと水が出てくる湿疹を生じることがあります。赤み、痒みが確認できたら、患部をしっかり消毒してからステロイドなどのかゆみ止めを塗りましょう。赤みや痒み、湿疹が無くならないようであれば病院での治療が必要です。自己判断せずに、医師の診断を受けましょう。

火傷

料理中など、不慮の事故により火傷は身近に起こる可能性があります。この火傷が原因で、自家感作性皮膚炎になる可能性も十分考えられます。

火傷の程度にもよりますが、正しい処置方法をご存じでしょうか?まず、火傷してしまった場合は、氷や氷水で冷やすのではなく、水道水に少なくても10分は患部を浸けて冷やしましょう。その後、痛みが和らいだ場合でも、患部に軟膏を塗り、外部からの菌の侵入を防ぐことが大切です。

皮膚の表面のみの浅い傷の場合は問題ありませんが、深い傷である場合は病院での治療をおすすめします。

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自家感作性皮膚炎の診断方法と治療法

薬

原因となる皮膚炎の発症に疑いがある場合や確信が持てる場合、すぐに医師の診断を受けましょう。ここでは、病院へかかった際の医師の診察時の注意点と、主な治療法をまとめました。

診断方法

自家感作性皮膚炎は、似た症状の皮膚炎がいくつかあり、医師の診察を受けたにも関わらず、別の皮膚炎と間違われてしまうケースも少なくありません。

例えば、体に合わない食べ物を食べた際の発疹や金属アレルギーなどが原因で、水疱ができて全身に広がる「小児ストロフルス」。さらに、水痘帯状疱疹ウイルスに感染し、発症する「水痘」も間違えやすいと言われています。

これらの皮膚炎と区別するためには、正確な医師の診断の必要性が最も問われるとはいえ、患者自身がこれまでの経緯や症状の進行の仕方を明確に医師へ伝えられるかどうかも、非常に大切だと考えられています。原発巣の原因や出来た箇所、散布疹がどのように広がっていったのか、大きさや症状の程度など、聞かれた質問には答えられるように、しっかり症状を把握しておきましょう。

治療方法

自家感作性皮膚炎と診断されたら、まずは原発巣となる皮膚の炎症を完全に治すことが大切です。原発巣が完治することで、そこから広がった散布疹も次第に良くなり、完治するでしょう。

原発巣、散布疹を完治させるためには、次のような治療段階を踏んでいきます。まず、ステロイド外用薬を患部に塗り、炎症を抑えていきます。炎症を抑えても患部に痒みが残る場合は、内服薬の抗ヒスタミン薬が処方されるでしょう。ただし、症状の程度によって処方される薬は変わってきます。炎症も痒みも強く重症化している場合、短期間だけステロイド薬の内服を勧められる場合があります。また、湿疹部分に水分を含んでおりジクジクしている場合には、亜鉛華単軟膏(あえんかたんなんこう)を処方される場合もあるでしょう。個人差はありますが、炎症している部分の発疹が収まり、症状が緩和されます。

診断方法の欄にもあるように、自家感作性皮膚炎は水痘や小児ストロフルスなど、症状が似ている皮膚炎が存在するため自己判断は非常に危険です。原発巣が有るか無いかがひとつの判断材料となりますが、それさえも確認することが困難な発症例も多々あります。誤った方法で応急処置、治療を施してしまうと、症状が悪化して取返しの付かないことが起きてしまう可能性もあります。医師の指示のもと、正しい治療を行うようにしましょう。

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漢方薬の併用

漢方

医師に処方してもらったステロイド薬などで、炎症もおさまり痒みも無くなったにも関わらず、また再発してしまった……という場合、漢方薬の併用をおすすめします。漢方薬は基本的に、西洋薬と比べて即効性は無く、服薬し続けることによって徐々に効果がもたらされる薬です。しかし、西洋薬のような副作用の心配がないというメリットもあります。

漢方薬で自家感作性皮膚炎の症状を抑える場合、患部に帯びた熱を下げることと、全身へ広がる発疹を抑えるための漢方薬が選ばれるでしょう。人それぞれ合う合わないや、その時々の体調があるため使われる薬草は様々ですが、一例として「五涼華(ごりょうか)」や「涼解楽(りょうかいらく)」、「消風散(しょうふうさん)」などが多いでしょう。

ステロイド薬を使っても痒みが引かない場合は、「端花露のスプレーやローション」を処方されることもあります。効果が得られるまでには多少時間を要しますが、西洋薬で改善しない場合の一種の可能性として、漢方薬を知っておくのもいいでしょう。

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まとめ

痒くて眠れないなど、日常生活をまともに送れなくなる可能性もある自家感作性皮膚炎。原因となる原発巣を正しい方法で完全に治癒させなければ、発疹は勢いを増して広がるばかりです。自己判断せずに、適切な治療を一刻も早く受けることが何よりも大切です。

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