くるぶしの黒ずみの治し方とは?自分で出来るケア法と病院での治療を紹介!

夏になると、家でも外でも、素足で過ごすことが増えますよね。素敵なサンダルやミュールを履いた時、素足がきれいでないとガッカリしますし、オシャレをするのも億劫になってしまいますよね。爪やムダ毛の処理など、脚をきれいにするために努力をしている人は多いでしょう。

しかし、ついつい見落としがちなのが、くるぶしです。よく見てみたら、くるぶしが黒ずんでいた・・・なんていうことはありませんか?くるぶしは自分では気が付きませんが、人からは意外と見られているところですから、きちんとケアしておきたいですね。

そこで、くるぶしが黒ずんでしまう原因とケアの方法についてご紹介します。

黒ずみの原因とは?

染み

皮膚が黒ずみやすいところと言えば、くるぶしやヒジ、ヒザなどが代表的です。いわゆる関節にあたるため、日常的に擦れたり圧迫されたりと、外からの刺激の多い箇所ですよね。では、外から刺激を受けると、なぜ皮膚が黒ずむのでしょうか?

メラニン色素の増加

メラニン色素と言えば、紫外線によるシミやそばかすを思い浮かべる人が多いですよね。紫外線によってシミやそばかすができるのは、皮の奥深くまで入り込んだ紫外線によって、肌の奥にある細胞が傷付けられないよう、バリアを張るためです。しかし、メラニン色素は、なにも紫外線にだけ反応するわけではありません。肌を擦りすぎることが原因で、くるぶしが黒ずんでしまうことにつながるのです。

  • 正座によって床と擦れる
  • ストラップ付の靴や、足に合わない靴を履くことによる擦れ
  • 細身のズボンを履くことで衣服とくるぶしが擦れる
  • レギンスのような締め付けの強いものを履くことで、足首から先が血行不良になり、老廃物が溜まる

くるぶしはもともと新陳代謝が活発ではないため、黒ずみが取れにくい状況下にあります。ですから、黒ずみの原因となる生活習慣を改善していくことが解決への近道です。

肌の乾燥

見た目からもわかるように、くるぶしはあまり湿り気のない場所ですよね。ヒジやヒザと同様、皮膚も少し厚く、乾燥が進むとニワトリのトサカのようになってしまいます。皮膚の乾燥がくるぶしの黒ずみに関係してくるのは、肌が乾燥すると新陳代謝機能が低下するためです。ただでさえ代謝が悪く、黒ずみが取れにくい場所ですから、肌に潤いを与えることを意識しましょう。

また、くるぶしの乾燥が進むと、皮膚が硬くなって痛みを伴うことがあります。これは、皮膚の表面に残っている古い角質が刺激を受けることで、バリア機能を果たそうとして皮膚が分厚くなるために起こります。皮膚が硬くなるとヒビ割れなどにより痛みが出やすくなるため、普段から保湿をしっかりして、肌が硬くなるのを防ぎましょう。また、すでに硬くなっている肌に対して軽石などで擦るのは逆効果ですのでやめましょう。

ケアの仕方としては、少量の石鹸やボディソープで優しく洗い、保湿クリームでしっかりと保湿をすることです。硬くなった皮膚に油分と水分を与え、潤いを取り戻すことが大切ですよ。

日焼け

顔や腕もそうですが、日に当たって紫外線にさらされると、細胞を守るためにメラニン色素が増え、シミやそばかすができます。くるぶしも同じ肌ですから、同じことが起きて黒ずみが生まれるわけですね。

足先はどうしても日焼け止めを塗り忘れがちですが、きちんと紫外線対策をしましょう。紫外線を浴び続けると、黒ずみはどんどん進んでいきますから、早めの対処が大切です。

病気の可能性あり?

病気

くるぶしの黒ずみの原因は、すでに挙げた3つが主な原因ですが、中には病気が隠れていることもあります。

皮膚炎

皮膚炎にもいくつか種類がありますが、くるぶしの黒ずみから考えられるものとしては、以下のようなものがあります。

尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)

尋常性魚鱗癬とは、アトピー性皮膚炎の一種で、肌全体が乾燥し、表面が硬くなって魚の鱗のようになる病気です。角質が増殖する速度が早くなるにもかかわらず、古い角質がなかなか剥がれないためにこのようになります。普通の乾燥肌との見分け方は、以下の特徴で判断します。

  • 乾燥が肌全体に及んでいる
  • 魚の鱗のようになっている

小さな子供が発症しやすいほか、アトピー性皮膚炎になりやすい方に見られることがあります。症状に気付いたら、早めに皮膚科を受診しましょう。

皮脂欠乏性皮膚炎

くるぶしの乾燥と合わせてかゆみも出ているなら、皮脂欠乏性皮膚炎の可能性が高いです。元々は高齢者の方に多く見られましたが、アトピー性皮膚炎を患っている方や、石鹸やボディソープを多用する若い世代にも見られるようになりました。

特に冬は乾燥しやすく、皮膚のバリア機能が下がって皮脂が少なくなります。ただでさえ乾燥しやすい冬は、石鹸の使用を控えたり、お風呂上りの保湿を入念に行って、肌を乾燥から守りましょう。

治療法

保湿クリームなどでかゆみが改善されない場合には、皮膚科で抗ヒスタミン・抗アレルギー薬を処方してもらうとよいでしょう。かゆいからといって決してかいてはいけません。引っ掻くことで皮膚炎が悪化し、より重い症状を引き起こすことにもなりかねません。

糖尿病

糖尿病になると、尿の量が増えるために皮膚が脱水症状を起こします。このため、くるぶしも乾燥し、代謝低下によって黒ずみが起こりやすくなるのです。さらに、糖尿病の合併症によって感覚神経に障害が起き、手足の先にチクチクとした痛みが出ます。

くるぶしの黒ずみ以外に、腫れやかゆみが出ている場合には、糖尿病を疑ってみましょう。早期発見、早期治療が大切ですから、早めに尿血糖値の検査を受けることをオススメします。

自宅でできるケア方法

美白

では、1度黒くなってしまったくるぶしをきれいにするためには、どうしたらよいのでしょうか?自宅でできるケアと、専門的に治療する方法、それぞれについてご紹介します。

角質の除去

くるぶしの黒ずみをケアするには、日頃からきれいにしておくことが大切です。くるぶしというのは、ついついお風呂でも洗い忘れてしまいがちですが、ヒザやヒジと同じように洗うことを心がけましょう。

ただし、くるぶしの黒ずみを早く落とそうとして、ゴシゴシ強く擦るのは逆効果です。擦りすぎるとかえって乾燥が進んでしまい、代謝が落ちてしまうため、黒ずみが残りやすくなるのです。くるぶしはかかとよりも皮膚が薄いため、かかとの角質落としの要領で擦ってしまうと、バリア機能を働かせて、余計に硬くなってしまいます。くるぶしを洗う時には、素手で優しく洗うよう心がけましょう。

ピーリングゲルなどで角質除去を行う時は、やはり擦りすぎには注意です。また、角質を除去したあとの肌は非常にデリケートですから、顔や腕と同じように、しっかりと保湿をしてあげましょう。きちんと保湿することで、柔らかい、しっとりとしたお肌になり、黒ずみ解消にも役立ちます。

重曹での角質ケア方法

ピーリングゲル以外にも、重曹を使って簡単に角質除去ができます。

  • 重曹:食用のものを使用することをオススメします。スーパーなどで簡単に手に入ります。
  • 化粧水:普段使用しているものでOKです
  • 保湿クリーム:こちらも普段使いものでOKです
  • 手袋:重曹の粒が肌に触れるため、肌荒れのひどい方は用意するとよいでしょう

ケアの手順

  1. 重曹のペーストを作ります。重曹大さじ1杯に対し、水を小さじ1杯です。これらをよく混ぜ合わせます。
  2. 黒ずみの気になる部分に、重曹ペーストを塗っていきます。
  3. ペーストを塗った部分を、手の指の腹を使い、円を描くようにマッサージします。
  4. マッサージが終わったら、水できれいに洗い流しましょう。
  5. タオルでやさしくふき取ります。この時、力を入れてゴシゴシ擦ると黒ずみを悪化させますので注意が必要です。
  6. 化粧水・保湿クリームでマッサージした箇所をしっかりと保湿します。

これを、月に1~2回のペースで行いましょう。1回のケアでは黒ずみが消えることはありませんが、何度も繰り返していくことで、徐々に目立たなくなります。また、効果には個人差があるため、焦らず、ゆっくり行うことが大切ですよ。

市販のくるぶし美白クリームを使う

皮膚科に通う以外でも、市販の美白クリームで治療することもできます。今は市販品でも多くの黒ずみ美白クリームが出ていますから、自分に合ったものを探してみるものよいでしょう。

皮膚科での治療方法

治療

自宅でのケア以外に、専門的な治療を受けたいという場合には皮膚科がオススメです。

黒ずみ除去レーザー

皮膚科での治療法で増えているのが、レーザーによる治療です。効果が高いため人気が広がっていますが、一般的な治療法ではない上、治療費が高いのが難点です。

ハイドロキノンクリームによる治療

ハイドロキノンとは

ハイドロキノンは、シミの原因となるメラニン色素の発生を抑えるのに加え、メラノサイトと呼ばれる、メラニン色素を作り出す細胞そのものを減らす成分です。シミ予防のコスメ用品にはビタミンCやプラセンタなどの美白成分を含むものが多くありますが、ハイドロキノンの効果はこれらの美白成分の10~100倍あるとされ、威力は絶大です。

さらに、シミの予防だけでなく、すでに肌に沈着しているメラニン色素にまで効果を発揮するため、すでにできてしまったシミ対策にも効果を期待されています。

ハイドロキノンの副作用

  • 炎症や赤み

ハイドロキノンは、効果が高い分、肌への刺激も強い成分のため、人によっては炎症や赤みが出ることがあります。使用前に必ずパッチテストを行い、肌に異常が出ないか確認しましょう。

  • 白斑が出る場合がある

ハイドロキノンはメラノサイトの働き自体を抑える成分のため、長期的に使用したり、成分濃度の高いものを使用したりすると、肌に白斑が現れる場合があります。メラノサイトの働きを抑えることによりメラニン色素が生成されず、部分的に色が抜けてしまうために起こると言われています。期間にして1年以上、濃度にして6%以上の高濃度のものを使用した場合、白斑を発症するリスクがあります。

濃度4%以下のものでは発症リスクが低いとされていますので、使用する際、濃度には十分な注意が必要ですね。

使用上の注意点

  • 紫外線対策を怠らない

ハイドロキノンを使用すると、肌は非常に紫外線に弱くなります。言わば、日焼け止めを塗らないで海へ出かけるような無防備さです。ですから、ハイドロキノンを含むコスメを使用した日には、忘れずに日焼け止めを塗りましょう。紫外線を極力カットすることが大切です。

  • 酸化に注意

ハイドロキノンは酸化しやすい成分のため、ハイドロキノン含有の化粧品などは、開封から1ヶ月程度で使い切るようにしましょう。1ヶ月をすぎたものは肌に刺激を与える可能性が高いため、もったいなくても捨ててください。また、保管方法としては冷暗所がオススメです。

  • 使用濃度に注意

ハイドロキノンは刺激の強い成分ですから、肌に合った濃度のものを選ぶことが肌トラブルを避ける上で重要です。

ハイドロキノン1%~3%

安全性の高い濃度で使いやすいですが、その分、効果や即効性は出にくい配合濃度です。それでも、肌お弱い人では刺激を感じる場合があるため、注意深く使用しましょう。

ハイドロキノン4%~5%

濃度が高いため、肌への刺激が強くなります。必ずパッチテストを実施しましょう。赤みやかさぶたが出た場合には、直ちに使用中止し、症状が長引く場合には皮膚科を受診してください。

ハイドロキノン入りクリームは市販品も手に入るようになりましたが、個人の判断で濃度を決めるため、リスクが高まります。やはり、皮膚科で処方してもらうのが安全です。その場合も、用法・用量をきちんと守りましょう。

トレチノインクリームによる治療

成分でトレチノイン酸は、ビタミンAの50~100倍の生理活性効果があると言われます。また、微量であるものの血液内に含まれているものですから、アレルギー反応を起こさないのも安心ですね。ハイドロキノンと併用して使用されますが、こちらも濃度制限があるため、使用の際には注意が必要です。

また、妊娠中・妊娠予定のある方、もしくは授乳中の方は使用できません。

まとめ

足

1度できてしまったら、黒ずみケアにはそれなりに時間がかかります。やはり1番は、黒ずみを作らないことですよね。

  • 顔や手と同じように、紫外線対策はしっかりと行う
  • 乾燥を避け、保湿をしっかりとしておく
  • 正座やサイズの合わない靴などで、くるぶしを摩擦しないように注意する

このように、くるぶしの黒ずみを作らないよう、日頃から気を付けられることはいくつかあります。これに美白クリームなどを併用して、美しいくるぶしを目指しましょう。夏のサンダルはもちろん、パンプスでもスニーカーでも、意外とくるぶしは人から見られているものです。しっかりとケアして、くるぶし美人になりましょう。

  
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