ヒゲを剃った時に起きるカミソリ負け。女性は、ムダ毛を気にする人が多いので皮膚のデリケートな部分をムダ毛処理することも多いのでカミソリ負けが起きてしまう人も多いのではないでしょうか。
特にこれからの季節は露出する機会も増えるので、カミソリを使って毛の処理を行う人もたくさんいますよね。肌を見せることが多いのに、カミソリ負けがあると隠したくなってしまいます。
カミソリ負けが起きないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか?対策法・対処法などについても紹介していきます。
今回はカミソリ負けについての記事を書いています。カミソリを使って肌が荒れている人や、これから処理を行おうと考えている方はぜひ読んでみてください。
カミソリ負けの症状について
そもそもカミソリ負けってどういう状態のことを言うのでしょうか??カミソリ負けによって皮膚に発生している症状の内容について紹介します。
・カミソリ負けが起きやすい場所について
足や腕などのムダ毛処理を行う人も多いと思いますが、一番カミソリ負けが起きやすいのは顔の部分です。顔は、他の部分と比べて皮膚が薄くデリケートな部分にあたるため最もカミソリ負けしやすい場所となっています。
男性の方などは、顔のヒゲを剃る際にカミソリ負けを起こした経験のある人も多いのではないでしょうか?
他にもデリケートなゾーンである陰部や脇の下などの部分も同様にカミソリ負けが発生しやすくなっています。カミソリの刃からの摩擦をなるべく抑えるようにする必要があるでしょう。
・症状
カミソリ負けとは、スネの毛や顔のヒゲなどをカミソリで剃った際に起きる肌・皮膚の炎症のことをさします。毛を剃ると同時に皮膚の角質層に傷が起きることで様々な症状が現れます。
一般的に発生する症状については以下の通りです。
- 痛み
- かゆみ
- 赤み
- 湿疹
- 出血
- 皮膚のヒリヒリ感
などがみられます。基本的には、体毛を処理するときにおきますが男性のヒゲのように毎日、処理を行う箇所はカミソリ負けが起きやすいといえます。
・細菌が入る場合も
カミソリによって肌を傷つけた際に、傷口から菌が侵入することがあります。そういった状態を「尋常性毛瘡」といい、主にブドウ球菌が原因で発症するとされています。
尋常性毛瘡になると、赤い丘疹が現れて肌がかさついてしまい、痛みを伴うこともあります。
多くの場合が清潔にして治癒を促していれば、自己免疫力によって自然治癒していく症状になります。しかし稀に長期的に症状が発生し慢性化や広範囲に炎症が広がってしまい、症状が重く、見た目にも非常に目立つようになってしまいますので、その場合には病院へ行くようにしましょう。
尋常性毛瘡の症状の専門家は皮膚科になります。お近くの皮膚科を受診してください。
・毛が皮膚の中に入り込んでしまう埋没毛(まいぼつもう)
カミソリ負けの症状から、傷ついた角質層に伸びてきた毛が潜り込んで皮膚の色が変色してしまったり、炎症してしまい痛みを発する埋没毛の症状が発生する事があります。
角質が傷ついてしまいかさぶたになった表面から毛が生えてくることが出来ないことや、切った毛の表面が鋭く鋭利になることで皮膚を貫通して埋没してしまうなどの原因もあります。
軽度の症状の場合がほとんどで、炎症が広がらない場合は大きく目立ってくることは無く、放置しておいても自然に皮膚内で毛が分解されてしまうので無理に皮膚を破いて取り除かないようにしましょう。
自己処理で皮膚を切ったりすると症状が悪化してしまうことがあります。もし、痛みが発生していたり炎症で赤みが発生している場合は病院での診察を受けてください。
この場合にも皮膚科での治療が最適になります。
・毛嚢炎(もうのうえん)に発展する可能性もある
毛嚢炎はニキビにも似ている小さな出来物が発生してしまう症状で、肌の常在菌である黄色ブドウ球菌が一つの毛穴の中に感染し引き起こる症状です。
もし肌が傷ついたり乾燥したり湿っている状態が継続していると発生しやすい症状になります。
埋没毛などからも発展することのあるこの症状は、痒みや痛みなどの症状は少なく、あまり目立たないので少数発生している場合は、特に大きな問題となることはありませんが、ひどい場合だとカミソリ負けから十数個一気に発生してしまう事があり、この場合には自然治癒が難しくなります。
実は尋常性毛瘡という症状もこの毛嚢炎という症状の集合体になります。夏場の汗をかきやすい時期に多く発生しやすく、思春期などの時期には頻発しやすい症状になりますので、出来るだけカミソリ負けにならない様に、刺激を少なくしていきましょう。
カミソリ負けが起きる原因
いったいどういったことが原因で、カミソリ負けが起きてしまうのでしょうか?
もし今から紹介する原因の問題に当てはまる行為をしてしまっている人はカミソリ負けを頻繁に経験していることでしょう。
原因を知って、出来るだけこれらの問題を排除しカミソリ負けを予防しましょう!
①長期間同じカミソリを使っている
カミソリ負けが起きる原因のなかでも多くの方が当てはまるのが、カミソリを長い間同じものを使っているという場合です。
カミソリの刃が、時間とともに切れ味が悪くなっていくのでなかなか毛を剃ることができなくなってしまい、何度も肌と刃をこすり合わせることにカミソリ負け起きてしまうのです。
カミソリを安価なものを使っている人は、なるべく買い換えるようにしましょう。だいたい月に1〜2本くらいは買い換えるペースにしないと刃こぼれが始まって切れ味が悪くなってしまいます。
またカミソリをお風呂場に放置している人は要注意です!浴室は湿度が高く、菌が繁殖しやすい環境です。誤って切ってしまった際に、傷口から菌が侵入する可能性が高くなります。使用したカミソリは、しっかりと乾燥させて湿度が低い場所に保管するようにしてください。
カミソリを新しいものに替えるペースについてはヒゲの濃さや使用している範囲によっても異なります。その辺も顧慮しつつ、長期間の使用に注意していきましょう。
②剃り方に問題がある
毛を処理するときに、間違った剃り方を行って肌に負担をかけてしまう場合は、カミソリ負けが起きやすくなってしまいます。
肌に負担をかける剃り方としては、同じ箇所を何度も剃ってしまうという方法です。一度だけでもカミソリの刃というのは、肌に対して多くの負担をかけてしまいます。それをうまく逸れていないために、何度も剃ってしまうとカミソリ負けが起きやすくなってしまうのです。
また、逆剃りもカミソリ負けが起きる原因となる剃り方だといえます。確かに、逆剃りを行うと剃り残しも少なく処理を行いやすいのですが、最初から逆剃りを行って肌に負担をかけている人が多くいます。逆剃りを行う場合は、毛並みに合わせて毛の処理を行ってから剃り残しがある場合だけ行うようにしましょう。
このように剃り方によっては、カミソリ負けを防ぐことも可能になります。正しい剃り方を行うようにしましょう。
③肌が乾燥している
肌が乾燥している人は、カミソリを使用した際にカミソリに負けてしまう場合が多くあるので注意しましょう。
空気が乾燥している冬場になると肌が乾燥してしまうという人は多くいます。自分は乾燥肌じゃないと思っていても周りの空気が乾燥しているとカミソリ負けが起きてしまうことはよくあります。
また普段の食生活や紫外線の浴びすぎなどにより、乾燥肌になってしまうことはあります。詳しくはカサカサ肌とおさらば!乾燥肌の5つの原因と4つの対策とは!の記事をお読みください。こちらの記事に乾燥肌になる詳しい原因などを記載しております。
髭剃りなどを行う際は、専用のシェービング剤などを使用するようにしましょう。石鹸やボディソープを使用してしまうと、少しづつ乾燥肌になっていきます。
また女性の方でムダ毛処理を行う方は、生理中に行うのは避けたほうが懸命です。生理中は、肌がとても敏感になっているので少しの刺激でもカミソリ負けを起こしてしまう可能性があります。
④一つのカミソリを複数の場所に使用している
ムダ毛処理を行う場所は、元々毛深い人では剃る場所が多くなることでしょう。
顔だけでなく脇や胸、陰部など多くの場所をそらなくてはいけない事になるでしょう。場所ごとにカミソリを分けずに一緒のカミソリで剃ってしまっていると、汗をかきやすい部分の毛や肌に付着している菌が移ってしまい、傷口から菌が侵入しやすくなります。
大体がお風呂場で一気にムダ毛を剃ることが多くなると思います。出来れば先に体を洗浄してからムダ毛の処理を行うようにして、場所ごとにカミソリを変えて剃っていったほうが良いでしょう。
⑤シェービング剤を使用せずに処理している
カミソリと肌の摩擦を軽減して、ムダ毛を剃りやすくするシェービング剤などがありますが、これを使用せずにヒゲを剃っていると肌への抵抗が大きくなり、肌細胞が壊れやすくなってしまいますので、カミソリ負けしやすくなります。
ジェルやクリームやローションなどを使用しないとどうしても皮膚に大きなダメージが伝わってしまいます。
カミソリ負けの対策方法について
カミソリ負けを起こさないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか。カミソリの正しい使い方や肌の状態を良くする方法を紹介します。
①正しい毛の処理方法を行う
ムダ毛や顔のヒゲを剃る際に間違った剃り方を行っている人は意外と多いのです。正しい剃り方を知って肌への負担を減らしましょう。正しい処理方法を紹介します。
まずは、毛の処理を行うまえに十分な準備をする必要があります。毛というのは、想像するよりも硬く水分を含んでいないとカミソリ負けが起きる可能性が高くなります。剃る前にシェービング剤や専用のクリームを使うようにしましょう。
次に剃り方ですが、毛には生えている方向というのがあります。その生えている方向と同じ向きに剃る「順剃り」を行うようにしましょう。毛の向きと逆に剃る「逆剃り」を行うと肌へ強い刺激を与えてしまうのです。一度順剃りで毛を剃った後に、剃り残し部分を逆剃りで処理するというのが正しい方法です。肌への負担を減らしてあげる必要があるのです。
さらに、剃った後の処理もカミソリ負けには必要不可欠な対策だといえます。肌に負担がかかっているので、保湿クリームや美容液などを使ってケアをしてあげるようにしましょう。男性の方はヒゲを剃ったあと放置してしまう人も多くいるのではないでしょうか。
以上が正しい剃り方になります。間違った方法を行っていたという人は今日から改善しましょう!
②肌を健康な状態に保つようにする
そもそも肌の状態が良くないと、カミソリ負けが起きる可能性が高くなります。健康な肌質を手に入れることで、カミソリ負けが起きにくくなるうえに炎症が起きても治りが早くなります。
肌を健康な状態に保つには、普段の生活を見直す必要があります。食事においては、たんぱく質やビタミン、コラーゲンを意識して摂取するようにしましょう。
さらに、日常生活に運動を取り入れたり睡眠をしっかりとるなど、肌を健康な状態に保つ方法はたくさんあります。詳しくは、
こちらの記事を読んでください!肌の質を高めてカミソリ負けしないような肌を作りましょう!
もし、どうしてもカミソリに負けてしまうと言う問題が発生してしまっている場合には、脱毛サロンなどで、脱毛してしまってもいいかもしれません。
レーザー脱毛や光脱毛などで完全に毛を処理してしまえばカミソリを使用しなくても良くなるので、検討してみてはいかがでしょうか?
カミソリ負けが起きた時の治し方について
では、実際にカミソリ負けが起きてしまった場合、どのようにすれば早く治すことができるか、問題が発生している状態を対処する対処法を紹介します。
正しい治し方のアプローチをして早く症状を治していきましょう。
①肌への刺激を減らす
カミソリ負けが起きているということは、皮膚の部分で炎症が起きているということになるので、その箇所への刺激をなるべく避ける必要があります。
一度処理をした場合は、何日か間隔を空けるようにしてください。肌が弱っているので、再びカミソリをあててしまうと、なかなか治らずにいつまでもヒリヒリしてしまいます。もし毛が気になっても我慢するようにしてください。
また足や腕の場合は衣服と擦れてしまうと、皮膚への負担になってしまいます。柔らかいコットン製のものやシルク素材などの衣服を着用することで負担を減らすことができます。
そして、上記で紹介した肌を健康な状態に保つ方法を試すことで、自己治癒能力を高めて治りを早くしましょう。
②薬を塗る
顔などでカミソリ負けが起きてしまうと、目立ってしまうのでなるべく早く治したいですよね。そんな時は薬を塗って治りを早くしましょう。
注意してほしいのが、カミソリ負けによってできた赤い発疹をみて、ニキビの薬などを誤って塗らないようにすることです。逆に肌を乾燥させて症状が悪化する恐れがあります。
病院へ行って皮膚の状態にあった薬を処方してもらうか、薬局へ行って薬剤師に薬を選んでもらったほうが懸命といえます。
どうしても、すぐに何か塗りたい場合はオロナインを塗りましょう。オロナインには、殺菌効果都止血効果があるのでカミソリ負けにも有効です。またニキビにもオロナインは効果的なので、迷った際はオロナインを塗りましょう。
まとめ
カミソリ負けで発生する症状について
- カミソリ負けが発生しやすい症状について
- 主な症状
- 傷口からの細菌感染
- 埋没毛
- 毛嚢炎
カミソリ負けが発生する原因
- カミソリの切れ味が悪い
- 誤った剃り方を行っている
- 肌が乾燥している
- 同じカミソリで複数の場所を剃っている
- シェービング剤を使用せずに処理を行っている
カミソリ負けの予防方法
- 正しい処理方法を行う
- 肌が健康な状態になるように保つ
カミソリ負けを早く治す方法
- 肌に刺激を与えないようにする
- 薬を塗る
以上が今回の記事のまとめになります。
カミソリ負けは、カミソリを買い替えたり正しい処理方法を行うなど、毛の処理に対して高い意識を持つことで予防することができます。頻繁に行うことが多い毛の処理こそもう一度見直すようにしましょう。
またカミソリ負けが起きた際も、放置せずに保湿をしっかり行ったり薬を塗ったりすることで早く治すことができます。
この記事を読んで、これからの毛の処理方法を見直しましょう!
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