足の甲の痛みの原因は?病気の可能性について!

突然足の甲に痛みがはしるようになった。それだけだと、なんとなく見逃してしまいそうな出来事です。

しかし、一度だけでなく継続して何回も、また毎日のように痛みが治まらない場合は、何らかの病気のサインが隠れているかもしれません。

足の甲に痛みが発生する原因となっている病気の原因について紹介します。それぞれの症状に対する対処法もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にして痛みの症状を軽減していきましょう。

捻挫や、腱鞘炎によって起こる痛み

足の甲の痛み激しい運動や、長時間負荷のかかる運動をした後で、足の甲に痛みが出た場合には、下肢への疲労が蓄積したことで起こった可能性が高くなります。

また痛みのある場所を確認して、明らかな打撲痕や鬱血(うっけつ)していて皮膚が赤紫色か黒っぽい色になっていないかを調べましょう。もしも皮膚の色に変化がある場合、捻挫や打撲、腱鞘炎などによる外傷性の痛みの可能性が高いでしょう。

捻挫、筋肉痛、関節炎による足の甲の痛み

捻挫まずは捻挫や打撲によって足の甲に痛みが発生している問題について見てみましょう。

特にスポーツをしている人や階段で発生しやすい事故によって発生する怪我になります。

捻挫が原因の場合

捻挫だと明らかに分かる場合には、転んだり足をひねったした自覚症状があるでしょう。たまに普通に歩いていただけで足首をいつの間にかひねっていたという人もいることは確かですが、この場合には靴が足の形に合っていないものは、歩きにくい靴を履いていることで、自然と無理が起きてしまっています。

アンバランスな歩き方によって足首以下に過度な負荷がかかったわけです。ちょうど足の甲の位置に存在しているリフスラン関節という部分に問題が発生している可能性が考えられます。

この関節はジャンプするとき、着地する時などに使う部分ですのでこのリフスラン関節が痛みを発生させている可能性が高いでしょう。

長時間歩く事や傾斜がついている坂道を歩いていると捻挫や打撲、筋肉痛などの問題が知らないうちに発生している場合もあります。

特に運動不足の人に発生しやすい症状になりますので、この問題が発生しているかどうか、前日の行動や痛みの具合から探ってみましょう。

対処法について

まず、筋肉痛、打撲、捻挫の全ては痛みが強く発生している場合は冷やして対処します。

痛みが発生してから2〜3日間のうちは冷やすことで対処してください。特に患部が熱を持っているときは腱や筋、筋肉、関節などの部分が炎症を起こしていて、痛みを強くしているので、冷やして血行を抑えて炎症を軽減することで、痛みが和らぎます。

炎症が治まっているのに冷やし続けてし合うと治癒を遅らせてしまうので、3〜4日目以降で炎症が落ち着いている場合は、温めて血行を良くしてください。

もし1週間以上痛みが継続していたり、日にち経過とともに痛みが軽減していかない場合には整形外科を受診して原因を明らかにしましょう。

骨にヒビが入っていたり疲労骨折、その他の怪我や病気が原因になっている可能性があります。

打撲や腱鞘炎によって炎症が起きている

打撲や腱鞘炎では次に、打撲や腱鞘炎が原因の場合をみてみましょう。足の甲は手の甲と一緒で沢山の腱が通っているので、この問題が発生しやすい部分でもあります。

原因や対処法について紹介します。

打撲や腱鞘炎

打撲の場合、日常生活をしている中で、何かしらに足下をぶつけることで起こります。家の中であれば例えば机やイス、町中だと満員電車の中の他人の足、通行中の自転車や看板などです。自分でも気づかないうちにぶつけている場合があります。

また、寝ている時に寝返りを打つタイミングで壁などでぶつけることもあって、いずれによせ外傷を受けます。打ちどころが悪いと、軽くぶつけただけでも痛みが強く発生する場合があります。特に足の甲は皮膚が薄いので打撲は発生しやすいです。

腱鞘炎の場合ですが、手首の腱鞘炎は誰もが知っていますが、足の甲付近に起こる腱鞘炎は気がつきにくく、そもそも足の甲に腱鞘炎が起こることを知らない人が多いようです。

足の甲の部分には「前脛骨筋腱」や「長母し伸筋腱」「短し伸筋」などが走っています。ですから、運動の仕方や足の使い方によっては、足の甲であっても十分に腱鞘炎が起こるわけです。また捻挫によって重度の靱帯断裂や靱帯損傷が起きた場合にも、その後に腱鞘炎を併発することがよく知られています。

腱鞘炎の場合は、足の指を動かしたときや足指に力を入れた時に痛みが強く発生しやすいでしょう。

打撲や腱鞘炎の対処法

打撲、腱鞘炎の場合も冷やして対処しましょう。

炎症ですから、痛みが強く発生しているときや、症状の発生しはじめは冷やして炎症を抑えましょう。これも2〜3日間が目安になります。冷やし過ぎは逆効果ですので10分程度の時間冷やしてしばらく置いて、痛みが強くなったらまた冷やす。ことを繰り返してください。

特に腱鞘炎や打撲が発生している場所を強く使ったときはよく冷やすと痛みは軽減します。

普段は出来るだけ痛みが発生している部位は使わないようにしてしっかり休めることが最も有効な治療法になります。

どうしても使わなければ行けない場合は、テーピングなどで固定して負担を軽減すると良いでしょう。

捻挫や打撲、腱鞘炎によって起こる痛みへの対処方法

準備運動ストレッチ

それでは捻挫や打撲、腱鞘炎によって足の甲に痛みが出た場合の対処方法を紹介しましょう。主に以下の2つを取り上げました。

準備運動をしっかりする

まずは何より打撲や捻挫をしないように、また腱鞘炎を起こさないように準備運動をしっかりしておくことです。急に過激な運動を行うと、筋肉はもちろんのこと、間接などに無理が起きてケガをしやすくなります。

動きのある運動をする場合には、とくに下半身のストレッチは欠かさず取り組んでください。

運動後の体のケアを心がける

目に見える鬱血などがない場合でも、違和感を感じたら、できるだけ違和感のある患部を動かさずに安静にすることです。またもしも鬱血が起きていたり腱鞘炎になっていた場合には、血が滞らないように、長時間立つような仕事を中断し、過度に運動することを控えます。しばらくの間はできるだけ足を休ませるようにしましょう。

もしも患部が熱をもっているような初期段階では、安静した上で患部をできるだけ冷やすことが有効です。また数日以上、半月程度の時間が経過しており患部に熱を感じない場合には、暖かいお風呂に患部をつけて暖めることで、炎症がひいて痛みがとれるようになります。

炎症を軽くみないこと

軽度であっても一度炎症が起こってしまうと、腱が運動によって引っ張られたり縮んだりするたびに、炎症は治まることなく継続的に起こることになります。

捻挫後に鬱血が引いて、足首も動くようになったからといってすぐにまた負荷のかかるような運動をはじめてしまうと、今度は腱鞘炎に苦しめられることになりがちです。この痛みはだらだらと長期間続くため、ごまかさずにしっかり治療をしなければなりません。

整形外科にかかり、消炎鎮痛剤(湿布など)や抗炎症作用のある飲み薬を処方してもらいます。

疲労骨折

足の形

骨折や疲労骨折が発生している可能性があります。足の甲には小さな骨が密集しているので、それらがぶつかりあって欠けてしまったり、割れてしまっている可能性があります。

痛みやその他の症状について見ていきましょう。

足の甲を骨折する原因

最も多いのがサッカーや長距離走などのスポーツでの疲労骨折や衝撃からの骨折が最も多い原因です。

外傷性の骨折や、同じ箇所に繰り返し負荷をかけてしまうことでの骨折が多くなっています。足の甲には小さな骨がいくつも密集して存在しています。

リフスラン関節という部分で骨折が発生する可能性が高いでしょう。

骨折の場合に発生する症状について

症状としては、激痛、腫れ、内出血と言った症状が発生します。大きく腫れて歩行困難になるほどの痛みを発生させる点が特徴で、捻挫などの場合は日にちの経過とともに痛みが減少するのに対し、骨折や疲労骨折の場合はほとんど痛みが軽減することはありません。

2〜3日をピークに痛みが引かずに1週間以上痛みが継続している場合は必ず病院に行きましょう。

対処法

痛みへの対処は上記同様冷やすこと。痛みの発生すぐには骨折しているのかどうかわからないので、とりあえず冷やして対処しましょう。

骨折レベルの痛みが発生している場合は出来るだけ使わないようにして、これ以上怪我を大きくしないようにしてください。我慢して運動などを続けると割れた骨の破片で足の筋などを傷つけたり、骨を砕いてしまい症状が悪化してしまいます。

出来るだけ早く病院へ行って安静にするようにしましょう。骨の骨折の場合は整形外科が専門家になります。

稀に足の痛みが発生している場合に整体師の元や、接骨院に通われる方が居ますが、ほねつぎや接骨院はあくまで体の歪みなどを矯正する場所であり、医療行為は一切行うことが出来ないです。

まずはレントゲンなどを取って精密に検査できる場所での検査と治療を行ってから原因を明らかにしましょう。

痛風が原因の足の甲の痛みについて

痛風プリン体

さて、どちらかといえば運動は苦手なのでほとんどしていないし、普段通りの生活をしていたのに突然痛みが出現したまま消えないという場合もあるでしょう。

もしもそういった場合には「痛風」や「糖尿病」のサインかもしれません。過度な運動によって生じる痛みよりも、痛風や糖尿病によって起こる痛みの場合、何も対処せずに放置しておくと重症化する傾向があるため注意をしなければなりません。

痛風の原因

痛風の初期症状により、足の甲に痛みが起きることがあります。これは大変な激痛で、脂汗をかき、びっこを引くようにしか歩けなくなります。

痛風は、飲食の習慣によって疾患することがわかっています。例えばビールや鶏肉のササミ、たらこなどを好んで飲食する人は、プリン体の摂取量が多くなり、通風になりやすいと言われます。
もっと正確に言えば、プリン体そのものが問題というよりも、プリン体を摂取した後で、それを消費する課程で生じる「尿酸」が体内に留まり、尿酸が関節などに蓄積することで、炎症が起こり痛みとなるわけです。

痛風への対処方法

例えば中国医学や漢方などの考えによると、水滞(すいたい)といって、体内を循環している水(すい)の流れが滞り、またうまく排出されずに残ることで偏りが生じて、その結果として下肢に浮腫ができ、痛みの元になるとされています。

浮腫が見られる場合は、生活習慣と食習慣の改善をします。さらに運動不足を解消して、適度な運動をしながら水をバランスよく体内に留める「利水作用(りすいさよう)」を高めます。

それに加えて漢方薬で利水作用を補ってあげることで、偏りを修正して痛みを改善します。

糖尿病によって起こる足の甲の痛みについて

糖尿病
痛風によって足の甲に痛みがある人のほとんどが、糖尿病を患っている可能性が高いことが分かっています。痛風になった人の中で、糖尿病が関係なく通風だけの症状だという人は、1割以下だとされています。逆に言えば、糖尿病の人は初期症状として必ず通風が起こると言われています。

また、足の甲の痛みもそうですが、とくに足の親指付け根に長く継続する鈍痛があると訴える人が多いのも特徴です。

では、糖尿病によって足の甲が痛まないようにするためにはどうすればいいでしょうか。

尿酸値が高くならないようにする

糖尿病そのものは完全に治癒させるのは難しく、やれることといえばできるだけ症状が緩和するように、生活習慣や食習慣を改善するでしょう。

目安になるのは「尿酸値」です。適度な運動をすることで、尿酸はコントロールできます。しかし例えば、数日間に及ぶ断食や不食などのダイエットを行って、極端に体に負荷をかけてしまうと、かえって尿酸値が高まる研究結果もあります。食事も運動も適度を心がけるようにしましょう。

不摂生な生活を改める(肝臓を休ませる)

根本的なことになってしまいますが、生活そのものを改めることが必要です。まずは体を休めることです。体を休めることは肝臓を休めることでもあります。

あまり知られていないことですが、人の肝臓は起きている時には血を体中に送り出す働きをし、寝ている間だけ血を蓄える働きをします。ですから、睡眠不足が続いたり徹夜が続いたりすると、肝臓が新鮮な血を蓄えることが出来なくなって肝臓に負荷がかかり、プリン体などの分解にも支障がでるのです。

また前述しましたが、プリン体を多く含む飲食は避けましょう。というのも、肝臓がプリン体を分解して尿酸にする役割を担っています。肝臓が休むことなく働いたままだと、プリン体をうまく分解できなくなります。肝臓のために睡眠時間をしっかりとってあげる。夜更かしや徹夜で朝まで起きるといったような、不規則で不摂生な暮らしは改善しましょう。

またプリン体を多く含むビールを控えることは、アルコールの摂取量が減らせることで、肝臓の負担がさらに減らせて一石二鳥です。

糖尿病は肝臓と腎臓に病を抱えた状態

また糖尿病が発症した場合、肝臓だけではなく腎臓も同時に弱っています。腎臓は血液をきれいにして体中に送り出し、また体を巡って来た老廃物を濾過して再利用、残ったものを尿として排出する働きをしています。

こうした大切な行為を担う腎臓が病んでしまうと自力での排尿が困難となり、人工透析という機械的な仕組みを利用して、体に滞ってしまった尿を強制的に抜き取り、血をきれいに入れ替えなければならなくなります。

この人工透析は週に三回、一回あたり3~4時間の入れ替え作業となります。体への負担も大きく、人工透析患者の中にはその苦痛から解放されようと、腎臓移植を望む人も多くいます。

まとめ

足の甲の痛みまとめ足の甲の痛みは、どのような症状にせよ短期的には即命に関わるような重症性はありませんが、捻挫や腱鞘炎であれば長時間足に炎症を抱えてしまい、生活が不便になってしまいます。また不便な状態で生活を送るなかで、別のケガをしたり、別の病気が発症しないとも限りません。

また通風や糖尿病の場合、足の甲に見られる痛みは、今後の重症化へのシグナルだと認識して間違いがないでしょう。とくに糖尿病は不治の病と言われており、今のところ症状が重症化しないように生活習慣や食習慣を適切に管理して、現状維持する保存療法に徹することになります。
糖尿病になってしまうと好きなものが飲み食いできず、人工透析をしたり、インスリン注射を行ったり、カリウムの過不足に注意を払ったり、自由な身動きが拘束されるようで窮屈さを感じます。
しかし、そのことによって命を守っているわけですから、もしもまだ糖尿病が発症しておらず、しかし足の甲に継続的なひどい痛みを発症して気になっている場合には、糖尿病を疑って近医にかかることをおすすめします。

外傷性の痛みの場合には、冷やしたり安静にするなど炎症を抑える

通風や糖尿病の場合、飲食によって症状を緩和させる

肝臓や腎臓を病んで重症化、慢性化しないように、痛みがある場合には早めに近医にかかり検査をしてもらう

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