疲労骨折って聞いたことありますよね。スポーツ選手、とくに女性のスポーツ選手に多く発生します。
疲労骨折は、転倒や強打で起きることはなく、短期的にハードなトレーニングを行ったときに起きるのが特徴です。急に骨が折れるのではなく、繰り返しのストレスが骨に加わって生じる骨の異常です。金属疲労ってご存知ですか?疲労骨折はいわば骨の疲労なのです。
最初は骨にひびが入る程度ですが、重症化すると骨が折れてしまうこともあります。早期発見とリハビリにより早期復帰は可能ですが、放置して重症化すると、日常生活にも支障がでてしまうこともあります。ここではそんな怖い疲労骨折の症状を見ていきます。
疲労骨折の原因と症状
疲労骨折の症状は特に初期は弱いことが多いです。また内出血や腫れもない場合がほとんどです。
足の疲労骨折
足の疲労骨折の症状はまず運動中の足の痛みです。最初はなにか運動中に違和感を感じる程度の弱い症状で、安静にすると痛みません。しかし我慢して運動を続けていくと、徐々に運動中の痛みが強くなり、運動中だけでなく安静時に痛むようになってきます。患部に腫れが生じる場合や圧痛がある場合もあります。
足の疲労骨折が起こりやすい箇所は、中足骨、踵骨、脛骨などがあります。中足骨とは土踏まずの後ろの骨、アーチ状になって体重を支えます。踵骨は文字通り踵の骨です。両方とも着地の衝撃や蹴りだし時に大きな力がかかります。
そのためアスリートだけでなく、バスケットボールや野球選手などの球技の選手にも発生します。踵骨が疲労骨折すると体重が支えられなくなるので立つことすらできなくるなる場合もあります。一方、脛骨は向こう脛の骨です。足のふくらはぎの下3分の1ぐらいのところに良く発生するようです。
この疲労骨折はランナーに良く見られる疲労骨折で、疲労骨折の中で一番多く約50%を占めるといわれています。
腕の疲労骨折
腕の疲労骨折の症状はまず運動中の腕の痛みです。足の疲労骨折同様、最初はなにか運動中に違和感を感じる程度の弱い症状で、安静にすると痛みません。
しかし徐々に痛みが強くなり、運動中だけでなく安静時に痛むようになってきます。また手を握ることで痛みが増強することもあります。患部に腫れが生じる場合や圧痛がある場合もあります。
腕の疲労骨折が起こりやすい箇所は、尺骨です。尺骨は前腕にある2本の骨の一つです。尺骨はひじを曲げて重いものを支えるときや、何かを握った状態で手を内側に返すようなときに大きなストレスを受けます。
そのため剣道選手や野球選手、また応援団で太鼓を叩く団員などに発生します。
肋骨の疲労骨折
肋骨の疲労骨折を起こしてしまった場合の症状の特徴は、主に胸の痛みと背中の痛みです。また咳をしたとき、深呼吸をしたとき、上半身を捻ったときに強い痛みを感じるようになります。笑うときまで痛むときもあるようです。とにかく痛むというのが肋骨の疲労骨折の特徴です。
胸にはたくさんの肋骨がありますよね。胸の肋骨は左右に12本づつあります。上から1番目から7番目までは胸を覆っています。8番目から12番目は前は開いています。肋骨は手足の骨に比べて細いので骨折しやすいといわれています。肋骨の疲労骨折は、肋骨に負担がかかる動作の繰り返しにより起こります。
たとえば、ゴルフのスイング、野球、ソフトボールのバッティング、投球などが原因になります。ゴルフ、野球、ソフトボール共に1番目と2番目の肋骨に疲労骨折が生じやすいのも特徴です。
それ以外にも気管支炎や喘息で頻繁に咳をしていると疲労骨折を起こしてしまうことがあります。
疲労骨折の治療
では、それぞれの部位の治療方法について紹介します。
足の疲労骨折
足の疲労骨折の症状は徐々に悪くなるため、我慢してしまいがちです。しかし我慢して運動を続けてしまうと難治性になり余計に復帰まで時間がかかってしまうかもしれません。痛みを感じたら早めに整形外科を受診しましょう。
治療は患部の安静です。ギプスなどはつけない場合が多いようです。安静期間はおよそ1ヶ月、その後復帰までさらに1ヶ月かかります。
その間、疲労骨折の原因となったスポーツは厳禁です。医師の指示に従い、リハビリや適切なテーピングを行って早めに復帰を目指しましょう。
腕の疲労骨折
足の疲労骨折同様に、腕の疲労骨折も、最初は症状が軽く徐々に悪くなるため、我慢してしまいがちです。しかし我慢すると慢性化するだけでなく、完全骨折に至る場合もあります。
痛みを感じたら早めに整形外科を受診しましょう。治療は患部の安静です。ギプスなどはつけない場合が多いようです。
安静期間はおよそ1ヶ月、その間、疲労骨折の原因となったスポーツや動作は厳禁です。ぐっとこらえて安静にすることが復帰への早道です。
肋骨の疲労骨折
患部の固定が一番です。テーピングで固定する場合もありますが、バストバンドという胸全体を覆う器具を使うこともあります。
肋骨骨折は痛いですから、鎮痛剤が処方されることも多いようです。治療期間はおよそ1ヶ月、その間、疲労骨折の原因となったスポーツは厳禁です。栄養バランスの良い食事と安静で早めの復帰を目指しましょう。
疲労骨折の予防
疲労骨折を発生させないようにするには、どのような生活をこころがえれば良いのででょうか。
ゆっくり休みましょう
まず第一は同じ動作の運動を繰り返し続けないことです。
疲労骨折の症状は、使いすぎで手足が悲鳴をあげているようなものです。運動をしていて普段とは違う感覚があったら勇気を持って休みましょう。筋肉が疲れてきちんと働かないと運動による骨への負担はとても大きくなります。
ただどれだけ休めばよいのかは個人差があり一概には言えません。筋肉と違い骨は鍛えれば鍛えるほど強くなるというわけではないのです。コーチやトレーナと相談をして適切な運動メニューを作り上げるのが大事です。
例えばランナーの場合、心肺機能や代謝を上げるという目的なら走る以外にプールやエアロバイクのような代わりの運動メニューもあります。
骨を丈夫に
疲労骨折の症状は、骨が健康にも関わらずに起こってしまうものです。筋肉と違って骨は鍛えることが難しいと書きましたが、食事の面で骨を強くしなやかにすることができます。
まずはなんといってもカルシウム、乳製品、小魚、豆製品や小松菜、ひじきなどに多く含まれています。ただカルシウムは吸収性の悪い栄養素です。吸収率の高い乳製品やサプリメントを選んでも良いでしょう。
そしてビタミンDは、カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にする働きを持ちます、カルシウムだけ摂取しても骨は丈夫にならないので意識して摂取しましょう。しらす干しや卵黄、きくらげ、しいたけに多く含まれます。また人の皮膚でも生成されますので屋外での運動も大事です。
そのほかにもカルシウムの吸収を促進する栄養素としては、コラーゲン、ビタミンC、クエン酸、マグネシウムなどがあります。一方で、レトルト食品、スナック菓子、清涼飲料水に多く含まれるりんは、取りすぎるとカルシウムの吸収を阻害してしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?疲労骨折の症状は最初は弱いことが多い、我慢しがちです。ですが放置して重症化してしまうと、日常生活に支障がでたり、ついには選手生命に関わったりしてしまうこともあります。
なにか運動中に違和感を感じたら、疲労骨折の症状かな?と疑って、コーチやトレーナに相談し早めに整形外科を受診するようにしましょう。疲労骨折は骨の疲労なので、同じ動きを繰り返し過ぎない運動メニューや骨を強くする食生活も大事です。
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