熱が出たときにお風呂は入ってもいい?ダメなケースと入る時の注意点を紹介!

体調不良や風邪ウイルスによって熱が出ると、何事もやる気が起きなくなりますよね。食欲がなくなり食べ物を食べるのも、トイレに行くにも体がだるく、辛いものです。早く治ってほしいと思いますが、症状が長引いて、治るまで時間がかかることがあります。

さて、熱を出した時、気になるのが「風呂に入っていいのか?」ということ。体の衛生上、また気持ちとしてもお風呂に入りたいと思いますよね。汗をかいたりしていればなおさらです。では、熱とお風呂の関係についてみていきましょう。

熱の時はお風呂に入っていい?

熱

熱を出した時は極力お風呂に入らない方がいい…そう思っている人も多いのではないでしょうか。その昔、親に言われて熱が下がるまで、お風呂に入ることができなかった。そういう人もいるかもしれませんね。

しかし、熱を出している時でもお風呂に入ることは問題ありません。むしろ、体温を上げ、免疫力を上げるメリットがあり、病気を早く治す効果が期待できるといいます。

お風呂が体に及ぼす効果

お風呂に入ることは体にとって良い効果が3つあります。それは具体的に以下があげられます。

1:血行促進効果

お風呂に入ると当たり前ですが体が温まりますよね。湯船に浸かることで体が温まると、血管が拡張されます。それにより、血液循環が良くなります。

血液は体の栄養源であり、弱った体を回復させることができます。筋肉の緊張も解け、心身ともにリラックスできます。

2:加湿効果

風邪をひいていると喉が痛くなることがあります。特に冬場であれば空気が乾燥していますから、口や喉の乾燥症状が悪化しやすいということもありますよね。

しかし、お風呂場であれば、湯気が空気に加湿して、喉の状態を良くしてくれる効果が期待できます。

3:発汗効果

お風呂に入ることで体からは汗ができます。汗は皮膚を清潔にする効果があり、衛生状態を保ちます。抵抗力を維持する上でも清潔というのは重要です。

体温が上がると免疫力が上がる

風邪をひいて熱が出ている時、体内では免疫がウイルスや細菌などの原因となっているものから体を守ろうとしています。体温が上げるのはそういった免疫システムが自然に働いている結果といえます。

お風呂に入ることで体温を外的に上げることは、免疫力を上げることに繋がります。そして、それは早く風邪を治すことに繋がるでしょう。早く治したいという人や子供の場合でもお風呂に入ることをおすすめしたいと思います。

ただ、一方であまりに体調が悪いケースでは、反対に体調が悪化するということもあります。もしくは、体調が悪すぎて動くこともままらないということもあるでしょう。身体の状態をきちんと見極め、入浴をする必要があるでしょう。では、入らない方がいいケースについてみていきましょう。

熱が出ているとき、お風呂に入らない方がいいケース

高熱

体温が上がることで免疫力が上がるのですが、それよりも体調が悪くてどうしても辛いということもあります。その場合はお風呂は避けた方がいいでしょう。

具体的には以下のケースでは避けるようにしてください。

熱が高熱のケース

インフルエンザやその他の感染症を発症すると、熱が38度を超えることがあります。この場合は強い倦怠感を感じ、動くのさえも辛いですよね。

1つの基準として、このようなときはお風呂は避けた方がいいでしょう。より体調が悪化する可能性があるので注意です。このように高熱が出ているときは薬を飲み、安静にすることが大切です。

下痢や嘔吐があるケース

強い下痢症状や嘔吐をしてしまった。こういったときも体力がかなり衰弱していることが考えられます。お風呂に入ることは体力を使いますから、避けた方が無難でしょう。

ちなみに下痢や嘔吐がある場合は、感染症の可能性があります。変なものを食べたというケースが症状を招く一般的なケースですが、そういったときはなるべく安静にしましょう。症状が続くようであれば、きちんと病院へ行き検査を受けるようにしてください。

めまいや頭痛があるケース

同様にふらつくほどのめまいや頭痛があるケースでも、入浴は避けた方がいいでしょう。

体調がかなり不安定な状態だと推察できるので、布団に入り、ゆっくりと休むことをおすすめします。むやみに動くことも避け、十分な休養をとるようにしてください。

お風呂は意外に体力を使う

お風呂に入った後、心地よい気持ちになることがありますよね。血管が拡張し、全身に血液が巡り、体力が回復したようにも思えます。しかし、実際には体にしばし負担がかかっている状態です。

血液がそれだけ循環するということは、心臓に負担をかけてしまいますよね。これは軽い運動をしたような状態でしょう。このため、ある程度の体力があればお風呂に入ることはできますが、体力が下がっていると感じるのであれば、やめた方が良いでしょう。

きちんとした自己判断をしましょう

体が冷えているときにお風呂に入ると、体が温まりとても気持ちが良くなりますよね。熱を出している時もお風呂に入ることで、気分が良くなるということがあります。

一方でご紹介したように、ひどく体力を消耗しているケースでは入っても疲れるだけでしょう。初期症状は悪化し、長引いてしまうことがあるかもしれませんね。そういったときは入らないようがむしろ良いでしょう。

そういった部分の判断は、お風呂に入りたい気持ちとは別に体の状態を見極める必要があります。入れないと少しでも思うのであれば入らないほうがいいかもしれませんね。体の声を聞いて判断するようにしてください。

熱が出ている時のお風呂の入浴方法

お風呂

熱が出ていてもある程度動け、お風呂に入りたい。

では、お風呂に入る時はどういった注意点があるのでしょうか。入り方一つで体調を悪くしてしまうこともあるので用心するようにしてくださいね。

湯の温度は41度を目安に

湯船に浸かる時、温度が高すぎると体力が奪われてしまいます。それでは返って体調を悪くしてしまうので注意が必要です。ちょうどいい温度としては41度を目安にしてみてください。

お湯にきちんと浸かることで、体を芯から温めることができます。お風呂が上がっても温かさが持続し、心地よく睡眠に入ることができるでしょう。十分体を温めてくださいね。

お風呂に浸かる時間は自分の判断で大丈夫です。あまり長すぎるとのぼせてしまうことがありますから、注意してください。反対に短すぎると体が十分に温まらないこともあるので、気をつけてみてくださいね。

浴室や脱衣所の気温に注意

お風呂に入る前の脱衣所や浴室が冷えていると、体調に響くことがあります。このため、入る前の準備や対策を怠らないようにしてください。浴室であれば、シャワーをかけて加湿しておいたり、脱衣場であれば暖房器具などを使って温めておいてもいいかもしれませんね。

いくら体を温めても、脱衣所の温度が低ければすぐに体が冷えてしまうでしょう。体温を維持し、湯冷めしないようにすること。そのためにはいつも入っているときとは違うちょっとした工夫が必要になります。

髪の毛は十分に乾かす

入浴後は体をよく拭くこと、そしてなにより髪をきちんと乾かすようにしましょう。水分が残っているとそれが体の冷えに繋がることがあるので要注意です。

普段より入念に髪を乾かしてくださいね。髪が長い人は特に注意が必要です。頭皮なんかは風が届きにくいですから、きちんと乾かすようにしましょう。

入浴後も体を冷やさない工夫を

脱衣所を温めておくことは入浴の前後で体を冷やさないために大切なことでした。それ以外でも衣類をいつも以上に重ね着したり、温かいものを飲むなどして、体が冷えないようにすることも大切です。

お風呂の外に出ると、一息して安心してしまうものですが、落ち着きすぎてしまうと体が冷えてしまうことがあるでしょう。対処法としては早めに衣類を着たり、衣類を重ね着する、部屋を暖めるなどして体を温める、などがあります。また、少しでも寒さを感じたら対処するようにしてくださいね。

例えば冬場であれば入浴前にエアコンをつけて部屋を暖めておく。浴室内で体を拭き、浴室から出たときすぐに衣類を着れるようにする。こういったことが考えられます。ちょっとしたことですが、体を冷やすことなくそのまま布団に入ることができるでしょう。

水分を摂取する

入浴後は発汗作用によって体内の水分量が減っています。そのため、きちんと水分を補給するようにしましょう。もちろん、体が冷えるものは控えるようにしてください。

温かいものや風邪のひき始めに効果的な葛根湯、もしくは常温で水分補給するようにしてください。

布団を温めておく

主に冬場のことですが、布団をあらかじめ温めておくというのも1つの工夫です。電気毛布や湯たんぽを活用してみるのもいいかもしれませんね。

布団に入ってから温まるまで時間がかかることがあるようでしたら、やってみてくださいね。

熱とお風呂の付き合い方

舌

「熱が出ているときにお風呂に入ってはいけない」…そんなことを言われていたのは少し昔のことです。日本の昔の家の浴室は冷えやすく、風邪をひいている体に悪いことが理由と言われています。

今の浴室は高い保温効果があります。ですから、熱が出ていたとしても、それほど体温を下げることなく、入浴を楽しむことができるでしょう。心身をリラックスさせ、風邪の辛さを忘れさせてくれるかもしれません。

一方で、動けないほど辛い症状が出ている時、お風呂は避けるべきです。お風呂は体力を使うことなので、体力が著しく落ちていることがわかるのであればじっとしている必要があるでしょう。

清潔感を保つためには、温かいタオルで体を拭くようにしましょう。そして、とにかく早く寝ること。体が寒くなるようなことを避けるようにし、休養を取るようにしてください。

インフルエンザとお風呂

インフルエンザウイルスに感染し発症すると高熱と強い倦怠感、悪寒を発症します。この時、お風呂に入ることはなるべく控えたいものです。薬を飲み、熱が下がってきたら入るのはいいでしょうが、きちんと自分の体の状態を見極める必要があるでしょう。接触感染や飛沫感染など、インフルエンザ感染には注意したいものです。

また、インフルエンザBというタイプのウイルスがありますが、この場合は高熱が出ないことがあります。微熱が続き、一見してお風呂に入れるように思えます。しかし、熱症状だけではなく、下痢などの症状がみられることがあり、そういった症状が出ているようであればお風呂は控えた方がいいでしょう。病院へ行き、対処することが望ましいです。

ちなみにインフルエンザ感染者が入った後のお風呂から感染する可能性は低いといわれています。それは湿度が高いことが関係しています。ウイルスは湿度が高い環境では生きながらえることができないのです。家族にインフルエンザにかかった人がいても、お風呂に関しては問題ないようです。

もちろん、一緒に住んでいるので、お風呂以外の感染経路には用心する必要はあるでしょう。

花粉症とお風呂

春先の花粉の時期になると、風邪や目のかゆみなどで苦しむ人が増えてきます。花粉症の人にとってはとても辛い時期ですよね。さて、花粉症対策の1つの方法としてお風呂に入ることをおすすめします。というのも、体に付着した花粉をきちんと洗い流すことができ、室内での症状を抑えることができるからです。

花粉症対策として室内外で花粉の侵入を抑えること。衣類や体、髪に付着した花粉はきちんと払う必要があるのです。それをするだけでも症状を最小限に抑えることもできるでしょう。室内でもアレルギー症状に苦しむのは嫌ですよね。きちんとした対策をし、症状を抑える工夫をしてみてくださいね。

体調が悪くなることの意味

熱が出たり咳き込んだり、風邪気味で鼻水が出たり、なんとなく体がだるい。こういった体調不良は日々の疲れがたまることで起こります。疲れというのは更に言えば、不規則な生活、食事の不摂生、ストレスなどがあげられるでしょう。

普段からこういったことを生活の中で受けているようであれば、体に悪影響が及ぼされているでしょう。そして、その結果が体調不良として現れるのです。当たり前と言えば当たり前ですよね。

体調が悪くなった時、改善する方法として、これまでの生活を一度振り返ることがポイントです。体に負担となるようなことをしているようであれば改善しなければならないでしょう。そうしなければ、また体調が悪くなってしまうことがあります。

体調が悪くなるのは、体に負担がかかっていることと一緒に、生活を改善する必要があるということを教えてくれています。市販薬などを飲んできちんと対処し、体の健康を保つようにしてくださいね。

普段からお風呂に入ることも大事

体温が上がると免疫力が上がる、というお話をしましたが、それは風邪をひいているときだけではありません。普段から意識して入浴すれば、風邪予防に効果を発揮することがあります。

例えば冷え性の人。手足の先が冷えていたり、基礎体温が低い。こういった人は血液循環が悪かったり、免疫力が低くなっていることがあります。風邪を引きやすいですし、体力が低下していることもあります。体温が低いということは生活面でかなり負担の大きい状態なのです。

いつもシャワーだけで済ませている人や、冷え性で体が冷えている人。こういった人は習慣的に湯船に浸かることをおすすめします。初期の段階で風邪を予防し、抵抗力の強い体を作ることができると思いますよ。

風邪はひき始めで対処する

風邪をひいたと思ったとき、そこで無理をしてしまうと症状が悪化することがあります。無理をしてしまうというのは、仕事を長くやってしまったり、食事を適当にしてしまったりすること。体力が徐々に低下しているのにもかかわらず無理をするというのは避けるべきことでしょう。

どんな病気でもそうですが、初期段階で対処することができれば、悪化を防ぐことができます。風邪も同じでいかに最初に対応できるかがその後の状態を決めるのです。そのためには、きちんと休むことが最も大切でしょう。十分な睡眠を取り、体を休めれば、早い段階で回復することができるはずです。

まとめ

熱のとき、お風呂に入っていけないと思われがちです。しかし、体調が極端に悪い場合を除いて、お風呂に入ることは体調回復に効果を示すことがあります。精神的にもリラックスできますから、いいですよね。

もちろん、体力が著しく低下しているときなんかは避けるのが無難です。そういったときは早く寝て、体力を回復させるほうが優先されるべきことでしょう。無理はしないことです。

熱が出ていてもお風呂に入ることは問題ありませんが、体の状態をきちんと見極めるようにしましょう。それができれば、風邪を素早く治すこともできると思いますよ。

関連記事として、

風邪の時のお風呂の入り方について!入っていい基準は?

インフルエンザの時お風呂はどうする?いつから大丈夫なの?

疲れたら熱が出る!その原因や症状、対処方法を知ろう!ストレスが関係してる?

これらの記事も読んでおきましょう。

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする