酔い覚ましの方法は?酔ってる時の状態の差を知っておこう!

友達と、彼と、会社の同僚と・・・

プライベートでも仕事の上でも、お酒を飲む機会というのはなかなか多いものです。楽しく飲むお酒はストレス解消にもなりますし、素敵な時間ですよね。

でも、お酒の席が苦手、お酒は大好きなのに、すぐに酔ってしまう・・・など、お酒に関する悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?特に社会人になると、会社の付き合い、苦手な上司と、など、必ずしも楽しい飲みの席ばかりというわけにはいかないでしょう。

そんな席で、お酒による失敗はしたくないものですよね。お酒と楽しく、正しく付き合ってくためのにはどうしたらよいのか、酔いにくくする方法などと合わせて、お酒と上手に付き合っていく方法をご紹介します。

「酔っぱらう」原因は?

老人 病気

そもそも、なぜお酒を飲むと酔っぱらうのでしょうか?アルコールが及ぼす体への影響と症状について、詳しく見ていきましょう。

「酔い」のメカニズム

お酒を飲むと、体内にアルコールが取り込まれます。血液中に溶けたアルコールが脳まで運ばれ、脳が麻痺した状態が「酔い」です。

しかし、ひとくちに「酔う」と言っても、気分が高揚するだけだったり、吐き気に襲われたり、その症状はさまざまですよね?

実は、「酔い」には2種類あり、誰にでも起こる「酔い」と、個人差のある「酔い」があります。この2種類の違いを正しく理解することが、安全にお酒を楽しむためには大切です。まずは、2種類の「酔い」についてお話ししましょう。

2種類の「酔い」それぞれの違いは?

「酔い」には2種類あるとお話ししました。では、この2種類の「酔い」は何が違うのでしょうか?以下で詳しくご説明しましょう。

1.エチルアルコールによる「酔い」

お酒を飲むと、体内にエチルアルコールが摂取されます。それが血液と一緒に脳まで運ばれ、脳が麻痺することで起こる「酔い」です。

2.アセトアルデヒドによる「酔い」

アセトアルデヒドは、体内のアルコールを分解する際に生成されます。このアセトアルデヒドは有毒物質のため、血液中に蓄積されると以下の症状が引き起こされ、これにより、「酔い」の状態になります。

  • 心拍数の増加
  • 嘔吐
  • 皮膚の紅潮
  • 内臓への負荷

ただし、このような症状は個人差があり、症状が出ない人もいれば強く出る人もいるため、エチルアルコールによる「酔い」とはまったく別のものになります。また、お酒を飲んだ翌日になりがちな「二日酔い」は、アセトアルデヒドが原因と言われています。

アルコール分解のメカニズム

アルコールを摂取すると、その20%は胃、80%は腸に吸収されます。その後、血液と一緒に肝臓に運ばれ、分解されるというわけです。

では、肝臓ではどのようにアルコールを分解しているのでしょうか?

1.アルコールからアセトアルデヒドへ

アルコールが肝臓へ運ばれると、脱水素酵素(ADH)の働きによってアセトアルデヒドに分解されます。

2.アセトアルデヒドから酢酸へ

アセトアルデヒドに分解された後、今度はアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きによって酢酸に分解されます。

3.酢酸から水と二酸化炭素へ

そして、酢酸はさらに分解され、アセチルCoA合成化酵素の働きによって、最終的にブドウ糖や水と二酸化炭素に分解されるのです。

「酔い」の6段階

「酔い」には6段階あり、この段階を正しく理解することが、お酒と楽しく付き合っていくコツです。

飲み始めの「爽快期」から「ほろ酔い期」、徐々に酔いが回り始める「酩酊期」、さらには意識障害や命の危険を伴う「泥酔期」「昏睡期」など、段階を追うごとにリスクは高くなります。

では、段階ごとの飲酒量と症状について、詳しくお話ししましょう。お酒の種類ごとの目安も載っているので、普段口にするお酒と照らし合わせて、参考にしてみてくださいね。

1.爽快期

アルコール血中濃度:0.02~0.04

ビール(中ビン~1本)

日本酒(~1合)

ウィスキー(シングル~2杯)

【症状】

・陽気な気分になる

・皮膚が赤くなる

・判断力が少し鈍くなる

2.ほろ酔い期

アルコール血中濃度:0.05~0.10

ビール(中ビン1~2本)

日本酒(1~2合)

ウィスキー(シングル~3杯)

【症状】

・ほろ酔い気分になる

・体温上昇、脈拍が増える

・理性が失われる

3.酩酊初期

アルコール血中濃度:0.11~0.15

ビール(中ビン3本)

日本酒(3合)

ウィスキー(ダブル3杯)

【症状】

・気が大きくなる

・立つとふらつく

・怒りっぽくなる

4.酩酊期

アルコール血中濃度:0.16~0.30

ビール(中ビン4~6本)

日本酒(4~6合)

ウィスキー(ダブル5杯)

【症状】

・千鳥足になる

・同じ言動を繰り返す

・呼吸が速くなる

・吐き気、嘔吐

5.泥酔期

アルコール血中濃度:0.31~0.40

ビール(中ビン7~10本)

日本酒(7合~1升)

ウィスキー(ボトル1本)

【症状】

  • まともに立てない
  • 意識が朦朧とする
  • 言語が支離滅裂になる

6.昏睡期

アルコール血中濃度:0.41~0.50

ビール(中ビン10本超)

日本酒(1升超)

ウィスキー(ボトル1本超)

【症状】

  • 揺すっても起きない
  • 大小便が垂れ流しになる
  • 呼吸がゆっくりになり、浅くなる
  • 死に至ることもある
  • 神経の機能低下

せっかくの楽しい席も、無理な飲み方をしてしまっては台無しです。自分の体調とお酒の量を考え、無理なく飲んで楽しく過ごしたいものですね。また、お酒を飲める量は人それぞれ違いますから、その場の勢いなどで無理に飲ませてはいけません。みんなが楽しく過ごせるよう、一人ひとりに見合ったお酒の量を守ることが大切です。

これは一般的な日本人のアルコール量での酔い具合です。生まれつきアセドアルデヒド、アルコールを処理できる量は決まっていますから、自分のアルコールへの耐性を見極めておくことが重要です。

アルコール検知器

アルコール検知器に引っかかる飲酒量としては、これもアルコールの分解する速さによって人によりますが、場合によってはアルコールボンボンのチョコレートを食べただけでも引っかかる可能性があります。

アルコール検知器に引っかかるアルコール濃度は呼気アルコール濃度が0.15mg/ℓ以上の時になります。普通の人で言えば350ml缶を1本飲めば確実にアウトです。

また酔のピークは30分後〜1時間後にやってきます。70kgの体重の人で500ml缶のビールのアルコールを分解できる時間は3時間ほどです。平均的な時間で言うと350ml1本で2〜3時間、2本で5〜6時間ほどになります。

またお酒を飲みすぎてしまって二日酔いの時に運転した場合も飲酒運転になる可能性があります。次の日に車などを運転する必要がある方は、前日のお酒の飲み過ぎに十分注意しましょう。

酔いにくくするコツ

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お酒の強い弱いは個人差がありますが、事前に対策をすることで、お酒に弱い人でも楽しくお酒を飲めるコツがあります。お酒の席に参加する前には、きっちりと事前対策をして、楽しく過ごせる準備をしましょう。

お酒を飲む前にやるべきこと

風邪気味、花粉症、寝不足など、体調がすぐれない場合は酔いやすくなります。また、「ウコンの力」や「ヘパリーゼ」など、酔いを軽減するドリンクを事前に飲んでおくのもオススメです。

何より重要なのは、「無理をしない」ということです。当たり前ですが、自分の身体の調子によっても飲めるお酒の量は変動します。その日のお酒は自分の体調とよく相談をして、無理なく楽しみましょう。

また空腹状態で飲酒を行うと酔が回りやすくなります。空腹状態の胃は食べたものや飲んだものを吸収しやすく、飲んだアルコールを一気に吸収してしまいます。飲酒をする前には事前に少しでも良いので食事をしておくと酔いの回りも遅らせることが出来るでしょう。

酔いにくくするコツ

1.アルコールの吸収を抑える準備をする

空腹状態でアルコールを口にすると、アルコール濃度が急激に上がり、酔いやすくなります。そのため、まずは胃の中に何かいれておくとよいでしょう。

また、牛乳やチーズなどの乳製品は胃に膜を張ってくれるので、アルコールの吸収が抑えられ、酔いにくくなると言われています。

2.甘いものを口にする

お酒を飲むと、肝臓でアルコールが分解されます。この時、糖分が必要となるため、チョコレートなどで糖分を摂取するとアルコールが回りにくくなるのです。

3.酔いにくい食べ方をする

お酒の席では、ついつい脂っこいものや塩分の高いものを口にしがちです。そういったメニューは喉が渇きやすいので、お酒のペースも上がり、結果的に飲み過ぎにつながるのです。

ですから、おつまみは冷ややっこ、枝豆、焼き鳥などの、あっさりした料理を中心にするとよいでしょう。適度におなかも膨れ、胃への負担も少ないですからオススメです。

4.酔いにくい飲み方をする

お酒の飲み方も大切です。休みなくお酒ばかり飲んでいると、どうしても酔いは回りやすくなりますから、適度にソフトドリンクを挟みましょう。

一杯お酒を飲んだら、次は同量のソフトドリンクを飲む、というように、お酒とソフトドリンクを交互に飲むことで、酔いが回るのがゆっくりになり、お酒の席を長く楽しむことができるでしょう。

この水やソフトドリンクとお酒を交互に飲む方法は、食道や気道などにもお酒を侵食させることも防いでくれます。たまにお酒を飲みすぎて声が酒やけしてガラガラな人が居ますが、あれはお酒が軌道に入る事や、食道からじわじわ気道にアルコールが侵食して行くことで軌道にある声帯が麻痺したり、ポリープなどが出来ることで声に変化が生まれます。

酒と水を交互に飲むことで食道のアルコールを流して食道や気道への負担を減らしポリープなどの問題を予防してくれます。

二日酔いになってしまった時の対処法

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お酒を飲むペース、飲む量など、いろいろ気をつけても、二日酔いになってしまうことはあります。頭痛や吐き気で、動くのもだるい、でも仕事に行かなければ・・・と、辛い経験をされた方は多いかと思います。

少しでも早く二日酔いを解消したい!そんな方にオススメの方法をご紹介します。

二日酔いに効果的な方法

1.すぐに寝ない

酔っぱらって帰ってきて、そのまま眠ってしまい、翌日頭痛に襲われる、なんていう経験をお持ちの方も多いでしょう。すぐに布団に入って眠ってしまうのは気持ちがよいですが、眠ると肝臓や腸の働きも休んでしまうため、お酒が翌日まで残ってしまいます。二日酔い対策にはすぐに寝ないことが大切です。

2.スポーツドリンクを口にする

スポーツドリンクは水よりも早く体内に吸収されるため、二日酔いの症状改善に効果的です。二日酔いに悩まれている方は、水分補給もかねて、ぜひ試してみてくださいね。

二日酔いによる主な症状

①二日酔いによる脱水症状

だるさ、食欲不振、吐き気、下痢

②二日酔いによる低血糖症

頭痛、だるさ、筋肉痛

二日酔いによるアルコール中毒の症状は半日ほど続きます。朝起きて昼の2時くらいまでは頭痛や吐き気の症状に襲われるでしょう。胃腸薬を飲むことや頭痛薬を飲むなどの対策を取れば昼頃には回復してきます。

しかし、下痢の症状だけは1日中続く可能性がありますのでおならだと思ったら下痢だったなんてことのないように注意しましょう。

3.オレンジジュースを口にする

ラットを使った実験により、オレンジジュースは水よりも約3割、アルコール分解の速度が速くなるという結果が出ています。この結果により、オレンジ果汁には飲酒後の血中アルコール濃度を下げる機能があることがわかってきました。

さらに、果汁の濃度が高ければ高いほど、その機能は高いそうです。二日酔いの朝は、さっぱりしたものを口にしたいですよね。果汁濃いめのオレンジジュースで、気分も二日酔いも吹き飛ばしましょう。ぜひ一度、試してみてください。

4.果物、またはジュース

二日酔いの翌日に効果的です。アルコールには利尿作用があるため、ビタミン類やカリウムなどを排泄してしまうので、不足した分を取り返すためにも、朝食には果物を口にしましょう。特に、リンゴや柑橘類、柿、トマトジュースがオススメです。

5.うどん

二日酔いの昼食にオススメです。ポイントとして、カツオだしの利いたうどんを食べることが大切です。カツオだしには二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するビタミンの一種、ナイアシンが豊富に含まれているため、二日酔い対策にぴったりなのです。うどんは胃への負担も少ないので、ぜひ試してみてくださいね。

その他にはしじみの味噌汁も二日酔いには効果があります。

6.カレーライス

二日酔いの夜に食べておきたいレシピです。カレーに使用されているターメッリク(黄色い色を出すもの)はウコンなので、二日酔いにはうってつけです。ウコンに含まれるクルクミンがアルコールの分解速度を速め、アセトアルデヒドの分解を促してくれますよ。

さらに、胆汁の分泌を盛んにしてくれるため、肝臓への負担が軽くなり、前日のお酒がリセットされる、というわけです。

おいしく食べてお酒もリセットできる定番メニューとして、ぜひお試しください。

またお菓子のラムネにもアルコールの分解に必要なエネルギーであるブドウ糖が豊富に含まれていてアルコールの分解を助けてくれます。食べ過ぎは膵臓に負担が掛かりすぎ逆効果になりますが、少量食べることで効果を得ることが出来ます。

詳しくは、二日酔いなんて怖くない!食べ物と飲み物で一発改善しよう!を読んでおきましょう。

7.吐く

二日酔いや酔っ払ってしまった時は吐き気を催す事が多いと思います。胃の中に溜まったアルコールが不快感を煽ったり、脳にアルコールが回ることで頭痛や刺激が起きることで吐き気が起こります。

もし吐き気が起きそうな時は、先に吐ける時に吐いてしまったほうが楽になります。体内のアルコールも減らせて、処理するアルコールの量が少なくなりますし胃の中の圧迫感が無くなったことでお腹周りも楽になります。

もし、胃の中にアルコールや食べたものが入れられっぱなしな状況になるとどうなるかというと、アルコールが一気に体内に摂取されれば肝臓での処理待ちになります。しかし胃や腸でのアルコールの吸収は行われるのでだんだん血中のアルコール濃度は高くなり、中毒症状を起こし気持ち悪くなってきます。

電車に揺られながらや、車の中などで吐いてしまう可能性が高くなりますので、飲みすぎたと思う時は先に迷惑がかからないうちに吐いてしまうことをおすすめします。

酔が深くなる前に吐くことで二日酔いになりにくくなります。

まとめ

これまでお伝えしていたように、お酒の強い弱いは人によっても、体調によってもさまざまです。決して無理をせず、無理をさせることなく、適度な量で楽しみましょう。

お酒の席が大好きな人も、少し苦手だという方も、少しの工夫でもっと楽しくお酒を楽しむ事ができますよ。自分に合ったお酒の飲み方、お酒の種類をさがしてみるのも楽しいかもしれません。

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