アトピー咳嗽とは?症状・原因・治療法・似ている病気を紹介!

アトピーはよく聞きますが、そのあとに「咳嗽」と付くと、ちょっと聞きなれないものとなりますが、一体これはどのような病気なのでしょうか?

咳嗽とは咳が出ることであり、呼吸器などの気管がその気道内の異物などを取り除くように咳で外に出すという現象です。いわば身体の防御反応の一つです。

アトピーとあることから、アレルギー疾患であるアトピーが原因と思われますが、実際にはよくわかっていないというの実情です。

今回はそのアトピー咳嗽についてお伝えいたします。

アトピー咳嗽とは

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アトピーが原因で咳が続くことであり、その症状や期間などでそれぞれ呼び名が違ってきます。ちなみにアトピー咳嗽には診断基準があり、喘鳴と呼吸困難を伴わずに乾性の咳嗽が3週間以上続くこととなります。

ただ、咳は出るものの喘息発作のような、難治性の高い喘息性のような激しい状態にはならないのも特徴の一つです。

乾性咳嗽

咳が出ることには出るのですが、痰が出ない乾いた咳が出る症状です。

一般的にコンコンという感じの咳です。通常は何らかの刺激が元で発症しますが、まれに心因性が原因疾患として発症することもあります。

湿性咳嗽

痰が伴ったり、まれに喀血を伴う咳のことであり、かなり重症ととれなくもありません。気管支などの影響でゼーゼーとかヒューヒューと呼吸音が出ることも多く、鼻水などの分泌物が出ることも多くなります。

喀血の場合は結核など他の疾患にかかっている可能性もありますので、一概に咳嗽と決めつけられません。

遷延性咳嗽

かなり長い期間、咳が出ることを遷延性咳嗽といって、慢性とは区別をしています。

遷延とは、長引くということであり、咳が長く続くことです。遷延性は医学上の分類としてだいたい3週間から8週間とされています。

慢性咳嗽

こちらも長引くことなのですが、遷延性は8週間程までで、それ以上続く場合を慢性と分けています。つまり、8週間以上も咳が続いてしまうことが慢性咳嗽ということになります。

アトピー咳嗽の原因

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いろいろとその要素はあり、どれが確実に原因かは、特定できないともいえます。

アトピー疾患

元々アトピーの症状が出る人にはこのアトピー咳嗽は発症しやすくなります。原因は特定されておらず、発症しても気がつかないこともありますが、アレルギーが多様性をもつために特定されにくいということとなります。

また、最近話題になっている、グルテンなども影響している可能性があります。グルテンは小麦粉など主に炭水化物に多く含まれている成分であり、これが中毒化すると身体に悪い影響を与えるということです。プロテニスプレイヤーが本にも表し、一躍その健康法が有名になりました。

このグルテンがアレルギーの他に、血糖値を上げたり、脳への悪影響を与えるということにつながるため、徹底して取らないようにするという健康法です。著者も含め、多くの体験者は、この方法は非常にいいとのことです。

アレルギーへの影響があるという意味では非常に信憑性もあり、ショップなどでもグルテンフリーと称して、グルテンが添加されていない食材も増えました。

アトピー自体、人工的な添加物や加工物に多く含まれることから、確かに的を得た健康法です。ただ、まだその効能は確定していないことも事実です。様子を見ながらの実践をするほうがいいでしょう。

このアトピーは治療的診断において、IgE値がカギとなります。この基準値が高く出るとアレルギーが強いと判断します。

また、ある特定のアレルギーの素に強く反応することを特異的IgE陽性として、アレルギー患者で症状がひどい人は、そのすべてを調べることが必要とされます。このIgE値は血中酸球とも関連します。酸球は白血球の一種でアレルギーへの反応が強くなると、多くなります。

アトピー咳嗽の際にも酸球増加が起こり、ある程度の症状の指標ともされます。

血縁者

アトピー咳嗽の疾患にかかったことが家族の中にいたり、血縁者にかかったことがある人がいると、アトピー咳嗽になりやすいといえます。

つまりはアトピーの素因を持っている可能性が高いということです。

カビなど

部屋などの壁に、カビが発生しているとその胞子などを吸いこんで、症状が出ることもあります。現在の建物は、湿気を帯びるとカビが発生しやすい素材が多く、表面的には何もなくても、壁の内側や境目などに発生しているケースが非常に多いというデータもあります。

これはアトピー咳嗽だけでなく、肺などにも影響を及ぼしますので、結露などで部屋が湿っぽい場合は、換気などに気を付けなければなりません。

黄砂と大気汚染

空気中に含まれるアレルギー物質は、広くは過敏性のものや大気に含まれる黄砂などもその要素の一つです。ある意味避けることが難しいことにもなりますが、防御することは必須となります。

アレルギー性鼻炎

春先になると、杉やヒノキの花粉がアレルギー抗体を体内で作るため、その防御のために鼻水やくしゃみなど鼻炎の症状が頻繁に出るようになります。

もともとアレルギー系疾患を持っているとかかりやすいのですが、通常のアレルギーと同様、他にもハウスダストアレルギーやダニアレルギー陽性の人はアレルギー反応が如実に出ます。

内科や喉耳鼻科でアレルギーを抑える抗生剤で治まりますが、アトピー咳嗽とは違い、その症状とは全くちがいますが、影響を受けている可能性は高いとされています。

咳感受性

刺激により咳が出る状態であり、女性の方が男性よりも数倍もその刺激に反応しやすいとのデータがあります。咳の発作で症状が進行している時は、気管支拡張薬が有効とされます。

アトピー咳嗽の症状

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当然咳が出ることになりますが、あまり身体を気にかけない人には、アトピー咳嗽に気がつかないままということもあります。

咳にもいろいろな種類があり、特に乾燥した咳が出ます。

乾燥した咳とはコンコンというようにでるもので、痰が絡むことはなく、喘鳴といって呼吸の際にその音がゼーゼーと出ることもありません。これが喘息になると呼吸困難がおきることがあますがこの場合はほとんど起きません

基本的に痰が絡まない咳が出るのがこのアトピー咳嗽の特徴です。

似ている病気

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咳が出る症状は数多くあり、咳の出方などである程度はどの病気なのかは判断ができます。

咳喘息

症状としては、風邪などが原因で咳が出るものの、風邪が治っているのに咳が止まらないような場合は、咳喘息の疑いがあります。アレルギーのある人が多く罹患するといわれていますが、慢性的に咳が続いてしまうことであり、気道が狭くなっていることが原因の一つとも考えられます。

その治療においては、気管支拡張剤を使用することで快方に向いますが、万が一この気管支拡張剤が効かないということであれば、アトピー咳嗽の可能性が高いと思われます。

気管支喘息

発作という状態の時に、咳が出る症状であり、咳の際には呼吸困難を伴います。呼吸困難は、非常につらく、きちんと息ができない状態であり、速やかな対応が望まれます。

元は、本人の持病である慢性気管支炎炎のケースが多いので、症状に対応する薬は常に所持する必要があります。

ですから、発作が出てもその対応で大変なことになることはあまりないといえるでしょう。

ただ、定期的に検査を行わないと、別の病気が原因で咳が出ていることもあります。可能性としては、気管支喘息の咳が出ていると思っていても、検査で肺がんが発見されて気づくのが遅れたということもあります。

原因が特定されない場合は、例えばアレルギー性のもの、風邪の感染やストレスなどがあり、そのような意味でも検査の必要があります。

肺がん

タバコを吸う人は、当然に罹患率が高いのですが、吸わないからといってかからないことにはなりません。実際には回りにヘビースモーカーの人がいて、それが原因で肺がんにかかる人はかなりの数になります。

タバコの煙は、吸う本人にも悪影響がありますが、回りの人が副流炎といって、タバコが燃えている際の煙を直接吸い込むので、肺ガンにかかる率も高まってしまうのです。

よくファミレスや喫茶店で喫煙と禁煙をただの左右の場所で分けたり、天井まで隔てている壁がなく、天井部分が開いているような建物もありますが、これはまったく意味がありません。煙とそれに含まれる身体に悪い成分は部屋中に広がります。ですから、その影響を受けないようにすることも、アトピー咳嗽を防ぐことになります。

心因性咳嗽

主にストレスによるものと考えられます。咳が出て医者に診断してもらっても、どこも悪いところがありません。何かストレスを感じるようなことがないか、思い出すことが重要であり、それに対しての対策をすることで、ほぼ解消します。

もしそれでも止まらない、気になるというときは心療内科での受診をするしかありません。

結核

それこそ昔は不治の病ということで、亡くなられた方も相当いましたが、最近では完治する病気であり、それほど心配することは無いと思われます。

ただ、放っておくと喀血に至るなど、重傷になる可能性が非常に高いです。また、最近では咳があまり出ない結核もあり、本人が気づかないままに進行しているケースも多くなりました。

特徴的なのは、血を吐いてしまうことですが、血が出ずに咳が止まらないケースもあります。

気道過敏性

気管支の非常に敏感な人もいます。このような人が反応するケースとして、冷たい空気を吸い込む時、煙、ほこり、運動などでの刺激で過敏に反応します。

これは通常の人の何十倍も気道が過敏であり、気温差や刺激で反応してしまうという特性を持っています。

鼻腔気管支症候群

主に慢性的に気管支炎を引き起こすことが原因で、上気道と下気道の双方に炎症が起きます。上気道は肩の辺りまでの喉の部分であり、下気道は肺の少し上辺りを指します。その部分が炎症を引き起こすと同時に、鼻の奥の部分である鼻腔気管も炎症を引き起こしていることです。

つまりは鼻腔炎と呼ばれるものを合併している状態であり、鼻づまりや濃い黄色や緑色の鼻水がでます。悪化すると咳の他に発熱、痰、嗅覚の障害などが出てきますので、注意が必要です。

喉頭アレルギー

ほぼアトピー咳嗽と同様な症状で、3週間ほどの期間において咳が出ます。他には痰が絡む、痒み感、イガイガ感、痛みがあります。医師の診断によってはっきりとした区別が必要となります。

逆流性食道炎

食道は食べたものを胃に送る口と胃につながっている管ですが、ここへ胃液が喉に向かってこみ上げる現象であり、胃液の酸で食道の一部が炎症を起こします。胃食道逆流が起きて、炎症を引き起こしていることを、逆流性食道炎と呼びます。

この症状は胸が痛み、同時にアトピー咳嗽のように咳が出ることがあります。拮抗薬で抑えることができるので、速やかに医師の診断を受けることで、不快な状態を解消できます。

間質性肺炎

アトピー咳嗽と同様に咳が続くことがあるのが、間質性肺炎です。肺の細胞が炎症を引き起こすのですが、肺炎とは違う状態です。

進行の早いものもありますが、自覚症状が出にくいのが特徴で、空気中に浮遊する塵などが原因と考えられます。以前、報道されたアスベストも原因の一つとされています。

アトピー咳嗽の治療法

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基本的には薬を服用することで治癒することになります。その見立てがはっきりしていると、その治療も非常に効果的なものになります。

普通の咳止めなどは効かないので、アトピー咳嗽の見立てが重要となります。

気管支拡張薬

気管支が異常を引き起こし、その気道を塞いでいるため、呼吸をしやすいように気道を広げる方法です。炎症などの影響が多く、口から吸入ステロイド薬を気道へ送り込む方法で服用し、炎症を引き起こしているところに直接的に働きかけるので、効果が非常に高いとされています。

成分としてはステロイド系のもので、即効性がありますが、常時使用するようなものではなく、発作が起きる時に、すばやく症状を抑えるという使用法が適しているといえます。このステロイド剤は、抗炎症薬といわれてすばやく炎症を抑える働きをする非常に便利なものなのです。

ですが、ステロイド治療は感染症にかかりやすくなるという副作用があるので、使用した後はうがいをすることがよいとされています。うがいをしてもステロイドの効果は効いていますので問題はありません。

抗アレルギー薬

アレルギーを引き起こす原因としてロイコトリエンという物質があり、これは気道に炎症を引き起こし、さらに気道を収縮させます。

そのために拮抗薬である、抗ロイコトリエン薬を使用することで、炎症と収縮を抑えることができます。

内服薬

アレルギー剤の服用となります。気道が炎症を引き起こしているために、呼吸が困難になったり咳がでます。気道の炎症を抑えることができるのが、抗アレルギー薬となります。

即効性があり、速やかに対応する必要がある場合は、気管支拡張薬を使用し、それ以外は抗アレルギー薬と考えるのが一般的です。

その他の薬

気管支の炎症を抑え、気道を速やかに広げるという双方の作用を持つ薬もあります。こちらも有効ではありますが、ある程度の個人差があることは否めません。

また、ヒスタミン受容体拮抗薬は、神経伝達物質やホルモンに働きかけるので、効果も認められるというも言われています。とくにヒスタミンH1という拮抗薬で中枢神経や平滑筋に働くといわれています。

アトピー咳嗽の予防など

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原因であるアトピーの改善が一番ですが、アトピーは非常に治りにくいこともあり、それ以外の予防法としてはアレルギーへの対応が予防法に一番適していると思われます。

アレルギー対策

アレルギーは持って生まれたものと解釈し、なんら改善を試みないい人も多いのですが、実際には日々の生活習慣で相当に改善することが分かっています。

それ以外にも薬を常用する人も多く、長期吸入ステロイド療法でアトピー咳嗽にかからないようにしておくことも、一つの手です。

食品添加物

主に加工品に含まれているものであり、食品が腐らないようにしているもの、色を鮮やかにするもの、味を濃くしておいしさをアップさせるもの、柔らかくするものなどが含まれているものが非常に増えています。これらは、本来取るべきものではなく、逆に取ってはいけないものばかりが多く含まれています。

正直取らないで済ませることはまず不可能ですが、なるべく原料が見えるような食品を選ぶことが良いとされています。例えば同じ肉なら、焼き肉のような肉の破片は見れば肉と解りますが、ソーセージやウインナーは、何が原料かそのもの自体を見てもわかりません。つまりはそれだけ添加物が多いということになる訳です。

ハウスダスト

家の中を掃除しないとほこりが溜まりますが、それ以外にも不潔にしているとダニ等が発生しその死骸などが身体にアレルギーを引き起こす要因となります。

ごく普通のほこりも合わせて清潔に保つことは、重要です。

大気汚染

いわゆる工場から出る排気や自動車の排気ガスもよくありません。それと同様にタバコの煙もしかりです。これらの中には、アレルギーの元になるものもありますし、発ガンを引き起こす作用を及ぼす有害なものも含まれています。都会に住むと、ある程度はそのリスクがありやむをえませんが、なるべくなら避けるべきです。

化学物質

食器洗剤や洗濯洗剤に含まれる石油系の化学物質もよくありません。食器は洗剤で洗うことで油汚れなどがきれいに落ちますが、実際には相当すすぎで洗い流さないと、微量な洗剤が食器に残っています。それを使っていることで少しずつ身体の中に取り込んでしまっているのです。

また、洗濯物ものも洗剤が完全に流れ切っていないことが多く、身体に接触して付着しています。敏感肌の人はそれだけで肌荒れをしたり、赤く腫れたりかぶれたりします。

多くの人はそこまで気付いていませんが、アレルギーの症状がひどい人は、その辺を疑うことも重要です。

再発

アトピー咳嗽は一度かかると、再発することが多い病気です。病院での治療が進んで、多少良くなっても、医師がこれで完治しましたといわれるまで通院をすることで、再発防止につながります。

まとめ

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いかがでしたか。今回は、アトピー咳嗽についての記事でした。根本的な原因はわからないことですが、やはり環境や食生活などが影響を及ぼしていることは間違ないと思われます。

車の排気ガス、工場の排煙、個人の喫煙の煙などは知らずに回りへの影響が大きくなっています。特に身近にあるタバコなどは、そうそうに副流炎も吸えないきれいな環境が望まれます。

ですが、この便利な文明社会にあっては、このような環境の改善はほぼ不可能となります。よって、身体の免疫力をつけると共に、その他影響の受けるもので避けられるものは徹底して避けるようにしなければいけないと思われます。

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