呼吸器疾患にはどんな病気がある?症状や分類方法を知ろう!

呼吸器疾患と聞いて、どのような病気を想像するでしょうか?呼吸器という字面から、呼吸に最も関係の深い肺の病気、例えば肺炎などを想像する方が多いのではないでしょうか。

実は、呼吸器は肺だけではなく、鼻や口はもちろん、気管や気管支なども呼吸に関わる呼吸器に該当します。このように呼吸器系は複数の臓器や器官で構成されますので、様々な病気が呼吸器疾患に含まれることになります。ですから、呼吸器疾患に含まれる病気は種類が様々であり、病気の状態・態様も多岐にわたります。

そこで今回は、様々な呼吸器疾患について、呼吸器疾患の概要を全体的に浅く広くご紹介したいと思います。

呼吸器疾患とは?

anatomy-145696_960_720

そもそも呼吸器疾患とは、どのような病気なのでしょうか?

まずは、呼吸器疾患についての定義と呼吸器についての基礎知識をおさらいしたいと思います。

呼吸器疾患の定義

呼吸器疾患は、呼吸器に生じる病気の総称です。呼吸器は、人が生命を維持するために行う呼吸に関与する臓器・器官のことです。

呼吸に関わる器官が複数あるために、一口に呼吸器疾患と言っても、多くの病気が存在し多様な症状が現れます。

呼吸器の種類

呼吸器は、呼吸に関与する臓器や器官のことで、次のような器官が呼吸器に該当します。

  • 鼻(鼻孔、鼻腔)
  • 口(口腔)
  • 咽頭、喉頭
  • 気管、気管支
  • 胸郭(胸膜、胸壁、横隔膜)

ちなみに、鼻・口・咽頭・喉頭までを上気道と呼び、気管・気管支・肺を下気道と呼ぶことがあります。また、呼吸器全体のことを、呼吸器系や気道と呼ぶことがあります。

呼吸の仕組み

呼吸は、外呼吸と内呼吸の二種類に分類されます。

外呼吸は、肺胞において酸素を含んだ空気と二酸化炭素を含んだ血液との間で行われるガス交換のことを言います。一方、内呼吸は毛細血管と身体の各組織の細胞との間で行われるガス交換のことを言います。

ですから、一般的に使用される呼吸という言葉の意味は、外呼吸のことを意味しています。

外呼吸の仕組みと働き

外呼吸の主な働きは、気道を通じて空気の出し入れをする換気と酸素と二酸化炭素のガス交換の二つです。

外呼吸における換気は、主に横隔膜や肋間筋などが収縮・弛緩することによって、胸腔(胸膜の内部)の体積の変化と、合わせて胸腔内圧も変化させることで行われます。横隔膜が収縮して、胸腔の体積が増大し、胸腔内圧が低下すると、肺が膨らんで空気を取り込むことを吸気と言います。反対に、横隔膜が弛緩して、胸腔の体積が縮小し、胸腔内圧が高まると、肺がしぼんで空気を吐き出すことを呼気と言います。

このような換気の間に、肺胞内で酸素と二酸化炭素のガス交換が行われ、血液を通じて身体の各組織に酸素が供給されていくのです。

呼吸器疾患の分類

woman-699004_960_720

このように呼吸器には複数の器官が該当します。そして、呼吸器疾患と言っても発生する臓器や器官によっても違いが生じますし、病態によっても様々な違いが生じます。そこで、呼吸器疾患の分類について、ご紹介したいと思います。

発生部位(病巣)による分類

呼吸器疾患の分類方法の一つに、病気が発生する部位によって分類する方法があります。この分類方法によると、大きく分けて次のような4つに分類することができます。

  • 上気道疾患
  • 気管・気管支疾患
  • 肺疾患
  • 胸膜疾患

病態による分類

また、呼吸器疾患の分類方法の一つに、疾患の病態によって分類する方法があります。この分類方法によると、大きく分けて次のような分類になります。

ただし、この分類は絶対的ではなく、例えば鼻炎にしても原因が風邪であれば感染性疾患に該当しますし、鼻炎の原因がアレルギーであればアレルギー性疾患に該当します。

  • 感染性疾患
  • 気道閉塞性疾患
  • アレルギー性疾患
  • 拘束性肺疾患
  • 腫瘍性肺疾患
  • 肺血管性病変
  • その他の呼吸器疾患

呼吸器疾患の主な病気

mask-1954673_960_720

このように呼吸器疾患が様々な形で分類されるとして、具体的にどのような病気があるのでしょうか?

呼吸器疾患における代表的な病気を、発生部位(病巣)による分類と病態による分類に沿ってご紹介したいと思います。

発生部位(病巣)による分類

発生部位(病巣)による分類では、大きく上気道疾患、気管・気管支疾患、肺疾患、胸膜疾患の4つに呼吸器疾患を分類します。

上気道疾患

上気道疾患の代表的な病気は、鼻炎扁桃炎などの各呼吸器の炎症です。その原因は、細菌やウイルスへの感染だったり、アレルギーだったり様々です。例えば鼻炎の場合、急性鼻炎は風邪の際に細菌やウイルスが原因で発生し、アレルギー性鼻炎はアレルギーが原因で発生します。花粉症は、アレルギー性鼻炎の一類型です。

この他に、上気道に生じる疾患として、声帯ポリープ咽頭がんなどがあります。

気管・気管支疾患

気管や気管支の疾患では、気管支炎気管支喘息(ぜんそく)気管支拡張症などが代表例です。

急性気管支炎は主に細菌やウイルスに感染することが原因で、慢性気管支炎は加齢やアレルギー、喫煙や大気汚染など様々な要因が複合的に原因となります。

気管支喘息は、喫煙や大気汚染などの環境因子や運動などの刺激が原因で、気道の粘膜が腫れるなど気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や息切れなどが生じます。喘息発作が起きると、症状が激しくなり呼吸困難に陥ることもあります。

気管支拡張症は、喘息とは逆に気管支が拡張してしまう病気です。

肺疾患

肺疾患は、非常に多岐にわたります。具体的には、肺炎間質性肺炎肺気腫肺水腫肺結核肺ガンなどです。

胸膜疾患

胸膜疾患では、気胸(肺気胸)胸膜炎が代表例です。

気胸は、肺胞が破れることで胸膜内部の胸腔に吸気が漏れることにより、胸腔の空気が肺を圧迫して肺が膨らまず呼吸ができなくなる病気です。

胸膜炎は、胸膜に炎症が起こる病気で、一般的に肺がん・肺結核・肺炎などに伴い生じます。

病態による分類

病態による分類に沿って、代表的な病気をご紹介します。

感染性疾患

呼吸器疾患における感染性疾患は、様々な細菌やウイルスに感染することが原因で呼吸器に炎症を生じる感染症のことです。呼吸器感染症や気道感染とも呼ばれます。

呼吸器感染症や気道感染を示す主なな徴候が、発熱・咳(せき)・痰(たん)などの症状です。呼吸器感染症のうち代表的な病気は、次の通りです。

  • かぜ症候群(急性鼻炎・扁桃炎など)
  • インフルエンザ
  • 急性気管支炎
  • 肺炎(細菌性肺炎・誤嚥性肺炎)
  • 結核(肺結核)
かぜ症候群(急性鼻炎・扁桃炎など)

かぜ症候群は、細菌やウイルスに感染し、主に上気道が急性炎症を起こす病気の総称です。主な症状は、発熱・頭痛・倦怠感・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咽頭痛・咳・痰などです。

かぜ症候群は、空気中に浮遊しているコロナウイルスやライノウイルスなどの原因ウイルスが、主に上気道の粘膜に付着して増殖することが原因で起こります。

インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染し、主に上気道が急性炎症を起こす感染症のことです。主な症状は、急性の高熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛で、その他に咳・鼻水・咽頭痛なども現れます。

気道閉塞性疾患(閉塞性障害)

気道閉塞性疾患は、呼吸器疾患の中でも気道の狭窄や肺の過膨張を主な症状とする病気のことです。

気道閉塞性疾患に見られる共通の徴候は、呼気延長・1秒率の低下・喘鳴・残気量の増加・%肺活量の無変化などです。

気道閉塞性疾患に属する病気は、次の通りです。

  • 慢性気管支炎
  • 肺気腫
  • 気管支喘息
肺気腫

肺気腫は、個々の肺胞が壊れて、肺胞壁が拡大することにより、徐々に肺機能が低下する病気です。

肺胞は、ブドウの房のように肺胞が連なっているのが正常な状態ですが、肺気腫になると個々の肺胞が壊れて数個の肺胞が1つの袋のようになります。1つの袋のようになってしまうと弾力性が失われ、正常な肺胞の数が減るので、ガス交換の機能が低下して肺機能障害が現れます。

肺気腫の原因は、慢性気管支炎と同様に、喫煙や大気汚染、加齢やアレルギーなど複合的です。

肺気腫は多くの場合に慢性気管支炎と併発するため、肺気腫と慢性気管支炎を合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれます。詳しくは、肺気腫の生存率はどのくらい?原因や治療方法を紹介!を読んでおきましょう。

拘束性肺疾患

拘束性肺疾患は、呼吸器疾患のうち、肺の容積が減少して肺活量が少なくなることを主な症状とする病気のことです。

拘束性肺疾患に見られる共通の徴候は、動脈血酸素分圧の低下・動脈血二酸化炭素分圧の増加・%肺活量の低下・1秒率の無変化です。

拘束性肺疾患に属する病気は、次の通りです。

  • 間質性肺炎
  • 突発性間質性肺炎(肺線維症)
間質性肺炎

間質性肺炎は、肺胞と毛細血管を取り囲む間質という組織に炎症が起こる病気です。間質性肺炎の原因は、ウイルス感染・膠原病の合併症・アレルギー・放射線・薬剤など多岐にわたります。

詳しくは、間質性肺炎の予後について!種類で変わる症状を知っておこう!を参考にしてください。

突発性間質性肺炎(肺線維症)

突発性間質性肺炎は、通常の間質性肺炎の原因に該当せず原因不明なもので、炎症組織が線維化した場合のことです。突発性間質性肺炎は、肺線維症とも呼ばれます。

腫瘍性肺疾患

腫瘍性肺疾患は、肺に腫瘍ができる病気のことです。肺に生じる腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。悪性腫瘍の場合が、いわゆる肺がんです。

また、他の臓器で発生したがん細胞が肺に転移してできた転移性肺腫瘍も、腫瘍性肺疾患の一つです。

アレルギー性疾患

アレルギー性疾患は、何らかのアレルギーが原因で呼吸器に炎症が生じる病気のことです。代表的な病気としては、アレルギー性鼻炎などとともに、間質性肺炎気管支炎気管支喘息などもアレルギーが原因である場合があります。

また、薬剤性の肺炎は、薬剤に対するアレルギー反応の場合があるとされています。

肺血管性病変

肺血管性病変は、肺の血管に病変が生じる場合です。代表的な病気として、肺血栓塞栓症肺水腫が挙げられます。

肺血栓塞栓症は、心臓から肺に血液を流す肺動脈に血栓が詰まることで、血管が塞がれる病気です。

肺水腫は、肺胞内でガス交換を行う毛細血管から、血液の水分が肺胞内に染み出して溜まる病気です。

その他の呼吸器疾患

その他の呼吸器疾患として近年急速に認知されつつあるのが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まることが繰り返される病気です。睡眠時無呼吸症候群は、原因によって、閉塞性タイプ・中枢性タイプ・混合性タイプの3つのタイプに分類されます。

閉塞性タイプは、睡眠中に筋肉が弛緩して舌根部などが気道を閉塞させることが原因です。中枢性タイプは、脳血管障害などが呼吸中枢を障害して呼吸運動そのものが無くなるのが原因です。そして、混合性タイプは両方が混合する場合です。

呼吸器疾患の主な検査方法

x-ray-666919_960_720

このような呼吸器疾患が見られたり、呼吸器疾患の疑いがある場合には、どのような検査が行われるのでしょうか?

呼吸器が正常に機能しているかどうかを調べるための、代表的な検査方法をご紹介したいと思います。

動脈血ガス分析

動脈血ガス分析は、外呼吸の二つの働きのうちのガス交換が正常に行われているかを確認する血液検査です。

患者の手首や腕などの動脈から注射針を使って動脈血液を採取して、その動脈血液を10分以内に動脈血液ガス分析装置にかけて分析します。分析の結果、血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の濃度に異常値が見られる場合は、呼吸におけるガス交換が正常に行われていない可能性があり、いずれかの呼吸器に重篤な病気が発症している可能性があります。

そして異常値が続くと、血液中の酸素が不足した状態である低酸素血症や、血液中の二酸化炭素が増加した状態である高炭酸ガス血症に陥り、呼吸困難や意識障害が現れることもあります。

肺機能検査

肺機能検査は、外呼吸の二つの働きのうち換気機能が正常かどうかを調べる検査です。

%肺活量が基準値に届かない場合は、拘束性肺疾患の疑いが高まります。また、1秒率が基準値に届かない場合は、閉塞性疾患の可能性があると考えられます。

肺機能検査の方法

一般的には、スパイロメーターという計測機器を用います。ノーズクリップで鼻を塞いでスパイロメーターに繋がる管に息を吐き出すことで、次のような項目を測定します。

  • 肺活量:最大に吸気した状態から、全てを急がず吐き出すまでに吐き出された空気の量。
  • %肺活量:年齢や性別から算出された基準値に対する実測肺活量の比率。
  • 努力性肺活量:最大に吸気した状態から、「一気に」吐き出した空気の量。
  • 1秒量:努力性肺活量における最初の1秒間に吐き出された空気の量。
  • 1秒率:努力性肺活量に対しての1秒量の比率。
  • 残気量:息を吐き出した後に、なお肺の中に残る空気の量。

酸素飽和度検査

酸素飽和度検査は、安静時の動脈血液の中に酸素が含まれる割合を調べる検査です。指先にパルスオキシメーターという検査機器を取り付けることで測定します。一般的に、肺機能検査と同時に実施されます。

酸素飽和度が低い場合は、肺でのガス交換が正常でない可能性があると考えられます。

喀痰(かくたん)検査

喀痰検査は、痰を採取して、その痰に含まれる細胞成分や細菌・ウイルスの有無を調べる検査です。

喀痰検査は、主に肺感染症など感染性疾患の原因菌を特定するために実施されます。

気管支内視鏡検査

気管支内視鏡検査は、ファイバースコープを口から挿入し、気管・気管支・肺の内部を観察する検査です。

また、気管支内視鏡検査では、ファイバースコープの先端にあるハサミ状の生検鉗子によって、病変部の組織を採取することもあります。採取した組織・細胞を顕微鏡などで調べることで、診断を確定する判断材料にします。

画像検査

画像検査は、レントゲンやCTスキャン装置で画像撮影をして、撮影された画像を元に病変を特定したり、診断の判定材料にするための検査です。

呼吸器の検査では、下記のような画像検査が実施されます。

胸部X線検査

胸部X線検査は、X線を照射して胸部を画像化した上で、その画像を観察することにより病変を特定するための検査です。いわゆるレントゲン検査です。呼吸器疾患の有無や程度を判定することができます。

胸部CT検査

胸部CT検査は、CTスキャン装置で胸部を撮影してコンピュータ処理することで、胸部の断面を画像化し病変を特定するための検査です。一般的に、胸部X線検査で肺ガンなどの病気が疑われる場合に、さらなる病気の特定や診断材料とするための精密検査の一つとして実施されます。

呼吸器疾患の主な治療方法

asthma-1147735_960_720

それでは呼吸器疾患と診断された場合、どのような治療がなされるのでしょうか?代表的な治療法をご紹介したいと思います。

呼吸器疾患の診療科は?

ここまでご紹介してきたように、一口に呼吸器疾患と言っても様々な病気があります。かぜ症候群などの比較的症状が軽い病気は、一般的に内科での診療が適当でしょう。

一方で、症状が重い病気の場合は、呼吸器を専門に扱う呼吸器内科や呼吸器外科のある大きな病院を受診することになります。

薬物療法

呼吸器疾患の治療法の中心は、治療薬を投与する薬物療法です。例えば、細菌性肺炎などでは抗生物質(抗生剤)を投与をすることもありますし、肺結核では抗結核薬の長期投与が必要です。

また、気管支喘息における喘息治療では気管支拡張薬の吸入・内服、ステロイド吸入薬が検討されます。

外科手術

呼吸器疾患の中には、外科手術を実施する病気もあります。例えば、声帯ポリープでは自然治癒するものもあれば、手術で取り除かなければ治らない場合もあります。

また、肺がんでは、症状の進行の程度(重症度)に応じて治療方法が変わりますので、場合によっては外科手術が必要になります。

呼吸器疾患特有の治療方法

呼吸は日常的に行われるものですから、呼吸器疾患に罹患すると、場合によっては何度も外来治療を行わなければならず、生活や仕事に支障を来たします。

そこで、慢性気管支炎や肺気腫などで、病状は安定しているものの酸素を十分に取り込めない場合に、在宅酸素療法を検討することがあります。在宅酸素療法は、自宅で酸素吸入をする治療方法です。

また、睡眠時無呼吸症候群では、睡眠時に鼻マスクを装着して気道に空気を送り込むCPAP療法があります。

まとめ

いかがでしたか?呼吸器疾患の概要について、ご理解いただけたでしょうか?

本記事は、呼吸器疾患を広く浅くご紹介することに力点を置きましたが、当然それぞれの病気には様々な症状やそれに対応する色々な治療法や治療薬が存在します。

呼吸は無意識的に行っていますから、ときにその重要性を忘れがちです。しかし、人は呼吸をしないと生命を維持できません。

ですから、日頃から乾燥やほこりなどに注意して、呼吸器疾患にかからないように予防することが意外と重要です。呼吸や呼吸器疾患について、改めて見つめ直すきっかけになれば幸いです。

関連記事として、

過換気症候群とは?症状・原因・治療法を知ろう!過呼吸との違いはなに?

息が詰まるのは病気?原因や解消方法を知っておこう!

息を吸うと左胸が痛い原因とは?チクチク痛むのは病気?

これらの記事を読んでおきましょう。

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする