へっくしゅっん!くしゃみが出ると周りに見られて恥ずかしい気持ちになりますよね。しかも人目につく時に限って、くしゃみが全然止まらなくなったりするものです。
仕事中などに止まらなくなると集中できないし、声も大きく出てしまい周りの人にも迷惑をかけてしまいます。できればくしゃみが出ないようにしたいですよね。
今回はそんなくしゃみについての記事を書いたので、悩んでいた方は是非読んでみてください。
くしゃみが出る原因
まずはくしゃみがどういった原因で発生するのかを知りましょう。原因を知ることで予防することができます。
①風邪
くしゃみの原因の多くは風邪によるものです。
風邪を引くことで、ウイルスが体内に侵入してこようとしてきます。それをくしゃみをすることで防いでいるのです。風邪のひき始めにくしゃみが多くでるのはこういった原因になります。
この場合のくしゃみは、体のためには必要なことなのであまり我慢しないようにしたい症状でもあります。我慢してしまうと菌やウイルスが体内に滞在することにつながってしまい、風邪を引いてしまう事になる可能性があります。
くしゃみが頻繁に出てしまう時は、栄養をしっかり摂ったり体温を高く保つなどの対策法をしっかり行い風邪の症状が強くなってしまうのを防ぎましょう。
②アレルギー反応
特にくしゃみがでるといえば、花粉症ですよね。季節性アレルギー性鼻炎ともいいます。特に多いのが春に時期なると大量に飛んでいるスギ花粉症です。
花粉が体内に侵入することで「ヒスタミン」という成分が体内に発生します。これが発生することで、脳にあるくしゃみ中枢が刺激されることが原因です。
さらに春になると、大量に花粉が存在するのでなかなかくしゃみが止まらなくなります。止まらないくしゃみは花粉が原因の場合が多いです。
花粉症以外にもハウスダストやほこり、動物性のタンパク質(動物の毛や羽根)、食物系のアレルゲンなどが原因でアレルギー反応を発症しくしゃみが大量に出ることがあります。これは通年性アレルギー鼻炎と言います。
アレルギー反応は本来身体に無害のはずの成分を免疫機能が誤って害のあるものと判断していしまうことで免疫機能が暴走し身体に問題を起こしてしまう症状です。
症状を出さないためには自分のアレルゲンとなる項目をしっかり把握し原因を遠ざけることが必要です。
アレルギー検査やアレルギー症状に関する記述を詳しく書いた記事がありますのでこちらを参考にしてみてください。
・体質改善の方法とは?肥満や冷え性の人、アレルギー体質の人も可能なの?
③刺激物質
これはホコリや小さなゴミを吸い込んだ時に発生するものです。
くしゃみをすることで、体外に排出しようと体が働くことが原因です。小さすぎて目にみえないので、思った以上に吸ってしまいくしゃみが止まらなくなくなることもあります。
ほこりの多い部屋は、換気するようにしましょう。
また強い光を見ることで三叉神経が刺激され、くしゃみが起こってしまう場合もあります。太陽の光や街灯の強い光などを直接直視するとくしゃみが起こる場合があります。
もしくしゃみが出ずにむずむずする場合などに故意的にくしゃみを出す時に有効です。
④温度差
あまりイメージが湧きにくいと思いますが、温度差を感じた時にくしゃみがでる人もいます。
例えば、暖かい部屋から寒い外に出たときなどの激しい温度差を感じたときに、くしゃみがでることが多いです。これは体温調節をするためだという説もありますが、詳しい理由はわかっていません。
しかし温度に慣れると、くしゃみも出なくなるのであまり心配することではありません。
この症状がひどい場合は寒暖差アレルギーの可能性もあります。アレルギー反応の一つで寒暖の温度差の刺激を異常物質と認識し体内で免疫機能が暴走しくしゃみなどのアレルギー反応を引き起こす場合があります。非常に珍しい反応なため、発見が困難なこともあります。
アレルギー科や内科などで医師に相談してみましょう。
⑤妊娠初期
妊娠初期の時期には特にくしゃみが出やすくなる傾向があります。この原因は免疫力の低下が関係している事が考えられます。体内中のホルモンバランスに変化が生まれ、体が新しい状況に慣れようとしている時期なので、特に外部からの異物の侵入に敏感になります。
鼻から吸い込まれる、ほこりや菌などの刺激に過敏に反応し体外に排出しようとします。妊娠初期でなくとも、季節の変わり目や体調の不良時や睡眠不足の時期などのタイミングには特にくしゃみなどの生理反応は大きくなります。
鼻だけでなく、肌の状態などにも変化が生まれやすいのでいつ以上に気を使ってあげる必要があるでしょう。生理現象ではありますが、お腹の赤ちゃんへの影響を考慮すればなるべく少なく抑えたい問題でもあります。
くしゃみの対策方法
くしゃみが起き始めたときにどのような対処をすれば良いか紹介します。ご飯を食べている最中にしたくなると困りますし、周りに迷惑をかける場合もあるのでしっかりと対策をしましょう。
・マスクをつける
くしゃみが出る場合はマスクを着用しましょう。
マスクをつけることで周りに飛沫が飛ぶのを防ぐことができます。またウイルスや花粉を鼻から吸わないようにできるので、くしゃみが頻繁に出るのを減らすことができるので、風邪の予防や花粉症の予防にもなります。
特にマスクには、外部からの菌やウイルスの侵入よりも自分からの飛沫感染を防ぐ、エチケット的な意味合いの方が効果的には強い傾向があります。
また、自分の呼気から水蒸気が放出され乾燥をふせぐことが出来るので、そのことも関係してくしゃみの問題を回避することが出来ます。
もしマスクを装着する場合は鼻までマスクで覆うようにしないと鼻から侵入してくるので意味がありません。注意してください。マスクは大きすぎても小さすぎても隙間から外部物質が侵入してきてしまいます。自分の顔のサイズに合ったマスクを購入しましょう。
・薬を飲む
どうしても止まらない時は、薬を飲むというのも一つの手です。
花粉などが体内に侵入して発生する、ヒスタミンを抑える効果のある薬を服用しましょう。
薬が聞いている間はヒスタミンが作られるのを防ぐことができるので、くしゃみが止まります。
薬を飲む場合、効果が期待できるのは基本的にはアレルギー性の鼻炎の症状に対しての薬になります。もしくは鼻風邪を引いてしまった後の対処治療薬になります。
内服薬の他に点鼻薬や漢方薬などの使用がおすすめでしょう。基本的には鼻で引き起こっているアレルギー反応やウイルス反応での炎症に効果があるのは抗ヒスタミン薬での効果になります。
また、症状によって薬ん種類も異なります。鼻水がある場合や鼻詰まりも解消したい場合、痒みや涙が出るなどの反応も合わせて起こっている場合などのいくつかのケースによって効果的な薬が販売されていますので、薬局で自分の症状に合った薬を探してみましょう。
特に即効性があるのは点鼻薬になります。鼻炎用の内服薬は眠気が出てしまう物もありますので、仕事中や仕事前に飲む場合は、眠くならないタイプのものや点鼻薬を使用するようにすることをおすすめします。
・免疫力を高く保つ
普段から栄養をしっかり取れる食事を行っていたり、睡眠をしっかり取る事や、運動を適度に行って体を鍛えておく、体温を高く保つなどの対策法を取っていれば免疫力を高い状態に保つことが出来ます。
免疫力が保たれて居れば、外部からの刺激に鼻の粘膜が敏感になることはありません。結果くしゃみが出る問題も少なくなります。
特に体温を1度上昇させるだけで身体の免疫力は5〜6倍の変化が生まれます。逆に体温が下がってしまうと免疫力は著しく低下します。特にお腹の温度が重要で、腸内細菌が正常に働ける温度である36〜37度に保たれていることが理想となっています。
腸内細菌を整えることと、体温を高く保つことを最優先に行ってみましょう。また、ハウスダストなどの問題が関係している場合は、部屋の掃除などを行って空気を換気しましょう。
・鼻の下を刺激する
くしゃみが出そうになるのを止めたい時に、使える方法です。
鼻と上唇の間を指で抑えることで、くしゃみ中枢に刺激が伝わるのを防ぐことができます。
しかしでそうになる時に抑えても、くしゃみ中枢に刺激が伝わってしまった後なので止まりません。くしゃみを出したくない時は、くしゃみが出る前におしましょう。
・ツボを押す
くしゃみがたくさん出る時は、効果のあるツボを押すことで症状を抑えることができます。
迎香(げいこう)
鼻の両脇にあるツボです。鼻の様々な症状を抑える効果があります。
薬が飲めない状況などで押すようにしましょう。
くしゃみを出す方法
本来は体を守るための行動であるので、くしゃみは出した方が良いのです。しかしでそうででない時ってありますよね。そんな時にどのようにすれば出せるか紹介します。
・光を浴びる
実は光に反応してくしゃみがでることがあります。
個人差はありますが、4人に一人は光に誘発されてくしゃみがでるといわれています。
くしゃみが出そうで出ない時は、光を浴びてみましょう。
・鼻を刺激する
テレビなどで見たことあるかも知れませんが、鼻の奥を刺激することでくしゃみを誘発しましょう。
ティッシュを丸めたものなどで、鼻の奥を刺激することで外部からの刺激を感知し、くしゃみがでます。
これはかなりの高確率でくしゃみがでるのでムズムズするときは試してみましょう。
・鼻から息を吸う
少量の空気を鼻から連続で吸うことで、鼻を刺激してくしゃみを誘発することができます。
一気に大量に吸ってもあまり刺激されないので、連続で吸うのがポイントになります。
・フリスクを食べる
フリスクでは無くても、メンソールなどを含むものであれば大丈夫です。
これらには鼻の粘膜を刺激するので、くしゃみを誘発することができます。逆にいうとくしゃみが出ている時に食べると止まらなくなることもあります。
くしゃみをし過ぎる事で発生する問題
確かに、くしゃみをすることで体を守っているのですが、あまり多くのくしゃみをするとどうなるかを紹介します。
・ウイルスを移してしまう
くしゃみを行うことで飛散する唾の量は1回で100万粒〜200万粒程の量と言われています。1〜3mの距離で一気に保持している菌などを含んだ飛沫が飛散します。
風邪を引いているときは注意してください。
飛沫感染や空気感染での感染経路として知られるものです。くしゃみをすることで、ウイルスを空気中に漂わせてしまい他の人に移してまう可能性があります。
特にインフルエンザなどのウイルスが強いときは感染してしまう可能性が高いので、自宅で治すかマスクの着用をしましょう。
自宅での日常生活中にも同居している家族間での感染を広げないためにも、しっかりマスクを着用し、飛沫感染のリスクを下げていきましょう。
・骨折
くしゃみをすることで、胸の骨折を引き起こすことがあります。
骨折までいくケースは稀ですが、痛みを感じだすことは多くあると思います。痛みを感じ出したら負担が大きくかかっているので、気をつけましょう。
負担が長くかかることで、疲労骨折を引き起こすことがあります。
特にくしゃみにより骨折を引き起こしやすい場所は肋骨になります。くしゃみや咳と言った生理現象は喉や鼻に侵入した菌やウイルスを外に排出するための行動で、意識的に行っているものではありません。急に体の状態に関係なく引き起こるので、無理な体勢でのくしゃみや咳で骨折してしまう事は少なくありません。
くしゃみで発される空気の時速は100km/mを超えます。台風並みの風を放出するのでその反動の大きさもかなりの衝撃になります。健康な若い人でも骨折してしまうこともあります。
老人での肋骨の骨折では痰が出しにくくなることによる肺炎などの危険性も高まりますので年を取ってからのくしゃみには十分注意しましょう。
・疲労
くしゃみをすると思った以上に、体は疲れを感じます。
特に1日に何回もしていると疲労が蓄積するため、体力が果てるのも早くなってしまいます。
100km/h以上の速度の風を一気に放出するのでその消費エネルギーもかなりの量になります。なんと、くしゃみを行った時に消費されるエネルギーは100m走を行った場合に匹敵する4キロカロリーになります。
1回あたり4キロカロリーの消費を何度も行うので体への負担はなかなかなものになります。さらに体力が下がっている病気時にこのレベルのエネルギー消費はかなり堪えます。なるべくくしゃみの回数が減らせるように対策していきましょう。
・妊娠中のくしゃみ
くしゃみをした時には腹部に大きな力が加わり腹部は圧迫されます。お腹を触りながらくしゃみを行えば非常に力が加わっているのがわかります。妊娠中のくしゃみでは腹部に痛みを感じる人も中には居ます。
これは、腹部の子宮が大きくなることで筋肉や子宮を支えている靭帯が柔軟性を失い硬くなってしまっていることにより引っ張られて痛みを感じます。あまりの痛みに胎児に影響が出てしまったのではないかと心配になることもあります。
しかし、基本的には胎児にはなんの影響もない場合がほとんどです。心配な場合は行きつけの婦人科で相談しましょう。母体の靭帯が圧力で伸びてしまうことで痛みを感じているだけなので心配しすぎないようにしましょう。
痛みをなるべく抑えたい場合は、腹筋に力を入れないように意識をして痛みが起こらないくしゃみの方法を習得しましょう。吐く方に意識を集中する方法や、物をつかむ方でいきんで腹筋の力を脱力する方法などがあります。自分に合った方法を習得しましょう。
無理に我慢して風邪を引いていしまい体力低下してしまうことのほうが赤ちゃんにとっては影響が出てしまいますので、我慢のしすぎには注意しましょう。
まとめ
くしゃみが出る原因
- 風邪のウイルスを排出するため
- アレルギー反応がでているため
- ホコリなどが鼻から侵入してきたため
- 温度差を感じた時
くしゃみの対策
- マスクを着用する
- 薬を飲んで症状を抑える
- 鼻の下を押さえる
- ツボを押してみる
くしゃみの出し方
- 光を浴びる
- 鼻の奥を刺激する
- 少量の空気を連続して吸う
- フリスクを食べる
くしゃみをし過ぎると起こる事
- ウイルスを感染させてしまう
- 骨折の恐れ
- 疲労がたまる
以上が今回の記事のまとめです。くしゃみは体にとっては悪いことではなく、防衛している行動なのです。毎回我慢するのは体にとってはあまり良いことではありません。
しかし何度もしていると骨折の恐れがあったり、他人にウイルスを感染させてしまうこともあります。くしゃみが出ないように対策するのが一番だといえます。
風邪を引いたときは早く治すようにして、花粉が多い日はマスクを着用するなどしてくしゃみの対策を心がけましょう。
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