肺に水がたまる原因は?症状や病気の可能性について

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どこにせよ水が溜まるというのはとにかく重い病気に聞こえます。まず「肺がん」が恐ろしく感じられますが、肺に水がたまる原因は他にもあります。放っておくと肺がんに移行してしまう病気でもあるので、早めの対策ができるように肺に水がたまる病気についてまとめました。

肺に水が溜まってしまう可能性のある病気やそれぞれの病気の症状や治療方法などについても知っていきましょう。肺に水が溜まってしまう病気の原因が心臓病や心臓の疾患から来ている場合もあります。腎不全などの問題や癌に繋がらにように早めに対策して早期に処置していきましょう。

肺を健康に保つ方法もあるので、ぜひ参考にして取り組んでみて下さい。

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肺の仕組み

肺レントゲン

鼻から空気が入ると、気道を通り左右の気管支に分かれて肺に到達します。気管支は奥に行けば行く程枝分かれしており、最終的に肺胞と呼ばれるぶどうの房のように丸が連なったような形の器官となります。肺胞の周りは毛細血管で包まれており、毛細血管を通じてガス交換を送る仕組みになっているのです。

房状の形体になっているのは、表面積を増やして効率よく酸素を取り込むためで、肺全体の一回の換気量が500ml程度、その中に肺胞は6億個にもなる程存在しています。これを全部広げるとテニスコート1面(40畳位)になると言われています。

テニスコート一面が胸の中に畳まれてうまいこと納められており、これを使って人間が日々呼吸をしているのです。

肋骨で包まれているエリアが胸腔、このうち心臓を含む部分と肺を除いた部分が胸膜腔と呼ばれます。

肺に水が溜まる仕組み

肺に水が溜まっている、という診断が合った場合、肺の中に水がたまる病気であるか、肺の外に水がたまる「胸水」という状態であるかのどちらかであるといえます。

臓器は異常が生じた場合や機能不全に陥ると硬くなる傾向があり、臓器そのものが硬くなると、その中を通っている血管を圧迫する事になるので血管から水分が押し出されてしみ出して来ます。それが溜まるのが胸水、腹水などと呼ばれるもので、肺の中に溜まれば肺水腫となります。

肺は、前項で述べた通り、大きな枠組みである胸腔の中に袋状の肺があるような仕組みになっています。呼吸の際に肺は伸び縮みしますが、この際の摩擦を低減するため、もともと胸膜腔にはいくらかの水が存在しています。しかし、胸膜腔に水がたまった場合、その影響は空気袋である肺に出てしまいます。すると、肺はぺしゃんこになってしまいます。

つまり、肺に水が溜まった場合に起こる事としては、

  • 肺胞に水が溜まるとガス交換がうまく行われず呼吸困難になる
  • 胸膜腔に水が溜まると肺が圧迫されて容量が小さくなり呼吸困難になる

という2パターンがあるという事になります。

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肺に水が溜まる病気

肺胞出血

肺の水が症状として現れる病気についてまとめました。他の病気から移行する場合や、併発する場合も多く見られるので、あてはまるものが一つでは無い場合もあります。

肺水腫

血液の中の液体成分が血管の外へしみ出し、肺の中に液体成分が溜まってしまう病気です。肺胞の中が水分で満たされてしまうため、酸素の取り込みが障害されます。

肺水腫は、心臓に原因があるものとそれ以外のものに分けられています。心臓に問題がある場合、血液を全身へ送り出す力が弱まり、血液が肺に溜まってしまう事がそもそもの原因になっています。心臓で問題が無い場合の肺水腫は、肺の毛細血管の異常によるものが多く見られます。肺の血管が病的な変化を起こすため液体成分がしみ出しやすくなり、水が溜まるようになります。

肺水腫の主な症状は呼吸困難で、仰向けに寝ると息苦しくなる傾向があります。進行するとチアノーゼや血圧の低下を招く事があります。

治療は利尿薬による水分除去を行いながら肺の炎症をしずめる事により行われます。その他、取り入れにくくなっている酸素を人工呼吸器などで補います。

肺炎

肺に無数にある肺胞に炎症が発生してしまう病気が肺炎になります。インフルエンザなどのウイルスがより深部に侵入してしまうことで感染症から肺炎に繋がってしまう事が多くあります。

肺炎から肺に水が入ってしまう事が発生してしまうのは非常に重症化してしまった場合の症状になります。なので水が溜まってしまう問題につながってしまわない様に早めに治療していくことが重要になります。

肺の細胞が炎症を起こしてしまった場合、肺の壁の膜や血管などは水分を透水しやすくなり、水が周囲の細胞から侵食してくることで肺水腫に繋がってしまう事があります。

肺炎の症状としては胸痛、呼吸音の異常、体の怠さ、喉の痛み、発熱などが発生するものになります。呼吸困難ほどの問題が発生している場合は重症化の傾向になりますので、早めに病院での治療が必要になります。

アレルギー性の肺炎から重症化してしまう事もあります。この場合はアレルゲンとなる物質に接触しないように生活することが重要でしょう。

特に肺炎は高齢者で発生しやすい症状でもあり、高齢者に発病してしまった場合は死に至るケースが多くあります。高齢者は回復力が低く重症化しやすい問題がありますので、特に慎重な治療と最新の注意が必要です。

肺炎に関する詳しい症状や治療法などに関する記述を記載している記事を合わせて紹介しておきますので、こちらを参考にしてみてください。

高齢者が注意するべき肺炎とは?症状や原因、治療法や予防法を知ろう!

マイコプラズマ肺炎について!症状や治療法を紹介!他の肺炎の種類は?

クラミジア肺炎とは?種類や症状、原因を知ろう!治療法や予防法は?

肋膜炎

肋膜炎は、肺の炎症や肺のリンパ節で炎症が起こり、これが胸膜にまで広がって炎症を起こす病気です。結核をそもそもの原因にしているケースが最も多いですが、肺炎球菌や連鎖球菌などの菌や、各種ウイルス、カビ類、がんなどが原因となる場合もあります。

炎症が起こると、多くの場合肺の外側である胸膜腔内に水が溜まります。また、細菌感染を起こすと膿みが溜まる場合もあります。

症状としてはまず胸の痛みがあり、胸水が増加すると呼吸困難を起こします。発熱がある事もありますが、がん性の場合には熱がでない事があります。

じん肺

何年か前に「アスベスト」の話で耳にしたのがこのじん肺です。空気中には様々な粒子が飛んでいますが、多くはどこかで引っかかって体内に入らないようになっています。ところが、石綿のように非常に小さな粒子の場合、肺まで入ってしまい問題を引き起こすのです。

吸い込んでしまった粉塵は肺の中に沈着し、肺の繊維化や炎症を引き起こします。初期は無症状ですが、だんだんと呼吸の困難さや倦怠感が現れ、合併症として肺がんや結核を起こす事があります。

根本的な治療方法がないため、粉を吸い込みそうな作業の時にはしっかりと防塵マスクを着用するといった予防的な対策と、対処療法が主になります。

肺がん

肺がんが進行すると、胸膜への湿潤により毛細血管が傷つけられたり、炎症がひどくなる事で体液がどんどん出て来てしまい、これが溜まってしまいます。

また、手術の後などに一時的な増加が起こる事があります。がんの進行により水が溜まってしまった場合、既に進行状態にある事になり、胸水の排出をしながら経過を観察し、対処療法を続ける事となります。

症状によっては放射線治療などを行って、がん細胞を死滅させる治療法などを行って治療をしていく場合もあります。しかし。肺に水が溜まっている場合は放射線治療が行えない場合もありますので化学療法や緩和医療などでの治療がメインになります。

肺がんについては、肺がんの初期症状をチェック!咳や背中の痛みに要注意!を読んでおきましょう。

心不全

心臓の機能が正常に働かなくなり、全身に十分な血流を送る事ができずに体に様々な症状を発生させてしまう心臓病です。左心不全になってしまった場合に特に肺に水が溜まってしまう問題につながりやすい傾向があります。

心不全により肺に水が溜まってしまうのが肺水腫になります。元の原因となりうる心臓病が心不全である場合があります。

心不全になってしまった場合の自覚症状としては頻脈、血圧の低下、手足の冷え、意識の混濁、息切れ、尿の減少などがあります。

心不全の治療法としては循環器内科での治療が行われるでしょう。この病気の初期症状が確認された際に診察を行うとすれば、なるべく大きな病院での内科を受診し、その後精密検査をうけて、心臓病などの可能性がある場合は循環器内科などの科に移されて治療を行っていくことになるでしょう。

心不全に関する詳しい記事はこちらの記事を参考にしてみてください。

心不全とは?症状や治療方法、予防方法を知っておこう!

心不全の原因って?引き金となる病気を知っておこう!

腎不全

腎不全になってしまった場合も症状が悪化すると、肺に水が溜まってしまう症状に繋がってしまう事があります。腎臓には体の中に侵入してしまっている老廃物を尿などに変換して外に排出する機能を持っています。

この機能が正常に働かないことで血液内や細胞内に老廃物が溜まってしまい、むくみや血圧の上昇のどの問題が発生してしまい、肺に水が貯まる問題に繋がります。

腎不全の症状としては思考力の低下、むくみ、手足の痺れ、全身倦怠感、脈拍異常(不整脈)、尿量の低下、頻尿など多くの症状が引き起こります。

糖尿病や高血圧などの問題が長期的に引き起こっている場合に腎不全が引き起こりやすいので定期的な検査をしながら生活習慣を整えていくことが重要になります。

腎不全が引き起こってしまった場合は完全に腎臓の働きをもとに戻すことは出来ないので人工透析などを行って血液を定期的にキレイにしなければ行けません。これも緩和医療として行われていることで、早期に病気を発見し、機能を低下させないように対処していくことが重要でしょう。

腎不全に関する詳しい記事はこちらの記事を参考にしてみてください。

腎不全とは?原因や症状、治療方法を知っておこう!

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肺に水が溜まってしまった場合の治療方法

肺

もし何かしらの病気から肺に水が溜まってしまう問題につながってしまった場合に行われる有効な治療方法を紹介します。同時にどのような検査が行われるかも予め知っていきましょう。

肺水腫などの問題になってしまった場合の治療方法について紹介します。

肺に水が溜まっているかどうかを検査する方法

主に肺に水が溜まっている問題を確認するために行われる検査方法は以下のものになります。

聴診・・・胸の音を聞いて心臓の音の異常や、呼吸時の音の異常を調べる

血液検査・・・血中の酸素濃度の異常などから心臓や肺に異常が引き起こっていないかを検査します

胸部のCT、レントゲン・・・造影写真などの画像検査で影や異常が発生していないかを検査して直接肺や心臓などの臓器の異常を検査します。

超音波検査・・・リアルタイムで超音波で動画での検査を行い、正常に肺や心臓が動作しているかを検査します。

これらの検査方法から、肺に水が溜まっていないかや原因となる病気を探していきます。

治療方法について

肺に水が溜まってしまっている場合に行われる事のある、有効な治療方法を紹介していきます。

呼吸方法の改善

まずは正常に自力で呼吸をして、酸素をしっかり摂る込めるように呼吸法を改善していきます。

さらに酸素の投与などで、しっかり酸素を体に補填し酸欠の症状を改善します。体位を改善して酸素を体内に吸収させやすくして行われます。

さらに体位も上半身を起こした状態を維持して、血が上半身に溜まってしまわないようにします。

薬物療法

肺に水が溜まってしまっている場合は、体に孔を開けたりするのではなく、薬を使って利尿作用や血管の拡張機能などを高めて肺に溜まっている水を尿として排出していきます。

同時に強心薬などの薬を使って心臓の働きを活発にして血流をよくさせたりもします。

場合によっては入院などになってしまうこともあります。

病院をどうやって選択したらいい?

肺水腫などの肺に水が溜まってしまう病気は、原因となる病気を特定してその専門家のいる科での治療と診察が必要になります。

肺水腫を治療すると言うよりは、原因となる病原の治療を進めながら肺の機能を正常に戻していくことが有効な治療法になります。原因のとなる病気は、腎臓病であったり、心臓病、高山病、インフルエンザなど沢山考えられますので、出来るだけ大きな病院での検査をした方がいいでしょう。

症状が悪化すると、人工呼吸器やCT、など大きな設備が必要になりますので、大きな病院でないと治療が行なえません。なるべく、循環器科や呼吸器科、などの専門家が充実している総合病院や大学病院などの病院で検査を受けた方が原因を特定しやすいでしょう。

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肺に水が溜まるのを予防する方法

肺活量

溜まった水が見えている訳ではないので、あ、そろそろ溜まったからなんとかしよう、というような対策は素人判断ではできません。重い病気が多く気がめいってしまいそうですが、そもそも炎症が起こらないように強い肺を保っておけばよいのです。健康な肺を保つための対策についてまとめました。

喫煙

当たり前の話ですが、煙草は肺に良くありません。吸わないのが一番良いのですが、吸っている場合もやめれば段々に肺はきれいになります。

禁煙すると大体2週間くらい後から呼吸が楽になり、半年くらいで咳の症状が出なくなると言われています。病気のリスクが非喫煙者と同程度になるまでに5~10年、人の細胞が全て入れ替わるには7年程かかると言われているので、今禁煙すれば7年後には肺がきれいになっているという事になります。

気の遠くなるような話ですが、肌がきれいになるといった効果もあるので、ぜひ取り組みたい所です。

運動

肺自体には筋肉はなく、横隔膜や肋骨、頸部や腹部の筋肉などの呼吸筋を使って呼吸をしています。この筋肉を鍛える事によって呼吸機能の維持や改善が起こり、健康な肺を作る事ができます。

呼吸筋を鍛えるためには有酸素運動がおすすめです。一度に長時間の運動をまとめてする必要はなく、10~15分を一日2回など、分けても効果に差はありません。

また、有酸素運動は2日続けて行わない方が良いという説もあるので、割とのんびりと取り組んでも効果が期待できます。

ハーブ

肺の健康によいハーブがあります。即効性があるものではありませんが、日々取り入れると意識を保つためにも役立ちそうです。比較的手に入りやすそうなものをまとめました。

  • オレガノ:免疫システムに必要な栄養素、殺菌成分を持っています。細菌に抵抗し、肺に入り込んだ有害物質で起こるアレルギーを予防します。
  • タイム:肺炎の原因となる細菌や真菌を取り除きます。
  • リコリス:肺の炎症を軽減し、痰の排出など肺のクリーニングに役立ちます。
  • ペパーミント:メントールの作用で気管支の筋肉をリラックスさせます。抗酸化物質を含み、有害物質の除去に役立ちます。
  • オオバコ:粘膜の炎症を緩和する力を持っています。肺の粘膜の分泌を促し、空咳を防止します。
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まとめ

肺の病気はなかなか眼に見えないため、水がたまって呼吸がしづらくなった時には比較的重い症状になっている事が多く見られます。水がたまった状態になる前にできるだけ予防対策を講じて置く用に気をつけましょう。

また、水が溜まってしまった場合も水を抜く治療などがあるので、おかしいと思ったら早めの医療機関受診をして下さい。

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