生後1ヶ月未満の新生児、くしゃみが多いと「寒いのでは?」「風邪をひいている?」と心配になってしまいますよね。たまにするくしゃみならまだしも、連続してだと余計に不安になってしまいます。さらに心配なのはアレルギー。親自身がアレルギーを持っているとなおさら不安になってしまいますよね。
授乳中やミルクの最中にくしゃみが出ると、鼻に入ってしまうこともあるので注意が必要です。
そこで新生児のくしゃみの原因と対策について書いていきます。
新生児のくしゃみが出る原因
ひとことにくしゃみといっても、原因はさまざまです。考えられる原因をいくつかまとめてみました。
鼻腔の粘膜が敏感である
赤ちゃんの鼻腔の粘膜はとても薄く、大人よりもかなり敏感です。お母さんのおなかから出て間もなく、鼻での呼吸歴が短いのでまだまだ呼吸の「練習中」なんです。
人間の身体はとても都合のいいようにできています。外界から空気を取り込むとき、体内に入る空気が少しでも身体に条件のいいものになるようになっています。その働きを助ける役割をしているのがくしゃみになります。
また、外から入ってくる冷たい空気を鼻の粘膜で温めて体内に送ったり、少しでも空気中の異物が体内に入り込まないように鼻腔内に入ってきたものを排除しようとして、くしゃみになるんです。
鼻毛が生えていない
生まれて間もない新生児の鼻腔内には、鼻毛が生えていません。大人であれば鼻腔内に異物が入ってきても鼻毛に絡んで体内への侵入を防ぐことができますが、新生児の場合は鼻毛がないために粘膜の部分に直接異物が触れることになります。これが、くしゃみを起こす大きな原因となります。
風邪のくしゃみ
大人でも風邪をひくとくしゃみが出ますよね。それは新生児も一緒なんです。
鼻に入ってきたウイルスや細菌に対して防衛反応が働き、くしゃみとなってそれらを排出しようとするのです。
ただし風邪によるくしゃみの場合には熱・鼻水などが伴う場合が多いです。黄緑っぽいどろどろした鼻水がでるのも特徴的ですね。風邪のひきはじめであれば鼻での呼吸が苦しそうだったり、鼻がぐずぐずしていたりという症状がみられることがありますので、悪化する前に早めに病院に連れてってあげましょう。
アレルギー性のくしゃみ
赤ちゃんだからといってアレルギーがないわけではありません。むしろいろんな物質に大人よりも敏感に反応してしまうので、アレルギー体質になりやすいんです。
アレルギーが原因で起こるくしゃみの場合、それと一緒に鼻水が止まらないという症状を伴うことが多いです。しかし風邪の時と違い、アレルギー性の場合には無色透明のサラサラとした鼻水であることが特徴的です。アレルギーの原因となるものはほこりや服の繊維、ペットなど、数え切れないほどあります。このアレルギー物質が触れることで赤ちゃんの神経を刺激し、くしゃみとなって出てきます。赤ちゃんのアレルギーについては、赤ちゃんのアレルギーの症状は?原因や対処方法を紹介!の記事を参考にしてください!
新生児のくしゃみへの対策
原因によって異なりますが、まずはよく赤ちゃんを観察し、見極めることが大切です。風邪なのか、アレルギーなのか、ほこりなどによるものなのかによって対処方法は違ってきます。
ほこりを減らしてあげる
くしゃみが止まらなくなった時に1番最初に疑ったほうがいいのはほこりです。大人が気にならないようなほこりでも、赤ちゃんには大きな刺激になってしまいます。
こまめに掃除機をかけたり、タオルや衣類を赤ちゃんの近くでバサッと広げないようにしたりなど、小さいことから気をつけていきましょう。また、掃除機をかける際には赤ちゃんに排気がかかってしまわないようにすることも大切です。掃除機をかけるときには赤ちゃんをほかの部屋に避難させ、少し換気もするようにしましょう。
鼻の粘膜が敏感で起こる、鼻毛がないから起こるくしゃみにはとても有効です。また、ハウスダストが原因のアレルギー性のくしゃみをする赤ちゃんにも効果的です。
乾燥しているとほこりが舞い上がりやすく、鼻の粘膜も乾燥してしまいます。また、乾燥した空気はウイルスや細菌が好むため、繁殖しやすくなります。湿度が低いと肌も乾燥してしまうので注意しましょう。
赤ちゃんのいる部屋には加湿器をかけましょう。加湿器がない場合には洗濯物を干すことも有効です。濡れたバスタオルをかけておくだけでもかなり違いますので、常にある程度の湿度がある状態にしてあげるのがベストです。特に冬生まれの赤ちゃんは暖房を使うことで、知らないうちに乾燥が進んでいることがよくありますので、加湿を心がけましょう。
先ほどの対策同様、鼻の粘膜が敏感で起こる、鼻毛がないから起こる、アレルギー性で起こるくしゃみに効果があるのはもちろん、加湿によって室内のウイルスや細菌が減少しますので風邪のくしゃみにも効果が期待できます。
空気清浄機をかける
空気清浄機をかけることで、室内の空気中に舞っているウイルス・細菌やアレルギー物質を減少させることができます。また、窓を開けて部屋の空気を入れ替えてあげることも効果的ですので、こまめに換気することを心がけましょう。
ですが、窓を開けて風が入ることで逆にほこりなどが舞い上がってしまうこともありますので、注意が必要です。
風邪によるものやアレルギーにによるくしゃみには効果が期待できますが、あくまで一時的なものになってしまいますのでこの方法だけに頼ることはおすすめできません。
原因となるものに近づけない
アレルギー性のくしゃみに限られた対策になりますが、原因となるものに近づけなければもちろんくしゃみは出ません。花粉症や犬猫などアレルギーの原因となるものはさまざまです。
花粉症であれば、外から帰ってきたときに服についた花粉を払う、花粉のついていない服に着替えてから赤ちゃんに触れるようにするなどの方法が考えられます。またペットを飼っているお家ではそのペットの毛が赤ちゃんのアレルギーの原因となっている場合もあります。赤ちゃんのいる部屋にペットを入れない、コロコロなどで毛を取り払う、ペットを近づけないようにするなどでくしゃみを軽減させられます。
アレルギーの原因となっているものに応じて対策を考え、できるだけ赤ちゃんに近づけないように心がけていきましょう。
病院を受診する
鼻の粘膜が敏感で起こるくしゃみ、鼻毛がないことでおこるくしゃみであれば新生児の生理現象のようなものですので、そこまで心配はありません。しかし、風邪やアレルギーが原因のくしゃみであれば、悪化してしまう恐れがあります。
特に新生児は体力を消耗しやすいため、注意が必要です。悪化する前に早めに病院に連れてってあげてください。病院を受診し、医師からの指示を仰ぎましょう。
まとめ
新生児のくしゃみの原因にはいろんなものがあることが分かりました。同じに見えるくしゃみでも、いつも一緒にいるお母さんでしか気づけないような小さな変化が隠れているかもしれません。赤ちゃんを普段から見ていてあげることが大切ですね。
新生児にくしゃみが多いとすごくびっくりしますし、不安になってしまいますよね。しかし1人で考え込んでしまわずに夫や家族、周囲の頼れる人に相談してみましょう。特に自分や夫のお母さんは、人生の大先輩です。何か対策やアドバイスをくれたり、何が原因のくしゃみなのか見極めてくれるかもしれません。
心配しすぎてお母さんまで体調を崩してしまわないように気をつけましょうね。
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