咳で眠れない3つの病気とは?早く解消する方法はある?

咳が続くというのは辛いものです。上半身の筋肉に強い緊張を与えて、気管に負担をかけて吐き出します。自分でコントロールできない呼吸ですから、止めたたくても止められません。咳の原因が何であれ、夜も眠れないほどの咳が続いてしまう事そのものが衰弱させます。

治療効果を出すためにも体力の消耗は避けなくてはなりません。一日でも早く改善に取り組みましょう。

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咳き込んで眠らせない病気3つ

咳で眠れない

ここでは主な病気を3つあげて、原因・対策・予防について考えていきたいと思います。咳が夜、ずっと続くと言っても同じ病気というわけではありません。むしろ間違ってはいけない似た症状でありながら、全く違う病気もあります。

この場合、間違った判断が無効であるばかりか完治するチャンスを奪い、悪化させる可能性まであるのです。

急性気管支炎

風邪かな?と思って軽く考えていたら、どんどん酷くなって咳が止まらない・・・こんな症状から始まります。咳は痰がからんだ感じで、肩をゆすって吐き出そうとするような咳です。腹圧も強く、夜通し咳き込んだ時には腹に筋肉痛を訴える方も少なくありません。

咳だけではなく、軽い発熱、全身の倦怠感、頭の重さなど風邪そのものの症状も伴いなす。そのため、気管支に炎症を起こしても風邪だから治るだろうという考えが消えません。これが受診が遅れてしまう大きな理由です。

風邪だけが発症の原因ではありません。大気汚染、アレルゲン、細菌、ウイルス感染などが引き金になる場合もあります。いわゆる異物を体外に排泄しようとしてできない、そのために出そうとするのが「咳」です。

気管支では粘膜が異物をキャッチして、線毛という上皮が異物を外へ出そうと運動します。この運動機能に障害が起きると異物を外に出せず、出そうとして全身で咳をしてしまいます。異物感が続く限り咳も止まりません。夜になると、気管支が収縮して気道が狭くなり更に呼吸が苦しくなる上に、身体を横たえているので異物の吐き出しが困難になります。それで夜の咳が止まらなくなるというわけです。

急性と名が付く期間は3ヵ月以内を指します。急性は治療効果も早く望めますが、3ヵ月を超えて慢性気管支炎になると完治が難しくなります。急性気管支炎として終われるかどうかも、早期受診にかかっています。眠れない夜が続けば続くほど、体力の回復が見込めないので治療効果が出にくくなるからです。

びまん性汎細気管支炎

はっきりした原因は特定できていないものの、東アジアに患者が多いことから遺伝性のものが大きく作用しているのではないかと言われています。中国・韓国・日本に症例が報告されていますが白人や黒人では見られません。日本人の場合、白血球抗原のうちHLA-B54を有するといわれ年代的には中高年が多いとされています。発症因子として喫煙は関係なしとされています。

初めは痰が少ないのですが、細菌に感染すると緑っぽい痰が出て膿性の痰になります。この病気は蓄膿を患っている方が多いので、夜間に眠れないほど咳き込んで膿性の痰が出る蓄膿患者の方は、耳鼻咽喉科だけでなく呼吸器内科の受診もしてください。

検査は血液、喀痰もありますが決め手となるのは、CTスキャンでの画像検査です。びまん性の粒状影や気道の壁の肥厚、拡張が読み取れるからです。

以前は非常に予後の悪い病気として知られ、呼吸不全となるケースが圧倒的でした。今では有効な抗菌薬が発明されて、少量投薬で長期投薬が可能になりました。だからといって軽視していい病気ではありません。きちんと服薬しないと慢性呼吸不全に罹ります。

慢性呼吸不全は一気に酸素の吸入量が減るわけではないので、息苦しさを自覚するのが難しい症状です。いつの間にか生命維持に必要な酸素を、自分の肺に供給できなかったりするので、病院で定期的な検査を必要とします。せわしない呼吸であったり、頻脈、むくみ、チアノーゼなどもこの症状の特徴です。

慢性閉塞性疾患

患者数としては少ないといわれる病気です。しかし、この病気も夜に眠れないほど咳が出るので無視はできません。こんな病気もあると知っておくことは重要です。

原因が未だに解明されていません。ただ、臓器移植や骨髄移植をした方に多く報告されているために関係が疑われています。膠原病の併発も報告されているので、更なる解明が待たれるところです。大気汚染や喫煙、細菌の感染などが原因として推定されており、患者数が少ないので研究が進んでいないのが実情です。

昼も夜も咳と痰が止まらず、労作時に呼吸困難と呼吸の機能低下がみられます。悪化すると安静時にも呼吸困難に陥り、効く薬はありません。

検査には専門知識が必要なので呼吸器系の専門病院で受診する必要があります。今のところ原因が特定できないので、喫煙者には禁煙を勧め、街中に住んでいる方には空気のきれいな地方への転居を提案するなどが行われています。

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夜の咳を止めるために

睡眠

夜は身体を休めて修復する時間です。本来なら最も治る機能が働く時間に、咳き込んでしまっては治るものも治りません。患者本人だけでなく、家族全員を寝不足に追い込むのも見逃せないリスクです。

うがい、鼻洗浄で異物除去

病院で投薬指示が出ますから、服薬時間、量などはきちんと従ってください。少し楽になったからと勝手に服薬を中止したりすると、ぶり返してまた眠れないほど咳に悩まされたりします。痰がひどい時は医師に相談してみてください、吸痰をしてくれる病院もあります。

咳に過敏になる状況を改善して、咳き込む回数を減らしましょう。咳が出ると、気道が過敏になって更に咳き込みます。先ほどの吸痰は、異物を咳に頼らず排出する意味で有効なのです。咳以外の方法で異物を排泄できれば、身体を傷めて咳き込む理由が減ります。

吸痰は病院でしてもらう行為ですが、自宅では頻繁なうがいをお勧めします。異物は下気道の気管に落ちる前に上気道を通過します。上気道の口腔、鼻腔で異物をキャッチして対外に出せば咳き込んで出す必要がないのです。

うがいの方法も大事です。顔を上に上げて、大きく口を開けて「おー」と言いながらうがいをしてください。これで咽頭まで異物除去できます。鼻腔も洗浄しましょう。新品のドレッシング容器を用意して温く(体温と同じくらい)冷ましたお湯を入れます。洗面器に顔を横にしてうつむき、高い位置の鼻に容器を差し込み、ゆっくりと注入します。抵抗なく反対の下の鼻から異物が流されて出てきます。勢いよく注入すると気管に入ってむせこんでしまうので、ご注意ください。

寝室の清浄

夜間は呼吸器が低い位置になります。これが何を意味するかというと、ほこりが溜まっている空気であるという環境です。夜間、気管支が収縮して異物排出がしにくい上に、ほこりが多いのですから咳き込む回数が増えるのは当然です。

お布団を畳に敷いてらっしゃる方はベッドの利用を検討してみてください。高さがあれば、歩いて舞うほこりの直撃から守れます。

空気清浄機は昼間につけて、夜間は噴き出し口から空気が流れ出てくることを控えてください。エアコンの空調もフィルター掃除をして風量は低く設定してください。ほこりを動かさないことは重要です。換気はアレルゲンが外気にある場合は控えた方が無難でしょう。

日中、掃除機や掃き掃除は問題ありませんが、寝室は寝る前に拭き掃除をお勧めします。異物そのものを気道に入れないことで、咳を出す理由を減らしましょう。

徹底した保湿

乾燥すると上気道の粘着フィルターな無効になって異物はキャッチされず、そのまま下気道を直撃します。その上、気管支炎を悪化させる細菌の繁殖というのは湿度は40%を切ると一気に増大します。

寝室に加湿器を置いたり、濡れた衣類を干したりして常に湿度を高く保ちましょう。湿ったマスクをして寝るのも有効な方法です。寝室がお風呂と隣接している場合は、入浴後お湯を捨てずに扉を開けっぱなしにして湯気を利用しましょう。

湿度があれば痰の排泄も楽になります。鼻腔の粘膜が潤えば、線毛も運動しやすくなるので異物除去に拍車がかかります。手軽にできる方法なので今晩からお試しください。

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咳を軽くする食物

梨

食べ物を工夫して咳を和らげる方法は、昔から世界中で試されてきました。今は国際的に流通して世界中の食べ物が手に入ります。先人の知恵を食卓に取り入れましょう。

身体を温める食材

大根に切り目を入れてハチミツに漬け込み、染み出た汁を飲むと咳が和らぎ、咽頭痛の解消に有効です。そこにショウガの絞り汁を加えて更に効果が高くなります。

身体を温める食材で血行が良くなれば粘膜の働きも良くなるので、痰の排泄も楽になります。ネギ・ニラ・ニンニク・味噌・ゴボウの常用もお勧めです。

刺激物は避けましょう。乾いたナッツ類も喉に付着して咳き込む原因になります。夕食時は避けてください。温かい麺類はのど越しを良くします。

咳止めに使う果物

咳は古代からの健康トラブルでした。そのために様々な果物を薬用として使われた歴史があります。みかんの皮を使った民間薬も咳止めとして使われてきました。年中、かんきつ類が手に入る現在では乾燥させて保存する必要なありません。

ビワ、梨、かりんは咳止めとして有名です。ペクチン・カリウム・ビタミンA・クエン酸などが豊富に入っているのでご活用ください。ビワの葉はお茶にしても咳止め効果があるので、水筒に入れて愛用されてはいかがでしょう。

咳に効く食べ物は、咳に効く食べ物を紹介!子供でも食べやすいものは何?を参考にしてください。

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まとめ

「咳」そのものは昔からよくある症状です。それなのに未だに原因不明とされている咳の病気もたくさんあります。確実なことは異物排泄の機能として、咳がポンプ役をしていることです。異物そのものを減らしたり、潤いを加えて異物を出しやすくしたり、これらは全て咳を一回でも減らすことを目的としています。

咳をしなくて済む環境を寝室に作ることで、夜間の患者さんご本人とご家族さんの安眠を守ることがテーマでした。あくまでも日常の工夫は工夫として、受診はお早めにお願いします。

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