一人ではなかなか気づきませんが、誰かと一緒に寝た時などに「寝言が多いね」などと言われて驚いた経験をしたことはありませんか?
たまに寝言を言うことはあるのかもしれないと思いますが、寝言が多いと、ストレスが溜まっているんじゃないかと思ったり、何か病気なんじゃないかと不安になってしまいますよね。でも、そもそも寝言ってどういった原因で発生するのでしょうか。
今回は寝言についての記事を書いています。寝言に悩んでいる人や、一緒に寝ている人の寝言が多くて心配な人はぜひ読んでみてください!
寝言の原因について〜問題ない寝言〜
出典:http://womenzzzsleephealth.com
まず、寝言にはあまり心配しなくても良い寝言があります。この場合は、どういったことが考えられるのかを紹介します。
①レム睡眠の時
浅い眠りである「レム睡眠」の時に寝言が発生してしまう場合が多くあります。
レム睡眠の時に発生する寝言は、夢を見ている場合は夢についてのことを発言してしまう場合が多くあります。さらに、脳が活発な状態になって体が上手く動かせない状態なので、はっきりとした言葉にならずごにょごにょした言葉になっています。
レム睡眠とは、浅い眠りの状態です。基本的には、浅い眠りと深い眠りである「ノンレム睡眠」を一定のリズムで繰り返しているのですが、寝言が多い場合は睡眠の質が悪くなっている可能性があります。睡眠の質が低下する原因は、
・体の冷え
・ストレス
・食生活
・寝る前のスマホ
などが関係しています。詳しくは、眠りが浅い人へ!快眠できない原因と快眠する方法についての記事を読んでください!
②ノンレム睡眠の時も寝言の可能性がある
レム睡眠の時の方が寝言を可能性は高いですが、ノンレム睡眠の時も寝言が発生することがあります。
ノンレム睡眠の時の寝言は、脳が休んでいるが体の緊張状態は解かれているのではっきりとした言葉を喋るのが特徴的です。夢を見ていなくても寝言を発している事があるので、現実世界で起きた事を発言することがあります。
つまり、はっきりとした言葉で現実的な事を寝言で言っている場合は、ノンレム睡眠の可能性が高いといえます。
以上が、あまり問題のない寝言です。
これらは、子供に多く見られる寝言であり、成長していくと徐々に寝言が減っていくのが特徴です。主に25歳を目安に自然と無くなると言われております。また、あまり長い寝言は言わず、短くて意味の分からないような言葉が多いのも特徴だといえます。
これらは生理現象でもあるので、子供やパートナーの寝言が多くてもあまり気にしなくても良いと思われます。しかし、あまりにも寝言が多い場合は他の原因が考えられるので注意しましょう。
寝言の原因について〜注意した方が良い場合〜
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寝言が、病気のサインや体の危険信号として発生している場合は注意する必要があります。様々な例を紹介するので、寝言が多いと言われている人は読んでおきましょう。
①高熱である
普段寝言を言わない人も、高熱が出た時に寝言が出る場合があります。
この場合ははっきりとした言葉ではなく、うなされているかのような「うわごと」が多く発生します。高熱の場合は、汗を多くかき苦しそうなので一目見れば分かると思うので、適切な処置を行ってあげましょう。
風邪の場合は、無理に薬を飲んでもなかなか症状は改善しないので、水分補給をこまめに行なって汗を多く出してウイルスを排出させたほうが治りが早くなります。何日も続くようであれば、一度病院へ連れていきましょう。
②ストレスを多く感じている
日常的にストレスを感じている人は、寝言が多くなる傾向にあります。社会人になっても寝言が多く、ストレスに比例して寝言の量や長さが増えていきます。これはストレスを感じている証拠なので、一緒に寝ている人の寝言が増えた場合は、指摘してあげましょう。
特に、仕事の内容などの寝言を発言している場合は、ストレスが原因で寝言が発生している可能性が高くなります。
ストレスの解消方法は人それぞれですが、
・適度な運動
・入浴をしてリラックスをする
・美味しいものを食べる
など、意図的にストレスを発散させようとする気持ちも大切になってきます。パートナーが悩んでいると感じたら一緒にリラックスする方法を考えましょう!
③心的外傷後ストレス障害(PTSD)
一度は聞いたことがある人も多いと思います。心的外傷後ストレス障害は、大きな事故や悲しい事件などによって、心に深い傷を負ってトラウマ体験をすることです。
心的外傷後ストレス障害が原因の場合は、嫌な夢を多く見てしまい、うなされるような寝言が多くなってしまいます。しっかり心的外傷後ストレス障害を治さないと、日常生活にも支障が出る場合もあります。
毎日のように苦しんでしまっている人は、一度精神科に行って医者に相談する必要があります。カウンセリングなどを行って克服する必要があるので、パートナーが苦しんでいる場合は、病院へ行くことを促しましょう。
④睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている時に呼吸が止まる時間がある病気です。
睡眠時無呼吸症候群が原因の場合は、はっきりとした寝言ではなく、うめき声のような寝言になるのが特徴で中高年の人に多く見られます。他にも、いびきが多く発生したり、むせたりするといった症状が見られます。睡眠時無呼吸症候群になる原因としては、肥満体質やストレスが挙げられます。
睡眠時無呼吸症候群を治療するには、生活習慣の改善が必要になります。病院へ行くと、症状を抑える治療と原因を取り除く治療を施してくれるので、睡眠時無呼吸症候群に気づいたら一度病院へ行きましょう。
放置すると、日常生活に負担がかかってしまう場合があるので注意してください。
⑤レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害は初老期である50歳付近の男性に多く見られる睡眠障害です。症状として、夢でしている動きを現実の世界で行ってしまうということが挙げられます。
寝言も夢と同じ内容を発言するので、朝になってどんな夢を見たか聞いてみて、寝言と夢が一致すればレム睡眠行動障害である可能性が非常に高くなります。
ひどい場合だと、暴れまわったり大声で叫んだりすることもあるので、一緒に寝ている人がいる場合は迷惑をかけてしまうことがあるので、すぐに改善する必要があります。神経系に何らかの異常が発生してしまうと、レム睡眠行動障害が起きることがあります。
神経を落ち着かせる薬もあるので、病院へ行って診断を受けてしっかり治療しましょう。
⑥ナルコレプシー
ナルコレプシーとは、日常的に眠気を強く感じてしまう「過眠症」と呼ばれる病気です。日本人のナルコレプシーは年々増えています。
ナルコレプシーの人も寝言が多くなる傾向にあります。寝言は、感情的な発言になり悪夢でうなされることも多くあります。その他の症状として、感情的になると力が抜ける脱力症状だったり、睡眠中に金縛りに合うことが多くなるといった症状が見られます。
はっきりとした原因は分かっていません。もし、パートナーが日中も睡魔に襲われていて、寝言が多い場合はナルコレプシーの可能性が高くなるので、睡眠障害を専門的に行っている病院へ連れて行きましょう。
⑦夜鷲症
夜鷲症は、子供に多く見られます。夜中に突然大きな声や悲鳴をあげて目覚めるという症状があります。
目が覚めた後は、呼吸が荒くなり興奮状態になっているのが特徴です。特に悪夢を見ていたわけでもないのに急に大声を上げるのですが、本人もなぜ声を大きくしたのか分からないという状態です。
自分の子供が急にそんなことになると焦ってしまいますが、夜鷲症は成長の過程で自然と治っていくのであまり心配することはありません。あまりにも回数が多くて心配になる場合だけ病院へ連れて行きましょう。
寝言の対処方法
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もし、パートナーが寝言を言っている場合はどのように対処すれば良いか紹介します。
・話しかけてはいけない
よく寝言には返事をしてはいけないという話を聞きますよね。そのとおりなのです。
寝言に返事をしてしまうと、寝ている人の睡眠の質が低下してしまう恐れがあるためです。問題ない寝言の場合は「レム睡眠」の時が多いので、脳が活動している状態です。そんな時に会話をしてしまうと、脳がさらに活動して疲れてしまうので、翌朝になると頭痛が発生してまう恐れもあります。
寝言には返事をせずに、そっと見守ってあげましょう。
・原因を知って取り除いてあげる
上記で紹介した様に、病気などの場合はパートナーがいち早く気づくことが出来ます。
寝言やパートナーの状態を見て原因を知り、病院に連れていくなどして適切な対応をとってあげる必要があります。睡眠関係の病気は、本人ではなかなか気づけ無いために発見が遅れることも多くあります。パートナーが質の高い生活を送れるように手助けしてあげましょう。
まとめ
寝言の原因
・レム睡眠の時に多く出る
・ノンレム睡眠の時もたまに出る
病気の可能性
・高熱が出ている
・ストレスを多く感じている
・心的外傷後ストレス障害
・睡眠時無呼吸症候群
・レム睡眠行動障害
・ナルコレプシー
・夜鷲症
寝言の対処
・話しかけてはいけない
・原因を知って適切な対応をとる
以上が今回の記事のまとめになります。
寝言は普段であれば、あまりたくさん出ません。たまに出る寝言であればそんなに心配しなくても大丈夫だといえます。
しかし、病気の場合は、回数も増え他の症状も現れます。放置すると日常生活に支障をきたす場合もあるので、パートナーの寝言が多い場合は注意してください。そして、なるべく早く症状を改善できるように適切な対応を取りましょう。
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