ふとした時に口の中を噛んでしまい、激痛!口の中が血の味で気持ち悪い・・。そんな経験をしたことはありませんか。
自分では、噛まないようにしているつもりでも、気が付いたら口の中を噛んでしまって、もっとゆっくり食べればよかったと後悔してしまうことはよくありますよね。
口の中を噛んでしまうと、そこから口内炎が発生したりするので、意外と完治するのに時間がかかってしまう場合もあります。口の中を噛まないように食事をしているのに、どうしてついつい口を噛んでしまうのでしょうか。
今回は、口の中を噛むことについての記事を書いています。よく噛んでしまう人や、どうして噛んでしまうのか気になっていた人は是非読んで予防に繋げてみてください。
また、噛んでしまった場合に治癒を早くするために行うべき対処法についても紹介しますので、そちらもあわせて参考にして、早く症状が治まるように対策していきましょう。
口の中をよく噛む原因
いったい、どういうことが原因で口の中を噛んでしまうのかを紹介します。心当たりのある人は、原因を回避するようにしましょう。
沢山当てはまっている人ほど口の中を噛みやすい傾向にありますので、じっくり読んでチェックしてみてください。
ストレス
ストレスを多く抱えている人は、口の中をよく噛んでしまう傾向にあります。
まずストレスを感じた際に、無意識のうちに口の中を噛むことで、フラストレーションを溜めないように癖づいている可能性があります。イライラした際に、壁を叩いたり爪を噛んだりするといった行動と同じ現象です。
次に、ストレスにより頬をすぼめてしまう癖がついている場合があります。噛むという直接的な行動ではないにしろ、頬を窄めてしまうことで、舌を上手く動かすことができなくなってしまいついつい口の中を噛んでしまっている可能性があります。
これはイライラした感情だけでなく、不安な気持ちや緊張した場面も同じようなことが起きる場合があります。
ストレスがたまっている状態では交感神経が活発に活動している状態ですが、高ストレス状態が長時間続くと身体全体の機能がコントロールを失ってしまいます。
不整脈が発生しやすくなったり筋肉の働きも不安定になります。この影響でも顎の力を抑えられずに強く噛んでしまう原因になりますので、なるべくストレスは溜め込まないようにしましょう。
疲労の蓄積
口の中を噛んでしまった時に、よく言われるのが「疲れているから」ですよね。その通り疲れている人は、口の中を噛んでしまうことがあります。
これは疲れていることにより、口の動かし方や舌の動かし方が、正常な状態の時と比べて上手く動かせないのが原因になります。いつもの動きを想定して食事などを行った際に、思い通りの動きができないために噛んでしまうのです。
特に疲労しているときは顔の頬の筋肉が緩んで、肉が下に下がってしまっている状態です。その影響でも口を噛みやすくなってしまう事もあります。
逆を言うと、口の中を噛んでしまう時は疲れているということなので、しっかり休むようにしましょう。
胃の調子が悪い
口と胃は、消化器官というくくりでは同じになります。胃の調子が悪い時は、口の中を噛みやいといえます。
胃の調子が悪いと、食べ物から上手く栄養素を吸収できなくなる時があります。そうなることで、体からビタミンB1が不足してしまう場合があります。実はビタミンB1が不足すると、神経に小さな障害が発生して、筋を上手く動かせなくなる時があるのです。
さらに、口の中を噛みやすい状態になっている上に、他の栄養素も十分に取れていない可能性があるので、治りが遅くなる場合があります。
胃腸の調子を調子を整えて問題につながらないようにしましょう。
頬のたるみ
頬のたるみが原因で、口を噛んでしまうことがあります。これは、外側からは変化が無くても内側からたるんできている場合もあるので注意してください。
頬がたるむことで、本来の位置よりも内側の頬が垂れてしまうことで、その部分を噛んでしまったり、口を上手く動かせなくなってしまうことで口の中を噛んでしまうのです。
たるみというのは、頬をささえる筋力が低下することで発生する現象です。一番の原因は、老化による筋肉の衰えですが、それ以外にも噛む回数が少なくなることで、口を動かすことが少なくなることも考えられる要因です。
もし、自分の顔がたるんできていると感じている場合は、顔のたるみやほうれい線を消す方法とは!?解消方法の紹介!記事で改善方法を紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
主に老化が原因となりやすい問題になりますので、急いで食べないようにすることが重要です。
歯の噛み合わせの変化
これは、もしかしたら経験のある方もいるかも知れませんね。虫歯の治療や親知らずを抜いたことで、歯の噛み合わせが変化したことにより、口の中を噛んでしまうという場合があります。
歯並びが変わることで、頬の内側の部分を誤って噛んでしまうのです。特に治療をした直後というのは、歯の位置や噛み合わせを体がまだ覚えていないために、上手く噛むことができずに頬の肉を巻き込んでしまうことが多い様です。
歯並びが変化した際は、ゆっくりと食事しましょう。
顎が狭くなっている
年々柔らかいものを食べる文化が定着し、硬い食品が少なくなってきました。これに伴い、緩やかではありますが、顎が狭い子供が増加し、ちょうどその子供がおとなになってきている時代に差し掛かっています。
顎が狭いのに歯の本数は変わっていないのでどうしても口の中は狭くなってしまい、口の中を噛みやすくなっています。
特に日本人は歯列矯正を行わない事も多い国民性があります。歯をキレイに並べるために不必要な歯を抜くなどのことをしないので余計に噛みやすくなります。
顎を使って顎の筋肉を発達させると、頬の筋肉も一緒に鍛えられますので、良いのですが柔らかいものばかりを食べていると筋肉はどんどん衰えていきます。
出来るだけ顎を使うように意識して食事を行っていきましょう。
顎関節症になっている
顎関節症の症状でも顎への痛みなどは少なく、若干顎の動きがずれることによって問題に繋がっている場合があります。
隠れ顎関節症という症状が発生している可能性があります。
口の中を噛みやすいということは、顎の左右の働きに僅かにズレが発生していることを示唆しています。稀に噛んでいる場合には事故の可能性が高いですが、頻繁に噛んでいる場合には顎の関節に問題がある可能性が高いでしょう。
もし、気になる場合には一度、歯科や口腔外科などの病院へ受診して症状について相談してみましょう。
顎関節症かどうかチェックする方法
自分で顎関節症かどうかチェックする方法としては以下のようなチェック方法があります。
- ものを咀嚼する時にコリコリ音が発生している
- 指を3本縦に状態が口に入らない
- 顎に痛みがある
- 最後まで口を閉めるとガクッと顎がずれる事がある
これらの症状が確認できる場合には顎関節症の可能性があります。
一つでも当てはまると隠れ顎関節症と診断できますので、口の中を噛みやすくなる原因になります。
レントゲンや血液検査などを行って炎症が発生しているかどうかをチェックして症状の進行度合いを検査することが出来ます。
もしかしたら、脱臼や骨折や炎症やリウマチなどの病気が裏に隠れている可能性もありますので、1度検査をすることをおすすめします。
口を噛んでしまった時の対処方法
誤って口の中を噛んでしまった時は、どのように対処すれば良いかを紹介します。早く治したい方などはぜひ読んで参考にしてみてください!
口の中の治癒力を高めるために出来る対策法について見ていきましょう。
ビタミンを摂取する
口内の傷を早く治すには、ビタミンを摂取するのが一番です。特に、「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンA」「ビタミンC」の4種類のビタミンを意識してとりましょう。
ビタミンB2・・・・レバー・キャビア・うに・納豆etc
ビタミンB6・・・・にんにく・とうがらし・バナナ・するめetc
ビタミンA・・・・・あん肝・うなぎ・卵・にんじん・ほうれん草etc
ビタミンC・・・・・ピーマン・ブロッコリー・レモン・いちごetc
以上になります。これらをバランス良く毎日食べるようにすれば、傷の治りも早くなります。
また、辛いものや熱いものを食べると痛みを感じてしまう場合があるので、なるべく避けた方が良いでしょう。
口内を清潔な状態にする
口の中に傷ができた時は、なるべく口内を清潔な状態にしてください。そこから、菌が入ってくると治りが遅くなります。
簡単な方法は、うがいの回数を増やすことです。特に寝る前や寝起きというのは、口が乾燥しやすいので口内が不潔な状態になりやすいのです。うがいをする際に、リステリンや塩水を使うとより高い効果を得ることができます。
また歯磨きも、いつもよりしっかりと行いましょう。磨き残しから菌が繁殖する恐れがあります。
睡眠と入浴をとる
原因にもありましたが疲労やストレスがあると、再び口の中を噛んでしまう可能性もあります。さらに、傷の治りも遅くなってしまいます。
睡眠をすることで、傷を治す力のある「成長ホルモン」を多く分泌させることができます。成長ホルモンは寝ている最中に多く分泌され、中でも10時〜2時の間に寝るのが良いとされています。
入浴することで、質の高い睡眠をとりやすくなります。人間は体温の上げ下げを行って眠りにつくのですが、入浴することでこの上げ下げをスムーズに行いやすくなるので、眠りにつく時間を短縮できるのです。さらにリラックス効果もあるので、疲労とストレスの除去にはもってこいなのです。
薬を塗る
どうしても早く治したいという方は、口内炎ができそうな位置に塗り薬を塗ってみましょう。
傷を早く治す成分が含まれているうえに、幹部に塗ることで菌や空気と触れないようになるので、清潔な状態を保ちやすくする効果もあります。
日中に塗ってしまうと、口の中が気持ち悪くなる可能性があるので、寝る前などに塗ると良いでしょう。
レーザー治療をする
実は、口内炎を病院で治すこともできます。
口内炎が完治するのに1週間〜10日かかることもあります。多くの人は、自分で治そうとしますが、どうしても早く治したい人は病院へ行ってレーザー治療を受けましょう。
レーザーにより、殺菌・消毒を行う治療になります。処置自体は数分で終わり、激しい痛みを感じることもありません。費用も1000円〜2000円くらいなので、口内炎にイライラしている人は病院へ行くのも良い選択だと思います。
1度噛んでしまった場所は何度も噛みやすい!?
昨日噛んだ同じ場所をまた噛んでしまったということはありませんか?何度も何度も同じところを噛んでしまうのには理由があります。
原因を理解して対策をして二度と噛まないようにしましょう。
一度噛んだ場所を噛みやすい理由について
一度噛んでしまって出血や傷口が発生してしまった場所は粘膜が大きく腫れてしまいます。更に口の中の菌などが侵入してしまうと、この腫れは更に大きくなり、何もしなくても歯にあたるくらいまでの腫れてしまいます。
元々噛みやすい所に頬の粘膜の腫れが発生していしまっているわけですから、どうしても再度何度でも噛みやすくなってしまいます。
1度噛んでしまってからはその腫れが引いて傷口が完全に治るまでは細心の注意を払いながら食事を行う必要があります。
何度も噛んでいると腫瘍が発生するかも
何度も同じ場所を噛み続けていると、修復が追いつかずに粘膜が隆起してしまいそのまま腫瘍になってしまうケースもあります。
腫瘍が発生してしまうと更に食事が行いづらくなります。こうなってしまうと口腔外科などで切除手術を行うしかありません。
良性の場合がほとんどですが、稀に癌化に繋がる悪性のものも発生してしまう可能性もあります。
口内への度重なる刺激は思わぬ病気を発生させてしまう事に繋がります。出来るだけ繰り返し同じ場所を噛まないように慎重に食事を行うようにしましょう。
噛まないための体操法
頬と顎の筋肉を鍛える事で口の中を噛まないようにトレーニングしていく方法を紹介します。
まず、「あ」「い」「う」「え」「お」の形に大きく口を広げて一つ一つしっかり発音していきます。1音1秒ほどの時間をかけて限界まで口の筋肉を広げてください。
声が出せない状態であれば、声をだす必要はありません。口だけしっかり動かして運動していきましょう。
また、口に空気をいれて膨らませて5秒キープ、すぼめてキープ、にっこり笑った顔でキープ、顔の筋肉をすべて広げてキープの一連の流れを順番に3セットほど行っていきましょう。
顔の筋肉を鍛えて、口角を上げることで口の中を噛みづらくなります。
噛む前にこの運動を行って、ついつい噛んでしまう問題を予防していきましょう。
まとめ
口の中を噛む原因
- ストレスを感じた時に噛む癖がついている
- 疲れにより、口を上手くうごかせていない
- 胃の調子が悪くビタミンB1が不足している
- 頬がたるんでしまっている
- 歯の噛み合わせが変化した
- 顎の問題が発生している
口を噛んだ時の対処方法
- ビタミンを摂取する
- 口内を清潔な状態にする
- 睡眠と入浴をしっかりとる
- 薬を塗る
- 病院でレーザー治療を受ける
以上が今回の記事のまとめになります。
口の中を噛んでしまう原因は様々ですね。自分がどの原因に当てはまるかを考えてしっかり予防しましょう。
もし噛んでしまった場合は、ビタミンの摂取と口内を清潔な状態に保つのを忘れないようにしましょう!
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