気がつくと、何もしていなくても目の周りが重苦しく感じる。まばたきする時に重く感じる。眉の部分に違和感を感じる。またはまばたきやあくびなど顔を動かすときに痛みを感じるようになったり顔面けいれんなどを発症してしまうと不安になりますよね。目自体が痛いわけではなく、目の周りが痛いとき、どうすればよいのでしょう?
もし、眼の周りに痛みや違和感やけいれんなどの問題が発生している場合は眼輪筋を鍛えるトレーニングやツボを押さえる対処法などを行うと改善することも可能です。
もし眼の周囲に異常が発生して困っている場合はここを参考にしてみてください。日常生活が原因で起こるものから病院に行くべき疾患まで、あなたのその痛みの原因と対処法を見てみましょう。
自分の眼の周囲に起こってい問題の原因を突き止めて効果的な方法で対処して、症状を和らげていきましょう。また病院で検査を受ける場合、何科の病院へ行けばいいのでしょうか。そんな些細な疑問についても紹介していきますので是非参考にしてみてください。
原因として考えられるのは?
まず、アナタのその痛みはどのようなものなのでしょうか?
眼の周囲と言っても眉の方向に痛みが出ているのか、頬の方向か鼻の方向科で考えられる原因は変わってきます。原因として考えられる疾患などをあげてみました。ご自分の痛みと比べてみてくださいね。
眼精疲労
よく「目が疲れてる」と言う言葉を聞きますよね。「眼精疲労」とはどう違うのでしょうか?
「目が疲れている」ことが原因でも目の周りが痛く感じることがあります。しかしその状態は一晩眠ると症状が改善するという場合のように一時のものです。痛くても一晩で治るようなら、単なる疲れ目の可能性があります。
一方「眼精疲労」は、目の疲れから連続して身体全体に不調が及ぶことをいいます。最初は目の疲れから、目の奥や周りが痛くなったりします。そのうちに頭痛、肩こりや吐き気などが起こったり、ストレスから常に不安を感じることや、うつの症状など自律神経にまで影響を及ぼすこともあるのです。
目の周りの痛みだけでなく、このような症状とともに感じているなら、早めに眼科への受診をオススメします。
ものもらい
「ものもらい」とは、まぶたのところ、ちょうどまつげの生え際あたりにある「マイボーム腺」という汗や脂を出す腺のところに細菌が感染した結果、腫れたり、化膿して痛みを伴うもので、急性の化膿性の炎症のことです。学術的名では、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼びます。
初期の「ものもらい」では、目の周りが痛くなることが多く、判断が付かないのですが、しばらくして目が腫れてきたりして気がつくということもあります。
もし「ものもらい」であれば、すぐに眼科に受診しましょう。症状が軽い場合は、目薬と軟膏で対処しますが、ひどくなると、抗生物質や手術で膿を出すなどの処置になります。ものもらいについては、ものもらいの原因とは?ストレスや疲れとの関係についての記事を参考にして下さい!
群発頭痛
「群発頭痛」は、目の周りから頭の両脇にかけて、キリキリと刺すような激しい痛みが起こります。何週間もの間、毎日起こる頭痛で、決まった時間に頭痛が起こりやすいというのが特徴です。
頭痛とともに、涙目や目の充血、鼻水や鼻づまりなどもあわせて起こることが多いです。また、初期は目の周りが痛くなり、継続してくると目の裏側の動脈が炎症を起こすため、目の奥が痛く感じることがあります。
目の周りの痛みとともに頭痛もあるようでしたら、こちらを疑ってみても良いでしょう。対応している医療機関や脳神経外科などへの受診をオススメします。
トローザハント症候群
「トローザハント症候群」は、「有痛性眼筋麻痺」とも呼ばれ、原因が分かっていない疾患です。
眼球が入っている眼窩(がんか)というくぼみの後ろ側の脳下垂体を囲む形の静脈が集中した部分に炎症ができ、起こる疾患です。
この部分は多くの神経が通っているので、炎症や腫瘍などが出来ると、強烈な痛みを感じます。また目に近いこともあり、目の周りが痛くなったり、眼球の動きが悪くなったりします。
治療法は様々ですが症状によって対応が変わるので、眼科などの対応の医療機関に受診してください。
大後頭三叉神経症候群
聞きなれない言葉かも知れませんが、よく目の痛みからわかる疾患の中には、この「 大後頭三叉神経症候群」があります。
頭や目の周りの神経はつながっていて、どちらかの神経に異常をきたすと、そのほかの神経にまで影響が出ます。
後頭部に痛みがあって、なおかつ目の奥や目の周りに痛みを感じたり、目の疲れなどを同時に自覚することがあれば、こちらを疑っても良いでしょう。脳神経外科やペインクリニックなどを受診すると良いでしょう。また頭痛の専門外来などもオススメです。
緑内障
通常、ものを見るときには角膜や水晶体を通って網膜のところで、映像の情報が眼球から脳に向かってある視神経に入って、脳に形や色などの情報を伝えます。そこから脳によって伝わった情報が映像として組み立てられて、やっと認識できるようになります。
「緑内障」とは、その視神経に異常が起きて、目が認識した情報や映像がきちんと脳に伝わらず、認識できなくなる疾患です。また視野が狭くなる、視力が落ちるという障害も出てきます。
この疾患は日本での失明原因の第一位の疾患でもあり、初期段階や慢性の緑内障では具体的な症状があわられるのが遅く、潜在患者数も多い疾患です。
目の周りの痛みが出るのは、この「緑内障」でも急性のものと思われます。急激にあがった眼圧から、頭痛や吐き気、充血、眼や目の周りの痛みなどの症状が見られます。
目の周りの痛みだけでなく、視野が狭いと感じたりしたら、眼科への受診をオススメします。
副鼻腔炎
意外と思われるでしょうが、この耳鼻科系の疾患からも目の周りが痛くなります。
「副鼻腔炎」とは、顔の裏側にある、鼻腔と自然口ともつながる副鼻腔(上顎洞じょうがくどう、篩骨洞しこつどう、蝶形骨洞ちょうけいこつどう、前頭洞ぜんとうどう)という4つの空洞のどれかが炎症を起こすことをいいます。
その代表的な症状として、目の奥や目の周りが痛むことがあります。そのほかにも、頬や顔全体に痛みが広がるケースもあります。また頭痛や頭が重くなることもあります。
「副鼻腔炎」は副鼻腔という空洞の炎症の腫れなどによって、空気がきちんといきわたらずに起こる換気障害なので、その症状は様々です。
原因としては、アレルギー性鼻炎や流行風邪などから起こることが多いといわれます。治療法としては、アレルギーなどは、その改善や予防が最善の治療法にもなります。また菌による炎症の可能性がある場合は抗生物質などの投与もあります。
目の周りの痛みのほかに、鼻水や鼻づまりによる顔全体の不快感などを感じたら、「副鼻腔炎」を疑ってみてもよいでしょう。耳鼻科への受診をオススメします。
アロディニア
片頭痛が原因によって脳が過敏になり、脳とはまったく関係のないところが刺激を受けるように感じ、痛みにつながることを「アロディニア(異痛症)」といいます。
この「アロディニア(異痛症)」という症状になると、目の周りが痛く感じることがあります。また、そのほかにも風にあたって顔が痛いとか、イヤリングをつけると痛い、ブラシや櫛を使うと痛いなど、脳とまったく関係のないところの痛みを発症します。
目の周り以外にも、通常痛みを感じないような動作などで痛みを感じることがあれば、疑ってみても良いと思います。受診にはペインクリニックなどが良いでしょう。
顔面ミオキミア
眼輪波動症や眼輪筋ミオキミアや眼瞼ミオキミアなどという呼び名でも呼ばれることのある顔面に顔面けいれんが発生しやすい症状になります。眼輪筋というまぶたの開け閉めを行っている筋肉が疲労でけいれんを起こしてしまう事で違和感を感じます。
短時間で不規則に起こることが多いもので、多くがまぶたの下側の眼輪筋でけいれんが起こります。この問題は長時間の液晶などを直視するパソコンでの作業や、テレビゲームを行うことや、睡眠不足や眼精疲労が原因で引き起こります。
一時的な眼精疲労や疲労の蓄積が問題なので、しっかり急速を取れば治療が可能なものになります。また目薬などを使用することでも症状を軽減することも出来ます。
この症状は顔面の神経が刺激されることでも発生しやすいものでもあります。神経変性疾患や脳の炎症、三叉神経疾患、外傷による後遺症でもこの問題が引き起こる事があります。
もし長期間問題が発生している場合には脳外科や神経内科などでの専門家の意見を参考に治療をしていく必要があります。痙攣だけの症状が続いている場合でも徐々に痛みに変化してくる場合もありますので早めに対処していきましょう。
帯状疱疹
帯状疱疹という、子供の頃に水疱瘡を発症した菌が原因になって免疫力の低下している時に発生する皮膚病になります。
皮膚にブツブツができたり、湿疹ような症状で赤らみが現れたり、皮膚症状が無くとも神経痛で顔面神経痛だけが発生してしまう場合もあります。
帯状疱疹の場合は主に眼の周りやおでこ、口周りの皮膚に出来やすいものになります。皮膚の薄い部分に発生しやすく、治療が完了した後も高齢者の場合は神経痛が長期に渡って残りやすいものでもあります。
ヒリヒリ、チクチクとした痛みが特徴的で、しびれる様な感覚の麻痺も感じられることもあります。左右どちらかの片側に発生しやすい傾向があります。
チクチクするような特徴的な痛みを発生させてしまった場合は患部を清潔にしてウイルスを広げないようにし、皮膚科を受診しましょう。
日常生活でできる対処法
まずは、きちんと自分の状況や症状を確認しましょう。
目の周りだけの痛みなのか、そのほかに同時にでている症状はないか?など、自分の症状すべてを把握して、対応の医療機関に受診するのが一番の方法です。
しかし、受診までに時間が空いていたりする場合やなかなか病院にいけないこともあるかと思います。そんな時に有効な眼の周囲の痛みの問題を対処する方法について紹介して行きます。
自分の原因に有効とされる方法を行って症状を改善していきましょう。
患部を冷やす
まずは患部を冷やして気持ちよいと感じるなら、冷やして様子を見ましょう。一過性の目の疲れの場合は、一晩でよくなると思います。それでも痛みがひかない、他の症状もでてきたなどの場合は速やかに対応の医療機関に行きましょう。
特に炎症や眼の周囲の血行が良くなってしまっていて痛みが発生している場合や、筋肉が疲労して熱を持ってしまっている時などは炎症を鎮めるためにアイシングすることが痛みを和らげる対処法になります。
しかし、血行が悪くなっていて痛みを発生させている時や、筋肉が緊張や凝ってしまっている場合は逆に冷やしてしまうと更なる凝りや血行の不良を引きお起こしてしまうので問題になります。痛みを更に強く慢性化させてしまうこともありますので注意しましょう。
眼の充血や周囲の皮膚が赤らんでいることや、熱を持っていることが冷やすことが有効に働くことの判断基準になります。
眼の周囲を温める
もし、眼精疲労などで眼の周囲の眼輪筋が緊張して筋疲労で痛みや痙攣などの問題を引き起こしている時は目の周囲を温めると楽になる場合もあります。
主に緊張型の問題に有効に効果のある方法になります。しかし、副鼻腔炎やアレルギー症状による鼻や皮膚の炎症が元になっている問題については逆効果になる対処法になりますのでこちらの方法もしっかり原因を判断する事が重要になります。
ホットアイマスクなどを使って暖める方法が簡単でいいでしょう。もし家にない場合はタオルを濡らしてきつく絞りレンジで温めたりするのが簡単でしょう。500wの電子レンジで1分ほどでちょうどいい熱めの温度に温まります。そこから適温に冷まして目に乗せたり当てるなどして温めていきましょう。
温めるのも冷やすのも気持ちいいと感じているかどうかが効果があるかどうかの指標になります。自分が効果があると思う方を実践していきましょう。
ツボ押し
眼の周囲の痛みが発生している場合はツボ押しも有効になります。眼精疲労や眼の周囲の疲労に対して有効なツボはいくつかありますので4つの有効なものを紹介していきます。
晴明(せいめい)
このツボは両目の目頭に当たる部分の少し横にあるツボです。利き手の親指と人差指の2本の指でこのツボをつまむように刺激していきます。肘をついた状態でツボを摘んで頭の重みでゆっくり圧力をかけると気持ちよくなります。
完全にいきなり全重力を加えてしまうと逆に痛くなることもありますので注意しましょう。
攅竹(さんちく)
晴明のツボから少し上にある眉毛のすぐ下あたりにあるツボになります。同じような要領で刺激を加えていきましょう。
四白(しはく)
目の下のくぼみの部分にあるツボです。眼球をえぐるように眼の孔の中に指を入れて刺激します。眼はまっすぐ前を向いた状態で刺激してください。このツボは顔面けいれんや神経痛にも効果があり、その他美容のツボとしても効果があります。眼を大きくしたり、目の下の腫れやくまや目の充血などの症状を軽減します。
太陽(たいよう)
眉毛の両端の少し下でこめかみの辺りに存在するツボになります。両手の親指で円を描くようにグリグリと回しながら刺激してあげると眼精疲労などの症状が和らぎます。
目の不調に使えるサプリ
目の周りの筋肉は固まりやすく、非常に疲れやすい部分です。そのため、パソコンを使って仕事を行っている人は、眼精疲労や目の不調が起きやすいといえます。
そんなときは、サプリを使用して疲労が蓄積しないようにすることも良いでしょう。ここでは、目の不調を予防するサプリを紹介するので、自分に合ったものがあれば使用してみましょう。
・ブルーベリー×5倍のアントシアニン
・【ファンケル】スマホ・パソコンで1日中がんばる目に!えんきん♪
もし宜しければ一度目を通してみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
目の周りが痛いといっても、目の疾患から頭の疾患、鼻の疾患まで様々な原因が考えられることが分かりました。眼の問題が関係している場合は眼科、皮膚の場合は皮膚科、その他神経科や耳鼻科など目の周囲の症状は原因によって専門家となる分野が違うのでそれぞれの原因に合った病院を選ぶようにしましょう。
ここでは可能性のあるものを書きましたが、安易な自己判断での自宅療法は失明などの危険を伴いますので、なるべく早めに対応の医療機関に受診することをオススメします。
辛い痛みから早く解放されるといいですね。
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