言語障害の種類を知ろう!症状や原因、違いを紹介!診断方法とリハビリ方法は?

言語障害の場合色々なタイプがあり、健常者から見てみな同じように見えても、病気の種類によって言語障害の人と接するときは、色々なタイプに応じて接することが相手を傷つけず、また社会に目を向けるきっかけにもなります。

その為にも言語障害の病気の詳細を知って、その人に合った接し方をすることが、相手も傷をつけず、自分もストレスを溜めることにならないので、言語障害者の詳しい知識を、身に着けて頂けたらと思います。

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言語障害とは

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言語障害とは言葉で相手と、意志の疎通ができなくなる、コミュニケーションに障害がでる病気です。大脳の感覚性言語中枢で言葉を認知して、聴覚で受け取った言葉の音を受け取ります。

そしてその言葉を把握して、記憶して保持して記憶した言葉の中から、その状況に適した言葉を選び出して、声にだして相手に伝えます。言語障害には音声機能が障害を受けた場合と、言語機能が障害を受けた場合とあります。

運動性言語中枢から、運動中枢を経ますがこの運動中枢は、発語器官を支配しています。この発語器官が共同的に働いて、言葉が発音として発せられる訳です。この経路のどこかに障害が起こることによって、言語障害を発症します。言語障害には構音障害と失語障害があります。

言語障害は脳卒中による脳梗塞、脳出血などの後遺症による症状で、近年とても増えてきています。国立循環器病研究センター病院では、脳血管内科と脳神経内科で、脳卒中の患者さんを24時間受け入れ、後遺症で言語障害などが起こった場合も、言語聴覚士さんと連携を取りながら、ホロしています。

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言語障害の原因

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言語障害の原因は脳梗塞後遺症、脳出血後遺症、脳血管障害など脳の機能中枢が、障害によってダメージを受け、そのために言語障害が起こったりします。

言語障害は身体の一部に損傷を受けたときに起ります。認知症の場合は一度得た知識を忘却して、脳の機能性が低下します。認知症と言語障害の違いは、言語障害の場合は状況把握、状況判断は保たれていると言うことです。

言語障害の原因の種類

言語障害には大きく分けると3群に分かれます。感覚性言語障害と精神機能や構造による言語障害、運動性言語障害の3つに分かれます。

  • 感覚性言語障害とは耳から音をキャッチして、その音を感受するまでの間に障害がある場合の事です。耳による障害の感音性難聴や、脳卒中などの感覚性失語症などです。
  • 精神機能や構造による言語障害は、言語の記憶、保持、選択学習等の障害による言語障害です。精神病や精神発達遅延などもこの言語障害に含まれます。
  • 運動性言語障害は運動性言語中枢から発語器官の間の障害によるものです。脳卒中などの運動性失語症、麻痺性構音障害(まひによる発音障害)口蓋裂、口唇裂などです。

失語症の種類

失語症は大脳の言語中枢に、障害を受けることで起こりますが、これは高次機能障害の一つです。

失語症は大脳の左脳に障害が、起こった人に多く見られ、左脳の脳血管障害で左半身麻痺がおこり、それに失語症が伴うケースが多く見られます。大脳は左右に分かれているのは、皆様もご存知だと思います。大脳の左脳が障害を受けると、右半身麻痺がおこり、右脳が障害を受けると左半身麻痺が起こるとされています。

言語中枢障害が侵された認知症の場合も、失語が見られることがあり、言語中枢機能に障害を受けた言語障害には、運動性失語と、感覚性失語、全失語、健忘失語、伝道失語とあります。

運動性失語

前頭葉のブローカ中枢という器官が、ダメージを受けることで起こる失語症です。言葉の理解はできるのですが、発語がぎこちなくなるのですが、これは、ブローカ中枢という器官がダメージを受けたからです。またこの運動性失語は別名ブローカ失語とも言われます。

脳内出血による運動性失語症や、麻痺性構音障害、口蓋裂(こうがいれつ)口唇裂(こうしんれつ)など運動性言語中枢から発語器官までの器官に、何らかのダメージを受けた場合に起こります。理解と判断力は以前と変わらないので、周りの人はその様に接することが大切です。

本人は伝えられないもどかしさで抑うつ病になる人が多く、欲求不満が爆発して家族に怒りをぶつけることもあるので、その点周りの人は落ち着いて、ゆっくりと聞く事が大切です。会話の中で時々「〇〇〇こういうこと」と言葉をはさんだりして、接すると良いと思います。

感覚性失語

感覚性失語症は耳から入り、感受するまでの経路に障害を受けたもので、側頭葉のウェルニッケ中枢という器官が、ダメージをうけて起こる失語症です。感覚性失語は別名ウェルニッケ失語とも言われています。

耳の障害による聴覚性に異常のある難聴や、脳内出血による感覚性失語症などがありますが、これはウェルニッケ中枢にダメージを受けているため、言葉の意味の理解が難しく、意味不明の言葉を連ねたりします。自分の障害に対しては余り関心を示しません。

全失語

相手の言うことは殆ど理解されません。しかし日常の挨拶や、自分の事に対しては理解することもありますが、殆どの方が右片麻痺を生じていて、残語程度しかしゃべれません。

健忘失語

相手の言うことは良く理解でき、流暢にしゃべれますが、喚語困難があるため物の名前がすぐ出てこなくて、廻りくどい言い方が多いです。読解や音読は保たれていますが、書字の能力は個人差が大きいです。

伝道失語

相手の言うことは良く理解でき、言葉の一部の言い誤りが多いが、意志疎通はできるほうです。しかし文字が漢字より仮名の障害があり、また復唱が余りできません。

言語障害の種類

運動障害性構音障害

運動障害性構音障害は発生や発音が上手くできなくて、唇、舌、声帯などの言葉を話すのに必要な発語器官の麻痺や運動の調節失調で、話すことのダメージがあり、書くことでコミュニケーションを測ることが出来ます。

記憶障害における言語障害

人間の精神機能や構造に大きく依存している、言語の記憶、保持、選択、学習などですが、それらの障害による言語障害で、精神病や精神発達遅延、などによるものも含まれています。

言語発達障害・特異的発達障害

言語発達障害は子供の発達段階で、幼児期に明確に知恵遅れ(精神遅滞)がないのに、特異な領域で発達の遅れが認められる障害です。発達性書字障害、発達性読字障害、字性錯誤障害などが認められるようになってきます。

乳幼児期の発達経過の中で、共通な特徴が見受けられます。幼児期早期には、自分の意思を表現できなかったり、落ち着きのなさが酷くなり、始終動き回ったりします。学童期に入ると学習面での特有な障害が顕著になり、文字を書いたり、計算する能力が伴わなかったりします。

感音性難聴

この症状は言葉が言葉として捉えにくくなる病気で、言葉を捉えにくいために、言語障害が起こる様になります。

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言語障害の症状

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言語障害の症状について知っておきましょう。

音声機能の障害によるもの

音声機能の障害によるものは、発音や音声、話し方による障害があるものです。

これには構音障害、話し方の流暢性とリズムの障害による吃音症、局所性ジストニアの痙攣性発生障害、速話症、乱雑言語症、早口言語症、脳性まひ、聴覚障害、口蓋裂、咽頭摘出、舌切除などがあります。

構音障害の症状

構音障害とは正しい言葉を理解できますが、ろれつが回らなかったり、声が出にくかったりすることです。構音障害というのは脳卒中(脳梗塞・脳出血)による麻痺で、発生発語器官がうまく動かすことが出来なくて起こる言語障害です。いわゆる発音が正しく行われない障害です。

構音障害は発生発語器官の喉、呼吸器、舌、顎、唇などが派生発語器官の麻痺によって、正確に正しい発生や発語がスムーズにできなくなる、運動機能の障害です。構音障害は脳の運動機能の部位の障害によるもので、認知症では進行が可なり進んでいる場合を除いては見られません。音声機能構音障害には機能性、器質性、運動障害性、聴覚性があります。

言語機能の障害

言語機能障害は失語症・高次機能障害、言語発達障害があり、言語発達障害には、特異的言語発達遅延、LD、知的障害、自閉症スペクトラム等があります。

失語症の症状

失語症は脳を言語を司る言語中枢の障害で、思っている言葉と違う言葉が出たり、聞いた言葉が理解できなくなる障害です。失語症の場合今まで住んでいた環境が、全く違う世界に放り出されたような状態になるので、そのもどかしさやショックははかり知れません。

失語症は言語中枢の障害が現われるため、聞き取れない、話せない、読み書きできない、物の名前が言えない、相手の言っていることを復唱できない、計算できないなどの障害が現われます。

構音器官の麻痺等の運動機能障害です。脳血管障害による言語野の障害によるものが多数です。失語症の症状には思ったことと違う言葉が出る表出と、聞いた言葉が理解できない受容の症状の2つに分かれます。

交叉性失語

純粋な右利きの右大脳半球損傷による失語症です。普通は右利きは左大脳左半球に存在するが、稀な症例です。

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構音障害と失語症の違い

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人は言葉を発するときは、脳の言語領域を司る言語中枢と、口などの発音発生器官の運動領域を司る運動中枢において、言葉を発することが出来るのです。

・言語中枢

言語中枢では言葉をイメージに適したものを選択し、それをどのように伝えることが出来るかということをまとめて、運動中枢に伝える働きをしています。

・運動中枢

運動中枢では言語中枢から伝えられた命令によって、運動機能の口や舌などの身体の部分を動かす命令を伝える働きを持っています。

このことは構音障害は運動中枢の異常によるもので、失語症は言語中枢の異常によっておこるもので、その違いにより症状が可なり異なってきます。

構音障害

構音障害の場合は運動中枢の、障害が原因となります。言葉を理解したり言葉を選択するのには問題がありませんが、発語発音器官の運動障害の音声機能の障害によるものです。

構音障害の場合発音の機能に障害がある場合、障害年金を受けられることがあります。もし構音障害になられた場合は、障害者年金の対象となります。

失語症

失語症の場合は言語中枢の障害が原因で、高度機能障害によるもので、聞いて理解する、読んで理解する、書くといったことが難しく、失語症の種類によって、その症状の違いに差が出てきます。発語発音器官の運動機能は異状ありません。

この構音障害と失語症の違いは、口や喉がうまく動かせない、音声機能や運動機能の運動障害によるものか、意味の理解や言葉の選択が理解できない、脳機能の障害によるものかの違いです。

失語症の場合も障害年金の対象になりますので、主治医の先生に相談されると良いかと思います。

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言語障害の診断

診断

言語障害の診断方法について知っておきましょう。

構音障害と失語症の診断方法それぞれについて紹介します。

構音障害の診断

構音障害の診断を行うには、声音や会話の明瞭度を診断し、リハビリのプログラムを立てるのに構音障害の問題点を洗い出し、詳細な診断を行います。診断内容は以下の項目を参考にします。

  • 声・・・声の強さ、質、大きさの程度を調べます。
  • 共鳴・・・鼻に響く共鳴はどうなのか調べます。
  • 構音・・・母音子音の発音の様子や発する音の誤りを調べます。
  • 韻律・・・発話速度、抑揚、リズムや話し方の調子を調べます。
  • 発話・・・(話すこと)はどうなのか調べます。
  • 明瞭度・・・発話の内容が声、共鳴、構音、韻律を総合して、聞き手にはっきり理解できるか、または内容がきちんとしているかなど見ます。

失語症とは異なって運動障害性構音障害の場合は、言葉の理解力には問題なくて、発語が困難なため、多くの場合は一音ずつ口を大きく開けてはっきりと、自信をもって発声できるかが理想です。リハビリテーションの最終目標となっています。

脳卒中の梗塞や血管障害によって、理解する能力には障害がありません。

失語症の診断

失語症の診断については、運動性失語か、感覚性失語か、表出か、受容か、医師や看護師、言語聴覚士などが、患者さんと直接話をして、問題点を洗い出して、リハビリの方針を立てます。次の様な項目を参考にして確認します。

  • 言われたことに対して反応はあるのかどうか見ます。
  • 言われた言葉・短文を復唱してみます。
  • 精神機能の状態はどうなのか見ます。
  • 挨拶して反応はどうなのかを見ます。
  • 自分の名前は認識しているかどうなのかみます。
  • 身の回りの物や事柄に対して、生活する上での周囲の事をどれだけ理解しているか見ます

リハビリテーションは急性期、回復期、維持期にだいたい分かれますが、言語障害のリハビリは発症後できるだけ早い時期に、急性期に病状に注意しながら行う方が良いです。

回復期は言語障害で多彩な訓練ができて、効果の上がりやすい時期になります。この場合リハビリの回復期病院(回復期リハビリテーション病院)や回復期リハビリテーション病棟などのリハビリ専門で治療を行います。

維持期のリハビリは日常生活おけるコミュニケーションと、社会性を養うために可能性があれば、家庭で介護を受けながら外来リハビリを利用しながら行います。

言語障害の回復は個人個人によってまちまちで、詳しく検査をしないと解らないほど、回復する人、また余り変化をもたらさない人もいます。

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言語障害のリハビリ

リハビリ

言語障害のリハビリは、言語聴覚士のいるリハビリテーション科で行われます。言葉の障害を持つ患者さんや、家族の方の希望に応じて、リハビリが開催されます。言語障害は個人個人全く障害症状が異なり能力も違いますので、主治医の指示に従い言語聴覚士によって、リハビリが行われます。

リハビリテーションは機能の回復訓練だけでなく、患者さんに適切な刺激を与えて、その人らしく生きていける、より効率の良いコミュニケーションの方法を、患者さんが身に付けられるように指導します。

失語症の場合は言葉を聞く、文字を見るなどの適切な刺激を与えて、うなずいたり、首を横に振ったり、文字を指すなどの何らかの、反応を引き出すような形で行います。「刺激を与える」「反応を引き出す」訓練をしながら、患者さんの方から何かを伝える方法として、ジェスチャーや絵を描くようなコミュニケーションの取れる工夫も行います。

運動障害性構音障害の場合の、リハビリのやり方としては、明瞭な発音ができるようまたゆっくり区切って話す等のアドバイスをします。

脳血管疾患の場合リハビリをしたからと言って、回復が良くなるものではありません。患者さんがコミュニケーションに対して意欲を持ち続けることが大切です。そして一定期間たった時にどれだけ周りの人とコミュニケーションが取れ、回復期の成長がうかがえるか、障害があっても積極的に日常生活を過ごすことが大切です。

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まとめ

言語障害について、少しはご理解いただけましたでしょうか?

もし周りに言語障害になられた方がおられましたら、その方のどの様な個所が障害を受けて、言語障害になられているのか見極めたうえで、対処されることが、言語障害になられた方を傷つけることなく、リハビリによって、見違えるようになることもあります。

自尊心を傷るける介護の仕方をしていると、回復の兆しが見えなくなります。本人が早く周りの人と、普通に喋れるようになれるように努力できるような環境ずくりが、必要の様な気がします。

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これらを読んでおきましょう。

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