右目や左目が痙攣するのはなんで?病気の可能性を知っておこう!

右目や左目の両目のまぶたがピクピクとけいれんする。たまにそういった症状が起こることってありますよね。痛みといった症状はないものの、まぶたの痙攣はどうも気になるものです。

痙攣症状は基本的に無害なものですが、一方で深刻な病気が隠れていることがあります。また、生活背景にもストレスなど、体へ無意識の負担がかかっていることもあるので注意が必要です。では、この右目や左目の痙攣症状についてみていきましょう。

眼瞼痙攣について

目の痙攣

何がきっかけでわからないけども、ふと右目や左目が痙攣を起こす。脈打つように、もしくは早いリズムで痙攣することもあり、とても気になることがあります。

この症状のことを「眼瞼痙攣」と呼びます。その名の通り、眼瞼つまり目や瞼の痙攣症状ですね。ふとしたときにまぶたが痙攣を起こし、発症者にストレスを与えることもあります。顔面筋の過度な運動が痙攣の原因になることもあります。

基本的には症状は害を与えることはありません。痛みを感じるわけでもありませんし、放置していれば治ることがほとんどです。気にしないことが大事でしょう。

痙攣症状が招く生活上の不便

一方で人によっては痙攣症状ほか、様々な症状を発症することがあります。それにより、日常生活の中で不便を感じることがあるかもしれません。具体的には以下のことが挙げられます。

光が眩しいと感じる

眼瞼けいれんを発症しているとき、眼には疲労が蓄積していることがあります。そして、視覚機能に異常を発症し、光を眩しいと感じてしまいます。スマホやパソコンの光がいつもより眩しい。そういった視力に何かしらの異常があるときは、注意が必要でしょう。

目の乾きを感じる

目がしょぼしょぼするなど、目が乾く感じがします。目薬などの量が増えたり、涙の量が増えるようであれば、もしかしたら目に疲労がたまっているかもしれません。

物にぶつかることが多い

目の不調が多くなると、歩いてる時に物にぶつかりやすくなります。また、料理をしているときなど手元がよく見えなくなり、怪我が増えるなどのことも起こりやすくなります。

目をつむっていた方が楽と感じる

症状を発症すると、目にかなりの負担がかかります。そのため、目を開けているよりもつむっている方が楽と感じる人もいるようです。症状がだんだんと悪くなるようであれば、きちんとした対処をする必要があるでしょう。

そのほかの症状

そのほかの症状としてはまぶたが下がってきたり、自然に目が閉じてしまうなどの症状があります。少数ながら手を使わないとまぶたを開けることができないなどの、症状が重いケースもあります。異常が起きているのであれば、自分で治そうとせず、医師に相談するようにしましょう。

症状が長く続くときは要注意

眼瞼痙攣はそれほど長い期間続くものではありません。1日の時間のうちでも短い時間で発症しますし、それが何日も続くというのもありません。ですから、反対に言えば症状が長く続いているようであれば注意が必要でしょう。

その場合、単なる痙攣症状だけではなく、目に何かしらの病気が起きている可能性があるかもしれません。日常的に目に負担がかかっていると病気を発症してしまうこともあります。

ドライアイの治療をしていても、痙攣が治らない。そういったときは眼瞼痙攣の可能性が非常に高いでしょう。自分で治すことにも限界があり、早めの受診が必要です。

ただの痙攣として片付けてしまいがちですが、そのような目の負担に心当たりがあるようでしたら、早めに眼科に行くようにしましょう。十分警戒するよう必要があるのです。

眼瞼痙攣の治療・対策

コンタクトレンズ

目の慢性的な痙攣症状があるとき、どういった治療をしていくのでしょうか。目を瞑っていた方が楽。そういう状態になってしまうこともあるので、早めに対処する方がいいでしょう。では、治療法についてみていきましょう。

薬の使用を確認し、控える

眼瞼痙攣の原因については詳しいことはわかっていませんが、1つの原因として服用している薬が考えられます。例えば日常的に睡眠薬を服用している場合、これが症状のきっかけになることがあるのですね。

そのため、治療の前にまずは服用している薬を確認し、それらをできる限り中止することがあります。もちろん、必要な薬もあるので医師に十分相談した上で実行するようにしましょう。

ボツリヌス療法

眼瞼痙攣はいわば瞼の開閉機能に異常が起きている状態です。ボツリヌス療法ではA型ボツリヌス毒素製剤という薬剤を瞼に注射することで治療していきます。

薬剤に含まれるボツリヌス毒素は神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制する効果があり、筋肉の痙攣を抑えることができます。治療の持続期間は数ヶ月といわれています。また、効果が切れた後は再度注射する必要があります。

手術

眼瞼痙攣が深刻なケースでは、手術によって切除することがあります。これは瞼の周りの眼輪筋と呼ばれる筋肉を一部切除します。根本的な解決が期待できます。

ただ、手術によって一部容姿が変わってしまうこともあるため、手術適応となるのは重症のケースのみとなります。また、再発のリスクもあることを十分理解しておく必要があるでしょう。

心身のリラックスも重要な治療

眼瞼痙攣では、心的状況が症状に影響することがあります。つまり、気分が落ち込んでいたり、うつ状態であるほど症状が悪化するのですね。このことは十分気をつける必要があります。

心身のリラックスを普段から意識して、きちんと休息を取ること。そうすることで症状を改善することが期待できます。ストレスがあれば発散するようにしましょう。

ドライアイの可能性

ドライアイ

右目や左目といった片方の目だけに痙攣症状が見られる原因として、ドライアイもあります。ドライアイとはその名の通り、目の潤いが失われ、乾燥してしまっている状態です。

ドライアイ症状ではしばし、片目の痙攣を発症します。そのほか、まぶしさを感じるなどの症状も見られますが、目が疲れやすい、目の痛み、頭痛などの初期症状も起こります。

ドライアイの原因

仕事や睡眠不足などによって目に疲労が溜まっていたり、環境的な要因によって症状が招かれることがあります。ドライアイを招く原因としては以下のことが挙げられます。心当たりがあるようでしたら注意が必要です。

エアコンの使用

部屋の温度を調整するエアコンは、湿度までは調節することができません。そのため、室内が乾燥し過ぎてしまい、ドライアイを発症することがあります。目の乾燥だけでなく、喉が乾くなどのことも感じるようであれば、湿度が低いことが考えられるので、調節するようにしましょう。

コンタクトレンズの長期使用

コンタクトレンズは目に直に貼り付けるため、長期使用することで負担になることがあります。就寝前にはきちんと取り外し、目の疲労を取ってあげることが大切です。

パソコン・スマホの長期使用

パソコンやスマホ、テレビなどは画面との距離が近くなりがちで、目に負担となってしまいます。ピントを合わせるために、筋肉は常に緊張し、疲労が溜まってしまうのですね。特に寝る前のスマホの使用はかなりの負担になることがあるので注意が必要でしょう。睡眠を削ってしまうこともあり、神経が高ぶるようなことはなるべく控えたいものです。

肩こり・首こり

肩や首がこっていると、頭に血液が十分循環しなくなってしまいます。血液を循環させようとして血管が拡張しますが、伴って頭痛を感じることがあります。目も同様に、血液が回りにくくなります。肩こり・首こりがある人は意識してほぐすようにしましょう。

ドライアイを治すためには

ドライアイを治すためには、まず自分の目にどのような負担がかかっているかを知る必要があります。コンタクトレンズを長い時間つけていないだろうか、スマホを見過ぎていないだろうか。こういった日々の習慣を見直してみることが大切です。

予防法として目薬に頼るのもいいですが、それでは根本的な原因解決には至らないでしょう。目薬しながらも、スマホをいじっていてはいつまでもドライアイは続いてしまいます。

人によってはドライアイによって視力低下など危険な状態を招くことがあります。症状を早く改善し、治療するためにも、自身の習慣を見直すようにしましょう。

痙攣しているときは疲れている証拠

目の痙攣があるとき、何かしらの原因があって起こっています。それがドライアイなのかはわかりませんが、目に負担がかかっていることは確かです。そういったとき、対策を取るかどうかで今後の目の状態が決まるでしょう。

疲れ目であったり、頭痛がしたり。もしくは肩が凝っている、体全体が疲れている。症状悪化を予防するためにも、こういったことを感じるのであれば、きちんと休息を取るようにしましょう。

ドライアイの治療方法・対処法

目薬

ドライアイの治療は先に述べた生活習慣の中にある目への刺激を減らすことが最も大切です。この解決なくして、症状改善は期待できないでしょう。治療・改善方法としてできることは以下のことがあります。

点眼薬の使用

軽度のドライアイであれば点眼薬を使用することで、目の潤いを維持することができます。水分を保つものや、涙の分泌を促進するもの。様々な種類があるので、医師に相談してみてください。

涙点プラグの使用

涙の出口「涙点」をプラグで止めてしまい、目に涙を溜める方法です。小さなプラスチックのプラグを差し込むだけで、病院で受けることができます。施術後の症状改善に驚く人は多いといいます。

生活習慣の改善

先に述べたように、点眼薬や涙点プラグを使っても生活習慣が悪ければ目に負担がかかってしまうことがあります。こういったものを気づいて改善してことが何よりの治療です。具体的には以下のことが挙げられます。

電子機器の長期使用は控える

パソコンやスマホなど、画面との距離が近くなるようなものの長期使用はなるべく避けたいもの。目には大きなストレスがかかり、ドライアイを悪化させる可能性があります。

なので、なるべく時間を区切って使用したり、夜中は使わないなどの取り決めをするようにしましょう。電源を切ったり、通知をオフにするだけでも、効果があります。

部屋を加湿する

空気の乾燥はドライアイを悪化させる1つの要因です。特に冬場は空気が乾燥していますから、目だけでなく肌や喉の潤いまで奪ってしまうでしょう。そんなときは加湿するようにしてください。

加湿器を買うのもいいですし、水で濡らしたタオルを室内に干すというのも十分な効果があります。加湿するだけで、朝の寝起きが変わることもありますから、ぜひ実施するようにしましょう。

目を休ませる

目の疲れというのはよく感じるものです。目が乾燥したり、痛みを感じたり。そういったときはすぐに休ませるようにしましょう。加湿のほか、解消法としてマッサージや温めて血流を良くしてあげるのもおすすめです。

ビタミンを摂取する

目の疲労を解消するためには食事から栄養をきちんととることも大切です。そこで意識したい成分がビタミンB。これを摂取することで、症状改善に効果が期待できます。サプリでも摂取することができるので、ビタミン不足の人は意識してみましょう。

そのほか、目・まぶたの痙攣を起こす病気

目の病気

眼瞼痙攣やドライアイは比較的よく起こる痙攣症状です。特に現代では目へのストレスはとても大きいものですから、その患者数も増えているといいます。これら病気の他にも、痙攣症状を招く病気があります。それは次のようなものが挙げられます。

顔面痙攣

目のまぶただけではなく、顔面が痙攣を起こす。これを顔面けいれんといいます。片側顔面けいれんともいいます。片側のまぶた、頬などが引きつり、症状は就寝中に起こることもあり、心的なストレスとなることがあります。

症状が悪化すると日常の生活に支障をきたすことがあります。包丁を持つとき視界がぶれてしまったり、片方の目が開けられなくなるといったこともあります。

これまでの痙攣症状とは原因が異なり、高血圧や高脂血症などの生活習慣病を患っている人に多いことがわかっています。また年齢も40代以上に好発します。これら原因により顔面神経に異常が起こっています。

治療は痙攣を止める薬剤の投与、ボツリヌス療法、手術があります。薬剤は副作用等のリスクがありますが、症状を抑える効果が期待できます。手術は比較的大きな手術となるため、症状が重い人に施術します。症状についておかしいと思うようであれば神経内科の受診をしてみましょう。

VDT症候群

VDT症候群とは画像端末を長時間使用することで起こる症状の1つです。Visual Display Terminalの頭文字を取っています。画像端末とはつまりパソコンなどのことで、こういったものを使用する際の姿勢が症状の原因になることがあります。

例えば最も身近な不調としては肩こりがあるでしょう。画面に顔を近づけるために頭は前に突き出しますが、その重量を支えるために肩に力が入ってしまいます。そして、筋肉が凝り、肩こりを招くのです。

VDT症候群によって体に負担がかかることで、しばし目の痙攣症状が見られることがあります。多くはすぐに症状が治まりますが、パソコンを使う日常が多い昨今、症状がクセになることもあるので注意が必要でしょう。

顔面ミオキミア

顔の筋肉の運動を司る神経に異常が起こる病気です。聞きなれない病名ですが、とても身近な病気といえます。下のまぶたに症状が多く現れることが特徴です。眼精疲労など、目が疲れている状態によく起こります。眼瞼ミオキミア という症状は上下のまぶたに見られる症状です。

脳梗塞の可能性

脳の血管が詰まってしまう深刻な病気、それが脳梗塞です。脳梗塞の初期症状として、顔面の痙攣が起こることがあります。多くの人は脳梗塞が隠れているとは知らず、症状を放置してしまうでしょう。しかし、症状が進行するほど、注意が必要です。

脳梗塞では顔面の痙攣のほか視野の異常、めまいや吐き気、ろれつが回らなくなるなどの初期症状がみられます。こういった症状がまさか脳梗塞とつながっていると考える人は少ないかもしれませんが、とても重要なサインであり、気をつける必要があります。これら症状が長く続いているようであれば、きちんとした検査を受けるようにしましょう。

まとめ

右目や左目の痙攣には様々な原因がありました。誰しも一度は経験したことがあるでしょうし、気にはなるものの、気がついたら治っていることが多いと思います。

しかし、症状がいつまでも続くケースもあります。このような場合はその背景に病気があることもあります。年齢が40代以上であれば一様の注意を払いたいものです。

どんな症状でも長く続くようであれば注意が必要です。自分で診断するのではなく、時間があればきちんと眼科へ行き、診察を受けるようにしてくださいね。

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