指先のしびれの原因とは!病気やストレスが関係している?

また普段の生活で指先に痺れを感じることは少ないと思います。多少の痺れであれば、あまり気にしないまま生活する人も多いのではないでしょうか。

しかし、病気の症状として指先のしびれが発生している場合もあります。この場合は早期に発見出来るきっかけになるので見過ごさないようにする必要があります。そもそも、指先のしびれはどういった原因で発生するのでしょうか。

指先の痺れが起こった場合の病気との関連性や、病気の初期症状かも知れない痺れのセルフチェック方法なども紹介していきます。

指先に痺れの症状のある方はしっかりチェックし病気の早期発見をしていきましょう。

指先のしびれの原因

指 むくみ

では早速、指先のしびれの原因や病気の可能性について紹介します。

長時間圧迫してしまう

手や足の指先を圧迫してしまい血行不良が起きていることが原因で、しびれが発生している可能性があります。

手や足を長時間圧迫してしまうことで一時的に血行不良が起きてしびれが起きています。よく、正座をした後に足がしびれますよね?あれと同じ原理で指先にも血行不良が起き、しびれが発生してしまうのです。

この場合のしびれはあまり心配する必要はなく、時間が経過すればしびれも解消されます。特に後遺症が残ることもありません。長時間圧迫してしまって起きるしびれは気にしなくても良いでしょう。

長時間同じ姿勢をしていることや締め付けの強い衣類を着用している為に起きやすい減少なので、余裕のあるゆったりとした服装や、同じ姿勢を長時間行わないなどの対処が必要でしょう。

糖尿病

糖尿病の症状として、手足の指先にしびれが起きている場合があります。

人間は食事を行うと、体内でエネルギーのために必要なブドウ糖を生産します。このブドウ糖は、膵臓で作られているインスリンで体の細部まで運んでいます。

しかし、糖尿病になってしまうとインスリンが正常に働かなくなってしまい、血液に糖が溢れてしまうことで血管に負担を加えてしまいます。そうなることで、血行不良が起きてしまい指先でしびれが発生してしまうのです。

糖尿病によって起きるしびれの特徴としては、

・先から中心部に広がっていく

・左右同時に発生する

・全ての指先で起きる

といったものが挙げられます。指が1本だけ痺れたりすることはなく、全体的にしびれを感じます。このまま症状が悪化すると、しびれを感じる部分が痛みに変わり、指先から体の中心部まで症状が進行してきます。

さらに症状が悪化すると神経が麻痺してしまい、手足の皮膚の感覚がなくなることもあります。早期に糖尿病に気づくきっかけにもなるので上記のような症状が現れる場合はすぐに病院へ行きましょう。

糖尿病に関する詳しい記事は

糖尿病は完治する?症状や治療方法について!

糖尿病の人が食べてはいけないものって何?食事療法を紹介!

妊娠糖尿病の原因は?症状や予防方法について!

こちらの記事を参考にしてください。

手根管症候群

あまり聞き慣れない病名ですが、指先のしびれの原因として手根管症候群が挙げられることは多くあります。

手首の部分にある手根管という部分を通って、手の神経はつながっています。この手根管の中で神経が圧迫されることが原因で、指先にしびれや痛みを感じている可能性があります。

特にしびれが最も強く現れる症状であり、夜間と早朝にしびれが現れることが多くあります。痺れ方に特徴があり、

・小指にはしびれを感じず、親指からくすり指にしびれが発生する

・手の甲側はしびれを感じず、手のひら側にしびれが発生する

小指以外の指が全てしびれずに、数本だけしびれるという場合もあります。

さらに、筋肉が痩せてくるという症状も特徴的です。痩せてくるのは、親指の付け根にある筋肉になり指先が動かしにくくばることがあります。両方の手に症状が現れる場合もあります。

詳しい原因は判明しておりませんが、女性が発症することが多いので、女性ホルモンと関係があるとされいます。妊娠や出産の症状と合わせて発症することが多くあります。さらに、手を動かす機会が多い人が発症しやすいので、負担がかかる仕事をしている人は注意しましょう。

注意点として手根管症候群は、症状が進むとしびれがあまり感じなくなることがあります。そのため治ったと勘違いして、病院へ行かずに放置してしまう場合があります。そうなると、知らず知らずのうちに手根管症候群が進行してしまい手遅れになってしまうことがあります。

手根管症候群の症状が現れた場合は早めに病院へ行きましょう。

手根管症候群に関する詳しい記事は手根管症候群とは?症状や原因を知ろう!治療に手術が必要な場合はどんな状態?こちらの記事を参考にしてください。

頚椎症性脊髄症

手や指の疾患ではなく、頚椎症性脊髄症という頚椎で起きる疾患が原因でも指先にしびれを感じる場合があります。頚椎症性脊髄症は、中高年の方に起きる事が多くあります。

指先にしびれを感じるために、お箸が使いづらくなったり、字を書く行為が困難になる場合があります。さらに、足にも障害が起きる場合があり、歩行が難しくなる場合もあります。高齢者が発症した場合は、加齢によるものだと思い込んでしまい治療を開始するのが遅くなってしまうことがあります。

椎間板は、骨と骨の間にありクッション的な役割を行います。しかし、歳をとると弾力が低下してきてしまい潰れてしまうことがあります。そうなると、骨と骨が擦り合ってしまうことで椎間板などが変形してしまい、脊髄を圧迫してしまうことで発症するのが頚椎症性脊髄症です。

指先のしびれが頚椎症性脊髄症かどうかをチェックする方法を紹介します。

1、左右の手を前に出します。

2、10秒間「グー」と「パー」を繰り返します。

以上です。グーパーを一回だとカウントして20回より少ない場合は頚椎症性脊髄症の可能性があります。さらに、しっかりと手のグーパーが行えない場合も頚椎症性脊髄症の疑いがあります。

頚椎症に関する詳しい記事は頚椎症はどんな病気?症状や原因、検査方法を知ろう!様々な治療法を知ろう!こちらをご覧ください。

狭心症

狭心症という心臓で起きる病気が原因で、指先にしびれが発生することがあります。

狭心症は、心臓付近にある「冠動脈」が狭くなってしまうことで心臓が正常に働かなくなることで起きる病気です。

症状として関連痛と呼ばれるものがあります。これは、臓器に何かしらの問題が起きた際に脳が勘違いを起こして、違う部分の痛みだと認識してしまう現象です。心臓付近の臓器に問題が起きた時は、関連痛が腕や手、肩や首など上半身に現れます。痛みの他にしびれが発生することもあります。

狭心症が原因で指先にしびれが発生するのは、心臓に負担がかかるときにあります。なので、激しい運動や体力を使ったときなど、一気に血液が体中を巡るときにしびれを感じる人は注意しましょう。

狭心症に関する詳しい記事は狭心症の症状をチェック!種類や原因、治療方法を紹介!こちらの記事を御覧ください。

脳梗塞

頭の血管が詰まることで、脳に血が届かなくなることで発症するのが脳梗塞です。

高血圧や、動脈硬化が原因で血栓が出来てしまうと血管が詰まってしまい脳梗塞が発症します。それ以外にも。糖尿病や心筋梗塞、心房細動などの他の病気が引き金となって発症することが多くあります。

脳の病気が原因で指先がしびれる時の特徴として、

・片手や片足など、両側に起きずに片側で起きる

・激しいしびれは無い

・感覚が薄くなって、何かに覆われているような感覚になる

といったものが挙げられます。鈍いしびれのために、あまり気にしない人も少なくありません。それ以外にも、顔面麻痺や言語障害などが現れることもあります。

さらに脳で起きる疾患なので、頭痛や吐き気といった症状が同時に現れることが多くあります。そういった場合は、すぐに病院へ行きましょう。

脳梗塞以外にも、脳で異常が起きると指先にしびれを感じることがあります。しびれが続いたり、頭痛や食欲不振、気持ち悪さが頻繁に現れる場合は注意しましょう。

脳梗塞に関する詳しい記事は

脳梗塞を予防するには?症状や原因を知っておこう!

脳梗塞の前兆をチェック!しびれやめまいに要注意?

脳梗塞の初期症状とは?めまいや上手く喋れない状態に注意!

心原性脳梗塞とは?症状や原因、治療法や病気の予後を知ろう!早期発見がカギ?

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その他の指先にしびれを感じる病気

上記以外にも指先に痺れを感じる病気はあります。

・頚肩腕症候群

・低カルシウム血症

・モートン病

・椎間板ヘルニア

などが挙げられます。基本的にしびれが長い間続いたり、他の症状が現れる場合は何かしらの病気である可能性が非常に高いといえます。特に高齢者の方は、しびれを感じても加齢のせいだと思い込んでしまい、なかなか病院へ行かない場合があります。高齢者ほど病気になりやすく、早期に発見しないと治りが遅くなったり手遅れになる場合があります。

手足の指先のしびれを侮らずに、病気の可能性を疑うようにしてください。

セルフチェック方法

痺れの症状が出ている時は手の感覚が少なくなっている場合が多いので、痺れの症状の他に感覚障害や、モノが掴みづらいなどの症状が現れることもあります。

自分でできるセルフチェック方法を紹介していきます。

親指から薬指までの指が痺れている

親指側の指がしびれている場合は手根管症候群の可能性が高くなります。大体、親指から3本〜4本の指がしびれる場合が多いです。

特に朝に痺れの症状が強く現れる傾向があります。最初は痛みが強く出るのですが、動かしていくうちに痛みは和らいでいきます。逆に休んでいる時に痛みが増すという特徴があります。

女性に多く見られる病気でもあり、妊娠中や更年期に差し掛かった女性の女性ホルモンの乱れによってむくみが生じて手首から指先まで通っている正中神経が圧迫されて症状が現れます。

食事制限中に痺れが起こっている

ダイエットや減量などで食事制限をしている時に手足の末端に痺れが起きる可能性があります。極端な食事制限により栄養不足によって体調の悪化や、感覚の鈍化が引き起こります。

特に食事によるミネラルとビタミンの不足により、舌のしびれや指先痺れの症状が起こりやすくなります。

また上記でも紹介した低カルシウム血症が起こり痺れが起きている可能性もあります。カルシウムが足りていないと筋肉や神経を働かせる機能が正常に機能せずにしびれの症状が現れます。

さらにこの症状が進むと同時に筋肉の痙攣が起こり全身痙攣に発展していきます。まだ症状が軽い場合はカルシウムやミネラルのビタミン剤などの服用で治療することが出来ます。ひどい場合はカルシウム剤の製剤の注射が必要になります。

さらにカルシウム不足のつけは50代以降に回ってきます。食事バランスには十分注意しながら制限を行っていきましょう。

足に痺れを感じる

手の痺れではなく足に痺れの症状が現れる場合は末梢神経の神経障害が起こっている可能性が考えられ、糖尿病の可能性が考えられます。

糖尿病での足のしびれが現れている場合は症状の悪化の兆候が考えられるため、医者に経過を観察してもらいに行く必要があります。糖尿病での足の痺れは最悪の場合、指が壊死してしまう可能性もあるため軽視できません。

その他に糖尿病で目が見えなくなる可能性もあります。特に糖尿病の治療は生活習慣や食生活での治療が重要になりますので糖尿病と診断されたらしっかり治療を行っていきましょう

その他にも、足の指の痺れの原因としてはヘルニアや脳疾患の可能性があります。

正座や長時間同一姿勢で座っていることでも痺れが起こることもありますがそれ以外の場合は病院での検査を受けることをおすすめします。

首を前後に倒した時に強くなる

指が痺れていると感じる症状を抱えている場合、首を倒した時に指先の痺れが強くなるかどうかを調べてみましょう。もし前後に倒した時に痛みが増すようならそれは頸椎が関係している可能性があります。

頸椎の変形や損傷している可能性があります。詳しい事はレントゲンを取っての精密検査をしないとわからないため、病院での検査が必要になります。なるべく早く病院での検査を行いましょう。

ものが掴みにくい

日常生活でものが掴みにくいと思ったことはありませんか?またボタンが掛けにくいや指先に力が入りにくいなどの症状が出た場合はもしかしたら変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアや胸郭出口症候群やリウマチの可能性があります。

この様な手のしびれは原因不明に現れることが多いです。長年の摩耗や、神経が老化することで引き起こる場合もありますので、生活しているうちにいつの間にか症状が現れています。

この様な症状は、始まりはどの部分から症状が始まったのかを詳しく探っていくことが重要になります。脇や肩に違和感が始まってから手の指先などに症状が現れたのかを見ていくことで詳しい病状を把握することが出来ます。

痛みや痺れの変化をしっかり観測し、医師に相談するようにしましょう。

指先の痺れと同時に起こると危険な症状

舌4

指先の痺れの症状と同時に観測されることで危険度が増す症状を紹介します。指のしびれだけであればまだ病気の症状としては、関連づかない症状でもその他の症状と合わせて発症することで可能性が高まる病気があります。

脳梗塞の場合

もし、指のしびれと同時に口の痺れや言語障害や物が二重に見えるなどの症状が起こっている場合は脳梗塞の可能性があります。この病気は日本でも死因の4位に位置しており高い確率で死亡してしまう危険地の高い病気です。

脳梗塞にかかった患者のうち3〜4割は回復に向かいますが残りの人は死亡するか後遺症が残り看護が必要な状態に悪化します。これらの症状に違和感や心当たりを感じた人は2時間以内に病院に掛かるようにしましょう。

胸郭出口症候群の場合

手足が痺れ血色が悪くなります。手足の脱力感や、極端な冷えや熱などの感覚障害が確認される場合があります。

肩や首にも痛みやうずく感じが広がっていく特徴があります。静脈が圧迫されることにより血色が悪くなりだんだん紫色になっていきます。さらに進行していくと肩を上げる動きや背中側に腕を回すなどの運動が全くできなくなります。

重症化した場合は手術が必要になりますのでそれによって後遺症も残る可能性もあります。また事故により発症しやすいものでもあります。しかし、この症状の診断が難しいことから見落とされることもあります。形成外科や整形外科でのレントゲンやMRIなどの診断では筋肉の硬さは見ることが出来ませんので見落としてしまう可能性があります。

もし治療していても回復が見られない場合は神経外科や神経内科なども受診してみてましょう。

その他

その他の症状では以下のような物があります。

低カルシウム血症の場合・・・口がピリピリと痺れる

一過性脳虚血発作の場合・・・下半身の痺れ、短時間で消える一時的な痺れ

脳出血の場合・・・頭痛、嘔吐、左右半身の痺れや機能障害

扼性神経障害の場合・・・筋力低下、脱力感、痛み、感覚障害

肘部管症候群の場合・・・小指のしびれ、指がまっすぐ伸ばせない、感覚の麻痺

また一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れの症状の可能性もありますので、軽視することは危険です。もし、他にも症状が重なる場合や繰り返し症状が現れては消える場合には一度しっかり診断をしておきましょう。

これらの症状がある場合は何かしら身体に障害が起こっている可能性が高くあります。原因不明で体内の異常が原因で痺れの症状が起こっている場合は、しっかり原因を突き止めて対処することが重要になります。

まとめ

指先のしびれの原因

  • 長時間の圧迫
  • 糖尿病
  • 手根管症候群
  • 頚椎症性脊髄症
  • 狭心症
  • 脳梗塞

セルフチェック方法

  • 親指から薬指までの指が痺れている
  • 食事制限中に痺れが起こっている
  • 足に痺れを感じる
  • 首を前後に倒した時に強くなる
  • ものが掴みにくい

指先の痺れと同時に起こると危険な症状

  • 脳梗塞の場合
  • 胸郭出口症候群の場合
  • その他

以上が今回の記事のまとめになります。

普通に生活していると、指先のしびれが発生することはまずありません。体の異常を示している場合が多いので、油断しないようにしましょう。また、早期に発見することで、症状が悪化するのを避けることができます。たかが痺れだと思って放置せずに一度診察へ行くようにしましょう。

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