糖尿病網膜症の症状とは?種類によって変わる治療方法!

あなたにこんな症状はありますか?

目がかすんで見える、目の前に何もいないのに、蚊が飛んでいるように見える、または目の充血が目立つようになってきた。など。

もしかしたら、それは糖尿病の合併症による糖尿病網膜症かもしれません。

この疾患は自覚症状のないまま進行する疾患です。また糖尿病が原因の場合はそのほかに合併症を引き起こす可能性も考えられます。生活習慣に問題があったり、暴飲暴食やストレスなどで血糖値が高いとお医者様に普段から言われている場合は特に気をつけたほうが良い兆候です。

失明など手遅れになる前に早めに医療機関に受診しましょう。

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糖尿病とは?

男のお腹

簡単に言えば、人間の血液中にある血糖の値が高い状態のことをいいます。

私たち人間の身体はエネルギー源として食べたり飲んだりした食物を消化してブドウ糖という物質に変えて血液から体中に送ります。そのブドウ糖が体内にどのくらいあるかを示すのが血糖です。

糖尿病はこの血糖を調整し、必要な細胞に運ぶインスリンというホルモンが上手く働かない状態で、常に身体の中の血糖値が高い状態になります。

糖尿病には1型糖尿病2型糖尿病という2種類のタイプがあります。

1型糖尿病とは、膵臓の細胞の異常によってインスリンが生産されなくなり、血糖値が高くなる糖尿病です。

2型糖尿病とは、日常生活の中での不摂生などにより肥満や運動不足、または過食などでインスリンの分泌が異常を起こし、血糖値が高くなる糖尿病です。

どちらのタイプもインスリンという血糖値をコントロールするホルモンの異常から、ブドウ糖がエネルギー源として必要な細胞に行かず血液中に増えてしまうのが原因です。また糖尿病は血糖値があがるだけでなく、合併症というほかの疾患を引き起こす恐ろしい疾患でもあります。

インスリンとは

インスリンとは、食後に血糖が上がらないように調節する働きを持つホルモンです。また血液中のブドウ糖を血液に乗せ体内の細胞の必要なところに送りエネルギーに変えたり、エネルギーを蓄える働きを持ちます。

私たちが食べたり飲んだりした食物がブドウ糖に分解された後に、このインスリンによるブドウ糖のコントロールが上手くいかずに体内にきちんとブドウ糖が取り入れられないと、身体にとってはエネルギーが足りない状態になるだけでなく、他の臓器などに影響を及ぼします。これを合併症といいます。

実は糖尿病で一番怖いのは合併症なのです。

高血糖が続くことで、全身の血管に障害が出て、動脈硬化や血栓、腎臓の障害や網膜症や神経障害などの視覚障害なども引き起こします。このような血管障害は多くが自覚症状のないままに進行するので、気がついたときには重篤化していることが多く、治療に時間がかかるほか完治することが難しくなるのです。

糖尿病の治療には、高い血糖値を下げ安定させることのほか、この合併症を防ぐことが最大の治療法です。血管障害の進行を止め、心筋梗塞や脳梗塞、失明や各臓器の異常という重篤化した症状を防ぐために早期発見、早期治療をすることが大切です。

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糖尿病網膜症とは?

糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症が原因の目の疾患です。

糖尿病は現在予備軍まで含めると2000万人近く発症しているといわれる現代病です。この糖尿病を発症すると進行によっては合併症を起こします。この糖尿病網膜症や緑内障などは糖尿病の合併症の主なもので、成人後の多くの失明原因となっています。

糖尿病網膜症は、眼球を覆っている薄い膜状の組織である網膜が損傷を受けて、中の血管が詰まったり変形して出血するような状態をいいます。

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糖尿病網膜症の症状とは?

糖尿病網膜症の症状は、進行段階によって変わってきます。

まず最初の段階では、何の自覚も現れないのですが、目の中の血管の状態を見ると、小さな出血がみられたり、血管の盛り上がりなどの症状が見られます。

進行すると、視界がかすんだりするなどの自覚症状がでることもありますが、多くは血管のつまりなど詳しく見ないと分からない症状のことが多く、知らないうちに進行している状態のことが多いです。

さらに進行すると、視力の低下や蚊が常に目の前にいるような症状(飛蚊症)などの症状、または血管からの出血で起こる緑内障や網膜はく離などの症状が起こり、最悪失明の危険性まで出てきます。

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糖尿病網膜症の3つのタイプ

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糖尿病網膜症には進行具合によって3つのタイプに分けられます。

単純糖尿病網膜症

網膜の血管が糖尿病などの原因でもろくなり、小さい点状の出血や細い血管の壁が盛り上がってできる毛細血管瘤などが見られる状態になります。自覚症状は無く、視力にもあまり影響はありません。

血糖値のコントロールをすることで、このような症状は自然消滅していくことがほとんどです。

増殖前糖尿病網膜症

単純網膜症より少し進行した状態になります。細い網膜の血管が広い範囲にわたり詰まってくると網膜に酸素がいきわたらなくなり、新しい血管を作り出す準備をし始めます。

このような状態になると目がかすんで見えるようになったり、シミのような状態が見られるようになったりします。視力にはあまり影響はないのですが段々と進行している状態にかわりはありませんので注意が必要です。この時期に発見できればレーザー治療などが効果的に効きます。

増殖糖尿病網膜症

進行した重症な糖尿病網膜症です。あまり自覚症状はないのですが、重症な段階であると言えるでしょう。一つ前の段階であればレーザー治療(光凝固治療)をすればまだ症状はとめられていたのですが、ここまで来ると、目の中に煙のすすのようなものがちらついたり、赤いカーテンのようなものがかかっているように感じるなどの症状も現れてきます。

この段階になってからの治療は、手術をすることになりますが、その後も十分な視力の回復が得られないことがあります。

また、この増殖糖尿病網膜症の段階になると、次のような視覚障害などの危険な状態になる可能性もあります。

①網膜出血や硝子体出血

新しくできた新生血管が破れて網膜や硝子体の中にまで出血が広がります。そうなると瞳孔から入ってくる光が網膜に届かなくなり、視野が欠けたり視力の低下が見られます。

出血自体は治ってきますが、網膜の傷が大きいと視力まではなかなか回復できません。もし出血が多い場合などは、手術が必要で硝子体を切って人工の液体にするなどの処置が行われます。

②網膜はく離

網膜と硝子体が増殖膜によって癒着しているため、硝子体の収縮などの刺激によって網膜が剥がれることがあります。そのような状態になると、手術で元に戻してもまた同じようなことになったり、網膜の機能が果たせず、視覚に障害が出てきます。

このように進行によって3つのタイプになります。人によっては糖尿病の治療の段階で血糖値のコントロールが上手くいって症状の進みが遅くなる人もいますが、若い糖尿病患者の場合は比較的進行も早く、注意が必要です。

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日常生活で気をつけること

この糖尿病網膜症で一番の治療法は、まず糖尿病の悪化を防ぐことです。

血糖値が高いことで網膜症の悪化が進みます。まずは血糖値をコントロールすることを考えましょう。そのために必要なことは、3つあります。

食事療法

お医者様の指導に従って、3食きちんとカロリーコントロールされた食事をすることです。血糖値を安定させるためには決まった時刻に食べることも大切です。

また食事の際には急速に血糖値を上げないために、糖質の少ないものから食べることもポイントです。そして空腹時に甘いものなどのカロリーの多い糖質ものを食べるのも控えましょう。

運動療法

運動も血液中に多くある糖が筋肉に行くので、血糖値を下げる良い方法です。定期的に運動をする習慣をつけましょう。

運動は血糖値が上昇している食後30分から1時間後に行うのが良いでしょう。急激に過激な運動はさけ、まずは軽い運動を定期的に始めるのが良いでしょう。もちろんお医者様と相談してからはじめましょう。

糖尿病から他の合併症を引き起こしている場合は運動が良くない場合もあります。

薬物療法

血糖値を下げるためにインスリンを直接注射する方法です。

重篤化した場合だけに用いるものではなく、初期の段階でインスリンの効き目をよくして早めに症状を抑えるためにも使用することがあります。

長く続くものではなく、最終的には注射から食事療法や運動療法に切り替えることが多いです。

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まとめ

いかがでしたか?

糖尿病と網膜症はとても密接な関係であることがわかりましたね。

少しでも思い当たる症状がある場合は、すぐに対応の医療機関に受診しましょう。早期発見、早期治療が失明などの重篤化を防ぎます。

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