指のむくみの原因や解消方法を知ろう!水分補給やツボ押しが効果的?

朝起きたら手や指にむくみが出ていた、夕方や疲れてくるとどうしても手や指が浮腫んでしまうという経験はありませんか?

手や指を含む身体の浮腫みはそれだけ体内に水分が必要だということを示しています。水分を適切に摂らなければ体外から排泄されないのです。

身体に溜まる水分は自らはコントロールできないのでしょうか!いいえ、そんなことはありません。日常での行動や行為、そして心と同じように体内水分は十分コントロールすることが可能なのです。

本稿ではこの指のむくみに関してその原因を探り、予防法や浮腫んだ際の改善方法について検証していきます。

当稿を読めば手指がむくむ仕組みやそのメカニズム、さらにその対処法がわかり、今日からああなたもむくみと上手に付き合える賢人となってはいかがでしょう。

むくみとは?

指浮腫み

人間の身体の60%は水分で構成されています。それだけ人と水は切っても切れない関係にあるといえるでしょう。

しかし何らかの原因によりその体内水分バランス、さらに言えば摂取量と排泄量のバランスが崩れると身体は浮腫みとという“注意信号”を発します。

浮腫みのメカニズム

体内水分60%の内、細胞間にある細胞外液は1/3、細胞内水分である細胞内液が2/3という割合です。

細胞外液の約8割を占めるのは細胞と細胞の間にある間質液(かんしつえき)という水分で、全体重の約15%程を常に維持するよう調節されています。細胞外液の残り2割は血液成分の1種である血漿(けっしょう)とリンパ液です。

細胞と細胞に存在する隙間を専門用語で組織間隙(そしきかんげき:Intercellular Space)と言います。間質液はこの間に溜まって心臓から流れてきた血液中の酸素や栄養素を細胞に流し込み、細胞のエネルギー代謝によって生成される二酸化炭素や老廃物を毛細血管やリンパ管を通じて心臓へ戻す役割を担っています。

毛細血管とさらに小さな細胞はこの間質液の仲介によりその組織から必要なものと不必要なものを常に出し入れして新陳代謝を活発にしているのです。

通常、毛細血管からしみ出す水分量と摂りこまれる水分量のバランスは一定に保たれていますが、血管からの水分の出し入れに不均衡が生じることで過剰な水分が皮下の細胞組織間に溜まってしまう状態を一般に浮腫みと呼んでいます。

種類と症状1:局所性浮腫

・リンパ性/静脈性浮腫

膝や肘より先の遠位部(身体の中心から遠くの場所)に起こりやすく、指で押すと数十秒~数分凹んだままの状態になる場合、リンパ性・静脈性の浮腫みが疑われます。硬いタイプと柔らかいタイプの両方が存在するこの種の浮腫みは主に一過性であり多くが数日の後に改善します。

・外傷性/炎症性浮腫

例えば足首捻挫等の外傷が起こると当該部位には発赤・発熱・疼痛が出現します。通常は指の圧迫による凹みはすぐに元に戻りますが、捻挫が治癒する過程ではリンパ・静脈性浮腫も現れることから指での圧をかけると数分間は凹んだままという状況もあり得ます。特に損傷部の近位、遠位に浮腫みが広がる可能性があります。

またアレルギーや虫刺され等でも浮腫みを生じることもあります。特に蕁麻疹(じんましん)はその典型で皮下真皮(しんぴ)のむくみを生じさせ発赤や痒みを伴います。

種類と症状2:全身性浮腫

・心性/肝性/腎性浮腫等

心臓や肝臓、そして腎臓の病気が原因となり浮腫みが起こります。特に両足が浮腫む場合は9割以上はこの3部位のいずれかに問題があると言われます。

心臓の場合、そのポンプ機能が低下して通常戻るはずの血液が末梢部位に溜まってしまいうっ血状態に陥ります。末梢毛細血管や静脈血圧の上昇によって細胞組織間の間質液が血管に戻りにくくなりナトリウム等の電解質が細胞間に残り続けてしまいます。

その他、肝臓では肝硬変、腎臓では腎不全・ネフローゼ症候群・急性糸球体腎炎等の病態によって全身性の浮腫みを招く場合があります。

指がむくむ原因

むくみの原因

浮腫み(むくみ:Edima)は大きく分けると外傷性・炎症性・リンパ性・静脈性・内臓疾患性の5種があります。

この中で心臓・腎臓・肝臓・内分泌との関連が疑われ深刻な事態に至るのが内臓疾患性浮腫です。内臓疾患性が疑われる場合は速やかに専門医の診察を受けることが肝要です。

内臓疾患性浮腫

指の浮腫む原因として最初に思い浮かぶのは腎炎です。中でも腎内にある糸球体に細菌等などによる感染で炎症が起こっている状態を急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)といいます。

糸球体は腎臓内に約100万個存在する超極細の糸を丸めたような球体組織です。その1個1個がボーマン嚢という袋で覆われた糸球体ユニットをまとめて腎小体(じんしょうたい)といい、さらに尿細管に繋がっています。この一連の組織をまとめてネフロンと呼びます。

腎臓にある糸球体は血液を濾過して必要なものと不必要なものを選別する働きを有します。いわば網目の細かいざるといった感じで、不必要な成分は尿として体外に排泄することになります。

炎症が起こると網目が目詰まりし、血液のろ過が不完全となり尿として体外に排出できにくくなってしまいます。不必要な水分や塩分が細胞組織外や血管に過剰に溜まり血圧上昇、さらに浮腫みを招く結果となります。

老廃物も排泄されず体内に蓄積し、血液中の尿素窒素・クレアチニンが上昇する状態が腎不全です。糸球体の目詰まりは網目そのものを傷つけ蛋白や赤血球・白血球成分が漏れ出すことで蛋白尿や血尿として現れます。

その他の病気が原因

ビタミンB1欠乏症は戦後流行した「脚気(かっけ)」という病気です。ビタミンB1は体内の糖質(炭水化物)をエネルギーに変えるための物質です。人の脳は糖を主なエネルギー源とするためB1の減少は疲労・倦怠感、イライラ・集中力の低下を招きます。

現代では加工食品等の隔たった食生活によるB1欠乏症が新たな問題となっており手足の浮腫みやしびれの原因とされています。炭水化物やアルコールを好む人はB1不足に陥りやすいことがわかっているため注意が必要です。

また、喉仏直下で気管の前にある甲状腺機能が低下することで、全身性疾患を発症する甲状腺機能低下症も浮腫みを生じますが、こちらは主に下肢や顔に出現し指の浮腫みに直接の関係はありません。

過度の塩分量を主とする食生活

塩分を多く摂ると浮腫むといいますが、それはなぜなのでしょう?原因は塩の成分であるナトリウムの体内比率にあります。細胞内と細胞外の水分やナトリウム濃度は元々一定に保たれています。

塩分を過度に摂っていると細胞外の間質液のナトリウム濃度が上昇し、すると浸透圧現象により、組織内の水分でが組織外にしみ出してきて細胞間にどんどんと溜まります。結果的に細胞外の間質液(かんしつえき)つまり水分がどんどん増えていきますが、これが浮腫みの主な原因です。

塩分の過剰摂取は結果的に腎臓の過度な働きを促します。腎臓は体内で足りなくなる水分を維持しようと溜め込むため浮腫みが出やすくなるというわけです。

水分量が多くなると今度は血行が促進し血管内の血流も増えるため血管内壁圧、つまり血圧も高まることから高血圧の可能性も懸念されます。

もう一つの液体リンパの流れ

人の身体には血管のほかにリンパ管という装置があります。リンパ管にはリンパ液が流れその所々にリンパ節が存在しています。主に血液から染み出した血漿という液体の一部がリンパ管で回収されたものをリンパ液といいます。

リンパは身体中に網の目のように広がって静脈で取り込めなかった老廃物をリンパ管で回収・排泄する機能、そして細菌を撃退して体調を維持する免疫機能が備わっています。またリンパ節は人体に約800ヵ所存在しリンパ液が運んできた細菌や異物を除去する働きがあります。

リンパ液も血流と同じように全身を巡っていますが心臓や血液といった自発的な運動によるポンプ機能はなく、周囲にある筋肉が動くことでリンパ液を流しています。従って運動不足や筋肉の収縮・硬化等が続くとリンパの流れが滞り、浮腫み・免疫力低下・疲労・筋肉の張り等が出現することになります。

生理

生理前の体調の変化は女性ならば誰しもが体験しているものです。生理前になると浮腫みが出て身体も重くなるという状況は女性ホルモンの1種である黄体ホルモンの分泌が高まるからです。

黄体ホルモンは体内に水分を溜めやすくするという働きがあります。生理前から始まるこれら一連の体調変化により体温調節機能の働きも鈍り身体が冷えやすく身体全体に浮腫みが出やすくなります。

指のむくみの解消方法

水分を摂る

浮腫みの原因がわかれば対策・改善の方法が立てやすくなります。病気が原因であれば早期に専門医への受診が必要です。

また疾患以外に原因があればセルフケアも含めた専門家にアドバイスを求めることも重要となるでしょう。

家事にも運動にもなる日常動作を見直す

下肢は重力の関係上、どうしても体液成分が溜まりやすくなる部位です。重力とは上から下に向かう(地上に向かう)圧力のことで地球で生活する上で逃れることはできません。

ただ人の身体には重力の影響を最小限に抑えるための種々のメカニズムが備わっています。心臓に血液を戻す静脈には逆流しないための弁が各所に付いており、また筋肉を動かすことでポンプとしての機能が働き血流が促進されます。

同じことは手や指の毛細血管にもいえます。通常の血管に比べ非常に内径が狭い毛細血管では動きが少しでも制限されるだけで血流は滞ります。同様にリンパの流れはさらに鈍化するため間質液が組織内外や組織間に溜まりやすくなることで浮腫みが発症します。

最近では特に動作形態が腕や肩周りを使わない生活へと変容することで上肢の肩や首の凝り張り等が社会的な問題となっていますが、手指の浮腫みと無関係とはいえないでしょう。

今は住環境も変わり廊下の雑巾がけや窓拭きをすることはほとんどありません。どちらの動作も腕をしっかりと挙げて動かす必要があり肩や腕、さらには上半身を含めた全身運動としても非常に効果的な動作として見直されるべきかもしれません。

リンパ液を流す

基本的に疾患性のむくみでなければ重要なのはセルフケアといえるでしょう。特にマッサージ等は最も効果的なむくみ解消法のひとつとして日常的にも取り入れたいものです。

手や腕にも多くのリンパは存在しています。各々のリンパ単体をケアするというよりは肩周り、頸部まで含めてじっくりとリンパマッサージをしてみてみましょう。その際、ハンドマッサージも忘れずに行ってください。

皮膚の摩擦を防ぐ上ではハンドクリーム等を利用するのも得策です。マッサージをしながらツボ押しも同時にできると効果はさらに高まります。

ツボ刺激

手や腕には多くのツボが存在しますが、自分で押してみて痛いと感じる場所も別の意味で効く場所です。

親指の付け根にある合谷(ごうこく)は“万能のツボ”と言われるほど様々な症状に効果があるツボです。その際、手首を曲げた状態にすると程よく力が抜けて特に圧を加えやすくなるため一層の効きめがあります。

親指だけでなく各々の指の付け根や肘の外側(外果)にある出っ張り付近といった部位も“いた気持ちいい”ポイントです。体液を心臓に戻すという目的以外にも手や指の動きをスムースにするという効果もあるためPC業務等で疲れた際には是非試してみてください。

ストレッチング

手指だけでなくできれば全身を伸ばすことが最も有効な方法でしょう。なぜなら血液やリンパ液は全身を巡っていて、身体内部の体液の流れを局所的・部分的ではなく全身的に流動させることが浮腫み習慣を改善する最も有効な予防法と言えるからです。

中でも特に効果的なのは全身を使う背伸びです。床に仰向けになり両手を組み頭上にグーッと伸ばしましょう。両足もつま先を脛に近づけるようにすると膝もしっかり伸びて背伸びの効果がより高まります。

後頭部・上背部・臀部・脹脛の4か所が床に付いて圧を受けている状態、逆に頸・腰・腿裏・踵が床に接地していない状態を作れればしっかりと運動効果の高い背伸び姿勢といえるでしょう。

時間がない場合は両手を組んで手のひらを表に返すストレッチだけでも効果があります。また指を(手のひら)を握ったり開いたりするグーパー運動もリンパ液・静脈血の心臓への戻りを改善する効果が高いでしょう。

水分・カリウムを十分に摂取する

浮腫むからと水分摂取を極力控える女性もいますが、水分は積極的に摂らなければ必要量が体外に排泄されません。また過度の塩分摂取よる体内のナトリウム濃度が一定値以下にならなければ浸透圧による細胞間の間質液の移動ができず浮腫みは解消されないままとなってしまいます。

水分不足でも浮腫みを発症するということは是非認識していただきたいし、その解消方法として水分とカリウムの摂取がお薦めです。特にミネラル成分を豊富に含む飲み物はデトックス(解毒)や余分な水分の排出に有効です。

カリウムはむくみの主因となる塩分(ナトリウム)の対外排泄に寄与するほか、細胞内と間質液の水分量を適正に保つ役割があります。

普段の生活を見直す

食生活や睡眠を見直すだけで一過性のむくみの多くは改善されるといいます。加工品の多くは1日に必要な塩分量を遥かにしのぐ多くの塩分が含まれています。塩気があればごはんもお酒もよく進みます。いわゆる食欲亢進作用があり適切な量で抑えられることが難しくなるのです。

生活状況も多くが夜型に移行し、そのため睡眠時間が短縮傾向となり身体を回復させる時間が少なくなります。全身をゆっくりと巡るリンパ液にとっては老廃物の除去が中々できず結果として朝起きるとむくみを発症するということになります。

むくみはいわば身体が発する“注意信号”です。『老廃物がまだ完全には除去されていない、疲れが十分にとれていない』という信号を身体が発しているわけですから真摯に応えてあげる必要があるのです。

適切な食生活や睡眠時間を確保することがむくみの解消方法としてとても有効なことを是非認識しておきましょう。

指のむくみ:まとめ

むくみ解消

むくみとは身体に入る水分と排泄される水分量のバランスが崩れ体内に水分が溜まっている状態です。手や指のむくみは病気・疾患による全身性の浮腫みとリンパ・静脈のうっ血等による局所性のむくみとに分けられます。

特に病態が疑われる場合の浮腫みは両足に発症する場合が多く、そのほとんどは心疾患・肝臓・腎臓の疾患が疑われます。

局所性のむくみの場合、睡眠や食生活等といった普段の日常生活に起因する場合も多く、むくみのメカニズムや正しい関連知識を学びセルフケアによる対処法が最も効果的といえるでしょう。

むくむからという理由で敢えて水分を摂らないというのは適切ではありません。大切なことは体内の体液循環を積極的に促すことです。循環が高まることで結果として老廃物の除去が早まり細胞のリフレッシュへと繋がります。

普段なぜか指先がむくむ、身体が怠いとかなんとなく痛くなるという場合は是非、積極的な水分補給とタブレット等でもOKなカリウムの摂取を心がけましょう。

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