風邪を引いた時や花粉の季節になると鼻水が出てうっとおしいですよね。
しかもいくら止めようとしても、出続けてしまいます。鼻水がサラサラで垂れてくる場合もあり、集中力も長続きしません。出来ることなら鼻水なんか出て欲しくないですよね。
今回はそんな鼻水についての記事を書きました。お悩みの方は読んでみてください!解決方法や原因などについて詳しく書いています!
自分の鼻水の問題の原因を突き止めて有効な方法で鼻水の問題を解決していきましょう。
鼻水について
そもそも鼻水とはどういったものかというのを知りましょう。
鼻水の役割
まずは鼻水がどういった役割があるのかを知りましょう。
・洗浄効果
鼻に溜まったウイルスやゴミを体内に入ってこないようにする役割があります。
空気中に漂っている菌やほこりが鼻呼吸によって、鼻の中に入ります。しかし鼻毛などにより、害となるものは一度ブロックされます。そのまま鼻に残っているのでそれらを洗い流すために鼻水が分泌されるのです。
普通の状態でも鼻水は分泌されているのですが、とても少量のため自然と飲み込んでいるのです。
鼻水がでないと、ウイルスが鼻の中に滞在しっぱなしになってしまうので、体にとっては必要なものだといえます。
・温度調整
冷たい空気や熱い空気がいきなり肺には入らないように調整する役割があります。
これは多くの方がイメージする鼻水ではなく、常に鼻の奥にある粘膜の液体の役割です。それらも鼻水の一種なのです。
鼻から吸われた空気を粘膜で調整することで、肺に負担がかかるのを防いでいるのです。これは口から吸っても口の奥の粘膜で同じようなことが起きています。
鼻水の種類
経験ある方も多いと思いますが、鼻水には様々な種類があります。
・サラサラで透明な鼻水
よく見る普通のタイプの鼻水です。ほこりやゴミが原因で出てくるので多く見られます。
・ドロッとした黄色い鼻水
こちらはウイルスや細菌が原因で出てくる鼻水です。風邪を引いた時にでることが多く熱や咳を伴う場合が多いです。
・緑色の鼻水
緑といっても葉っぱのような緑ではなく、黄色が混じった黄緑っぽい色の鼻水です。
あまり経験のない人も多いかもしれませんが、風邪がさらに悪化したときなどに出る場合があります。これは危険な合図なので、病院へいくようにしましょう。
片側だけ詰まる理由
多くの人がそうだと思いますが、片方の鼻だけ詰まってしまうケースがあると思います。
これは人間の顔の作りによるものです。多くの人が左右で顔の形が違います。鼻も例外ではなく、左右で鼻の中の大きさが違います。
そのため狭い方で鼻づまりが起きやすくなってしまうのです。
鼻水がでる原因
鼻水がでる原因、鼻づまりの原因について書きたいと思います。どのような原因があるかを知ることで予防ができます。
①寒さ
漫画なんかでよくある寒い所にいると鼻水がちーんと出ている描写のように、寒さが原因で鼻水がでます。
これは鼻の中が乾燥するのを防ぐために鼻水を分泌しているのです。体温が低くなると、徐々に体内が乾燥してくることが原因です。
また冷えた空気を吸うことで、鼻の粘膜が刺激されて鼻水がでてしまう場合もあります。冬場に鼻水がたくさんでるのはこういった原因になります。
②花粉などのアレルギー鼻炎反応
花粉症などのアレルギー性鼻炎での鼻水はなかなか止まらないイメージがあり、とても苦しいものですよね。
3月〜4月になると空気中に大量の花粉が舞っています。それを鼻呼吸により吸ってしまうことで、鼻の中に花粉が入ってきてます。そこでアレルギー反応が起きるので、花粉を取り除こうとして鼻水がでます。
花粉が原因の鼻水は、涙の成分と似ておりサラサラしているため放っておいても垂れてくる場合があります。
花粉の季節性アレルギー性鼻炎の他にも通年性アレルギー性鼻炎のハウスダストや動物性蛋白質や、甲殻類や、そばなどのアレルギー物質を摂取することでアレルギー反応が出ます。鼻水が大量に出たり、くしゃみや皮膚の湿疹などの症状が出る場合はアレルギー性の症状の可能性があります。アレルギー反応の場合は1時間〜5時間ほどで症状は和らいでいきますが、症状が一気にひどく出たり、長期間のアレルギー性の咳などで肺に腫瘍が出来たりする可能性もあります。
長期間のアレルギー物質との接触は命にも関わる病気に発展する可能性がありますので十分注意しましょう。自分のアレルギー物質となるアレルゲンをしっかり把握しておくことが重要です。
アレルギー専門科でのアレルギー検査をしておきましょう。近年ではアレルギーの症状は年々増えてきており、近代病ともいわれています。
アレルギーに関する詳しい記述は
こちらの記事を御覧ください。
③風邪によるウイルス
風邪を引いた時は鼻水がでる確率が高くなります。
風邪の鼻水には二種類あります。
まず風邪のひき始めの時の鼻水です。これは外部からウイルスを吸い込んでしまい、除去しようとでる、いわば初期症状の鼻水です。これは透明であり、どちらかというとサラサラいているものが多いです。
次に風邪が治りかけの時にでる鼻水です。これは粘り気があり黄色くなっているのが特徴です。これはウイルスと体が戦った後のようなものであり、風邪の治り方は順調だといえます。
なので黄色い鼻水はなるべく、すすらずに鼻をかんで体外に排出しましょう。
④自立神経の乱れ
自律神経が乱れていると鼻水がでやすくなります。
これは起きた直後に起きるので「モーニングアタック」と呼ばれる症状になります。昼の時間帯は、交感神経の方が活発に働いているために鼻水などの症状を抑えるように働いています。
しかし寝起きでは、副交感神経の方が働いているためにうまくコントロールできずに鼻水がでてしまう場合があります。
この場合の鼻水は、交感神経が徐々に優位になってきて自然と止まるケースが多いのが特徴です。
自律神経失調症になる原因としては、睡眠不足や仕事などでのストレスなどの事が原因になります。なるべくこれらの原因を避けてしっかり対策していきましょう。
⑤湯気を吸い込む
寒い冬などにラーメンやお鍋などを食べた時に鼻水がズルズルとでてしまった経験はありませんか?
これは熱い湯気が、そのまま肺に入り込むのを防ぐために鼻水を出しているのです。鼻粘膜が沢山分泌された鼻の穴を通ることで温かい空気が冷さえれ、肺に正常な温度の空気を送り込むことができているのです。これは肺を火傷させないための機能といえます。
あまり湯気に近づかないようにするもしくは、口で呼吸するのがおすすめの得策だといえるでしょう。
鼻水を止める方法
ではいつまでもズルズルとでてくる鼻水を止める方法、解消法を紹介します。
①水を飲む
ただ単に飲むだけでは無く、口に含んだまま2、3分待機してから飲み込んでください。
そうすることで鼻水が、口の方に誘導されます。口の中の水と鼻水が混ざり合って少し気持ち悪いかもしれませんが我慢してください。
不思議と鼻水がすっと改善されます。最初は慣れないと思いますが、効果は高く見込めるので試しにやってみてください。
②脇にモノを挟んでみる
ペットボトルくらいのサイズのものが挟みやすくて良いでしょう。
脇には多くの自律神経が通っています。鼻水が多く出ると鼻の粘膜を刺激するためにまた鼻水がでてしまうという連鎖が起きてしまいます。
そこで自律神経を押さえることで、粘膜が刺激されても鼻水が分泌するのを防ぐことができます。
ポイントとしては、右の脇に挟むと左の鼻に効果があり、左の脇に挟むと右の鼻に効果があります。なので自分の鼻水がどちらから出ているかを確認してから行いましょう。
③鼻のうがいをする
口ではなく鼻のうがいを試してみましょう。
やり方は簡単です。
まず塩水を用意します。そのあと片側の鼻を抑えて、もう片側の鼻で塩水を吸い上げます。このとき多少苦しさを感じますが我慢してください。
そうすると鼻水が喉の方に流れてくるので飲み込んでください。一度で完全に取れない場合は2、3回試してください。思ったよりすっきりしますよ!
④鼻を温める
鼻にホットタオルなどを当てて温めてみましょう。
温めることで、鼻の血管が膨張して鼻水がより通るようになります。その時に思いっきり鼻をかんで排出しましょう。
これは鼻が詰まってしまって呼吸がしづらい時などに効果的な方法です。
⑤ツボを押してみる
鼻水が止まらない時はツボを押してみるのも効果的ですよ。
・晴明(せいめい)
目頭のすぐ近くにあるツボです。鼻水の他にも疲れ目に効果が期待できます。押し方としては両目の目頭の少し上辺りにあるツボを片手で抑えます。丁度垂直に鼻の頭をつまむような形で人差し指と親指を使って押さえます。よく目がつかれた人がする動作には実は意味があったということですね。
勢い良く押すのではなくてじんわり力をかけて押す方法が良いでしょう。
・鼻通(びつう)
鼻の真ん中くらいの両脇にあるツボです。その名の通り鼻詰まりに効果があります。鼻の両脇の縦に長さをとった時に丁度真中付近にくぼみのある部分です。指の腹を使ってゆっくり力をかけながら強めに力を加えていきましょう。
このツボは迎香と一緒に押すとさらに効果が増します。
・迎香(げいこう)
小鼻の左右にあるツボです。鼻のトラブル全般に効果があります。鼻の穴の両脇にあるくぼみを両手の人差し指で押すか、片手の親指と人差し指で押します。
このツボもゆっくり力を加え、徐々に強くしていきます。
・合谷(ごうこく)
手のひらの親指と人差し指の間にある筋肉の部分にあるツボです。手にあるツボになりますがこのツボも鼻の悩みに効果のあるツボです。反対の手でつまむように押さえ、少し長めに少し強めに押します。
とりあえず鼻が詰まったら押してみると良いツボを紹介しました。場所さえ知っておけばいつでも押せるので試してください!
⑥薬を飲む
どうしても気持ち悪さを解消したい時は薬の力を借りるのも選択肢の一つです。
鼻水を止める効果のある薬もありますが、風邪が原因の場合は風邪を治す薬を選んだほうが適切だといえます。
このように自分の鼻水の症状によって、正しい薬を選ぶようにしましょう。
市販薬での治療を行う場合はしっかり自分の鼻水の症状の原因を見極めることが重要になります。間違った市販薬を使用して症状を悪化させないように注意しましょう。
⑦運動を行う
運動を行うことで鼻のトラブルの問題が解消されることが明らかになっています。走るなどの運動を行うことで鼻づまりが一時的に解消されたり、鼻水の分泌が和らいだりします。
鼻の通りが良くなることでも鼻水の症状は若干回復します。
鼻の症状が運動によって改善するのには理由があります。運動を行うことで血行が良くなり
さらに交感神経が優位になることで血管が収縮され鼻の粘膜の膨張が穏やかになることで鼻の詰まりなどの問題が改善されます。鼻の粘膜の腫れが引くことで一緒に鼻水の問題も軽減されることに繋がるため鼻のトラブルが一気に解消されます。
特に有効なのが有酸素運動です。筋トレなどの無酸素運動よりもランニングなどの有酸素運動の方が効果は高い傾向があります。
鼻水が止まらないのは病気の可能性も
様々な方法を試しても鼻水が止まらない時は病気の場合もあります。病気を知っておくことで、正しい対応ができるのでどのようなものがあるか知っておきましょう。
①副鼻腔炎
副鼻腔の中に炎症が起きてしまう病気です。
鼻水の他に痛みを伴う場合が多くあります。異臭がある黄色い鼻水がでるのが特徴です。
肺炎球菌やインフルエンザ菌などが副鼻腔に侵入してしまうことで発症します。基本的には風邪などの病気と一緒に発生するケースが多くあります。抵抗力が弱っている時なには発生しやすいため注意が必要です。
細菌の種類によって薬の処方も変わってきます。薬での治療法になるので、鼻水と共に痛みを感じることがあれば病院にいきましょう。副鼻腔炎を治さないと鼻水も止まりません。
②鼻炎
鼻に起きる炎症全般を鼻炎といいます。
こちらもウイルスが原因であり、風邪などと同じタイミングで発症するケースが多くあります。
急性鼻炎になると鼻水が多く出てしまい止まらなくなります。副鼻腔炎のように痛みが感じないので放置してしまうのが難点です。
ただの鼻水だと思って放っておくと慢性化してしまう恐れがあるので、いつもよりも長く感じる時は一度耳鼻科で診察してもらいましょう。
鼻炎の中には血管運動性鼻炎という鼻炎もあります。アレルギー症状に似た症状が主に鼻で引き起こりますがアレルギーのような目のかゆみなどの症状は発症しません。また季節的なものでもなく、通年を通して鼻炎が引き起こる特徴もあります。
原因の特定が難しいので対症療法でしらみつぶしに対象治療を行っていくしかありません。
③鼻茸
鼻ポリーブとも呼ばれていて、鼻に腫瘤ができる病気です。
副鼻腔炎などと合併して起きる事が多く、粘膜の一部にむくみが生じて大きくなって腫瘤となります。どのような時に合併して起きるか詳しいことは判明していません。
もっとも大きな症状として鼻づまりがあります。他に味覚障害や嗅覚障害、頭痛などを伴うケースが多くあります。
薬物療法になりますが、それでも改善されないと手術するケースもあります。鼻づまりが治らない時は注意してください。
これらの病気の可能性が考えられる場合は耳鼻咽喉科を受診してしっかり病気を直していきましょう。慢性化してしまう可能性も非常に高く、症状が慢性化すると症状はさらに辛くなり、治療にかかる時間や費用も膨らんでしまいます。
時間がある時に病院を受診しましょう。
まとめ
鼻水の役割
・洗浄効果
・温度調整
鼻水の種類
・サラサラな透明タイプ
・ドロッとした黄色いタイプ
・風邪の悪化した時にでる黄緑タイプ
鼻水がでる原因
・寒さを感じた時
・花粉などのアレルギー物質が鼻に入った時
・ウイルスや細菌が鼻に入った時
・自律神経が乱れた時
・湯気などの熱い空気を吸い込んだ時
鼻水を止める方法
・水を口に含んでから飲み込む
・脇の自律神経を押さえる
・鼻うがいを試す
・鼻を温める
・ツボを押してみる
・薬を飲む
鼻水が止まらない時の病気
・副鼻腔炎
・鼻炎
・鼻茸
以上が今回の記事のまとめです。鼻水によってこんなにも原因と種類があると思うと結構困りますよね。ですが体を守るための働きなので、基本的は良いものと捉えておきましょう。
鼻水がどうしても止まらない時は上記の方法を試して、快適な生活をしましょう!
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