風邪が長引いたあと、急に鼻水から嫌な臭いがした経験はありませんか?ご飯を食べる際も悪臭が鼻を突き、食欲が湧かない。いつも嫌な臭いがしてしまうと精神的にも辛いですよね。 鼻づまりがなかなか治らない、頭や目の下が痛く、頭が重い・・・ そういった症状が続く場合、疑った方がいい病気があります。
今回は鼻水が臭くなる原因について記事を書いています。 心当たりのある方は、記事を是非最後まで読んでいただいて改善していきましょう!
鼻水が臭くなってしまう2つの原因
まず鼻水が臭くなってしまう原因は、大きく分けて二つあります。
空気中の臭いが鼻についてしまう
大気中に漂うホコリ(ホコリの成分)が臭い場合は、ホコリが付着する鼻水が臭くなってしまい、その鼻水を元にして臭い鼻クソが作られてしまう場合があります。
臭いの原因は、粒子と呼ばれるとてもとても細かい粒です。人間が生活している上で、様々な臭いを発するものと共存しなくてはいけません。例えば、生活で発する食事の臭いや排気ガスなど数限りなく臭いはあります。その中でも焼肉の臭いなどは、成分に油分を含むため臭いが落ちにくくなります。
大気中の臭いが原因の鼻水の臭いの対処法は、マスクがオススメです。マスクを着用することによって、臭いの粒子が鼻水に付着するのをカットすることができます。 臭いが気になる場所へ行く場合は、細かい粒子もカットできるようなマスクを持っていくことをオススメします。
鼻の疾患の可能性
鼻水が臭くなってしまう原因で最も考えられるのが、鼻に疾患がある可能性です。
では、簡単にチェックをしていきたいと思います。
- 風邪が治ったのに鼻づまりが続く ・呼吸が苦しくなるほど鼻が詰まることがある
- 鼻水をかんでもかみきれない程の鼻水がでる
- ドロッとした嫌な鼻水がでる
- 鼻水から嫌な臭いがする
- 頭痛がひどい
- 頭や目の下、鼻の周りが痛い
など、上記で当てはまる項目はどのくらいありましたか? いくつも当てはまる方は注意した方がいい疾患があります。
それは「副鼻腔炎」です。 副鼻腔炎は鼻の奥が炎症を起こしてしまうことが原因ですが、 それによって鼻水から悪臭がしてしまいます。
副鼻腔炎について
副鼻腔炎には種類があります。 まずは、副鼻腔炎について知っていきましょう。
副鼻腔って?
では、副鼻腔とはどこにあるか書いていきたいと思います。
- 上顎洞(じょうがくどう):鼻の両側(頬の付近)
- 篩骨洞(しこつどう):目頭の内側
- 前頭洞(ぜんとうどう):眉間から眉上
- 蝶形骨洞(ちょうけいこつどう):篩骨洞の更に奥深く
この4か所が副鼻腔と呼ばれています。 鼻の奥深くにある副鼻腔が何らかの原因で炎症を起こしてしまうと副鼻腔炎と呼ばれます。 目の下が痛くなる、鼻の周りが痛くなる。と、言うのは炎症を起こしている副鼻腔の場所が痛くなるためだと考えられます。
副鼻腔炎を起こすと、鼻の奥に溜まった黄色や緑色の鼻水が副鼻腔の中で溜まり続け 炎症を起こしてしまい、副鼻腔の中で膿が発生します。 そのため、臭いのキツイ黄色や緑色、時にはオレンジ色のような濃い色の鼻水が出ます。
副鼻腔炎の種類
次に、副鼻腔炎の種類を2つご紹介します。
急性副鼻腔炎
風邪やインフルエンザの後で、長引く鼻づまりの原因の代表が急性副鼻腔炎です。顔や鼻の周りに痛みが伴う事でも知られています。実は急性副鼻腔炎は風邪だけでなく、花粉症やアレルギーが原因で引き起こされることもある身近な疾病です。
特徴としては、頭痛や鼻づまりなどの風邪のような症状に加えて、風邪の時よりも濃い色の黄色や緑色の粘性が強く悪臭のする鼻水が出ます。アレルギー性の鼻炎にも似た症状なので、副鼻腔炎に気が付かない方もいらっしゃいますが、鼻水の臭いが気になる時などは早めに医療機関へ行くことをオススメします。
主に、抗生剤と排膿治療で症状は改善します。
慢性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎のように、鼻腔に膿が溜まり炎症が起こっている状態が3か月前後続いている場合を慢性副鼻腔炎と呼びます。そして、この慢性副鼻腔炎が一般的に「蓄膿症」と呼ばれています。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の違いを挙げると急性副鼻腔炎の場合は顔の痛みや頭痛、歯の痛みなどがありますが、 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の場合は痛みがあまりありません。
そのかわり、鼻づまりがひどく嗅覚や味覚に異常が発生してしまいます。 味がわからない、臭いがわからない、いつも悪臭に悩まされる。といった症状が副鼻腔に溜まってしまった膿を排膿しない限り出てしまいます。
さらに、身体のだるさや息苦しさをありますので早めに改善していきましょう。
副鼻腔炎の改善方法
では、急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎の改善方法をご紹介します。
医療機関で診察を受ける
急性副鼻腔炎は細菌が原因で引き起こされますので、抗生物質は有効と言えます。蓄膿症になってしまった際も、抗生剤を飲むことで改善が期待されます。
また医療機関では抗生物質だけでなく、鼻の奥に溜まっている膿を体外に排出する排膿治療を行えます。 鼻水を吸引して消毒を行った上で行いますので、急性の場合も蓄膿症の場合も非常に効果的な治療法です。
市販されている点鼻薬や鼻炎薬を利用する
医療機関を受診する時間がなかなか取れない方にオススメなのが、市販されている薬を利用することです。 鼻の奥に直接薬を塗布できるスプレータイプの点鼻薬を使用すれば、初期症状には有効です。
また、市販されている鼻炎薬には膿を抑え、鼻の通りを改善するものもありますので、 症状によって使い分けていくことをオススメします。
鼻うがいを行う
自宅でできるケアの一つに、鼻うがいがあります。鼻うがいとは生理食塩水や専用の洗浄液で鼻腔内を洗い流すものです。 鼻うがいを行う事で鼻腔内が清潔に保たれ、鼻をかむだけでは取りきれない粘性の強い鼻水を洗い流す事ができます。
鼻うがいを行うと、鼻の通りが良くなりスッキリするだけでなく膿や鼻水を体外に出すことで、副鼻腔炎や蓄膿症の治りを早めることもできます。蓄膿症だけでなく、アレルギー性鼻炎にも効果があります。
薬を飲んでも、点鼻薬を使用してもあまり改善しない鼻づまりには最近話題の鼻うがいを是非一度行ってみてはいかがでしょうか?
最近話題の鼻うがいの方法
では、鼻うがいの方法をご紹介します。
用意するもの
・専用の洗浄液、または生理食塩水
用意する生理食塩水ですが、濃度が濃すぎると鼻の粘膜を痛めてしまう原因になり、真水で鼻うがいをすると浸透圧の違いから鼻の奥がツーンと痛くなってしまいます。
浸透圧を同じにするため、0.9パーセントの濃度の生理食塩水を使用することが大切です。 1リットルの水に対して9グラムの塩を入れると0.9パーセントの生理食塩水が出来上がります。
このとき使用する水は洗浄水かミネラルウォーターを使用しましょう!
・タオル
・洗面器
鼻うがいの方法
洗浄液、タオル、洗面器を用意したらさっそく鼻うがいを行いましょう。
- タオルをテーブルに敷いて水が飛んで汚れるのを防ぎます。
- 洗面器に生理食塩水などの洗浄液を入れます。
- 片方の鼻を抑え、もう片方の鼻で生理食塩水を吸い込みます。 →水を飲みこまないように、慣れるまでは息を止めて行いましょう。
- 洗面器から顔を出して、生理食塩水を鼻から排出する。
- 3と4の動きを3~5回繰り返します。
- 反対も同じ方法で行いましょう。
- 終わった後、軽く鼻をかみます。→つよくかんでしまうと、鼻の奥を痛めてしまいますので 優しく、鼻から出た水分を軽くかむようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回は鼻水の臭い原因について記事を書いています。
鼻水の臭いの原因は、鼻の奥が炎症を起こして膿がたまっている可能性があります。快適な生活を送るために、できるだけ早く改善しましょう!
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