鼻声が治らない原因を知っていますか?風邪は治ったはずなのに、中々鼻声が治らない事が良くあると思います。そのような時何が原因しているのでしょうか?
鼻声は空気が鼻から抜けない状態や、空気が鼻から抜けすぎる状態の時に起こります。鼻声を治すには一体どんな方法があるのでしょう。
自力で治す方法や、病院で治療を受けないと治らない事もあります。どの様な時にどの様な方法を用いたら良いのか?調べてみましたので、一緒に見ていきましょう。
鼻声とは
鼻声とは風邪を引いた時に、鼻から空気を吸い込む事や、息を吐く事ができない為、鼻にかかった声になり、時に聞きずらく、間違った発音に聞こえる時もあります。
声を出すときは口と鼻の、空気がバランスよく抜ける事で、正常な声となって相手に理解できる言葉として伝わります。
しかし口や鼻に空気が抜けすぎたり、片方に偏った空気の抜け方をすると、鼻声になってしまいます。
鼻声を伴う病気には色々有りますが、まず風邪は一番多い症状です。あと副鼻腔炎や蓄膿症、アレルギーと言った病気があります。鼻づまりになると鼻から空気が抜けなくなるので、鼻呼吸ができなくなります。
鼻呼吸ができなくなると、口呼吸になり、口呼吸を続けていると喉がガラガラになって、風邪をひきやすく、また鼻声になって悪循環が繰り返されます。
鼻から空気が抜けなくなると、バ行の音がマ行に成り、ダ行の音がナ行の音になったりします。その為仕事等で電話をしたときに、相手に間違いを起こさせる結果になるので、商談などはとても大きなリスクを背負う事にもなりかねません。
鼻声の原因
鼻声の原因に閉鼻声(へいびせい)開鼻声(かいびせい)の2種類があります。
閉鼻声
風邪を引いたときなどに起こる鼻声で、一般的に使われる鼻声です。鼻から声(空気)が抜けない為に起こります。鼻が詰まっている状態ですね。風邪などの場合は1週間もすれば、鼻声も治ります。
風邪が治ったのに鼻声が治らない、と言う事は良く聞きますが、2週間以上も鼻声が治らない場合は、副鼻腔炎や鼻中閣湾曲症等の、鼻の病気が潜んでいるかも解りませんので、一度耳鼻科に行って、診察してもらう事をお勧めします。
閉鼻声の場合発音に、特徴的な物があります。マ行がバ行の音に、ナ行がダ行の音に聞こえる事があります。また高温も出にくいので、柔らかな響きに聞こえますが、音の歯切れは良くないので聞きずらくなります。
開鼻声
開鼻声の場合は閉鼻声と、逆の症状が起こる鼻声です。開鼻声は鼻の方に空気が抜けすぎてしまうために起こる症状です。
鼻が詰まっていないのに、鼻が詰まった様な声(発音)になるのは、開鼻声の状態になっている可能性があります。その原因に口蓋裂(こうがいれつ)等の病気です。
また上顎が上手に動かせない、脳出血などの後遺症を患っている場合も、開鼻声になっている時があります。またごくまれにですが、舌の筋肉が未発達なため、開鼻声になる事もあります。
開鼻声の発音の場合バ行がマ行に、ダ行がナ行の発音に聞こえる時があります。口の中に空気を溜める事ができない為、鼻から息が漏れて、上手に発音ができない状態なのです。
口蓋裂
口蓋裂とは生まれつき上顎がくっつかないで、生まれてくる症状の事を言います。空気が鼻の方に、逃げてしまうため鼻声になってしまいます。
赤ちゃんの時にすぐに手術をすることが多く、目立たなく成る事はあります。成長と共に何度も手術をしないと行けない時もありますが、だんだんと目立たなくなります。
舌の筋力不足
空気が鼻の方に抜けすぎると、発音が鼻声になります。舌の筋力が低下している場合や、舌の筋肉が未発達な場合や、口から空気が抜けるのを邪魔する為に、鼻に空気が抜けて、鼻声になるのです。
舌の筋力不足で起こる、鼻声が治らない原因の、舌の筋力を強くする、リハビリなどをすると、舌に筋力はついてきますので、できるだけ話をする事や、舌を思いっきり出す方法などを試みては如何でしょうか?
鼻声の治し方自力で直す方法
鼻声の治し方には色々有りますので、一度試してみてはいかがでしょうか?
鼻づまりを直す
鼻づまりの原因の病気を治します。風邪の場合は風邪を治し、アレルギーの場合はアレルギーをまず直します。また副鼻腔炎等の病気の場合は、耳鼻科に言って病気を治す事で、鼻声が治ります。
舌の筋力を鍛える
余り会話をしない人や、舌の筋力が生まれつき弱い人は、舌の筋力が使わない事で衰えてきます。その為に鼻から抜けるはずの、空気が邪魔されて鼻声になります。
舌の筋力を鍛える方法として、舌を思いっきり突き出して10秒そのままにし、その舌を鼻の方にもっていって10秒保ちます。これを毎日数回繰り返す事で、舌の筋力を鍛える事ができます。
子供の場合は沢山おしゃべりをさせる事で、舌の筋力をつける事ができます。無口な子供ほど舌の筋力が弱くなります。子供にしゃべらせないのは、舌の筋力を弱める事になります。子供には、沢山おしゃべりをさせる事が、鼻声にならない予防です。
疲れをお風呂でとる
リラックスしてお風呂に入るのも、鼻声を直す方法になります。鼻声が治らないのに自律神経の乱れからくるものもあります。
その場合リラックスしてお風呂に入り、お風呂に入って身体を温める事で、鼻の中の血液の通りがスムーズになり、また自律神経を整える事で、鼻の通りが良くなって、正しい発音ができます。
蒸しタオルで鼻を温めるだけでも、一時的に鼻声が治る場合があります。蒸気を鼻の上に載せる事で、鼻の中の血液の流れが良くなり、鼻の通りがよくなります。
大体一時間ぐらいは、鼻声が解消されるようです。即効性はありますが長続きはしない様です。
鼻づまりに聞くツボを押す
鼻づまりに効くツボは3つあります。
- 迎香・・・・小鼻の左右広がった処のくぼみを指の腹を使って押し込む等刺激をする。
- 鼻通・・・・鼻の左右の真ん中にあるくぼみのツボを、指の腹を使って強く刺激する。
- 晴明・・・・目頭と鼻の付け根のツボを指の腹を使って押し込む等して刺激をする。
左右の人差し指どうしを30回擦る。指を温めてから晴明から迎香までを、押し込んだりつまんだりして、刺激を与えて鼻の通りをよくします。そうする事で鼻声が治らないのが治ったりします。
鼻を洗浄する
鼻を自分で洗浄するのも良いでしょう。忠し洗浄している時に、その水を飲みこまないことが必要です。洗浄している鼻の中には、ウイルスや細菌がいっぱいいます。
その洗浄している水を飲みこむことは、ウイルスや細菌を身体の中に、取り込むことになります。鼻の通りを良くする事は、ウイルスや細菌を体外に出す事です。ですから鼻の洗浄をしてウイルスや細菌を出しましょう!
25~30度の1リットルのぬるま湯に、9グラムの食塩を入れてかき混ぜます。片方の鼻を抑えて、洗面器にいれた食塩水を吸い込みます。
吸い込んでまた鼻からだします。これを3回~5回繰り返す事で、鼻の洗浄ができますが、この時に注意する事は、決してこの食塩水を飲み込まない事です。
鼻の通りを良くする事で、鼻声が治る場合もあります。
鼻声を病院で直す
副鼻腔炎の場合
副鼻腔炎や鼻中閣湾曲症等の場合は、耳鼻科で直していただかないと、自力では治す事が不可能です。副鼻腔炎の場合は、粘膜の腫れを解消するための、レーザー治療を行います。レーザー治療は症状にもよりますが3,000円から30,000ぐらいだそうです。
副鼻腔炎は鼻の粘膜が、腫れあがる事で鼻づまりになります。これは急性副鼻腔炎が治らず、慢性化すると副鼻腔と鼻をつないでいる、自然口という排泄路があります。
この排泄路に細菌やウイルスやアレルギー等で、粘膜が腫れる事で塞がれて、副鼻腔に膿が溜まるのが原因です。
健康保険は利用できますが、1万円から30万円ぐらいだそうです。10万円以上ですと高額医療費が出ますので、もう少し安くなると思います。
口蓋裂の場合
今までは1歳から1歳半で、口蓋裂の手術を行っていましたが、現在は6か月以内で行う事が多くなってきています。生まれた時から上顎が裂けているため、それを縫い合わせる手術ですが口蓋裂のお子さんは80%が中耳炎を合併しているそうです。
口蓋裂の手術を行うと、中耳炎の方の症状も回復します。これは耳管の開閉機能に関する機能の、筋肉に走行異常が起こる為です。口蓋裂の手術をすれば、幾分は良くなります。
手術は成長と共に何度もしないといけない人も出てきます。またカ行、タ行、サ行等が軟口蓋の筋肉を使って漏れない様するため、筋肉量が足りない人などは言語聴覚士等により、トレーニングが必要となります。
口蓋裂の手術をすることで、鼻声の方は分からなくなります。
鼻声が治らないのを、今すぐ解消したいとき
蒸しタオル
鼻声が中々治らなくて、商談や講演などで今すぐ鼻声を解消したい場合は、良く鼻をかんでタオルを水で濡らし、ポリエステルの袋に入れて、チンをすると蒸しタオルができます。
その蒸しタオルを鼻の頭にのせて、蒸気を吸い込むと、1時間ほどは解消されます。お風呂で鼻の通りが良く成る事がありますが、あれは蒸気が鼻の血行を促進する為、一時的に解消されるのです。
ペットボトル
詰まっている鼻と逆の脇に、飲み物の入った500mlのペットボトルを、脇に挟むだけですが、これは脇の下に圧を感じるセンサーがある為、ペットボトルを脇に挟む事で、鼻の中の血管を収縮させるそうです。一度挑戦されては如何でしょうか?良く治ったと言う人もいました。
まとめ
如何でしたか?風邪が治ったのに、中々鼻声が治らない原因や、治し方を見てきましたが、参考になるものは、有りましたでしょうか?
鼻声も仕事上はとてもリスクになる事もありますので、仕事上鼻声が治らない時は、専門医に行って早急に治す方が良いと思います。
鼻声の原因に色々有りますので、自分で治せるのと、治せないのとがあります。自分で努力して治せる方法は、できるだけ試みて下さい。色々試してダメな場合は、やはり専門医を訪ねる方が良いかもしれません。