女の子であれば、涙袋がぷっくりしていると目が大きく見えていいですよね。涙袋があると、表情が明るく魅力的に見える事がおおいです。年を取るにつれて、筋肉と皮膚が弛んでしまい涙袋が薄くなってきてしまいます。そのため、涙袋は若さの象徴とも言われていますね。
しかし、その涙袋があまりにも腫れすぎていると、もしかしたら病気やアレルギーの可能性があるという事をご存知でしたか?実は涙袋についてよく知らないという人もいいのではないでしょうか。今回、涙袋が大きく腫れている時時に考えた方がよい病気やその原因、対処法をお伝えします!
涙袋ってそもそもなんなの?
涙袋ってそもそもなんなのでしょうか。考えたことはありますか?涙袋とは、目の下(下まぶた)にある、笑った時に出来るふくらみの部分の事です。別名では、涙堂という別名を持ちます。
具体的には、二重瞼の目の大きな方や、エラの張っていない方に目立つ傾向がありますね。名前は涙袋であっても、中に涙が実際に溜まっているという訳ではありません。
涙袋って、どんな構造なの?
涙袋は目の構造の1つですね。涙袋も含め、目の周りの皮膚は人体の中でも最も薄いという事を、ご存知でしょうか。この涙袋や目の周りの皮膚の下には脂肪がありません。脂肪の代わりに筋肉組織で覆われています。
この筋肉の事を眼輪筋と呼ばれ、目の周りをドーナッツ状の筋肉で覆っている筋肉の事です。この筋肉は主にまぶたの開け閉めや涙の量を調節してくれる役割を持っている筋肉の事をいいます。この眼輪筋という膨らみの事を涙袋といいます。
また、涙袋の事を眼窩脂肪であると謳っているサイト等もありますが、眼窩脂肪は涙袋ではありません。正式には目袋といい、涙袋の下にあり目の下のたるみの事をいいます。目の下の脂肪が前方に張り出して膨らんでいるものを目袋といいます。
涙袋って、なんの役割があるの?
涙袋自体には役割は特に役割はありません。しかし、涙袋が発達している人としていない人を比較してみると、差があります。笑うと眼輪筋に力が入るため、涙袋が盛り上がって大きく膨らみます。
そのため、涙袋は笑顔の象徴とも言われ、涙袋がある人は目が大きく見え、表情が明るく魅力的に見えます。
また、涙袋は先程もお話したように年を取るにつれて、筋肉と皮膚が弛んでしまい涙袋が薄くなり、目立たなくなってしまいます。おじいさんやおばあさんで涙袋がある人が少ないのは老化によるためです。そのため涙袋が若さの象徴と言われる理由でもあります。
これらの理由から、涙袋の役割は表情を明るくさせ、若々しく見せる事が涙袋の役割として扱われる事があるのではないでしょうか。
涙袋の腫れが起きてる時に考えられる病気って?
涙袋についてはある程度お分かりいただけたのではないでしょうか。ところで、泣いた後に涙袋が腫れるという経験をした事をしたことはありますか?これだけなら普通の事かもしれませんね。
しかし、突然涙袋が腫れてしまうという経験をしたことがある肩は、涙袋の腫れの原因の多くは病気が関係しています。では一体どんな病気があるのでしょうか。
今回は、具体例として涙袋の腫れが症状として現れる病気を6つ、紹介いたします。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎、花粉の季節にはよく聞く病名ですね。花粉症で目がかゆすぎて、病院へ行ったら「花粉症からくるアレルギー性結膜炎ですね」と言われた…こんな経験を持つ人もすくなくないのではないでしょうか。今回は、アレルギー性結膜炎とはそもそもなんなのか、どんな症状なのか?どんな風に治療を行うのかご説明します。
アレルギー性結膜炎とは?
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉のようなアレルゲン物質(アレルギー反応を引き起こす化膿性を持つ物質)が付着して、結膜(眼球の前方上下にある、まぶたの裏側と白目を覆う粘膜)に炎症を起こす病気の事です。よく聞く原因としては、花粉が多いですね。
花粉など、特定の季節にのみその症状が現れるものを「季節性アレルギー性結膜炎」と呼びます。一方、通年一年中で症状がみられるものは「通通年性アレルギー性結膜炎」とよばれています。通年性アレルギー性結膜炎の原因としては、食物アレルギー等が挙げられます。
重症化すると、後述でご説明する「春季カタル」や、コンタクトレンズを使用している人に起こりやすい「巨大乳頭結膜炎」などに発展してしまいます。
アレルギー性結膜炎、どんな症状なの?
アレルギー性結膜炎の症状の最もわかりやすいアレルギー症状としては、かゆみが最も代表的なものとして挙げられます。
目そのものがかゆくなる場合もありますが、まぶたや、まぶたの縁等の部分にかゆみが現れる事も多く、かゆみを感じ掻いてしまえばしまう程、かゆみが強くなる事がおおいです。
次に多い症状としては、目がゴロゴロするといった異物感を感じる事が多いです。これは、アレルギー反応によって、結膜部分に粒状の盛り上がりが出来、まばたきをする際にその盛り上がりが黒目に接触する事によって現れる症状です。
他にも、サラサラした水状の目ヤニが出たり、充血なども症状として挙げられたりします。
アレルギー性結膜炎はどのような治療をすればよいの?
目のアレルギー症状へは、皮膚科、眼科へ行く事が推奨されています。治療方法としては、抗アレルギー薬が使用される事が多いですね。通常では、点眼薬や眼軟膏として投与される事が多いです。症状が強い際にはステロイド薬を投与されることもあります。このステロイド薬は適切に使用すればとても効果のある薬です。
しかし、適切な使用をしないと、緑内障等の副作用が出てしまう危険性もあるため、使用に当たっては注意が必要となります。
また、アレルギーの原因、抗原がわかっている方に対しては、その抗原を低い濃度から高い濃度まで時間をかけて注射をし、身体に抗体を作る原因療法というものがあります。
これは最低半年間通院する必要がありますが、効果が望める治療法つぃてダニやハウスダスト等のアレルギーを持つ方にも行われている治療法です。
春季カタル
春季カタルっていう病名自体は、あまり聞き慣れないものかもしれませんね。先述にもあるように、春季カタルは重症のアレルギー性結膜炎の事を示します。ウィルス感染等による粘膜の腫れ、濃い浸出液をともなう病気の事を「カタル」と呼んでおり、春から夏にかけての発症が多い事から春季カタルと呼ばれています。
アレルギー性結膜炎の重症化、というだけあり、原因はほぼ同じです。アレルゲンに対してアレルギー反応を起こす事によって発症します。
春季カタルはこんな怖い症状が!
しかし、症状として、まぶたの裏側が凹凸に腫れる眼瞼型、角膜の周りの結膜が盛り上がってしまう眼球型、これらの二つが複合して起こる「複合型」に分けられます。
これらは、結膜が厚くなってしまう事によって角膜に摩擦が起こり、それによって角膜が濁ったり、視力低下につながってしまう症状を引き起こす事もあります。症状の重症化によってはステロイド薬の結膜の下に注射したり、切除手術を行う事もあります。
この春季カタルは刺激を与えると重症化する事があります目に触れず、まぶしさが気になる場合の対処法としては眼帯や遮光メガネを使う事が挙げられます。
ものもらい
ものもらいはよく聞き慣れた名前なのではないでしょうか。「ものもらいという名前から感染症なのでは?」とよく勘違いされている方がいます。実はものもらいは、感染しません。
ものもらいの原因は、誰の肌にも存在する雑菌や脂肪の塊が、何らかの理由によって上下瞼の縁にある、分泌腺(マイボーム腺)からまぶたに入りこむ事が原因といわれています。詳しくは、ものもらいの原因とは?ストレスや疲れとの関係についてを読んでおきましょう。
ものもらいはどんな症状があるの?
ものもらいの症状としては、まぶたの腫れや痛みなどが挙げられます。まぶたの一部が赤く腫れ上がり、まぶたを指で押したりする際或いはまばたきをしても、痛みを伴うのが一般的なものもらいの症状として挙げられます。
他には痛みだけではなく、目やにの分泌量が増える、目が充血し赤くなる、痒みが出る、目がゴロゴロするなどの症状も見られます。このような症状を自覚したら、迷わず皮膚科へ行くことが早期治療への近道ですね。
また、実はこのものもらいは症状の内容によって2つに分類する事が出来ます。では一体どんなものに分類する事が出来るのでしょうか。ものもらいの種類についてご説明します。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
先程名前だけ出した、マイボーム腺というものがあります。このマイボーム腺は、まつげの生え際に存在する、目を保護するための脂を分泌する器官の事をいいます。
ものもらいの症状の1つ、霰粒腫は、このマイボーム腺に脂肪が詰まる事で起きるものとなっています。
脂肪が詰まってしまう原因としては、ストレスや疲れによって栄養状態やホルモンバランスが悪くなり、それのせいで脂分の性状が変化していることや、マイボーム腺自体が炎症を起こして知っている事等が挙げられます。
症状やどんな治療法をするの?
この霰粒腫の症状としては、まぶたの腫れや異物感を感じる事が挙げられます。典型的な例では、痛みも赤身もなく、まぶたにコロコロとしてできもの(腫瘤)が出来ます。
また、炎症を伴った場合には、後述にてご紹介する麦粒腫と似た症状が出る事があります。この炎症を伴った状態の霰粒腫を、「急性霰粒腫」或いは「化膿性霰粒腫」と呼びます。
この霰粒腫の治療は、腫瘤の大きさ、痛みに応じて手術したり、投薬治療、ステロイド剤を注射等する事によって行われます。
詳しくは、霰粒腫は放置しても大丈夫?その治療法や症状を紹介!を参考にしてください。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
先程は脂肪がマイボーム腺に詰まる事によって発症する霰粒腫をご紹介しました。今度はその霰粒腫とは異なる「麦粒腫」とよばれるものもらいの種類をご紹介します。
この麦粒腫は細菌感染により発症するものです。まぶたの表面についている細菌が、まぶたの分泌腺や毛穴に入り込む事によって化膿したり、膿がたまるものを麦粒腫と呼びます。まつげの毛根に感染した場合は外麦粒腫、マイボーム腺の中に感染した場合は内麦粒腫ともよばれます。
どんな症状があって、どういう風に治療するの?
この麦粒腫の症状は、まぶたに局所的な赤味が出現し、痛みや痒みを伴う事が主なものとして挙げられます。炎症が悪化してくると、まぶた全体が腫れ上がり、目やにが出て、白目が充血したり、耳の前にあるリンパ節や顔半分が腫れたり、頭痛が起こる場合もあります。
基本的には、抗生物質の入った目薬の点眼、軟膏などの塗り薬、飲み薬の内服を行います。また、外麦粒腫も内麦粒腫も、患部に対して膿がたまった部分が出来ます。この化膿が進んでしまった際には、切開手術をして膿を出す事も起こり得ます。
もしなってしまった際には悪化させないように洗っていない手でこすったりしないように注意が必要です。
眼窩蜂窩繊炎(がんかほうかしきえん)
眼窩蜂窩織炎という病気を聞いた事がある方は少ないかもしれないですね。この病気は、急性細菌感染によって発症する病気として知られています。眼球が収まっている骨、囲んでいる骨の事を眼窩といいます。
その部分の脂肪組織を中心として、周囲へ強い炎症を起こしている状態の事を眼窩蜂窩織炎と言われています。
症状としては、急に目が赤くなり、瞼が腫れ痛みを伴う事等が当てはまります。まぶたを触るとより一層痛み、時には眼球が突出します。目が動きにくくなり、物が二重に見える事もあります。
蜂窩織炎は血液に乗って細菌がはこばれる事から全身のあらゆるところに発症する事もあります。これの1つとして、下まぶたの涙袋、目袋などが腫れてしまいます。
クインケ浮腫
クインケ浮腫という病名は普通に生活していれば聞いた事がないかもしれませんね。これは正式名称、血管神経性浮腫と呼ばれています。じんましんと併発する事が多く、むくみのように皮膚が腫れる病です。
主な発症部位としては、口周り、まぶた、手足に起こしやすいとされています。身体中に浮腫が出来るここもあり、箇所によっては腹痛等の消化器症状が起きる事もあります。涙袋が腫れる事もありますが、涙袋が腫れる程度であれば心配のいらない病気であると言われています。
詳しくは、クインケ浮腫の症状とは?原因や治療法、予防法も紹介!を参考にしてください。
眼部帯状疱疹
帯状疱疹自体は聞いた事あるかもしれませんね。精神的ストレスや、疲れがたまる事により、身体の免疫力が落ちている際に発症する病気です。通常は胸部、腹部に発症する事が多いですが、今回は涙袋の腫れに繋がる化膿性のある、眼部帯状疱疹についてご説明します。
これは左右どちらかのまぶたから額にかけて痛みだし、紅斑と小水疱ができます。基本的には上まぶたが侵される場合が多いですが、下まぶたも侵される事があります。その際は、上まぶたと下まぶたで通る神経が異なる事から、下まぶたのみに発症します。
この帯状疱疹には、抗ウィルス薬の点滴、内服等が行われます。発疹が治った後には辛い神経痛、発疹痕が残る事があります。症状によっては専門的治療を行ってくれる病院への通院にも繋がります。
美容整形での涙袋の腫れって?
涙袋がない女性にとって、ぷっくりとした涙袋があるのって魅力的に感じますね。そんな女性のために今では整形手術で涙袋を作る事が出来ます。そんな整形手術も、完璧ではありません。
通常の手術は下まぶたにヒアルロン酸注入が行われます。ヒアルロン酸を注入した直後は注射痕が目立ち赤く腫れます。時間がたつにつれて腫れや赤味は弾きますが、トラブルが起きる事も少なくありません。
具体的にはアレルギーやしびれ、注入部が凹凸になる、化膿する等があります。このようなトラブルを避けるためにも、受診する際には紹介してもらったり、評判や口コミを検索してから行くよいのではないでしょうか。
化粧品等による腫れもあるって本当?
化粧品が合わない事によって、塗布した部分に赤みや腫れが生じてしまう事もありますね。そんな方には、是非予防対策と、簡単対処方法を知っていただけたらと思います。
予防としては、化粧品自体が肌に密着しないように、事前にパッチテストをした下地をしっかりとつけておきましょう。クリーム等を使うと、肌の保護にもつながるため、肌トラブルを防ぐ為にもしっかりと使用しておきましょう。
腫れてしまったらどうしたらいいの…?
起きてしまった後には対処をしなければいけませんね。そんな際にはまず化粧を落としましょう。その後に蒸しタオルを使用し暖めてから冷やす晴れの治し方があります。
冷やす際には、冷えた水や化粧水をコットンにとり、患部に当て数分待ちましょう。これによって、やる前よりは格段に腫れが減る事でしょう。具合によっては各自の判断で数回繰り返してみてもよいですね。
まとめ
さて今回、涙袋について様々な情報をお伝えしました。腫れた際に考えられる病気についての文章が多く、混乱してしまう方もいるかもしれませんね。そんな方のためにも、今回の内容をまとめてみましょう。
涙袋とは、目の下(下まぶた)にある笑った時に出来るふくらみの部分の事を言います。
この涙袋自体には役割はありませんが、表情を明るくさせ、若々しく見せる事が涙袋の役割として扱われています。
涙袋が腫れている際にはアレルギー性結膜炎や、それが重症化した春季カタル。ものもらいや眼部帯状疱疹等があげられます。どれも目自体に症状があらわれ、それによって涙袋が腫れてしまいます。
また、それ以外にも、美容整形の失敗により腫れてしまう事、化粧品が合わない事により起こり得ます。化粧品などによる腫れであれば、蒸しタオルを患部に当て、その後に冷えた化粧水等を用いて冷やす事によって腫れが引くという対処法もあります。
如何でしたでしょうか。涙袋が腫れた時には挙げたような病気等があり、対処法も存在します。是非とも、涙袋が大きくなった!と喜ぶだけではなく、腫れてしまった際には迷わずに病院へ行き、適切な対処をしましょう。
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