放散痛とは皆様ご存知でしょうか?放散痛とは字のごとく、外に痛みが流れ出すという事で、体内の神経が異常を起こしている場合、その器官の神経と関連する神経が、体内器官だけでなくそれに連なって、痛みが外へ放散される事なのです。
例えば腰部脊柱管狭窄症のように、腰の局所に神経圧迫があった場合、臀部から足のつま先まで痛みが広がる様に痛みが出るのが放散痛です。
放散痛とは関連痛のように、脳がご認識を加えているのでは決してありません。しかし考え方が2分されています。放散痛について見てみたいと思います。
放散痛とは
放散痛とは実際の疾病以外の、ところが痛む痛みですが、ただ脳がご認識をして、痛みが出ているのではありません。
放散痛とは疾病の痛みを、身体の外に放出する痛みで、その痛みを辿っていけば、原因の疾病にたどり着くわけです。
放散痛の痛みを関連痛と同じと考える人達もいますが、東京大学病院の先生は「放散痛というのは、末梢神経などの圧迫によって、広がる痛みのこと」とおっしゃってられます。
今のところ説が分かれているようにも思われます。その先生は「放散痛はご認識というより神経そのものが感じている痛み」とおっしゃってられます。その他の先生も少数ですが同じ考えの方がおられます。
放散痛の意味
放散痛とは呼んで字のごとく、放散する痛みなのです。放散痛とは別のところで起きた痛みを、脳が勘違いをして、痛みを発症させる、関連痛とは違います。
サイトによっては関連痛を放散痛と、混同して書いているサイトも多く見受けられますが、放散痛とは内臓で異常が起きた時、異常が起きたところの痛みだけでなく、痛みを放散させている痛みです。
放散痛の意味を見てみますと、生活習慣病用語で、散らばるような痛みという事です。内臓の異常が起きた場合、内臓の痛みだけでなく、外に散らばる、関連している神経に、痛みが放出されるという意味です。
決して関係ない部分の痛みが、放散痛ではありません。無関係な部分と一見思われる場所でも、その神経を辿っていけば、疾病にたどり着くわけです。
放散痛と関連痛
内臓疾患によって腰痛や肩の痛みがでたり、心筋梗塞などの心臓病の病気で、肩や背中、歯などの痛みが出たりしますが、それは心臓から痛みを放出しています。
関連痛については皆様脳のご認識と捉えていますが、放散痛については皆様考え方がまちまちです。やはり関連痛がご認識と一致していれば、やはり放射痛は脳のご認識でなく、放射する痛みと考える方が、普通ではないでしょうか?
中には放射痛は関連痛の全く異なった箇所に出るのが、放射痛だという説もあります。そうすると、関連痛は異なった箇所に出ないのかというと、そうではありません。
ご認識により異なった箇所に痛みが出ます。そうすると話のつじつまが合わない様に考えられます。東京大学の先生は「関連痛は脳がご認識をして肩の痛みなどがでます」とおっしゃってられます。
関連痛
関連痛は脳がご認識して起こる痛みです。しかし放散痛はご認識というより、神経そのものが痛いと感じている痛みです。
関連痛の起こる場所は、内臓ごとで決まっていますので、一定の場所の存在さえ把握できれば、関連痛がどこからの痛みが出ているのか、元の病気も分かるわけです。脳がご認識していても、ご認識する場所がある程度、決まっているという事です。
関連痛のメカニズム
関連痛のメカニズムは内臓などに障害が起こった場合、痛みの情報が末梢神経を伝わって、脊髄に入力されます。
入力される際に皮膚デルマトームの領域に痛みを感じ、同じレベルの脊髄に入力する末梢神経には、内臓由来の情報と、皮膚由来の情報が入力されます。
痛みが脊髄に入力された際に、皮膚由来の情報の方が多いので、脊髄から脳に送られる際に、脳がご認識を起こして、皮膚の痛みとして関連痛を起こします。
脊髄の神経の太束は共有した内臓由来の情報と、皮膚由来の情報が入力されるため、脳が情報の多い皮膚由来の情報と勘違いして起こるのです。
関連痛の痛み
人間の体には無数の神経が通っていて、脳と繋がっています。体の部位に損傷や異常があると痛みとして脳に伝わりますが、神経は体の末端に行くほど枝分かれしています。各部の神経が集まるところでは太束になっています。
こうした神経の仕組みにより、束になった神経から送られてくる痛みを、損傷や異常のある部位と勘違いして、同じ神経の束になっていたり、隣になっている神経の束に異常のない部位の神経に信号を出します。
関連痛の痛みは
- 狭心症・心筋梗塞の痛みの場合、左肩の痛みがあります。
- 胃が痛いときは左肩・首や肩こりがひどく、左手がしびれます。脳梗塞の症状のような症状がでます。
- 胆石などの胆嚢の障害の場合は、右肩が痛みます。
- くも膜下出血の患者さんは、後頭部が痛みます。
- 奥歯の虫歯が痛むときに、耳がじんじん痛みます。
- 膀胱がんのときに臍から陰部にかけて逆三角形に腹壁に痛みを感じます。
- 腹部大動脈瘤は腰痛の場合があります。
- 胆嚢が悪い場合、脂っこいものを食した後左肩が痛みます。
- 大動脈破裂胸腔内出血は背中が痛みます。
- 膵炎・すい臓がんは左肩が痛みます。
このように関連痛は内臓によって痛む場所が決まっています。関連痛の痛みは見逃されると重篤な症状として、死に至る事もあります。
心筋梗塞と放散痛
放散痛は心筋梗塞によるとりわけ特有な病気として、今若い人たちの中で、心筋梗塞が拡がっていますが、これは放散痛ではなく関連痛なのです。
心筋梗塞は一つ間違えば命取りになります。心筋梗塞になる前に関連痛が出ていることが有りますので、それを見逃さないで検査をされることが大切です。
心臓病は食生活の変化と共に多くなってきています。日本人は魚中心の緑黄色野菜の食生活をしていましたが、近年は欧米と同じく肉食が中心の食生活に変化してきています。肉食を摂る事で、酸毒成分が生みだされ、脳や肝臓、腎臓、全身に酸毒成分が運びこまれ、トラブルを起こしています。
以前は欧米人に心臓病が多く発症していましたが、近年では日本人も心臓病が死亡の第2位に浮上してきていて、これは食生活の変化によるものです。
心筋梗塞
心筋梗塞とは動脈硬化などにより、心臓の冠動脈が完全に塞がる事により、血流が停止して細胞に血液を送れない状態となり、細胞が壊死してしまう疾病です。
動脈硬化になると、血管に付着した悪玉コレステロールなどが、血液の流れを悪くします。またそのコレステロールが、剥がれたりすることで、冠動脈を完全に塞ぐことがあります。
この病気は以前は壮年期以降、加齢と共に高血圧になり、血管に老廃物が溜まることで、年齢が大きく左右していましたが、また男性がかかり易い病気という固定観念もありました。
しかし近年では食生活の変化から、ストレスや不規則な生活のため、女優の天海祐希さんが45歳で発病し、元Jリーガーの松田直樹選手34歳や、音楽家の今井洋介さん31歳も突然死で若い命を落としています。
このように最近では若い人でも狭心症や、心筋梗塞を引き起こし、以前とは違った年齢に関係ない若い方の、死亡が目立つようになってきています。心筋梗塞には前兆の様な症状が、関連痛や狭心症、息切れ、動悸、めまいなどの症状が出る時もありますので、見逃さないで、検査を受ける事が必要です。
心筋梗塞と放散痛
放散痛について考えが2分にされているのか、間違った情報が独り歩きしているのか分かりませんが、脳が間違って内臓の異常を、他の部位に出しているのは関連痛です。
関連痛は脳の神経のご認識を調べる事で、実際の異常の起こっている内臓を特定できます。
心筋梗塞はとりわけ関連痛との関わりが多く発症します。たとえば息切れがして息苦しかったり、冷や汗がでたり、顔色に血の気が引いたり、急激な血液低下が始まったりします。
心筋梗塞の関連痛の痛み
- 左肩の痛み、関節痛、筋肉痛
- 背中の痛み
- 胃痛
- 吐き気
- 歯痛・奥歯の痛み
- 喉の痛み
- 胸やけがする
- 肩甲骨と、肩甲骨の間の痛み
関連痛の痛みの場合、運動したり激しく動いた場合に、痛みが出ます。休むと治ります。これが繰り返されて起こるのが、心筋梗塞や狭心症の関連痛の痛みです。心筋梗塞の発作が起こった時は、躊躇せずに救急車を手配して、医療機関に搬送することが大切です。発作が起こると死の危険性が伴いますので、敏速に行うことが必要です。
高齢者の場合は心筋梗塞を起こしていても、典型的な症状が出なくて、身体がだるい、気持ちが悪いというような症状がでている場合に、心筋梗塞を起こしていることがあります。心筋梗塞の場合、心臓が痛むのですが、心臓から痛みの信号を伝達する分泌の、自律神経が脊柱の中の神経から脳に痛みを伝達します。
その時に脳が誤作動を起こして、左肩や背中の痛みなどを生じさせます。
心筋梗塞の予防
心筋梗塞の予防に日本山人参(ヒュウガトウキ)という薬草は、高コレステロールや高血圧、糖尿病に効果的に働き、動脈硬化・心筋梗塞の予防が期待できます。
また糖尿病を長く患っていたりすると、心筋梗塞は無痛の場合にも起こります。心筋梗塞の予防には血液検査による検査で調べる事が出来ます。
心臓の危険因子とされる、コレストロール、中性脂肪、血糖値、グリコヘモグロビンなどを調べると、心筋が壊死しているかどうかも検査できます。また心電図検査によっても調べる事が出来ます。
心筋梗塞については、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を読んでおきましょう。
狭心症
狭心症も心筋梗塞ではないものの、冠動脈に血液が75%流れなくなる症状です。狭心症になり易い人に、A型人間がいます。
これは血液型でなく、几帳面で何時も精力的に活躍し、早口だったり食べるものが速かったりする人です。
また仕事などの評価を必要以上に気にしたり、失敗を恐れたりします。心筋梗塞の前兆としても狭心症は知られています。またマイペースで行動をとる人は、B型人間といいます。
狭心症は健康診断などで、異常がないと言われても、狭心症の可能性があります。健康診断で発作が出ていない場合は、異常なしと出る場合があり、放散痛が出ている場合は、そのことを診断の時にいう事は大切です。
詳しくは、狭心症の症状をチェック!種類や原因、治療方法を紹介!を参考にしてください。
放散痛の原因
放散痛の場合は頚椎が原因で痛みやしびれが、腕に広がる場合に放散痛といいます。放散痛は神経そのものが痛く、関連痛のように脳がご認識して、内臓以外の肩などに痛みが出るものではありません。
放散痛はその原因となる器官の痛みに加え、それが放散される形で、神経から遠く離れた痛みが放散されるものです。神経根の圧迫が軽い場合は、腕や手先に痛みやしびれを感じ、末梢神経に沿って起こす神経痛のことを放散痛といいます。
心臓が原因なら、心臓で起きた狭心症や心筋梗塞の刺激が、左肩、左手、腹部、顎や歯などの周囲に分散されて、痛むのを放散痛といわれる方もいます。放散痛は一般的に末梢神経の障害により起こります。神経の病変を探すことが、放散痛の原因を突き止める事になります。
末梢神経障害の圧迫に伴って、ビリビリと痛みが広がるという症状があります。丹念な心理学的所見が重要になったり、またMRIなどで、神経根の圧迫などを探すことが重要になります。
放散痛の症状
放散痛は末梢神経から起こるもので、末梢神経が圧迫されることで痛みを発し、直接的な原因が周囲にない事が多いです。
冷たいものを食べたときに、頭痛が起こりますが、これは喉の神経が刺激されて、喉の神経と伝道している頭の後頭部や、こめかみに頭痛として出ています。
一見関係ないように思われますが、痛みは神経から来ますので、内臓に異常が生じると、神経が刺激され、末梢神経に圧迫が起こり、痛みとして身体の弱い部分に出てきます。
関連痛の症状は内臓に問題がある場合でも、別の離れた正常な部位に現れて、痛みやしびれなどを起こし、狭心症の場合患者の何割かに、左脇から左腕にかけての痛みがあらわれ、病変が治っていなくても、現れたり消えたりを繰り返します。
放散痛の検査と診断・治療と予防
それでは放散痛についての検査と診断・治療と予防について見てみます。放散痛の検査や診断は神経ですので、色々体に負荷をかけて、どの様にすると痛みが出るかを調べます。
放散痛の検査
放散痛の痛みは外に広がるような痛みです。検査方法としては理学的な検査によって判定していき、検査方法としては、椅子に座ったまま前に前屈、後屈、側屈します。
その状態で圧迫負荷をかけ、首を前屈、後屈、左右に振ったりして、あらゆる動作を試して、痛みがどの部分から出ているのか把握します。
放散痛の治療・予防
放散痛の治療は原因となる、根本原因の治療が必要で、根本の病気が治らないと、何時までも放散痛はなくなる事はありません。
放散痛を治療するには、根本の原因の病気を見つけ出し、その治療を完治させることが必要ですが、人間の治癒力を高めて、病気を作らない体づくりをすることも大切です。
細胞を活性化する「生体治癒力向上装置」(調圧ルーム)というものがあります。この中に入って気圧を調節することで、マラソンの高地トレイニングなみの、酸素を取り込む力がアップして、細胞の中にAPDというエネルギーが作られ、体温が上昇し、様々な病気の症状の改善が期待できます。
予防薬として健康茶日本山人参
不老長寿の神草、ヒュウガトウキは健康茶日本山人参として、効果効能のある健康茶また薬草茶として発売されます。水野修一先生の著書により、その効果効能は記されています。
効果効能は沢山ありこの日本山人参は、朝鮮人参によく似ています。形も似ていて効能も似ていますが、朝鮮人参は血圧をあげるのに対し、日本山人参は血圧を下げる効果があります。
この違いはとても大きいです。恐怖の高血圧のひとでも、血圧を下げる効果のある、健康茶日本山人参を飲むと、血圧が下がる可能性があります。
またダイエット情報などにも織り込まれ、主婦若返り愛の健康茶などの関連記事も出て、人気を集めている日本山人参です。
日本山人参の生い立ち
日本山人参は地元では神草と呼ばれ、日本古来のセリ科の薬草で、断崖絶壁に自生し、近年になって薬草の薬効成分が解明されてきました。
ヒュウガトウキはウヅと呼ばれ、江戸時代後期に妊婦の血の、道の通りを良くする薬草として、好んで食べられていて、熊本、大分、宮崎の県境に阿蘇残の、そそりたつ岩の割れ目に生息しています。
副作用
せり科の植物ですので、セリでアレルギーを出す人は、副作用の特徴として、身体がかゆくなるとか、唇の周りが赤くなってひりひりするとかの、副作用が出るかもしれませんが、急性毒性試験では、全く異常がありませんでした。
まとめ
如何でしたでしょうか?医療関係者によっても、放散痛の考え方が2つに分かれています。脳が誤作動を起こして、痛みを発するのは関連痛といいます。放散痛は内臓器官に通ずる痛みが、放散されている痛みです。
関連痛にしても放散痛にしても、その部位が痛くて調べてもらっても異常がない場合、そこからの神経を手繰るか、あるいは誤作動を起こす症状を知る事で、本来の疾病の原因を早く見つけ出すことができますので、腰が痛くて中々治らない場合は、関連痛や放散痛を疑ってみてください。そして早期発見して、大事に至らない事を願います。
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