末梢神経障害ってなに?症状や原因、治療法を知ろう!予防するための生活習慣とは?

手足がピリピリ・ジンジン痛い。足が痺れて、歩きにくい。手に力が入らず、よく物を落とす・・・こんな症状があったら、「末梢神経障害」かもしれません。

末梢神経障害とは、いろいろな原因で末梢神経の働きが悪くなって起こる障害の総称です。「ニューロパチー」とも言います。「末梢神経炎」と呼ぶこともあります。末梢神経障害は1つの神経に障害が起きることもあれば、同時に複数の神経に障害が起きることもあります。

末梢神経障害の原因は、広範囲で多岐に渡ります。そのため、症状もいろいろで、治療法も原因によって異なります。

末梢神経障害の症状や原因、治療法と予防法について、お伝えしますね。

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末梢神経障害(ニューロパチー)とは?

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「末梢神経障害」は「ニューロパチー(neuropathy)」ともいいます。いろいろな原因で末梢神経の働きが悪くなり、さまざまな障害が起きる疾患です。

[末梢神経とは?]

脳からは12対の脳神経、脊髄からは31対の脊髄神経が出ています。そこから、身体の隅々まで道路網のように走っているのが、末梢神経です。神経系を電気と考えると、脳が発電所、脊髄が変電所、末梢神経は電気を身体の隅々まで届ける電線のようなものです。

末梢神経には、「運動神経」「感覚神経」「自律神経」の3種類があります。

[末梢神経の種類による症状]

末梢神経には、「運動神経」「感覚神経」「自律神経」の3種類があり、障害の起きる神経系によって、生じる症状が異なります。

脳・脊髄など神経中枢から筋肉へ行く「運動神経」と、末端の感覚器から神経中枢に行く「感覚神経」は、対語になっています。

➀運動神経

脳や脊髄から出て骨格筋に行き、筋肉を動かして身体運動を調節する末梢神経です。

運動神経系に障害が起こると、筋力低下や筋肉委縮が起きます。手足をうまく動かせず、物を取り落としたり、歩きにくくなったりします。

②感覚神経

各種の感覚受容器から感覚情報を神経中枢(脳)に送る末梢神経です。温度感覚・痛覚・触覚・手足の位置感覚や深部感覚などを脳に伝えます。

感覚神経系に障害が起きると、ピリピリ・ジンジンする痛みやしびれが生じます。熱さや冷たさの感覚が鈍くなります。痛みの感覚が鈍ることもあります。手足の深部感覚が障害されると、ボディバランスが崩れます。

③自律神経

消化器などの内臓・血管系・内分泌腺などの機能を促進したり、抑制したりして、調節する末梢神経です。自律神経系には興奮系の交感神経と鎮静系の副交感神経があります。ヒトの意志とは無関係に働きます。

自律神経系に障害が起きると、立ちくらみ・発汗異常・排尿障害・下痢や便秘が生じます。

[末梢神経障害の発生特徴]

末梢神経障害は、運動神経・感覚神経・自律神経のうち、運動優位とか感覚優位とか、偏って生じる傾向があります。

末梢神経障害が、単一の末梢神経のみに起きる場合を「モノニューロパチー(単末梢神経障害・単神経炎)」といいます。別々の領域にある複数の末梢神経に障害が起きることを「多発性モノニューロパチー(多発性単末梢神経障害)」といいます。また、同時に全身の多数の神経が障害されるのが、「多発ニューロパチー(多発性末梢神経障害・多発神経炎)」です。

モノニューロパチーでは、片側の手足に痛みや痺れが生じることが多く、多発ニューロパチーでは、両側の手足が痺れることが多いようです。

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末梢神経障害の原因と特徴

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末梢神経障害の発症原因は、実に多様です。最も多いのが、糖尿病ですが、尿毒症などの代謝異常、膠原病、アルコール摂取過多、中毒など、多岐に渡ります。

代謝異常による末梢神経障害を「代謝性末梢神経障害」と呼ぶように、診断名(病名)が発症原因によって異なります。ですから、末梢神経障害は原因によって9つに分類されます。

[補足性ニューロパチー・・・神経が圧迫される]

補足性ニューロパチーは「機械的神経障害」「絞扼性神経障害」とも言われるように、末梢神経が周囲の骨や腱などの組織に圧迫されて起こります。

痺れた感じがあり、感覚過敏や感覚鈍麻(感覚が鈍る)など感覚異常が起きます。

ピリピリ・ひりひりした痛みが生じます。安静時に痛むこともあります。手足の姿勢を変えたり、動かしたりすると、痛みが増したり、軽くなったりします。痛みが発生している場所がはっきりせず、障害部の抹消に生じたり、中枢に生じたりします。

脱力感・筋力低下・筋緊張・筋委縮などの症状があります。

自律神経系の障害が起きると、皮膚が乾燥したり、表皮が脱落したりします。

[代謝性ニューロパチー・・・代謝異常が原因]

代謝異常による末梢神経障害です。糖代謝異常(糖尿病)・ヘム代謝異常(ポルフィリン代謝・血液系)・ビタミン関連異常・甲状腺機能低下症や副腎など内分泌系の機能低下・腎障害(尿毒症)によるものです。

糖尿病による代謝性ニューロパチー

末梢神経障害の原因としてよく知られているのが、「糖尿病」です。糖尿病の病状コントロールがうまくいかないと、代謝性ニューロパチーが発症しやすくなります。

糖尿病性の代謝性ニューロパチーは、「栄養性ニューロパチー」ともいいます。自律神経障害や栄養障害、循環障害が重なり、進行しやすくなる危険性があります。

尿毒症

「尿毒症」は、腎障害・腎不全の末期的症状です。

腎臓は血液を濾過(ろか)して、身体の老廃物を尿とともに体外に排出する働きをしています。腎臓が障害されると、不要な老廃物が濾過されずに体内に溜まり、身体の各組織にいろいろな障害を引き起こします。末梢神経障害も、その1つです。

詳しくは、尿毒症の症状とは?原因や治療方法、予防方法を紹介!を読んでおきましょう。

[感染性ニューロパチー・・・細菌やウィルスによる感染]

ウィルスや細菌に感染しても、末梢神経障害が発症します。感染性ニューロパチーです。

食中毒の原因となるボツリヌス菌・ジフテリア菌・帯状疱疹を起こすヘルペスウイルス・マイコプラズマ肺炎の原因となるマイコプラズマ菌などにより感染症が起きると、細菌やウィルスの産生する毒素により、末梢神経障害が発症します。

[感染後性ニューロパチー・・・残存する病原体成分]

風邪が治ってから10日ほどして、急に手足が痺れたり、疼痛が生じたりすることがあります。風邪などの感染症を起こすと、症状が収まった後も病原体が末梢神経に残ることがあります。その残存する病原体を、免疫系が攻撃するために、末梢神経障害が発症するのです。「感染後ニューロパチー」といいます。

感染後ニューロパチーの中でも、「ギラン・バレー症候群」は難病として知られています。

ギラン・バレー症候群

ギラン・バレー症候群は「急性炎症性脱髄性多発神経炎」「急性炎症性脱髄性ニューロパチー」ともいいます。筋力低下が進行する「多発神経炎」の1つです。

神経の軸索を取り巻いている「髄鞘(ずいしょう)」というものがあります。髄鞘は神経信号の伝達を促進します。この髄鞘を免疫系が攻撃する「自己免疫反応」が、ギラン・バレー症候群の原因のようです。

カンピロバクター感染症や単核球症、何かのウィルス感染、風邪や胃腸炎など軽い感染症にかかった後、予防ワクチン接種の後、手術後などに、約5日~3週間で、急に足の筋力低下が起こります。その後、筋力低下は身体の上の方に広がります。

運動神経障害が主な症状ですが、感覚障害(痺れやチクチクする痛み)が起きることもあります。自律神経障害(血圧の変動や不整脈、身体の機能低下など)が生じて、重症になると、呼吸困難になることがあります。

症状が続くのは、長くても8週間程度です。8週間以上経っても回復しなければ、「慢性」になります。診断は、筋電図検査と神経伝達検査により確率されます。血漿交換療法や免疫グロブリンの静脈内投与を行うと、回復を速めることができるようです。

詳しくは、ギランバレー症候群の原因は?ウイルスや細菌についてを参考にしてください!

[慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー]

「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」「慢性後天性脱髄性多発神経障害」「慢性再発性神経障害」ともいいます。多発神経障害の1種で、原因は自己免疫反応のようです。

ギラン・バレー症候群の患者さんの3~10%に、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーが発症すると言われます。

下肢の筋力低下や痺れ、チクチクする痛みなどの症状が、8週間以上続きます。筋力の低下は悪化し続ける場合と、現れたり消えたりと不規則な場合があります。筋力低下はゆるやかですが、反射が鈍くなったり、失われたりします。身体の両側で症状が異なります。血圧変化・不整脈・身体の機能低下は、ギラン・バレー症候群ほど強くありません。

軽症の場合は、コルチコステロイド剤や免疫抑制剤を投与して、症状を軽減します。重症になると、血漿交換療法や免疫グロブリンの静脈内投与が行われることがあります。

治療には数ヶ月から数年かかるとされています。

[血管炎性ニューロパチー・・・小・細動脈の閉塞]

末梢神経に栄養分を送る小動脈・細動脈に炎症が起きて閉塞し、末梢神経に多発性の梗塞が起きるために、いろいろな障害が生じます。これが「血管炎性ニューロパチー」です。原因となる疾患には、全身性エリテマトーデス・アレルギー性血管炎・結節性動脈周囲炎などがあります。慢性の関節リウマチと併発することが多いようです。

全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの膠原病もアレルギー性血管炎も、免疫系が過剰反応して、自分自身の細胞や組織に攻撃を加えてしまう自己免疫疾患です。

末梢神経に栄養を送る血管が炎症を起こすので、全身のさまざまなところにモノニューロパチー(単神経炎)が生じます。心臓から遠い部分ほど、筋力低下など運動神経障害やしびれなどの感覚神経障害が強く現れ、痛みの強さも頻度も高くなります。

長期化すると、全身性の多発性モノニューロパチー(多発性単神経障害)の症状が現れます。多発性単神経障害の症状は、左右非対称のことが多く、血管性ニューロパチーの診断基準ともなります。しかし、最近では、左右対称のポリニューロパチーの症例も少なくありません。

[中毒性ニューロパチー・・・重金属・薬・アルコールなど]

水銀や鉛など重金属や薬剤、有機溶剤(シンナーやボンド)、アルコールなどの中毒が原因で発症する末梢神経障害です。水銀中毒が原因の水俣病など公害病も、中毒性ニューロパチーです。水俣病では、手首や足首から先の部分に症状が強く出ました。

鉛中毒、殺鼠剤などの砒素中毒で多発ニューロパチーが発症します。

結核治療薬を投与されている時にビタミンB6が欠乏すると、多発ニューロパチーが起きます。抗癌剤の使用で、感覚神経に多発神経炎が発症することがあります。

アルコール依存症や急性アルコール中毒では、感覚神経の障害が起きやすくなります。注意したいのは、鉛や有機リン化合物の中毒による中毒性ニューロパチーとギラン・バレー症候群が混同されやすいことです。

[悪性腫瘍に伴う末梢神経障害・・・自己免疫異常]

癌など悪性腫瘍の患者さんには、いろいろな神経障害が起きやすくなります。自己免疫の異常が原因と考えられているようです。

これらの神経障害の中に「傍腫瘍性神経症候群」という症候群があります。これは、腫瘍が発見される前に発症していることが多い神経障害です。

悪性腫瘍に伴う末梢神経障害は、症状が比較的急速にに進行します。高度の身体機能障害が生じる傾向が見られます。特に肺癌では、運動神経障害が急速に進行します。

神経障害症状が発生する初期から、患者さんの血清や髄液から特徴的な抗体が検出されます。神経障害症状は、悪性腫瘍発生より数ヶ月~数年先行して発症することが多いようです。そのため、末梢神経障害の症状発症と、抗体検出が、悪性腫瘍発見の腫瘍マーカーとして利用することが、考えられています。もちろん、抗体検出は傍腫瘍性神経症候群など神経障害の診断にも使用できます。

[遺伝性ニューロパチー・・・特定遺伝子の変異による]

遺伝子の変異による末梢神経障害で、現在のところ、根本的な治療法はありません。変異を起こす遺伝子は特定されているようです。

遺伝性ニューロパチーには、運動神経だけが障害される運動神経障害と感覚神経だけが障害される感覚神経障害、そして、運動神経と感覚神経の両方が障害される運動感覚神経障害の3つがあります。

感覚神経障害では、痛みと温度を感じる能力が損傷される傾向があります。症状はゆっくりと進行し、徐々に悪化していくので、患者本人が気づかないことがあります。

よく知られている遺伝性ニューロパチーとして、シャルコー・マリー・トゥース病(筋肉の萎縮と筋力低下が下肢から四肢に広がる)、ポルフィリン症(ヘモグロビンをつくるヘムの合成に異常が生じ、日光誘発性皮膚障害を生じる)、家族性アミロイド・ポリニューロパチー(全身にアミロイドという異常なタンパク質が蓄積するアミロイドーシスという疾患の中で、神経障害症状を主とする)などが、あります。

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末梢神経障害の治療と予防

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末梢神経障害の治療は、まず原因を特定することです。何が原因で発症したかを突き止めて、診断名を確定します。そして、その原因を取り除いたり、治療したりする原因療法を行うとともに、しびれや筋力低下、疼痛などのつらい症状を緩和する対症療法を行います。

末梢神経障害では、後遺症を生じさせないためにも、早期発見・早期治療が大事です。末梢神経障害の予防は、基本的な日常生活を整えることです。

[末梢神経障害の診断]

末梢神経障害の疑いがあれば、まず、かかりつけのお医者さんに相談します。診断を確立するためには、いろいろな検査が必要ですから、紹介状を書いてもらって、総合病院か大学病院へ行きます。神経科を受診します。何科に行けばいいのか、わからない時は、かかりつけのお医者さんが教えてくれますよ。

筋電図検査と神経電動検査を行い、末梢神経障害の部位や程度を調べます。さらに原因を特定するために、血液検査・尿検査・レントゲン検査・血圧・心拍数など一般的検査を行います。原因が明らかになったところで、診断名(病名)も確定します。

[原因療法]

原因がすでに発症している疾患(既往症)だったり、何かの中毒だったり、原因改善・除去の可能性があれば、できるだけ原因となる疾患を治療したり、毒を取り除いたり、不足している栄養分を補ったりします。

ただ、原因療法だけで神経障害症状を改善するのは、限度がありますし、時間がかかります。

既往症などが原因の場合

まず、今患っている疾患の治療を優先して行います。

甲状腺機能低下症が原因ならば、ホルモン補充療法を行います。自己免疫疾患が原因であれば、免疫抑制剤の投与・血漿交換療法・免疫グロブリンの静脈内投与などを行います。

糖尿病では、血糖値が高くなると、神経細胞にソルビトールという物質が蓄積されて、神経障害が起こります。血糖値をコントロールすることで、神経障害症状を緩和したり、進行を遅らせたりすることができるようです。

癌など悪性腫瘍が原因の場合

癌などの悪性腫瘍が原因の場合は、抗癌剤治療(化学療法)を行いますが、抗癌剤が末梢神経障害の原因となることもあるので、その場合は、外科手術による腫瘍摘出を考えなくてはなりません。

中毒や薬剤が原因の場合

重金属や有機溶剤などの毒物や薬物による中毒が原因の場合は、薬物療法などで毒物を除去します。

結核治療剤を使用する時は、ビタミンB6を補充して、発症を抑えます。

[対症療法]

対症療法は、薬物療法と理学療法です。

痛みのある末梢神経障害を「有痛性神経障害」といいます。対症療法では、特に痛みを軽減するようにします。

薬物療法

ピリピリ・ジンジンする痛みを軽減することが、主目的となります。

抹消神経に障害が起きると、電気信号が感覚神経を通って大脳皮質に伝わります。そこで、痛みやしびれという感覚が発生します。さらに電気信号が、大脳皮質から運動神経に伝わると、身体を動かすと、肩や腰、足に痛みが生じます。

神経障害性の痛みは、糖尿病で発生する焼けつくような痛みなど、疼痛が多くなります。神経の損傷による痛みですから、普通の鎮痛剤では効きません。

抗うつ剤や抗けいれん剤を服用したり、麻酔薬リドカインを外用したりします。

理学療法

理学療法では、痛みの軽減と能力障害の抑制が目的になります。

理学療法士や作業療法士に薦められる有用な補助器具を利用して、痛みを軽減したり、筋力低下を補ったりします。

痛みが軽くなったら、理学療法とリハビリテーションにより、拘縮した筋肉を回復するようにしたり、筋肉の拘縮を予防したりするようにします。

[末梢神経障害の予防]

末梢神経障害の予防は、特別なことをするわけではありません。日常生活の基本的な事柄を大事にするだけです。

➀疲れを溜めないようにする

筋肉に疲労物質が溜まると、末梢神経に障害が起きやすくなります。末梢神経障害が発症している場合は、筋肉に疲労物質が蓄積することで、症状が悪化します。

長時間同じ姿勢を取らないようにして、身体の筋肉をほぐすように、軽い運動をします。休日や休憩をしっかり取ることをオススメします。

②良質な睡眠を十分に取る

睡眠不足は、疲労を回復しきれず、自律神経系の働きを低下させます。また、末梢神経障害を発症していると、痛みで夜中に目を覚ましたり、熟睡できなかったり、睡眠不足になりやすいので、症状を悪化させます。

できるだけ午後10時には休むようにして、良質の睡眠を取ります。午後10時から午前2時までを、睡眠のゴールデンタイムといいます。

③バランスの良い食事を腹8分目に摂る

栄養バランスの良い食事を規則正しく摂るようにします。食事量は腹8分目を心がけます。アルコール類の飲み過ぎは、末梢神経障害の発症原因となりますから、要注意です。もちろん、タバコも止めることをオススメします。

④少しでもおかしいと感じたら、検査を受ける

手足が痺れる。手足や肩・腰がピリピリ・ジンジンする・・・など、少しでも疑わしい症状があったら、すぐにお医者さんに相談して、検査を受けてくださいね。末梢神経障害も、早期発見・早期治療が大事です。

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まとめ

末梢神経障害は、感覚神経・運動神経・自律神経に、いろいろな原因で障害を発生する疾患です。ニューロパチーともいいます。手足にピリピリ・ジンジンする痛みや痺れが生じたり、筋力低下や筋肉委縮が起きます。

末梢神経障害の原因は、実にいろいろあります。原因によって診断名(病名)が異なり、症状や進行状態、治療法などが違ってきます。

糖尿病や腎障害(尿毒症)、甲状腺機能低下などの病気が原因となって末梢神経障害を発症することもあれば、細菌やウィルス感染が原因で発症することもあります。風邪や胃腸炎など軽い感染症にかかって治ったと思ったら、末梢神経障害が起きることもあります。鉛や水銀、アルコールの中毒でも、発症します。

自己免疫反応が原因で起きる末梢神経障害には、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎のような難病もあります。

癌などの悪性腫瘍にともなって末梢神経障害が発症することもあります。原因が多いということは、だれでも末梢神経障害を発症する可能性があるということです。特に糖尿病患者さんや腎不全の患者さんは、要注意です。

末梢神経障害の治療は、原因療法と対症療法です。原因となる病気を治療したり、原因を除去したりして、症状を改善しようとします。対症療法では、薬物や理学療法で、つらい痛みを軽減させたり、拘縮した筋肉を回復させたりします。

末梢神経障害は、早期に発見して早期に治療すれは、症状を改善できますし、後遺症が生じることを抑えることもできます。少しでも疑わしい症状があれば、すぐお医者さんに相談してくださいね。

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