心臓神経症の症状をチェック!原因や検査方法、治療方法を知ろう!本当に痛いわけじゃない?

左胸がチクチクズキズキ痛む、心臓がドキドキしてなかなか治らない、息苦しくてめまいもする、こんな症状があると誰でも不安になりますよね。まず思い浮かべるのは心臓の異常です。

この症状から考えてもしかしたら狭心症や心筋梗塞なのでは?と心配になります。不安感に襲われ、救急車を呼んだり、循環器科に駆け込んだりすることもあります。ところがいくら病院で検査しても心臓に異常は見当たらないと言われるのです。

そんな時疑われるのは心臓神経症です。心臓神経症と診断されたらどうしたらよいのか、狭心症などの心臓疾患との違いを合わせてご紹介します。

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心臓神経症とはどんな病気?その症状は?

心臓神経症は別名「ダ・コスタ症候群」「神経循環無力症」と呼ばれることもあります。その症状には、動悸、左胸部の痛み、胸部の不快感、息苦しさ、めまいなどがあります。どの症状も狭心症や心筋梗塞など心臓病の症状によく似ているため心臓が悪いと思いがちです。

しかし検査をしても心臓に異常は見当たりません。原因は一般的には過労、ストレスなどが挙げられます。

心臓神経症の原因を探る!どんな時に起こる?

過労やストレスは誰にでも起こりうることですが、なぜ心臓神経症になってしまうのでしょうか。実は過労やストレスだけではなく。間違った心臓病の知識、狭心症や心筋梗塞に対する恐怖心などが原因となっていることもあるのです。

「動悸がする=心臓の異常」と思ってしまったり、インターネットで「心臓病」を調べ、自分の症状と当てはめて心臓が悪いと思い込んでしまったりします。また身近な人が心臓病で亡くなったことできっかけで、自分も心臓が悪いのではないかという不安が起きることが原因となることもあります。

どちらかというと生真面目な人に起こりやすいと言われています。ストレスや過労、不安感は交感神経を刺激し、心拍数を増やします。心拍数の増加が長期にわたると自律神経が乱れ、なかなか動悸が治まらないという悪循環に陥ってしまいます。

心臓に関係のある「交感神経」と「副交感神経」とは?どんな働きをするのでしょう?

「交感神経」と「副交感神経」はよく耳にしますね。人の体でどのような働きをしているのでしょうか。「交感神経」は活発に活動している時や、緊張している時、ストレスを感じている時に優位になります。

例えば、スポーツの試合や喧嘩をするときなどは「交感神経」が優位になって心臓がドキドキし血圧も上昇し汗もかきます。交感神経を刺激するのはアドレナリンやノルアドレナリンという神経伝達物質です。これらが多く分泌されると交感神経が優位になるのですね。逆に「副交感神経」は静かに落ち着いている時、リラックスしている時や睡眠時に優位になるのです。

夜になって眠たくなるのも、副交感神経が優位になるからなのですね。このように副交感神経が優位の時は心臓は拍動もゆっくりとなっていて落ち着いています。「交感神経」と「副交感神経」この2つの神経は日頃はうまくバランスを取りあっているのです。

しかしストレスを感じすぎている時は2つの神経のバランスが崩れてしまいます。活動時間の昼間もリラックスタイムの夜も「交感神経」が働きっぱなしということが起きてしまうのです。するとドキドキが治まらず呼吸が荒くなりますます不安になってしまうのです。こ

れでは夜もゆっくり眠ることができません。「副交感神経」が優位になってくれないとゆっくりリラックスできないのです。これが「自律神経」の乱れなのです。

では心臓病と心臓神経症の違いは?

「自律神経の乱れ」が心臓神経症に深く関わっていることはわかりました。では心臓病と心臓神経症の違いはどんなものがあるのでしょうか。

胸の痛みは狭心症など心臓病にも心臓神経症にも現れますが、その痛み方に違いがあるのです。左胸がちくちく痛い、指で痛いところを指し示せる、そして心臓をいつも気にしているので一日中胸が痛む、というのが心臓神経症の特徴です。

しかし心筋梗塞や狭心症では胸の痛みを「ここが痛い」と指し示すことがほとんどの場合できないのです。「胸のあたりが痛い、苦しい」という表現になり明確にここが痛いと指し示すことはできません。また痛みが一日中続くことはなく比較的短時間の痛みとなります。

また心臓神経症は、胸の痛むところを押さえると痛みが強くなり、手でさすると楽になるという特徴があります。さらに心臓神経症は心筋梗塞や狭心症と異なり、安静に過ごしている時に起こりやすく、運動とはあまり関係ないのも特徴です。ただし狭心症には安静にしている時に起こる「安静時狭心症」というのもあるので、きちんと専門医の診察を受けることが大切です。

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心臓神経症と診断されたらどうしたらよい?

心臓神経症かどうかの診断は、心臓に異常や疾患がないことを調べることでわかります。原因を知るためにも先ほども述べたように、必ず専門医に診てもらうことが重要です。

医師に「心臓には異常はありません。大丈夫ですよ」と言われるだけでも気が楽になりそうですね。

心臓病の検査ってどんなことをするの?

病院へ行って心臓病の検査をすると聞いただけでも緊張しそうですね。一般的にどんな検査をするのかどんな検査があるのかをまずは知っておくと安心ですね。必ずしもここに挙げた検査を全部するわけではないのですが、心臓の検査のことについてを知っておきましょう。

まずは診察の基本である「問診」。気を楽にして医師に症状や困っていることを話しましょう。これだけでもだいぶ気が楽になるのではないでしょうか。また医師は問診だけでも心臓神経症についてはほとんど診断がつくことが多いようです。

続いて「血圧測定」や「聴診器で胸の音を聞く」こともあります。さらに「心電図」をとり、場合によっては「ホルター心電図」で長時間心電図をとったり、運動負荷をかけて心電図をとることもあります。

またレントゲンやCTを撮って心臓や血管に異常がないか、さらには「心エコー」という超音波検査をする場合もあります。また心臓神経症は症状が様々なので確定的な診断を得るためにも「心臓カテーテル検査」をすることもあります。「心臓カテーテル検査」は入院して検査をしますがこの検査で心臓の異常のほとんどがわかります。カテーテル検査では足の付け根や足首の動脈から直径2ミリほどの細い管を心臓近くまで挿入していきます。そこで心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈を写しだして診断します。狭心症などは動脈硬化が起きてこの動脈が狭くなっているのです。

また狭心症の発作を鎮めるために処方される「ニトログリセリン」を、胸痛が起きた時に服用してみて効くかどうかで診断する場合もあります。「ニトログリセリン」を服用しても胸痛が治らなければそれは狭心症ではない、ということなのです。

このようにたくさんの検査があり少し大変な気もしますが、逆にこれだけ検査しても心臓に異常がない、と言われれば安心感を得ることができますね。また心臓に何か異常が見つかった場合でも、すぐに治療に取りかかれるというメリットがあります。

他の臓器は異常がないか、内科医にも診てもらいましょう!

さらに念のため、内科医の診断も受けておくと安心です。食道の痙攣や胃に異常がないか、胸膜に異常がないかもきちんと診てもらっておきます。

これで内臓のどこも悪くないということがわかると、心臓神経症である可能性がかなり高いということになります。

心臓神経症と診断されたらどうしたらよいのでしょう?

では「心臓神経症」と言われたらどうしたら良いのでしょう。病院では抗不安薬や睡眠薬、心臓の働きを抑えてくれるβ(ベータ)遮断薬などを処方されることが多いようです。

副交感神経を優位に持っていくためにも、お薬はきちんと服用することが大切ですね。そしてお医者さんに言われたことを守るのはもちろんのことですが、自分でも症状を楽にできることは何かないでしょうか。次にその方法をご紹介していきます。

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心臓神経症を治す方法は?

犬と散歩リラックス

心臓神経症の治療方法を知りましょう。

まずは自律神経のバランスを取り戻しましょう!

先ほども述べたように、ストレスで優位になっている交感神経を鎮め副交感神経を優位にしていくことが大切です。少しずつ自律神経を整えていきましょう。

「リラックスしましょう、気持ちを楽にしましょう」と言われてもすぐにはなかなかうまくいかないものです。うまくいかないからと自分を責めたりせず、焦らないことが大事です。まずはストレスとなっていることをが何かを考えてみましょう。そのストレスから少しでも自分から遠ざけることを試みてみます。

あとは体と心をゆっくり休ませることが大切です。つまり「自分のことを一番大切にすること」が治ることへの近道です。もう一つ大切なことは自分の心臓のことから気持ちを少しずつそらしてみることです。なるべく自分の心臓のことを考えないようにしていくのです。それには気分転換をしていくことがいいでしょう。

気分転換の方法は?

何か打ち込める趣味、自分の好きなものに気持ちを持って行きましょう。何も浮かばない、という人はまずは近所を散歩することや、軽い運動をしてみるのもいいですね。

運動として特にヨガは自律神経を整えるのに効果があるようです。出かけるのに不安があるときは、家でヨガのポーズをとってみるのもいいですね。今はインターネットにヨガのポーズも出ているので、気持ち良いと思えるポーズを無理せず試してみましょう。

またお医者さんに心臓に異常がない、と言われたことに自信を持つことも大事です。自分は大丈夫、と言い聞かせることも効果があります。

こういう時はインターネットで、自分に起きている心臓の症状や心臓病のことを調べないようにしておくのも大切です。心臓病に似た症状が起きているので、「心臓病」に関するサイトにどうしてもつながってしまいます。せっかく心臓に異常がないと診断されたのに、やはり自分は心臓が悪いのではなどと思ってしまいがちです。調べたくなりますが、しばらくは我慢しておきましょう。

少し症状が落ち着いて元気が出てきたら、絵を観に行ったりカフェに行ったりと自分の好きなことを、出かけた先でのお楽しみとして出かけてみましょう。一人で行くのも誰か親しい人と行くのも自分のやりたいようにやってみることがいいですね。

また動物が好きな人なら、ペットを飼うことも検討してみるといいかもしれません。かわいいペットの世話に夢中になり、そのうち気づくと心臓のことを考えていない時間が増えてくることが期待できます。そうなったらもうほとんど心臓神経症の症状は治っている頃ですね。

植物が好きな人は花を植えたり、ベランダや庭で家庭菜園をやってみるのもおすすめです。

仕事が忙しすぎてストレスがたまっている場合は、職場と相談して仕事の量を減らすなど調整を試みてみます。

ゆっくりめの入浴でリラックスしましょう!

入浴もリラックスには効果があります。シャワーで簡単に済ませず、すこしぬるめの40度くらいのお湯にゆっくり入って温まり心も体もリラックスすることが大切です。まだ心臓病に恐怖がある人は長風呂には抵抗があるかもしれませんので、少しずつ自分のペースで入浴しましょう。お風呂から上がったら水分をたっぷりとることも忘れないようにします。

また好きな香りの入浴剤やアロマは気持ちをさらに楽にしてくれるでしょう。好きな香りの入浴剤を選んで、ゆっくりバスタイムを楽しんでみてください。入浴でリラックスして体を芯から温めることで、よく眠れるという良いサイクルもできてきます。

そしてぐっすり眠りましょう!よく眠るにはどうしたら?

心臓神経症の人は、日頃の心配と不安で睡眠不足になっています。深く眠れない、寝た気がしないというのが続くとますます疲労がたまってしまい、動悸につながってしまいます。もし眠りにつきやすいお薬が処方されていたら服用してぐっすり眠ることを心がけます。

また寝る前にスマートフォンやパソコンなどでインターネットやメールをするのはやめておきましょう。刺激になって眠りが浅くなりがちです。どうしても読みたい時は昼間に使うようにしましょう。また寝る前にストレッチやヨガで体をほぐす、ホットミルクを飲むのも良い眠りを得るのに効果的です。また部屋を暗くするのもよい方法ですね。夜更かしや極端な朝寝坊は避けてとにかく規則正しい睡眠をとることが大切です。

眠り薬のようにお酒を飲むのは控えておいたほうがよさそうです。お酒を飲むと動悸がするのでますます眠れなくなりがちです。

家族や親しい人が心臓神経症になってしまったら?対応法は?

心臓神経症は自分だけの問題ではありません。もしかしたら家族や親しい友達、恋人がなってしまうことがあるかもしれません。そんな時はどうするのが良いのでしょう?

一番辛いのは当人なので決して「気のせいだ」「大丈夫だ」などと安易に言わず、見守ることが大切です。

病院についてきてほしいと言われたら、なるべく付き添って一緒に行きましょう。医師の話を一緒に聞いて、後で「異常がない、大丈夫だ」と言われたことを確認し合うのも効果的です。

また相手が何か話したいという時はじっくり話を聞くようにしましょう。「調子はどう?」としつこく聞いたり、「どうして治らないのだ」などと責めたり、「気のせいだから頑張れ」など励ましすぎたりしないことが大切です。

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それでもなかなか治らないという時はどうすれば良い?

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様々な検査をして医師に「心臓は悪くない」と言われたにもかかわらず、まだ動悸がする、左胸の痛みが続くということもあります。

自分では大丈夫だとわかっているはずなのに、どこかで心臓がやはり悪いのではないかと考えてしまうのです。

メンタルクリニックや心療内科に行ってみましょう!

そんな時はメンタルクリニックや心療内科で相談してみましょう。少し敷居が高く感じる方もいるかもしれませんが、心臓神経症は心が疲れているために起こるものなので心の専門医に診てもらうことは大事です。

メンタルクリニックや心療内科でよく話を聞いてもらい、症状にあった薬を処方してもらいます。抗不安薬や抗うつ薬が処方されることが多いようです。処方された通りにきちんと服用して、気持ちを楽にしていきましょう。自分を責めないことが大切ですね。

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まとめ

このように心臓神経症は心の状態が関わってくるので、なかなか治らなかったり、すっきりしないこともあります。大切なのは心臓の病気ではないということを自分で納得することです。また自分を責めたり、なかなか治らないからと焦ったりしないようにしましょう。

睡眠の質を上げることを心がける、ストレスを回避するなども試してみることも大切です。ただ仕事を減らしたくてもそうもいかない時もありますからうまくストレスと付き合う方法も見出していきましょう。

どうしてもうまくいかないという時は心療内科で相談をするのも治癒への近道となります。いろいろな人の力を借りて、治していきましょう。

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