突然死の原因とは?前兆や病気について知ろう!突然死を予防するために出来ることは?

毎日当たり前のように、目が覚めて、元気に過ごせているとき、私たちは「死」についてあまり思いを巡らせることはありません。やがては、自分の生涯に終止符を打つときがやってくることは、何となくわかっているものの、どこか現実味がないように感じてしまいがちです。

ところが、私たちは、いつ、どこで、どんなふうに命を落とすのか、わかりません。昨日まで元気に仕事や遊びに夢中になっていた人が、今日、突然、何の前触れもなく命を落としてしまうこともあるのです。

それが「突然死」と呼ばれるものです。突然死は、自分自身だけではなく、家族や恋人、友人など、身の回りの大切な人をも悲しませてしまいます。

しかし、最近では、とくに働き盛りの40代の男性に、突然死が多く見られる傾向があり、某芸人の方も、突然死したことで一時大ニュースになりました。

そこで、ここでは原因や予防策など、突然死についての様々な情報をご紹介いたします。

スポンサーリンク

突然死の原因

death-1655381_960_720

突然死は、いたって健康そうに見える人でも、何の前触れもなく訪れる死のことを意味します。医学上では、何らかの発作など、異変が現れてから、24時間以内に死亡した場合を「突然死」と呼んでいるようです。

その多く、なんと7割以上が、心臓・大血管系疾患が原因だと言われており、そのほかには、呼吸器疾患、消化器疾患なども次いであげられています。

しかし、なかには、原因を特定できない場合や、死後、詳しい検査を行わなければ容易に原因を発見できないこともあるようで、後者の場合は「異状死」とも呼ばれています。

ここでは、突然死の主な原因としてあげられている、様々な心臓・大血管系疾患についてご紹介いたします。

心筋梗塞

心臓・大血管系疾患の突然死で、最も多いと言われているのが、心筋梗塞です。これは、心臓の冠動脈という血管が、何らかの原因で狭くなったり、場合によっては閉塞することで、心筋に血液が行き届かなくなってしまった状態を示します。

心筋に血液が行き届かなくなると、血液に含まれる酸素も届かなくなるため、その血管が通っている部位の心筋が壊死して、機能しなくなってしまうのです。

心筋が壊死した状態は、最悪の場合、心室壁や心左房が破裂してしまう「心破裂」を招き、こうなると、救命は非常に困難になると言われています。このような状態になる原因としては、動脈硬化や血栓などが起因していると考えられているようです。

また、心筋梗塞で命を落としてしまうケースで最も大きな原因要素となるのが、心臓が痙攣しているかのように見える、「心室細動」という一種の不整脈です。「不整脈」と聞くと、重症度が低いイメージを抱く人もいるかもしれませんが、この心室細動と呼ばれる不整脈は、心臓が小刻みに震えた状態になってしまいます。

すなわち、ドクンドクンと波打つ、ポンプのような動きができなくなるため、心臓本来の機能である「血管を送り出す」という機能が、成立しなくなるのです。心室細動は、数分間継続して起こるだけでも突然死を招く、恐ろしい症状として知られています。

心筋梗塞の前兆としては、以下のようなものがあげられます。

  • 胸部の広範囲に渡る痛み
  • 胸が押さえつけられるような痛み
  • 吐き気・嘔吐
  • 左手小指の痛み
  • 冷や汗
  • 肩の痛み
  • 背中の痛み
  • 呼吸困難

このような前兆症状は、まるで軽い発作のように、数分で治まることもあるため、そのまま放置してしまうケースもあるようですが、これは、寿命を縮めているも同然です。

また、心筋梗塞の場合、このような症状が出てくるのは、午前中が多いという特徴もあるようです。午前中にこのような発作を何度も経験したことがあるという方は、直ちに病院へ行く必要があります。

心筋梗塞については、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を参考にしてください!

拡張型心筋症

心臓がポンプのように動くことができるのは、「心筋(心臓の筋肉)」が収縮・弛緩するためです。しかし、心筋の“収縮”が上手く行われなくなると、心室が拡張してしまいます。それが、この「拡張型心筋症」と呼ばれる疾患です。正式には「突発性拡張型心筋症」と言います。

この病気になると、先にあげたようなことが起因して、心臓がポンプの役目を果たせなくなるため、心不全を起こし、突然死を招くのです。拡張型心筋症の直接的な原因としては、

  • 冠動脈疾患によるもの
  • コクサッキーウイルスなどのウイルス感染によるもの
  • 甲状腺疾患や糖尿病、病的肥満などによるホルモン障害によるもの
  • アルコールや覚せい剤、抗うつ薬、化学療法薬などの特定の薬物使用によるもの

などがあげられます。中年男性に多く見られることに加え、家族性の場合も約2割存在するとも考えられています。心不全や突然死などを起こした人が家族内にいる場合には、気をつけなければなりません。

拡張型心筋症で見られる症状は、以下のとおりです。

  • 疲れやすい
  • 運動すると息切れがする
  • 下腿の浮腫(足やお腹に体液が溜まる)
  • 呼吸困難
  • 不整脈
  • 不整脈によるめまい・失神

以上のような症状に加え、不整脈では、心筋梗塞と同じように心室細動も生じる可能性があるので、突然死のリスクはかなり高いと言われています。

詳しくは、拡張型心筋症ってどんな病気なの?症状や原因、治療法を知ろう!日常での注意点は?を読んでおきましょう。

肥大型心筋症

高血圧や弁膜症といった、心肥大が起こる原因となる疾患ではなくても、心筋自体に異常があると、心室が肥大することがあります。

それが、この肥大型心筋症と呼ばれる病気です。心室肥大(左心室)によって、心臓の左房から左室への血流が正常に行われなくなるため、流出路が狭くなるなどの現象が起こります。

肥大型心筋症の原因としてあげられているのは、心筋の収縮に関わる遺伝子の異常だと考えられていますが、原因が明確にならない場合もあるようです。

また、患者の約半数以上が、家族性遺伝によるものだと言われており、このうちの約半数以上が、先に述べた遺伝子の異常によって発症していることが判明しています。

症状としては、

  • 運動すると息切れする
  • 心雑音
  • 不整脈によるめまい・動悸
  • 失神

などの症状が認められているようです。

ブルガダ症候群

これは、まさに「突然死」とも言うべき疾患であると言えるでしょう。日本やアジアでの突然死で見られる症状なのですが、まったくと言っても良いほど、何の前触れ・兆候も見られないのが特徴です。

ゆっくりと一日の疲れを癒すために眠っているとき、あるいは食後のリラックスタイムなど、心身が安静な状態の時に、急に心室細動が起こり、突然死を引き起こすのです。

2割~3割に家族性が認められており、この病気の原因はナトリウムチャネルやカルシウムチャネルなどの遺伝子異常であることが多いと言われています。

多くの場合、前途のように何の前触れもなく、心室細動発作が起こりますが、なかには、意識を失ったり失神するといった発作を、短時間に繰り返すといった症状が現れることもあるようです。

このような症状がある方は、早急に病院で検査をしてもらうことをおすすめします。また、こういった症状がない場合においては、心電図での検査結果のみでしか、ブルガダ症候群の発見は困難なようです。

いずれの場合においても、病院で早めに適切な処置を受けることで突然死のリスクを低減することが可能です。

詳しくは、ブルガダ症候群ってなに?心電図との関係って?症状・原因・治療法・予防法を知ろう!を参考にしてください!

QT延長症候群

別名「突然死症」とも呼ばれているこの病気は、ブルガダ症候群と同じように、遺伝子異常を主な原因とする突然死が、疾患の特徴として現れる、恐ろしい病気です。この病気の特徴としては、

  • 心電図でのQT間隔の延長
  • 異常なT波
  • 多形性心室頻拍
  • 失神
  • 突然死

といったものがあげられます。QT延長症候群には、先天性と後天性(低カリウム症や徐脈、薬物などが原因となって生じるもの)に分かれており、後天性の場合は、先天性のように、遺伝子の異常が認められることはあまりないようです。

詳しくは、QT延長症候群ってなに?症状や原因、治療方法は?心電図についてを知ろう!を読んでおきましょう。

スポンサーリンク

普段の生活習慣も、突然死の引き金に?

angry-man-274175_960_720

ここまでにあげた、様々な疾患を招くような生活習慣のみだけではなく、突然死を引き起こすリスクのある習慣というのが存在するようです。なかには「本当に?」と耳を疑ってしまいそうなものもありますが、命には変えられません。

どんなことに、突然死の可能性が潜んでいるのか、早速見ていきましょう。

長時間座るデスクワークなど

これは、エコノミー症候群を連想させる要因でもあります。長時間座ったり、同じ姿勢でいると、下肢がうっ血状態になるといった環境に加え、脱水症状(飛行機に乗っているときなど)を起こすと、血液がドロドロになり血栓ができやすくなってしまいます。

飛行機に乗っていない場合でも、ドロドロ血液の人の場合は、尚のことリスクが高くなります。

できてしまった血栓が血管を塞いだり、あるいは、剥がれ落ちて肺動脈を塞ぐと、突然死を引き起こす可能性があるのです。これは、デスクワークなどにおいても同様に言えると考えられています。

長くても6時間以上座りっぱなしになることがないよう、気をつけなければなりません。

喫煙

喫煙者が必ずしも突然死するというわけではありませんが、突然死のリスクが高くなることは確かだと言えるでしょう。

喫煙は、体内を酸素不足にさせます。これは、喫煙によって一酸化炭素が体内に入ってくることが起因しているのですが、体内が酸素不足になると、動脈硬化が進行します。その結果、心筋梗塞や大動脈解離、脳卒中などの突然死の原因となる疾患を招きやすくなります。

また、喫煙者のみならず、受動喫煙の場合も喫煙者と同じくらいの害があると言われています。最近では、乳児の突然死に、受動喫煙が影響しているという意見もあるようです。

自分だけではなく、大切な人を守るためにも、ぜひ、禁煙に取り組むべきだと言えるでしょう。

暴飲暴食

これは、突然死だけではなく、ほかの様々な病気を引き起こす原因にもなりうる、悪しき習慣の一つとも言えるでしょう。暴飲暴食によって、カロリーオーバーの生活を続けると、肥満になり、糖尿病や高コレステロールなどの問題が生じてきます。

とくに、血中の脂肪が増えると血栓ができやすくなります。すなわち、ドロドロ血液ということです。

あるいは、暴飲暴食によって消化器に血液が行くことで、脳や心臓の血液量が減少するという見解もあるようです。実際に、貧血傾向にある人が脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすいのは、暴飲暴食後だとも言われています。

何事も、度が過ぎるのは良くありません。とくに、食事や飲酒でストレスを解消してしまう習慣がある人は、要注意です。節制を心がけましょう。

詳しくは、暴飲暴食とは?その原因・悪影響・元に戻す方法を知る!を読んでおきましょう。

アルコールやコーヒーなどを過度に摂取する

アルコールも、コーヒーも、適量であれば、リラックスさせたり、血行を良くするといったメリットがありますが、度が過ぎる量を長期に渡って摂取するのは良くありません。

アルコールとコーヒーなどに含まれるカフェインには、心拍数や血圧を上げる作用があります。これが何を示すかと言うと、心臓への過度な負担が長期にわたってかかっているということです。その結果、心不全などを引き起こす可能性を高め、突然死を招くリスクを高めてしまうのです。

車が密集している場所を通る

これは、ここまであげた習慣とは少し異なる興味深いデータの一つです。ベルギーの大学の研究者が発表したのは、車が密集している場所を人間が通ると、心臓発作の確率が上がるというものでした。

そして、その原因は、「大気汚染」だというのです。なかでも徒歩ではなく、自転車に乗っている人がもっともリスクが高くなるそうです。

大気汚染は深刻な問題ですが、どこか他人事のように聞いてしまいがちです。しかし、結局はこのように私たち人間に害を及ぼす形になってしまうのであれば、地球環境を守るための方法を、一丸となって考えるときが近づいているということなのではないでしょうか。

スポンサーリンク

突然死を防ごう!

tulips-1477285_960_720

自分や、自分を大切に思ってくれる周りの人のためにも、突然死は可能な限り防ぎたいものです。自分は大丈夫と思っていても、普段から気をつけておくことで、万が一の事態を防げるかもしれないのです。

突然死の予防にとって、一番大切なのは、やはり「健康」であると言えるでしょう。遺伝子の異常などで未然に防げないものもありますが、だからこそ、普段から健康な身体でいることを心がけておくことが必要なのではないでしょうか。

それでは早速、突然死を予防する方法について、見ていきましょう。

ストレスとの付き合い方

様々なストレスで溢れかえっている現代社会では、「ストレス」に対して、感覚が麻痺しているのではないでしょうか。

なかには、「ストレスを感じるのは、メンタルが弱いからだ」と、その人の人格を否定するような発言をする人もいるようです。

感じ方は人それぞれで、自分がストレスに感じないことでも、他人にとっては大きなストレスになるということも、決して珍しいことではありません。

そして、ストレスがもたらすいろいろな悪影響についても、実態よりも軽視されている傾向にあるようです。ストレスを感じると、私たちは「抗ストレスホルモン」という、ストレスと戦うためのホルモンを副腎から出しています。

長期間、あるいは強いストレスを感じると、副腎は次第に弱り、その結果血管までも弱り始めるのです。血管が弱くなるということは、前途のような心疾患や脳疾患を招く大きな原因にもなります。

ストレスを感じる環境を「こんなものだろう」と思って、楽になる人と、そうでなく「我慢した状態」になってしまう人がいます。後者の場合、ずっと我慢し続けることで、ストレスは次第に膨張し、最悪の場合、身体に影響が出てくるのです。

自分の心が、どのようなことにストレスを感じるのか、あるいはストレスに対して弱いのか強いのかといったことを改めて見直し、自分にあったストレスとの付き合い方を探す必要があります。

買い物に行って解消できる人もいるでしょうし、家で静かに過ごすことが良いという人もいることでしょう。身体に悪影響が出る前に、ストレスを侮らず、リラックスして癒しを得られる時間を作ることは、非常に大切です。

栄養素に気を配る

私たちの健康維持に欠かせないのが、何といってもやはり、食事です。食べたもので身体が作られていると言っても良いほど、食事から摂取する栄養素は健康を大きく左右します。

タンパク質や炭水化物、ビタミンやミネラルなど、野菜をたっぷり食べて、バランスよい食事を心がけましょう。

また、上項目であげたストレスには、ビタミンCが効果的です。ビタミンCは、ストレスと戦う抗ストレスホルモンを作り、さらには、コラーゲンの生成にも密接に関わっているので、血管も強くなります。

ストレスによって落ちた免疫力を高めてくれるのもビタミンCなのです。ビタミンCの吸収率を良くするためには、たんぱく質と鉄分を一緒に摂取すると、より効果的です。

バランス良い食事を、リラックスした心で楽しめる生活習慣がつけば、身体も心も、随分と健康になることでしょう。

深い呼吸

最近、呼吸が浅い人が増えていると言われています。口を開ける癖があるなどの、具体的な原因のほかにも、精神的な要因も大きく影響すると言われています。

呼吸が浅いと自立神経が乱れやすくなるだけではなく、新陳代謝も悪くなってしまいます。健康的な身体を作るためには、代謝の良い身体を作ることが大切です。普段から、自分の呼吸に意識を向けて、深い呼吸を心がけましょう。

適度な運動

突然死の原因となる生活習慣病などを予防するためにも、適度な運動は日常生活において必須項目であるとも言えるでしょう。有酸素運動などを取り入れて、ウォーキングをするのも良いですが、内臓脂肪が気になる方は、それらのケアも同時に行いましょう。

インナーマッスルと呼ばれる、身体の深いところにある筋肉を鍛えることで、内臓脂肪を減少させることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか。自分が突然死んでしまうことを想像したとき、皆さまは、どのようなことを考えるでしょうか。できる限り突然死を避ける努力はするべきですが、それでも、いつ、何が起こるのかは、誰にもわかりません。

そう考えると、この時間を、あるいは周りの人達を大切に、悔いのないよう過ごしていきたいものですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする