下を向くと頭が痛いのはなぜ?原因と改善方法を知る!

スマートフォンや、パソコンの普及で便利になった世の中ですが、実は頭痛の原因になっていることが多伊野波ご存知でしょうか?デジタル機器に触れることが多くなった現代人は、頭痛に悩まされている人が比較的増えているそうです。

しかし、頭痛と言っても様々な種類や症状があり、対処法を間違えれば逆効果…ということもあります。

今回はそんな頭痛に関しての記事です。「下を向いたら、頭が痛くなる」という悩みのある方や、いつも頭痛に悩まされているという方のために、基本的な頭痛の原因と、その対処法についてまとめました。頭痛がひどくて集中できないなど、頭痛に悩まされている方は、ぜひ見てみてください。

下を向くと頭が痛い時の頭痛の種類について

痛み 女性 座り

頭痛にはいくつかの種類があります。まずは、普段自分の身に起きている頭痛はどの頭痛なのか見てみてください。

筋緊張性頭痛

あまり普段は意識しませんが、人の頭というのは重たく、それを支える首にはかなりの負荷がかかっています。また、スマートフォンやパソコンなどの電子機器を、長時間使用すると、目が疲れ、姿勢が悪くなっていきます。重たい頭を支えている首の筋肉は、姿勢が悪い状態のままだと、より負荷がかかってしまい、筋肉が緊張してしまうのです。

すると、凝った首の筋肉が原因で血流が悪くなり、脳に酸素が供給しづらくなります。

結果、酸素不足となった頭が血管を縮小し、危険信号を発して、頭痛となってしまうのです。下を向いた時に、頭痛を感じるのは、首と肩の筋肉が緊張してしまい、血流が悪くなるからと言われています。

スマートフォンやパソコンを使用することの多い現代人の多くは、こういった原因で頭痛に悩まされているようです。

この首や肩の筋肉が緊張することが原因で起きる頭痛の事を「筋緊張性頭痛」と言います。

筋緊張性頭痛は、痛みが持続するのが特徴で、肩や首の凝りがほぐれて血行が良くならないとなかなか治りません。

偏頭痛(片頭痛)

偏頭痛といえば聞いたことがあるのではないでしょうか。

偏頭痛は筋緊張性頭痛とは対照的です。筋緊張性頭痛は血管が収縮して起こる頭痛ですが、対して偏頭痛は、血管が拡張されることによって起こる頭痛です。

偏頭痛のメカニズムには二つの有力な説があり、一つは「セロトニン」が関係しているというものです。この説は、過度なストレスなどを感じると、神経伝達物質である「セロトニン」というものが多量に分泌されます。すると、脳の太い血管は縮小して、次に血管が元に戻ろうして過度に拡張してしまいます。この結果、腫れ、炎症を引き起こして、偏頭痛が起こると言われています。

もう一つの説は、顔面周辺の感覚神経に影響のある、「三叉神経(さんさしんけい)」というものが関係しているという説です。この説は、ストレスなどで交感神経が刺激されることによって、血管の周囲を取り巻いている「三叉神経」が、血管を拡張する物質や、刺激物などを放出して、血管の過度な拡張と炎症を引き起こすと言われています。

どちらの説としても、偏頭痛とは、過度なストレスを感じて血管が拡張する事で起こる頭痛、と覚えておけばよいでしょう。

下を向いた場合に頭が痛むというのは、首を下に向けた時に、拡張している血管が刺激されてしまうために起こるものと言われています。

偏頭痛は、正式には片頭痛(かたずつう)とも言われていて、こめかみや目の両側辺りがズキズキと痛むのが特徴です。ちなみに片頭痛とはいいますが、両側のこめかみが痛む時も片頭痛という場合もあるので、「両側とも痛むから偏頭痛ではない」とは言えないようです。

副鼻腔炎による頭痛

頭痛の原因で鼻炎って?と思われるかもしれませんが、なかなか治らない頭痛の原因がこの副鼻腔炎であるということもあります。

副鼻腔は、鼻の穴の周辺にある空洞で、頬の裏側の上顎洞(じょうがくどう)、鼻の奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、目の間にある篩骨洞(しこつどう)、額の裏側にある前頭洞(ぜんとうどう)の4つを指します。

これらの副鼻腔の中に、風邪やインフルエンザなどが原因で、免疫が弱まり、最近やウィルスが入ると、炎症が起こります。それを副鼻腔炎といいます。

副鼻腔炎の症状がひどい場合は、蓄膿や、気圧の変化によって、頭痛を引き起こします。副鼻腔炎が原因となる頭痛の場合、頭頂部、眼の奥、眉間、こめかみなどが痛みます、

下を向いた場合に頭が痛むのは、炎症している部分を刺激してしまい、神経に危険信号を発するからと思われます。

副鼻腔炎が原因である頭痛に関しては、副鼻腔炎の治療を行うのが一番近道であるため、この症状ではないかと思う方は、耳鼻科などに受診してみましょう。

頭痛の予防方法

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日頃から、頭痛に悩まされているという方は、どのような方法が効果的な頭痛の予防になるのか、気になると思います。生活習慣など、どの点を改善していけばよいのでしょうか。

具体的に頭痛に対しての正しい予防方法を見ていきましょう。

適度な運動・ストレッチ

頭痛に総じて効果のある対処法が適度な運動です。

首や肩の凝りからくる筋緊張性頭痛の場合は、ストレッチを毎日軽く行うだけでも、血行を良くしてくれますし、偏頭痛の場合はストレスが主な原因なので、軽く体を動かすことは、効果的にストレスを発散する効果が見込めます。

とにかく、血の巡りを良くして、体を健康に導くことが大切といえるので、頭痛に悩まされているけど、運動不足だなという方は、適度な運動や、ストレッチなどを日常生活の中に取り入れてみてください。

ストレスの発散

これは偏頭痛に限りますが、ストレスを発散することはとても大切です。

運動などでもストレスは発散されますが、苦手意識がある人もいると思います。何より、ストレスは発散するよりも、貯めこまないことのほうが重要である、というのはよく言われます。ストレス社会である現代では難しいことかもしれませんが、できるだけストレスを溜め込まないようにして頂いて、また何か自分なりに日常の楽しみを見つけて、日々の生活に心の潤いを与えましょう。

入浴

お風呂に入ることで、体が温まり、代謝が良くなるというのはご存知でしょうか?

とくに筋緊張性頭痛の場合は、体が温まり、筋肉のこりがほぐれ、縮小していた血管が拡張されて、とても楽になると思います。

逆に偏頭痛がひどい場合は、体を温めることで血管が拡張されてしまい、治りが遅くなるという場合もあります。ただし偏頭痛の症状のある方も、血流を良くするというのはとても大事ですので、日常的な予防としてお風呂に毎日入るのは効果的です。

薬を飲み過ぎない

定期的に頭痛に悩まされているという人は、常に頭痛薬を持ち歩いていて、頭が痛む度に頭痛薬を飲んでしまうという人もいると思います。頭痛薬は、主にプロスタグランジンという物質が血流・血行を良くしてくれる作用があるため、一時的に頭痛を緩和してくれますが、これは薬の効き目がなくなると、また頭痛が起こってしまうのです。

この血流を良くしてくれるというのは、血管の拡張や縮小の作用で根本的に解決するというものではないのです。

そのため、薬を常用し過ぎると、頭痛の解決にならず、逆に頭痛が発生しやすい体になってしまうということもあります。また、薬も効きづらくなり、更に悪循環が起こってしまいます。

薬に度々お世話になってしまうという人は、少し減らしてみましょう。ひどすぎる場合はやはり、一度医師に相談することも大切です。

規則正しい睡眠リズム

睡眠がうまく行えていなかったり、生活リズムが乱れていたりすると、体が緊張して凝ったり、知らないうちにストレスを感じていたりすることがあります。また、長時間睡眠は、筋緊張性頭痛と偏頭痛を併発させる危険性が高いので、頭痛になりやすい体質という方は、しっかりと正しい睡眠リズムを身につけましょう。

頭痛が起こってしまった時の正しい応急処置

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頭痛が起こった時には、頭に氷を当てて冷やせとか、逆に温めろとか言われて混乱することも多いと思います。実は頭痛は、その症状によって対処法も変わってきます。とくに、筋緊張性頭痛と偏頭痛は真逆の性質なので、正しい対処をしなければ、逆効果ということも…。しっかりと自分の症状を把握し、どのように応急処置すればよいのか知っておきましょう。

頭痛には大きく分けて3つの症状があると書きましたが、自分の頭痛がどの頭痛なのか、簡単に分類して、症状別の応急処置のやり方を見ていきましょう。

筋緊張性頭痛

  • ・首や肩の凝りを感じる。
  • ・同じ姿勢で、パソコンやスマートフォンを長時間使用する。
  • ・ゆるい頭痛がなかなか治らない。
  • ・日常的に運動不足。
  • ・長時間体を動かさなかった(寝転がっていた、長時間睡眠していたなど)

応急処置の方法

筋緊張性頭痛の場合は、収縮してしまった血管を広げる必要があります。具体的には以下の様な処置が効果的です。

  • 入浴。
  • 首元、首の後ろ側から肩にかけてを温かいタオルなどで温める。
  • 肩、首後ろ周辺をマッサージしてもらう。
  • ストレッチ

偏頭痛

  • こめかみ、目からグルっと回って頭の後ろ辺りにズキズキとした痛みがある。
  • 日常的に過度なストレスを感じている。
  • 長時間睡眠した後。

応急処置の方法

偏頭痛の場合は、拡張してしまった血管を元に戻して落ち着かせる必要があります。具体的には以下のような処置が効果的です。

  • こめかみなどの痛む部分を氷まくらなどで冷やす。(冷やし過ぎない)
  • 明かりのない暗いところでゆっくり休む。
  • コーヒーなどのカフェインを摂る。(血管縮小の効果がある。これも摂り過ぎない)

副鼻腔炎による頭痛

  • 顔面痛がある。
  • 鼻炎などの症状がある。
  • 風邪などの他の症状がある。
  • 頭頂部に痛みを感じる。

応急処置の方法

副鼻腔炎による頭痛は、他の鼻炎に繋がる疾患を治療するのが効果的です。応急処置に関しては以下の様なものがあります。

・ツボを押す。

合谷のツボ押し(手の甲の親指と人差指の付け根にあるツボ。痛みが出ている側の手のツボを押します)

大腸のツボ押し(大腸のツボはこめかみの目尻側にあるツボ。両手の人差し指、中指、薬指の腹でぐーっと数秒圧をかけます)

注意点

長時間睡眠は、体がゆっくりと休み過ぎるため、血管が拡張してしまい偏頭痛を引き起こします。また、同時に、首や肩を長時間動かさないため、筋肉が凝ってしまい、筋緊張性頭痛も引き起こします。つまり、二つの症状が同時に起こります。 そうなると、温めたらいいのか、冷やしたらいいのかわからないかもしれませんが、そんな時は、こめかみを冷やし、首と肩まわりをホットタオルなどで温めましょう

まとめ

今回は頭痛に関しての記事でしたが、いかがだったでしょうか。

現代人は電子機器に長時間触れることも多いですし、姿勢も悪くなりがちです。また、ストレスも抱え込んでしまう人も多いので、様々な原因で頭痛を引き起こしてしまっているのかもしれません。

つらい時は薬に頼ってしまいがちですが、この記事にあるような生活習慣を正してみたり、薬にあまり頼らないように応急処置の方法なども、試していただければと思います。みなさんの頭痛が少しでも良くなりますように。

  
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