あなたは他人から、「視野がせまいね」と言われたことはありませんか?視野が狭いとは、広い目線で物事を考えることが出来ずに、先入観や偏った情報でしか物事を考えられないことです。
視野が狭いと、あらゆるチャンスを逃してしまったり、間違ったオペレーションを行ったり、人を傷つけてしまうこともあるでしょう。
そこで今日は視野が狭い人の特徴を紹介していきたいと思います。あわせて視野が狭い病気についても紹介していきます。
視野が狭い人の考え方の特徴
視野が狭い人はなかなか自分では、自分が視野が狭いと気づきづらい状況にあります。知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけていたり、あの人は視野が狭くて話しづらい人だなどと思われているかもしれません。女性にも嫌煙されるかもしれません。
では、視野が狭い人の特徴とはいったいどんなものが挙げられるのでしょうか?いくつか紹介していきます。自分に当てはまっていないか確認してみましょう。
自分の考え方でしか物事を考えない
視野が狭い人の一番わかり易い例えは、単一的な目線しか持たない人です。物事にはいろんな物の見方や感じ方があります。その多面性を感じられる人と、感じられない人が居ます。
人の短所だと思われるところも、見方によっては長所に変わったり、考え方次第で物事は大きく変化します。
しかし、固定概念の強い単一的な考え方しか出来ない人は、それを一度短所だと認識してしまうと、短所としか捉えることしかできません。
このような考え方は、自分が正しいと思っている人に多く見られ、自分の考え方でしか物事を考えることしか出来ません。
ですから、自分の考え方で、自分が正しいと思い込み他の可能性を考えず、自分の意見だけをつき通そうとする人は視野が狭い人と思われがちです。
あまり他人や世の中に興味を持たず、自分しか見ていないために陥りがちな欠陥といえますのでよく注意しましょう。自分以外の考え方や目線を取り入れて多角的な目線を手に入れましょう。
人の意見を否定する
よく考えもせず、すぐ人の意見を否定するタイプの人っていますよね。そんな人の中には、自分を凄い人に思わせたくて否定している人や弱い人と思われなくて否定していたりするようです。
海外、フランスなどでは、議論が多く行われ、その議論の中で意見が否定されることが日常茶飯事だそうです。それはより良い意見が出るために必要なプロセスなんだとか。
しかし、反対に日本ではあまり議論は好まれません。どちらかと言うと人の意見を否定する人は自分の考え方を突き通したいだけの視野の狭い人だと思われてしまいます。
新しいことや今までと違ったことに挑戦することが出来なかったり、人の意見によって状況が左右されるのを臆している人にも見えてしまいます。
いきなり、否定から入るのではなく、一旦肯定し違う目線からの考え方を提示する形が、最も多角的に物事を考えられている人に見えるのではないでしょうか?
人のアドバイスを聞かない
自分の一面的な目線でのみ選択をしている人にとって、人のアドバイスを選択肢に取り入れることは簡単ではありません。視野が狭い人の特徴として、人のアドバイスを聞くのが苦手な人、聞く耳を持たない人が特徴としてあげられます。
視野が狭い人も、悩み事などが出来た時、人に相談したりします。しかし、自分の一面的な考え方が邪魔をしてなかなか他人の意見を取り入れることが出来ません。アドバイスを貰いに行ったのに相手の意見を否定して、結果自分の好きなようにやるなんてこともあるかもしれません。
一度、「そういう考え方もあるのか」と自分の中に落とし込み、その考え方を受け入れてみるようにしてみると良いでしょう。実際に実行しなくても、その場で否定せず心のなかに留めて置くだけで、その時の印象も、その後の自分の中でのアドバイスの有り様も変わってきます。
恋人や友達など、より沢山の人の意見を参考にし、可能性を探ってみましょう。そうすると考え方やものの見え方も変わってくるでしょう。
自分の意見が通らないと機嫌が悪くなる
視野が狭い人は自分自身の意見が正しいと思っている傾向があるため、自分の意見が他人に受け入れられなかったり、理想通りに事が運ばまいと機嫌が悪くなるという特徴があります。
相手はこのような人と出会した時、自分が意見を飲まないとこの人は機嫌が悪くなる、と認識した瞬間から意図的に自分がわから折れるようになるます。そのため、知らず知らずのうちに、自分の意見が通りやすい状況になっており、感覚的に自分の意見を通すためわざと機嫌を悪くするというような悪循環が生まれています。
このような行為は本人が無意識で行っていることが多く、気づきづらいという特徴があります。癖になっている場合もあるので時間をかけて治していきましょう。
ポイントは自分中心ではなくて他人の意見でも、新しい発見があるかもしれない、新しい体験だ、自分だけでは味わえない道に出会えるかもしれない、と自分とは違う状況を楽しめるようにすることが大切です。
憧れの人に固執する
自分の憧れの人は偉大な存在でカリスマ性があり、他のどんな考え方よりも崇高に見えてしまいます。憧れの存在になんとか近づこうと、その考え方や人生観を真似することもあると思います。感化され完全にその人の目線や行動を模倣します。しかし、その行為が自分の視野を狭めてしまうことになります。
憧れに感化されるあまり、憧れや理想と違う方向の考え方が現れた時その考え方を否定してしまいがちです。
憧れに感化され、その姿に近づこうとすることは悪いことではありません。自分とは違う考え方を知るきっかけにもなりますし、自分をより魅力的な人間にすることにも繋がります。しかし、憧れに固執しすぎると逆に視野が狭くなったり、他の目線を否定しがちです。
先程も書きましたが、目線が狭い人は他人の意見を否定しがちです。憧れが全てだと勘違いして、他人の意見を無闇に否定しないようにしましょう。
常識や一般論にとらわれる
自分が生きてきた環境がそうであったために、あらゆるものごとは「こうあるべき」という固定概念が生まれてしまいます。その固定概念や知識が自分の視野を狭めている原因になっていることに気づきましょう。
自分がいままで感じてきた不満や我慢や息苦しさを他人にまで無理強いしてしまうこともあります。自分が今まで当たり前だと思っていたことは実は当たり前ではない事があります。そのことを注意しないと、周囲との温度差がどんどん開いていき独りよがりになってしまいます。
これだけは譲れない自分の信念みたいなものを持つことは大切ですが、それを他人にまで強要したりしないようにしましょう。
また常識や一般論にとらわれるあまり、がんじがらめになり身動きがとれなくなってしまうこともあります。程々にそれらの目線を持ちながら、意見を取り入れていきましょう。
他人の気持ちになって物事を考えない
視野が狭い人は、自分の意見を最優先に考えるあまり、他人の意見をないがしろにしがちです。一旦他人の気持ちになって物事を考えてみるという作業をすることがないために、平気でひどい言葉で意見を否定したりします。
自分の視野が狭いと感じている人は、一度相手の人の気持になって物事を考えてみてはいかがでしょうか?「なぜ相手はそんなことを言ったのか」「その意見を出すまでにどのようなプロセスがあったのか」いままで見ていなかった相手の側面を考えることで、相手が考えてきた意見がより立体的に見えてくるかもしれません。
正論が好き
これはこうあるべきだ。このようにするべきである。といった正論を好む人は視野が狭い傾向があります。
相手に常に合理性を求め、これはこうであるべき、なぜならこうであるから。と理詰めで会話を行う人が居ます。
知らないうちに正論で相手を追い詰めてしまっている人がいるのではないでしょうか?周囲の状況や意見を大切にせず、正論で片付けようとする人は、他人を馬鹿にしている傾向があり、その思考が視野を狭めてしまいます。
視野が悪くなる病気
視野が狭い人の特徴を紹介してきましたが、次は視野が狭くなる病気について紹介していきます。
病気によって目の視野が悪くなるのには一体どんなものがあるのでしょうか?
視野とは、一点を集中してみているときにみえている範囲のことを言います。この視野が濁ったり狭くなったりするのは病気が関係しているかもしれません。脳や目にその原因があると考えられるため、注意しましょう。
では、視野が悪くなる病気にはどんなものがあるのでしょうか?
緑内障
緑内障とは、視神経で起こった異常が原因となり、目で見た映像がうまく脳に伝達されず、視野や視覚や視力に影響が起こる病気です。この病気が原因となって失明になってしまう事が頻発しているため注意が必要です。早めに眼科受診することが大切です。
緑内障の症状
緑内障はなかなか認知するんが難しく、症状がだいぶ進行してから確認されることが多くあります。我々は両目を使って物を見ているため、片目が見えづらい状況でも平気で日常生活を過ごせてしまいます。緑内障によって一度失ってしまった視力は元に戻すことは出来ないため、なるべく早い段階で治療を行った方がよいでしょう。
緑内障の症状はシンプルで、どちらか片方の目の一部の視野が欠け始め光を失いだんだんと見えづらくなります。マリオット盲点が広くなっていくような現象が起こるわけです。
原因
緑内障の原因には眼圧が大きく関係しています。眼球の中は房水と呼ばれる液体で満たされています。この房水の分泌と排出がうまく行われず、眼圧が高くなることによって視神経の束になっている部分の視神経乳頭が圧迫されて視覚障害が生まれてきてしまうのです。
緑内障の種類
緑内障は眼圧が高くなる以外にも発生する原因があり、その原因によっていくつかの種類に分類することが出来ます。
正常眼圧緑内障
日本で最も多い緑内障のケースです。
眼圧が正常なのにも関わらず、視神経が損傷を受けているケースです。40代を過ぎたら一度眼科で眼底検査をすることをおすすめします。眼底検査では緑内障だけでなく網膜はく離や動脈硬化も検査することが出来るので一石二鳥です。またより詳しい状況を検査したい場合は蛍光造影撮影検査を行ったりします。
原発開放隅角緑内障
線維柱帯とシュレム管が詰まることによって、結果房水の排出が困難になり眼圧が上昇し視野が悪くなっていってしまいます。
原発閉塞隅角緑内障
急速に隅角が狭くなり、次第に詰まり房水の排出が困難になり眼圧が上昇します。視覚の障害とともに頭痛、吐き気、目の痛みなどを伴うこともあります。
発達緑内障
生まれつきの障害によって、眼圧が高くなり視野が狭くなる緑内障です。
幼いころに発見される緑内障は進行が早いことがあり、眼球が大きくなってしまうと、視力の低下を抑えることが難しくなるため、早期での手術が必要になってきます。
緑内障については、緑内障は治るのか?原因や症状、治療方法について!を参考にしてください。
網膜剥離
網膜剥離とは、目の内側も網膜と呼ばれる膜が剥がれることで、視力が悪くなる病気です。
網膜は主に、光を脳へ送る視神経に伝達する機能があり、カメラのフィルムのような働きをしています。
症状
網膜には痛覚がなく痛みが殆どないため、発見が遅れることがあります。初期症状としては、飛蚊症という目の視界の中に虫が飛んでいるような現象が起きます。
また、網膜が中心の黄斑部分まで剥がれてしまうと、視力は一気に悪くなり失明になってしまうケースもあります。
これは、加齢によっても誰にでも引き起こる病気で、加齢によって引き起こった場合を加齢黄斑変性症といいます。
網膜剥離の詳しい記述はこちらを御覧ください。
脳卒中
目と関連が深い病気は脳の病気であることもあります。脳梗塞や脳出血といった脳の血液の障害のことを脳卒中と言います。
脳卒中と目の障害には密接な関係性があります。目でみた映像は視覚路を通り大脳に伝達され頭葉という部分で映像を映像として認識できるようになっています。目と脳は、一本の神経線維でつながっています。これに障害が起こると、視野狭窄という状態になってしまいます。
症状
初期症状としては、手の麻痺や痺れや言語障害、ろれつが回らないなど、脱力感やめまい、激しい頭痛、視野が欠けたり物が2つに見えたりすることが引き起こります。
このような症状が見られた場合早めにCT検査などで精密検査を受けることをおすすめします。
総卒中の度合いがひどくなると、下半身麻痺になってしまったりするので早期発見が大切です。
原因
高血圧だったり、コレステロールが低すぎたり、食生活が悪く脂肪や塩分を多く取りすぎてしまったり、お酒を飲みすぎてしまったりする人は脳出血やくも膜下出血のリスクが高くなってしまいます。対処法としては普段の食生活を見直し、適度に運動することが重要でしょう。
詳しくは、脳卒中の前兆をチェック!しびれや頭痛に要注意!を読んでおきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?視野が狭い人の特徴と視野が狭くなる病気について紹介してきました。視野が狭いということは考え方の幅が狭く他人の意見を受け入れられない人。という印象を抱かれてしまいます。
偏見や先入観をなくし、もっと自分を客観視し、他人の価値観、意見、考えを受け入れる広い視野で周囲の意見を多く取り込み、より心の広い魅力的な人間になりましょう。
自分の意見ばかりを主張してくる人よりも、いろんな世界を見てきた経験のある人で周りの意見を尊重してくれる人のほうが、より魅力的に映るはずです。
また、病気によって視力が悪くなり、視野が狭くなっている人は早めに病院に行き治療を行うようにしましょう。視力や視野が低下する病気は二度と回復することがないケースが多いので、早期発見早期治療が大切です。
失明になってしまわないように、日頃の目や脳の血管への配慮は忘れないようにしましょう。
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