虹彩炎について知ろう!症状・原因・治療法を知ろう!検査方法は?

虹彩炎(こうさいえん)とはどの様な病気でしょうか?皆さんはご存知でしょうか?虹彩炎とはぶどう膜炎の一種で、別名前部ぶどう膜炎と言われます。目の前の方にある虹彩が炎症を起こす病気です。原因はとても沢山あり、ウイルスや細菌によるもの、また疾患によるものなどから、免疫反応によるものまであります。

放置していると虹彩と水晶体が癒着して、視力低下を起こし、緑内障の原因となることがあり失明することもあります。

虹彩について詳しく調べてみましたので、一緒に見ていきましょう!

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虹彩炎とは?

目が赤い

虹彩炎とは余り聞きなれない目の病気ですが、どの様な病気なのでしょうか?

虹彩炎とは

虹彩炎とは眼球のぶどう膜炎の一つである、虹彩と水晶体が癒着を起こしてしまう病気で、合併を起こしやすい病気です。虹彩は丁度カメラの絞りの、役目と同じ働きをしています。

この虹彩のカメラの絞りの、役目をするところが炎症を起こすことで、軽い視力低下や羞明(しゅうめい)まぶしさ等の症状が出てきます。カメラの絞りの役目が炎症を起こすため、光が直接入ってきて、まぶしさを感じるのです。そして白目のところが充血して、涙が出てどうしようもなく、またずきずきと痛みの症状が出てきます。

羞明(しゅうめい)

羞明とは目が明けていられない程の、まぶしさを過剰に感じる状態で、不快感や痛みが伴います。羞明の原因は過度な刺激が、網膜や視神経に起こり、目が明けていられないような、不快感や痛みが起こるその原因は、眼球が炎症を起こすことによるものと、眼球以外の疾患によるものと、2つの種類があります。痛みや不快感を感じるのは、通常量の光を浴びた時羞明と言います。

眼球の炎症によるものは結膜炎や虹彩炎、角膜炎に見られるような、眼球や瞼周辺の炎症によるものです。また錐体ジストロフィーや、網膜色素変性等のような、網膜での疾患などもあります。それからコンタクトレンズや、ドライアイなどが原因で、視神経が障害されて視野が欠けて、起こる緑内障などがあります。

眼球以外の疾患では、脳神経麻痺の動眼神経麻痺や、脳下垂体に出来る腫瘍の下垂体腫瘍、脳出血の一種のくも膜下出血などの、疾患において起こるものがあります。

虹彩について

さてそれでは虹彩とは、一体どこの事を指しているのでしょうか?虹彩とは目の色の事で、日本人では黒色や茶色が多いですが、白人などは緑や青などの色が多いと思います。そうです外から見てみると、角膜という透明な膜のあの色の、ついたところの瞳の事を指します。

いわゆるカメラの絞りの役目と、同じ働きをしている、外から入ってくる光の量を、調節しているのが虹彩で、そとから入ってくる光の強さを調節しているのが、瞳孔の大きさを変えることになるのです。ですから虹彩が炎症を起こすことで、光の量と強さが異常をきたすことになるので、まぶしく感じるようになるのです。

虹彩がぶどう膜の一部だといわれるのは、虹彩から始まり毛様体から脈絡膜(みゃくらくまく)までが一つに連なって、眼球が作られています。この膜をぶどう膜と言います。ですから虹彩はぶどう膜の一部で、前部ぶどう膜と言われます。これにより炎症が虹彩で起こると、虹彩炎といわれ、前部ぶどう膜炎という別名が存在するわけです。

私たちの身体には血液が、身体の細部まで流れていて、栄養が送られていますが、目には血液が存在しません。しかし目に栄養を送らないと、画像を網膜に焦点を合わせることも出来ず、脳に画像を送ることもできません。ぶどう膜炎は目の網膜に血液を供給する組織で、房水が血液の代わりをしています。ですから角膜や水晶体には、房水によって栄養補給されていることになります。

虹彩炎の虹彩の炎症とは

虹彩の炎症とはどの様なものでしょうか?40%の人が合併症を伴っている、ぶどう膜炎(虹彩炎)です。

虹彩が炎症を起こすことで、角膜に瞳孔が縮小する縮瞳(しゅくどう)がおこり、角膜の周囲が充血した症状を起こしています。そして炎症で角膜や水晶体の、栄養補給である房水が濁ってしまうのです。それにより角膜の後ろの方に、沈着物が見られる様になります。強い炎症が起こると虹彩が水晶体に癒着して、虹彩後(こうさいこう)癒着となります。

虹彩後(こうさいこう)

虹彩後とはどの様な事なのでしょうか?虹彩後とは、水晶体と虹彩が虹彩の縁でひっついてしまい、症状が進行することで緑内障になってしまうのです。

この原因は目の中で炎症を修復しようとしみだしてきた、繊維素が虹彩表面に出てくることですが、虹彩の表面に繊維素が出てきたからと言って、必ずこの症状が起きるとは限りませんが、ひどくなると緑内障に移行します。早く言うと免疫疾患に近い状態が起こるわけです。

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虹彩炎の原因

片目 充血

さて虹彩炎の原因にはどの様なものがあるのでしょうか?

虹彩炎の免疫疾患による原因

日本で多い虹彩炎の3大ぶどう膜炎、強膜炎には、ベーチェット病、サルコイドシース、原田氏病があります。これらは免疫反応による疾患です。これについては後で詳しく書きます。このほかの免疫疾患には潰瘍性大腸炎、クローン病、アトピー性皮膚炎などがあります。

虹彩炎のウイルス・細菌などによる原因

その他に細菌・真近・ウイルス感染によるものがあります。それにはヘルペス感染、梅毒、ライム、帯状疱疹、トキソプラズマ症、サイトメガロウイルス、HIV、

虹彩炎の全身病による原因

虹彩炎による全身病の場合、糖尿病や結核などがあります。またリウマチ性疾患として若年関節リウマチや慢性リウマチ、ライター症候群、強直性脊椎炎等があります。

また原因不明のものも多く、外傷などからによるものもあります。

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虹彩炎の3大ぶどう炎

白血球

さて虹彩炎の原因となる3大ぶどう炎の疾患について、調べてみたいと思います。

サルコイドーシス

サルコイドーシスは難病に指定されていますが、この病気は100年以上前は、皮膚病として発見されました。そのうち研究が進み、類上皮細胞やリンパ球などの集合でできた肉芽腫ということが解りました。この肉芽腫は身体のいたるところに出来ます。

この病気は地域性があり、ヨーロッパでは南欧より北欧、アメリカではアフリカ系のアメリカ人の黒人が白人の2倍で、日本では北海道に多く患者さんがいます。男女比は女性が男性の2倍です。男性は若年層、女性は高齢者に多いです。

サルコイドーシスは自然に治ることも多いですが、1~2割は難治化するために、厚生労働省の難病指定となっています。肺にサルコイドーシスはが進行すると、肺繊維症となり、肺線維症になって肺の移植を受けられる人もいます。

さて目にはどの様になるのでしょうか?目のぶどうまくに炎症が起こり、ものがかすんで見えたり、まぶしくなったり、飛蚊症になったり、目が充血したり、視力が低下したりします。合併症としては白内障、緑内障、ドライアイがあり、全体の3%が失明しているそうです。

詳しくは、サルコイドーシスとは?症状や治療法を知って対処しよう!を読んでおきましょう。

原田氏病

原田氏病とはどの様な病気でしょうか?アジア系の人種の人たちに多く見られます。メラニン細胞すなわち色素細胞に対して、免疫細胞の反応が高まることで起こる原因ですが、目だけでなくて、脳、皮膚、毛髪などの組織が侵されるぶどう膜・髄膜炎症候群ともいわれます。

遺伝的素因が強く白血球の血液型に当たる、組織特定抗原(HLA)の中の特定型(DR4やDR53)が深く関わっていることが解っています。

症状は耳鳴り、難聴、めまい、頭痛、頭皮がチクチクする等の症状が起こり、目の症状としては、ものが見えにくい、目の奥が痛い等が通常は両眼に現れてきます。網膜剥離を伴う、特徴的な炎症の、像が見られることもあります。

発熱や頭痛、倦怠感など風邪の症状から始まって、急に両目がかすんだり、ものが歪んで見えたり、見えなくなったりの症状が出てきます。そして進行すると、めまい、難聴、骨髄炎、頭髪やまゆげ、まつげが抜けたりもします。また白髪になったり、皮膚に白い斑点が出てきたりします。

特徴は虹彩炎や脈結膜炎による網膜剥離の症状や、視神経乳頭の浮腫、ぶどう膜炎の症状が現れることです。

ベーチェット病

ベーチェット病とはどの様な病気でしょうか?ベーチェット病とは原因不明の、急性炎症発作の目や皮膚粘膜に、繰り返し現れる原因不明の病気ですが、シルクロード沿いに患者が多く出現しています。日本では北日本の北海道や、東北に患者が多くでていて、30代の前半の人が最も多く、20~40代の男女に発症しています。患者数は19147人難病に指定されています。

白血球の機能が過剰となる、免疫疾患の一種ですが、感染病原体や環境因子が加わって炎症を引き起こします。細菌やウイルスなどの微生物が、ベーチェット病の遺伝素因を持った人に侵入すると、免疫細胞が異常な炎症を引き起こします。そのためベーチェット病の発症が考えられるといわれていますが、はっきりした原因は解りません。

ベーチェット病の発症した場合目の、症状としては殆ど両眼が侵されます。眼痛、瞳孔の不整、充血、羞明などの症状がおこり、前部ぶどう炎の虹彩毛様体炎が起こります。そして後部ぶどう炎では発作的に視力低下をおこし、網膜絡膜炎を起こします。障害が進行すると失明に至ることもあります。

詳しくは、ベーチェット病ってなに?症状や原因、治療方法を知ろう!ただの口内炎に要注意?を参考にしてください!

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虹彩炎の症状

白目

さて色々な病気のところでも解ってきましたが、症状はどの様な症状が出てくるのでしょうか?

虹彩炎の症状の現れ方としては、急に片方の目や両方の目の、球結膜の白目のところが、充血してきて目が赤くなりますが、結膜炎と違って目ヤニは出てきません。自覚症状としては目がかすんだり、見えにくくなったり、まぶしくなったり、痛くなったりの症状がでて、飛蚊症などが現れることもあります。

注意しなければいけないことは、白目が充血して痛みを感じるようになったら要注意で、出来るだけ早く眼科に行くことをお勧めします。目を過酷な状況で使い続けると、目の免疫力は弱まってきます。目の免疫力が弱まってくると、細菌が目に侵入しやすくなり、虹彩炎になってしまうのです。

虹彩炎の症状としては、充血、ずきずきうずく疼痛や、まぶしさ、涙が流れて止まらない状態の流涙や、視力低下などが起こります。虹彩炎は結膜炎と違って目ヤニは出ませんが、痛みが酷いために目が開けられなくなることがあります。また症状が進むと虹彩と水晶体が癒着して緑内障の原因ともなりますので、虹彩炎の症状がでたら、早めに眼科に診察を受けに行ってくださいね。

緑内障

私たちがものを見ているのは、角膜と水晶体を通って、網膜上に結んだ像を視神経に伝えて視神経により脳に色や形の情報が伝わって、情報が脳で組み立てられて物体が見えるのです。

その情報を伝達している視神経に異常が起こり、脳で物体が正確に組み立てられなくなるのです。その結果視力や視野に障害を起こします。40歳以上の5.78%に緑内障が認められるそうです。

血液の代わりとなる栄養を運ぶ房水が、緑内障では房水を作りだす産生と、房水を排出することのバランスが崩れて、視神経が異常を起こしてしまうのです。高眼圧の緑内障では、視神経が圧力により委縮した状態になり、正常眼圧でも、圧力に視神経が耐えられない場合に、異常が起こり緑内障となります。

詳しくは、緑内障は治るのか?原因や症状、治療方法について!を読んでおきましょう。

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虹彩炎の検査

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虹彩炎の検査にはどの様なものがあるでしょうか?

まず血液検査や胸部のX線レントゲン検査などで、さまざまな全身の疾患が合併していないか検査することが多いのです。

虹彩の検査は細隙灯顕微鏡検査を用いて、虹彩の部分に炎症が認められれば、虹彩炎と判断されて、細隙灯(さいげきとう)で目の中に、細いスリット状の光をいれ、細隙灯顕微鏡検査で観察し、房水の炎症による混ざりあった濁りがないか、角膜と水晶体の間の前房水の濁りの、有無を調べます。

血液の凝固に関わる繊維状のたんぱく質のフィブリンと呼ばれる、繊維素魂や水晶体と虹彩の、癒着が起きているかなどを、細隙灯顕微鏡で確認をします。重症度の判定はこの細隙灯顕微鏡検査だけでなく、眼底や眼圧に異常がないかの検査も必要として行われます。詳細なデーターを取るために、眼底三次元画像解析をコンピューターで起こします。

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虹彩炎の治療

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さて虹彩炎の治療はどの様な方法があるのでしょうか?

虹彩炎の治療は早期発見、早期治療です。虹彩炎を放置していると長期間虹彩炎が続くと、視力低下はもちろん、失明にも至ります。

虹彩炎の原因が色々なので、まず根本の原因を追究し、全身疾患の場合はそちらの治療も併せて行うことが必要です。また虹彩に炎症が起こるために、その影響で瞳孔が変形しない様にする点眼も必要となります。

虹彩炎やぶどう膜炎を起こした後に、房水の流れが悪くなる緑内障の症状や、水晶体が濁る白内障の症状が出たりすることもあります。後部ぶどう膜炎で起こる脈絡膜炎では、網膜に影響がでて、視力が低下することもあり、点眼薬だけさしていて収まることもありますが、再発を繰り返すことがあります。

緑内障や網膜症のためにぶどう膜炎が治った後に、視力が全く戻らない場合もあります。数は少ないですが、進行は非常に早く進みますので、数週間で殆ど見えなくなってしまうそうです。

虹彩炎の治療薬としては、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)等の抗炎症薬が使われます。点眼薬が中心で、内服薬が処方されるときもあります。また目の周囲への注射や、点滴が必要な時もあります。これはそれぞれの症状によって、治療の仕方も変わってきます。

また感染が原因であれば、抗生物質や抗ウイルス薬が処方されます。

過度に瞳孔が大きくなる作用のある散瞳作用のある硫化アトロピン、トロピカミドの点眼も行われます。症状が軽い場合は非ステロイド剤が使われます。

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虹彩炎の予防

目を休める

予防策としてはどの様な事が考えられるでしょうか?

予防策としては原因の病気がさまざまですので、一概に言えませんが、まず最善の方法は目を酷使して使い続けないことだと思います。そして身体の免疫力を強くして、身体を労ることが大切です。過労による疲労や、風邪などの疾患は早めに治して、肉体的精神的に休めることでは無いでしょうか?

パソコンや、パブレット、スマホ、テレビ等の見る時間を少なくして、目を休めることが大切です。冷房も暖房も乾燥すると目が免疫力を低下させますので、温度と湿度を調節することも大切です。

また汚れた手で目をこすらないことや、コンタクトレンズなどはいつも清潔にしておく事などが予防策になると思います。

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まとめ

如何でしたでしょうか?みなさん虹彩炎についての知識は、少しは高まりましたでしょうか?虹彩炎の原因は沢山ありますので、予防は難しいかも知れません。

しかし虹彩炎にならない様にするためには、免疫力を強くすることだと思います。そして目を酷使して長い間、見ることをやめることです。また目を不衛生な状態に置かないことです。虹彩炎は進行すると失明することもありますので、虹彩炎の症状が出ましたら、眼科に行って診察してもらってくださいね。

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