よく、仕事が忙しい、時間が無いなどと言っていろいろなお誘いを断っていることはありませんか?それは、心に余裕がないからです。
しかし、同じ様な状況下にあっても心に余裕がある人はいます。それでは、余裕がある人と余裕がない人の違いとは一体何なのでしょうか。余裕がない人は、どのような対処法をとると良いのでしょうか。これらについて説明をしていきます。
心に余裕がある人の特徴
まず、心に余裕がある人とは一体どのような特徴があるのかを見て、心に余裕がない人と何が違うのかをおさえてみましょう。
自分と他人とを比較しない
心に余裕がある人は、どういった事も自分以外の人と比較しません。
全ての人は生活も環境も異なります。他人と自分が違う事をわかっています。自分と他人を比較することは無意味であることを分かっています。
既に、どんな行動を起こすかが決まっている
今、何をするか、次に何をするか、いつに何をするか、あるいは何をするべきなのかが明確になっています。そのため、やらなくてもいいことが何なのかもわかっており、無駄な行動を起こすことがほとんどありません。
やるべき行動の方をおさえることの方が大切だと思われがちですが、実はその逆で、やらない事を押さえておくことの方が大切になります。
何事にも前向きな考え方
どんなことがあったとしても、前向きな考え方をもつことができる人は心に余裕がある人です。良い事も悪いことも全て人生の勉強だと捉えることができます。
こういったこともあり、自身に満ち溢れている人が多いです。
自信がある
前述したように、心に余裕がある人ほど自信をもっています。
それは、何事も焦ってもしょうがないということを知っているからです。目標を立てた通りに物事が進行しなくとも、目標通りにそれが達成することができなくとも自己嫌悪感に陥ることがありません。対処法を自分で考え、同じ間違いを繰り返さず、考え方や方向性、行動パターンを変えることができます。スケジュール通りに物事が進まなくとも、柔軟に考えて対応をすることもできます。
これを踏まえて臨機応変に落ち着いて行動をすることができるため、確実に自信へと繋げることができています。
常に感謝の気持ちを忘れない
どんなに小さなことに関しても、全てにおいて感謝の気持ちをもつ心を忘れないです。
視野を広くもつこともでき、小さな事に関しても感謝をしているため、とても良い人間関係を築くことができます。
心に余裕がない人の原因と特徴
心に余裕がある人に対して、心に余裕がない人はどういった心理的特徴をもっているのか、どういった原因でそうなってしまうのなは何故でしょうか。
これについて見ていきましょう。
自分に自信がない
何においても自信がないため、その何かをする時に焦りを感じます。その焦りが心の余裕を奪います。そうなることで、目の前に置かれていることに精一杯で頭の中も心の中もいっぱいいっぱいになってしまう人もいます。何事もスケジュール通りに進まなければ、なおさらそのようになります。つまり、自信を失い、焦り、心の余裕がなくなるというマイナスイメージの3点の悪循環を繰り返すことになります。
特に、他人と自分を比較してしまうと、自信をなくしやすくします。人は人、自分は自分と見ることができず、他人が自分よりも勝っているようなシーンを目にすると更に自信をなくします。
目の前のことで精いっぱいで人の意見を聞き入れない
自分の心の中に少しの余裕もない人は、常に目の前の事で精いっぱいになっています。そのため、人の意見を聞き入れたり、人の話を聞く事もできないといった特徴があります。
自分自身が、少しでも気になる事や、嫌な事があると、それが心の中で埋めいてしまうため、そこに他人が会話を入れても入る余裕がありません。仮に、他人が話したとしても、自分自身は目の焦点も合わず、目線は泳いでいるでしょう。自分の中に埋めいている、その何かにずっと捉われて、その事をずっと考えているような状態にあります。
常に不機嫌で、ワクワク・ドキドキといった感情がない
人の心は目を見ればわかるとは言います。その通り、人と接して笑ったり、話をしたりしていても、どこか浮かない顔をしています。今まで生きてきた中で人間不信になるようなことがあった可能性もあります。
ただただ、常に何かを考えていて、そちらに夢中になり、人と何かを話して笑っている余裕もないと思っているという事もあります。感情が冷え切っており、ワクワクやドキドキといった感情が湧きにくくなってしまっています。
他人の意見を否定する
心の余裕をなくすものの一つとして、自分の中のマイナスでネガティブな気持ちが挙げられます。このマイナスな気持ちが目に現れて、死んだ魚の様な目をしていることがあります。また、何か成功を成し遂げても卑屈になって「そんなことない」と思ってしまいます。他人の幸せも、幸せを分かち合うことが難しく嫌味を言ってしまうことがあります。
自分はとても辛い、他人にはわかってもらえない、他人よりも自分が辛いといった状況に陥り、他人の行動や言葉を肯定することができなくなってしまいます。自分自身の状況が、他人から見れば幸せと思われることも、幸せと感じることができないのです。
挫折の経験がある
これまでの人生において、挫折をしてマイナス思考になっている場合、「何をやってもうまくいかない」といった気持ちに苛まれます。
これにより、臆病になってしまい、周囲の様子を気にしてしまったり、落ち着かないといった状態になり、心の余裕をなくすことがあります。
仕事が忙しい
仕事に追われて忙しい日々を過ごしていると、心も乱れます。オフの時間に人と会話をすることも減り、気分転換をする時間も減ります。特に、独立している人は、自分の力量次第で稼げるお金も変わり、人生が左右することが多いため、心に余裕がでるには時間がかかります。
更に、眠っている間に見る夢も、仕事をしている夢を見る可能性が高くなります。人は、眠っている間にも脳波が働き、様々なものを見せます。夢は、その人の過去や未来、やりたい事、現在やっていることなどを見せます。
忙しく過剰に働いていれば、仕事をしている夢を見せることも多いですが、そういった状態になると眠りも浅く、結局眠っている間も仕事のことを考えているため、身体的にも精神的にも疲労してしまいます。
部屋が散らかって汚い
「心の乱れは、部屋の乱れ」と、言います。心に余裕がなく、乱れている人は、部屋も散らかっている事が多いです。これは個人差があり、もちろん心に余裕がなくとも部屋はキレイにしている人もいます。
但し、いろいろな事に追い込まれ過ぎて心にも時間にも余裕がないと散らかります。部屋が散らかっている人は、もう少し余裕をもてるように心の中を整理しましょう。
怒りっぽくなっている
自分の気持ちに余裕がないと、他人を攻撃したくなりやすいと言われています。
特に、仕事に追われて忙しいパターンでは、他人に重くキツイ言葉を言ってしまうことが多いです。自分自身に余裕がなく、ストレスも溜め込んでいるため、他人に優しく接することができなくなります。
呼吸が浅い
心に余裕がなく、上記に述べた様な状態にあると、自律神経の内、交感神経が過剰に作用し、脈や血圧も乱れ、気持ちが高ぶった状態になります。
状態によっては、不整脈にもなり得ます。不整脈に一度なってしまうと、完治は難しいため、注意しましょう。
視野が狭い
先ほども述べたように、心に余裕がないということは、目の前の事で精いっぱいになっている可能性があると言っています。このように、目の前の事でいっぱいになっていると、そこしか見えておらず、視野が狭くなりがちです。
また、他人との接する時間も減るため、耳や目にする情報量も少なくなります。そういった意味では視野が狭くなります。
多くの自己啓発セミナーに参加する
心に余裕がない人は、意識高い系の人も多いです。そういった人は、よく自己啓発セミナーに出ます。
自己啓発され、「自分はこうするべきだ」、「今すぐにでも、これに取り掛からねば」と、更に忙しく行動することになります。常に、何かに追われ何かをしている状態になります。すると、更に心の余裕がなくなっていきます。
心に余裕をもつための方法
原因と特徴をおさえて、どのように考え方行動を変えていくと心に余裕をもてるようになれるのか、また、どういった事をすると良いのかを見ていきましょう。
できるならば、習慣づけていきましょう。
余裕がないことを認める
心に余裕がない人ほど、自分自身をみることができておらず、「まだ大丈夫だ」、「まだ何もできていない」と思い込み、体の疲れに気づいていないことが多いです。周囲が休養をとるように訴えかけても聞き入れないことが多いです。
まず、自分自身を俯瞰した目で見るようにし、自分の状態を見て休養をとるようにしましょう。
呼吸法によるストレス対策
心に余裕がない時は、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。呼吸法は、リズム運動の一つです。脳へ酸素を送るための貧乏ゆすりや、軽い有酸素運動の散歩といったリズム運動と同様です。
深呼吸をすることで、酸素を十分に体と脳の中に送り込み、自律神経の内、副交感神経が作用し、血圧や脈、血流を整え、自律神経を落ち着かせる効果が得られます。これにより、リラックス効果も得られ、体と心のストレス対策ができます。呼吸法を幾つか紹介します。
・腹式呼吸
呼吸の方法は、目を閉じて、背中をしっかり伸ばして行います。胸を思い切り膨らます方法と、お腹を思い切り膨らます方法とありますが、腹式呼吸は、お腹を思い切り膨らますぐらいに空気を吸って、ゆっくり吐くものです。
・古代インドの呼吸法
古代インドの4・7・8呼吸法という深呼吸の呼吸法もオススメだと言われています。この呼吸法は、まず、肺の中の空気を「ふー」と言いながらゆっくりと吐き出していきます。次に、口を閉じ、鼻から空気を吸い込みます。
この時、心の中で「1、2、3,4」と数えましょう。息を吸い込んだ後は、息を止めます。この時も、7つ数えます。最後に、ゆっくりと口から「ふー」と息を吐きます。この時は、8つ数を数えます。
・禅の呼吸法
大きな効果が得られる方法として、禅の呼吸法である「数呼吸」が挙げられます。これは、空気を吐く時に数を数えるといった簡単な方法になります。
1~10の数字を、「1、空気を吸う、2、空気を吸う、3・・・」と繰り返し数を数えていきます。
自己承認をする
次に述べる、「自分を褒める」ことにおいても大切なことが、「自己承認をする」ことです。俯瞰した目で自分自身の状態を見なおし、自分が「疲れている」、「辛い」、「しんどい」、「余裕がない」といった状態になっていることを認めてあげましょう。
そこが、心に余裕のない状況に対する対策として、とても重要となる点です。
自分を褒める
効果的と言われる方法が、鏡に向かって自分自身を褒める、という方法です。ひとりの時間を設け、自分に向き合い、自分の行いを見直して少しでも褒めるような事をしてみましょう。
また、極端に自分や他人を責めることで精神的に追い込まれてしまいます。負の悪循環に陥り、過剰にストレスがかかります。考え方を転換してなるべくプラスに物事を捉えれるようにすると良いでしょう。
他人のために時間を使う
有名な大学の研究結果より、忙しく時間に追われている時にこそ、他の人を手伝ったり、助けることで、自分には余裕があると感じることができるとわかっています。自分のスケジュールをいっぱいにして、自分の事で精一杯になっている時ほど、心に余裕をもつころが難しいです。
これらの心理的作用は、忙しければ忙しいほど、お金を楽しく稼げるということと関係性があると言われています。
気分転換
スケジュールの中に、趣味に当てる時間を設けることをオススメします。なお、散歩やジョギングといった運動であれば、お金もかからず、経済的なリフレッシュ方法になります。
ストレス対策のための気分転換と言えど、休養をとるために家で寝ているだけでは疲れが抜けないこともあります。ストレスにならないような、好きなことを思い切りすることが正しいストレス対策になります。
インターネットを見ない
近年でも問題視されている、インターネットへの依存に対する解決策が必要です。心に余裕がない、時間がない、忙しいと言いながら、インターネットに依存する人が多いです。これによって、休息する時間も奪われます。ネットサーフィンをしてしまい、調べものをするはずが他のサイトも見ている。
SNSのFacebookやインスタグラム、ツイッター、他人のブログなど、他の人の生活などの投稿を見ることで時間を奪われます。また、ツイキャスなどの無料でリアルタイムに動画を流すサイトもあります。内容によっては、自分ではできないような羨む生活をしているところを見て、気分が落ち込んでしまうこともあります。こういったことが大きなストレスとなったり、寝不足や、時間がないのに時間を奪う原因となります。徹底してそういった、特にSNSを見ないようにすることもストレス対策の方法の一つです。
意志が弱く、一度は試みたものの、見てしまうといった方は、SNSのアプリケーションを削除してみると良いでしょう。今まで見ていただけに、無ければならないと錯覚していたものが、意外と、「なぜ、それに時間を費やしていたのか?」と疑問に思う時がくるかもしれません。
やらない事をリストアップする
自分という人間を極めるために「やる事リスト」を作ることが一般的でしょう。しかし、前述したように、インターネットを見ていると自己啓発を促すような投稿が多く見受けられます。他人がSNSで挙げる投稿にも、「人生はこうあるべきだ」、「人生はこうでなければならない」、「そのためにはもっとこのように行動するべきだ」などといった情報が溢れています。これらの中には、遠回しに過剰に時間を割くような内容のものもあります。
こういった情報に影響を受けてしまい、やらなくても良い事もやってしまうことがあります。人の価値観は様々です。インターネット上の情報は、あくまで、この人達の価値観、自分は自分の価値観をもてば良いのです。何が合っている、何が間違っているということは無いのです。
そこで、やるべき事の優先順位が高いものは残し、やらなくても良いことも優先順位をつけてリストアップすると良いでしょう。やらなくても良いことを、やらないことで休息の時間を設けることもできるでしょう。
まとめ
心に余裕がない人は、周囲にそのことを言われたり、休養をとった方が良いと言われても聞く耳をもたないことが多いです。体と心に余裕をもつため、体を壊さないようにするため、周囲の言葉に耳を傾けるようにしましょう。
また、最も導入しやすい方法は呼吸法です。体が少しでもおかしいなと思った時には、一度試してみましょう。
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