脳卒中の前兆をチェック!しびれや頭痛に要注意!

脳卒中は命にも危険を及ぼす重大な病気です。近年増加しており、特に肥満の傾向がある方は注意が必要とされています。時には後遺症が残ることもあります。早期に症状を自覚し、医師による診断を受けることが求められます。

でも脳卒中の危険があるかどうか、どうやって判断すればいいの?その前兆や、判断基準は?
今回はそうした前兆を見極める方法に加え、脳卒中の原因や治療方法、予防の仕方をまとめました!

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脳卒中について

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脳卒中は癌や心臓病の次に多い死因であるとされています。寝たきりになってしまう原因の3割を占めているという側面もあり、2位の原因とは10%以上の差があります。重い後遺症が残る可能性も高いのです。

現在の脳卒中患者は250万人とされており、高齢者の増加、糖尿病や高脂血症などの増加によって2020年には300万人を超すとも予想されています。

脳卒中ってどんな病気?

脳卒中とは、脳に血液が流れなくなることにより脳にある神経細胞が壊死してしまう病気のことを指します。

脳梗塞や脳出血との詳しい違いが分からない…という方も多いと思いますが、脳卒中はそれらの病気を含めた総称となります。以下がそれぞれ全て「脳卒中」と呼ばれています。

【脳梗塞】

脳の血管が詰まってしまう症状のことです。脳梗塞は以下の3つの種類に分類することができます。

①アテローム血栓症脳梗塞

脳の太い動脈や頸動脈の硬化によって起こるとされています。症状が出にくいとされていますが、MRI検査により60代は15~20%、70代では30%以上、80代では半数以上に発見されています。

②ラクナ梗塞

脳の細い動脈に1.5cm未満の梗塞が生じます。日本人に起こりやすいのがこのタイプです。

③心原性脳梗塞

心臓で血栓が発生し、それが脳の血管まで流れてくることで脳梗塞が引き起こされます。

【脳出血】

脳内の血管が破れ出血した状態を指します。

【くも膜下出血】

脳血管の分岐部に発生した動脈瘤が破れ、くも膜下腔に出血が起こった状態です。

脳卒中の症状とは?

脳卒中の症状には以下のようなものがあります。

  • 倒れた後、1時間以内に昏睡状態に陥る
  • 意識障害が次第に悪化していき、2~3日後に昏睡状態に陥る
  • 激しい嘔吐や頭痛、めまいが起こり、意識が次第に薄れ昏睡状態に陥る
  • 興奮状態で暴れる、その後昏睡状態に陥る
  • 呼吸が不規則になる
  • 心筋梗塞、十二指腸腫瘍、肺炎、胃の症状などが合併する

脳出血の前兆については、脳出血の前兆とは?頭痛やしびれなどの症状に注意!を参考にしてください。

脳卒中の原因

こうした虚血性疾患の一番の危険因子は動脈硬化とされています。動脈硬化の原因には以下があげられます。

  • 高血圧症
  • 高脂血症
  • 糖尿病
  • 不整脈
  • 喫煙

これらは日常生活を見直し、改善することでコントロールできるものです。栄養バランスのとれた食事を心がけ、適度な運動をすることで未然に防ぐことが可能です。

しかし出血性のものでは病態により原因も異なります。脳内出血では高血圧が、くも膜下出血では脳動脈瘤や脳動静脈奇形が大きな要因となっています。

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脳卒中の前兆

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脳卒中は命に関わることも。では、早期に症状に気付くためにどんな前兆に気を付ければ良いでしょうか?

脳に必要な栄養・酸素は血液によって運ばれますが、動脈が詰まったり破れたりすることで脳への血流量は減少します。その結果、脳の神経細胞に障害が起き、痺れや麻痺、感覚障害・言語障害といった症状が出ることがあります。これらは脳卒中を体に知らせるための前兆として現れます。

こうした脳卒中の主なサインを以下にまとめました。

頭痛や吐き気

「普段経験したことのないほどの痛み」…これが急に生じる場合は脳卒中の兆しである可能性が高いです。また、これに伴い吐き気や嘔吐といった症状が出ることも多いです。

めまい

吐き気や嘔吐を伴う急なめまいには注意が必要です。特に「立っていられないほどの強いめまい」が前触れもなく急に生じた場合、脳卒中が原因である可能性があります。

軽いめまいであっても、手足の痺れや脱力、物が2つに見えるといった症状が同時期に起こっている際にはそのまま放置しないようにしましょう。

意識を失う

急に意識を失った・急に目の前が真っ暗になったといった場合には、脳と心臓の両方の原因が疑われます。脳に原因がある場合、頸部や頭蓋内の血管が細くなってしまい、脳貧血が起こることで生じます。

顔半分の異変

体半分に麻痺が起こり、麻痺した片側がたるみ、顔が歪んでいるように見えます。顔の片側しか動かせないといった障害も見られます。顔に感覚がなくなったり痺れを感じたりする場合は要注意です。

手足の異変や痺れ・脱力

脳卒中の前兆として、手足の片方だけの感覚がなくなる・脱力してしまうことがあります。症状が出る時間は2~15分ほどで、長い場合でも24時間以内には治まります。以下の症状に当てはまる場合は注意が必要です。

  • ものがうまく掴めない
  • ものを無意識に落としてしまう
  • 何もないところで躓いてしまう
  • うまく立てない・歩けない
  • フラフラする

口に異変が生じたり、喋れなくなる

①構語障害

脳梗塞の場合は口の筋肉の下側や喉の奥が麻痺することがあり、構語障害と呼ばれます。言葉の内容や言葉への理解力には関係しません。以下の症状がこれに当てはまります。

  • ろれつが回らない
  • 口が閉まらなくなり涎が垂れる
  • 上手に水が飲めない、口から溢れてしまう

②失語症

また、失語症という大脳の言語中枢の障害によって起こるものもあります。失語症には以下の2種類があり、両方併発する場合もあります。

・感覚性失語…人の話が理解できなくなってしまう

・運動性失語…思ったことがうまく話せなくなってしまう

障害の大きさによって症状の現れ方も異なります。

目の異常

片目ずつではちゃんと見えるのに両目で見ると物が重なったように2つに見える…といった症状が急に出た場合は、脳に原因があることが疑われます。

①視野障害

視界の半分が急に見えなくなってしまう症状を指します。大脳の視覚中枢の障害が原因であると考えられます。

②黒内障

視界の半分が急に真っ暗になり見えなくなってしまう症状のことです。こちらは眼動脈の血流障害が原因となり引き起こされます。

この他に、目の焦点があわなくなるといった前兆も現れます。こうした症状が確認できた場合は眼科に行ってしまいがちですが、脳卒中の症状も疑いましょう。

痴呆や物忘れの症状

「急に痴呆が始まった」「急に物忘れが酷くなった」という場合、それらは脳卒中が原因で起きている可能性があります。

  • 数時間以内に起こったことを忘れてしまう
  • 新しい情報が覚えられなくなる
  • 同じことを何度も聞いてしまう

これらの症状が急に見られる場合は脳卒中である可能性を疑いましょう。

脳出血やくも膜下出血には前兆がない?

脳梗塞に比べ、脳出血・くも膜下出血の前兆はほとんどないとされています。しかし、以下が疑われる場合にはこうした症状のサインである可能性があるため注意が必要です。

  • ろれつが回らない
  • 言葉が出てこない
  • 手足が痺れる
  • 酷い頭痛

特に虚血性疾患の危険因子である高血圧症や高脂質症などがある場合には、こうした前兆には要注意です。症状に気付いた場合はすぐに受診することをお勧めします。

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前兆・症状に気付いたら

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では、前兆とされる症状に気付いたらどうしたら良いのでしょうか?

症状が確認された後はすぐに医療機関を受診し、医師に症状を伝えることが必要です。その際に気を付けたいポイントを以下にまとめ、その後必要になる治療方法を種類ごとにご紹介します。

早期に受診し医師に症状を正しく伝えよう

これまでにあった前兆や症状を詳しく適切に伝えることが大事です。それだけで脳卒中の種類や進行がある程度分かり、症状を把握する手がかりとなります。

患者が意識障害や言語障害を起こしていて医師に伝えられない場合、発作中・発作後に周りにいた方の情報がとても重要になってきます。発作中の様子は確認できなかったという場合でも、発作後の様子や経過を詳しく伝えて下さい。

  • どんな状況下での発作だったか
  • 麻痺やしびれなどはあったか
  • 呼びかけた時に反応する・しないなどの意識の有無
  • 言語障害がある(ろれつが回らない・話が理解できない)
  • 発作の後に頭痛や吐き気、めまいなどはあるか
  • 痴呆などの症状はあるか
  • 視覚に異常はあるか
  • 高血圧症、心臓病、癌、糖尿病はあるか

これらを中心に症状の現れ方を伝えましょう。

脳梗塞の治療

①緊急治療

血管が詰まり脳への血流が不足している状態のため、まず高い血圧を利用して障害のない脳に血液を多量に送り込みます。しかし、同時に心臓病などがある場合には反対に血圧を下げる必要があります。

②抗脳浮腫薬

急性期の場合は脳梗塞が起こった周辺に水分が溜まり、脳浮腫が生じます。ここで起こる圧力が脳を壊し後遺症を引き起こします。この脳浮腫を軽減させるための抗脳浮腫薬を一日数回の点滴によって投与する治療法です。

③血栓溶解療法

脳血管の血栓が血流を止めてしまった際には血管を再開通させる必要があります。ウロキナーゼ、t-PAという新薬があります。

④血管内治療

血栓溶解薬を直接注入する治療法です。カテーテルを血管から挿入し、脳動脈の血栓に注入します。点滴投与などと比べて効果が高いですが、発症6時間以内でないとその効果はあまり得られないとされています。

⑤脳保護薬

血栓を溶かすのではなく、予後の後遺症を軽減する方法です。脳内で発生する活性酸素を取り除いて脳障害を防ぐことができます。副作用もあるため慎重に治療を行っていく必要があります。

⑥抗血小板薬

再発予防の治療薬として使われています。血小板の働きを抑えることで血液を固まりにくくします。

⑦抗凝固薬

血栓抑制作用があり、多くは心原性脳梗栓症に使われます。

脳出血の治療

出血した血は血腫になり、そこで圧力がかかった脳細胞は死んでしまうことがあるため手術を行う必要があります。最近は内視鏡手術が主流になり、患者への負担が比較的軽いとされています。

くも膜下出血の治療

くも膜下出血の治療には、以下の二種類があります。

  • 開頭手術…頭蓋骨を切り開いて出血を止める処置を行う方法です。
  • 血管内治療…カテーテルを挿入して行われる手術のことを指します。
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予防方法について

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こうした症状を未然に防ぐため日々の生活はとても重要です。これからご紹介するポイントを押さえながら健康な生活を心がけましょう。

高血圧、高脂質症、糖尿病を抑える生活習慣を

すでにこのような症状がある方の場合、動脈硬化が進まないように気を付ける必要があります。食生活には十分気を付け、塩分・糖分・脂肪分を減らすよう心がけましょう。

十分な水分補給

水分が不足することで血液の濃度が高くなり、これによって血栓もできやすくなってしまいます。
少しの水を2~3時間おきに飲み、こまめに水分補給を行いましょう。特に朝起きた後、運動の前後、入浴の前後、寝る前に水を飲むと良いでしょう。常温の水を飲むと体に負担がかかりません。夏場などでも冷たい水は避けるようにして下さいね。

予防としての治療

脳梗塞などのリスクが高いと診断された場合、薬を処方されることがあります。これは先ほどご紹介した血栓ができづらくするための抗血小板剤で、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果があるものです。

医師の指示に従って、用法・用量を守りながら服用して下さい。

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まとめ

これまで脳卒中の前兆、症状と原因、治療方法と予防についてご紹介してきました。

前兆に気付いたら軽いものでも放置せず、脳卒中の可能性を疑ってください。そのまま病気が進行すると命に関わる危険性があります。すぐに医療機関を受診し、医師の診断を仰ぐことが大切です。

また日頃から脳卒中を未然に防ぐことを心がけ、生活習慣を見直すことも求められます。主な原因である高血圧には特に注意が必要です。健康的な食生活を送って脳卒中を防ぎましょう。

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