ヒートショックとは?症状や原因、起こしやすい人を知ろう!ヒートショックプロテインってなに?

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最近、寒いですよね。そんな寒い冬に起こりがちな症状の1つ、ヒートショックという言葉、聞いた事ありますか?

なんとなく、名前からしてあったかいものによるショックなのではないかと想像できるかもしれませんね。実は、大体その想像はあっています。これは、温度差の激しい冬に、特に高血圧の人によくおこりがちな症状として着目されているものです。

そこで今回は「一体どんなものなの?」「予防法や対策はあるの?」という疑問に対してご説明します!

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ヒートショックってそもそもなに?

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さて、ヒートショックとはなんなのでしょうか。ヒートショックは、温度変化により急激な血圧の上下が起きる事で心筋梗塞や脳梗塞等の発作を起こすことです。お家では、普通に過ごす、暖房のかかった部屋との温度差の大きい浴室、脱衣所、トイレ等が起こりやすい場所の代表例として挙げられます。

具体手的に言えば、血圧の急激な上下によって引き起こされる際に起こる脳出血や脳梗塞等が症状として現れます。急激に血圧が上昇した際には脳出血や脳梗塞、心筋梗塞、心血管疾患死が。逆に血圧低下によって脳貧血を起こし、浴室でめまいを生じ怪我をしたり、溺れたりする事故が起きやすくなります。

日本ではどのくらいヒートショックによって事故が起きてるの?

近年、日本でヒートショックが原因でなくなる人は年間1万人以上とも言われ、これは交通事故で亡くなる肩の人数よりも多くなってきています。近年では、食生活の変化や運動習慣の減少によって、生活習慣病の増加が注目されていますね。糖尿病等の生活習慣病の増加とともに、このヒートショックも今後、増えていく事が予想されています。

このヒートショックは、特に血圧の高い人や高齢者の入浴中の事故が近年では増えている事から、医療業界より建築病界が注目している症状でもあります。

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ヒートショックはどうして起こってしまうの?

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先程ではヒートショックについて、こうご説明しましたね。

「ヒートショックは、温度変化により急激な血圧の上下が起きる事で心筋梗塞や脳梗塞等の発作を起こすことです。」これは、人間の身体的なメカニズムが原因としてあげられます。

人間の身体的メカニズムとは?

普通、私たち人間が寒い場所にいる時は、身体は血管を収縮させます。この収縮によって、身体は熱を逃がさないようにし、血管抵抗(血管内での血液の流れへの抵抗)が高まります。これによって、血圧も上昇します。逆を言えば、温かい所にいる時には血管を開いた状態となり、血管抵抗が下がる事によって血圧は低下します。

先述では、高血圧の人によくおこりがちとご説明しました。勿論この血圧の上昇は高血圧の人、普通の血圧の人を問わず起こります。この高血圧の人と普通の血圧の人を比較すると、どうしても高血圧の人の方が、血圧の上下は激しくなってしまいます。元から血圧が高いのに、そこに大幅な上下動が加われば、当然心筋梗塞や脳梗塞などのリスクは高くなってしまいますね。

具体的には、どういう流れで血圧が変化するの?

ある程度の血圧が上下してしまうメカニズムはおわかりいただけたでしょうか。最もヒートショックが起きてしまうのは、脱衣所から浴槽につかるまでの間であると言われています。

普通、お風呂に入る際の流れはこのようなものですよね。脱衣所で衣服を脱ぎ、風呂場で熱いお湯に触れ、入る時には浴槽にも浸かりますね。あったまった後には、脱衣所で身体を拭き、洋服を再度着ます。この流れの中でも、血圧はすごく上下しているのがわかるでしょうか?流れに沿って、どんな行動によって血圧が上下してしまうのか、ご説明します。

部屋の移動から浴室に入るまで。

基本的に冬の部屋は、暖かいものにしている方が多いですよね。実際に、暖差リスク予防委員会という、建築業界からの視点でヒートショックを研究しているところがとったアンケートでは、「暖房などで温めるのはリビングなどの居る部屋のみで、その他の場所は暖めない」という人が60.5%という結果になりました。リビングではエアコンやヒーター等の暖房設備を使用しても、脱衣所に燗しては、ほとんどの人が暖房器具を使用していないのが現状です。

温かい部屋から、寒い脱衣所に移動し、衣服を脱ぎますよね。その際には、温まった身体から、熱が奪われないように毛細血管が収縮します。これにより、血圧が上昇しますね。

浴室から再度衣服を着るまで

さて、浴室に入ったら熱いお湯に身体が触れます。これにより、身体の交感神経が緊張し、血圧が更に上昇します。これはお湯に触れた瞬間に起こる為、血圧の上昇が急激であるといえます。日本人は習慣として、浴槽に浸かる習慣がありますね。高齢者であれば特にその入浴習慣を持つ人は多いのではないでしょうか。浴槽内で肩までお湯に浸かると、今度は身体に水圧がかかります。心臓に対して水圧がかかる事によって、さらに血圧は上昇します。

しかし、その後、浸かり続ける事によって血管が広がり、血圧は急激に下降します。浴槽から上がると、先ほどとは逆に水圧がなくなるため、血圧は下降します。入浴後は、脱衣所に出ますね。この脱衣所が冷えていると、身体も冷えてしまいます。熱を防ぐ為に再度毛細血管が収縮し、熱を奪われないようにするため血圧が急激に上昇します。

このような過程を経て、お風呂に入る際は血圧の上下が起こります。血圧変化が急激である事から、脳梗塞、心筋梗塞、脳貧血等を起こしその症状だけではなく事故につながる可能性や危険性を生じます。

どんな人がヒートショックを起こしやすいの?

先程から、高齢者や高血圧の人が起こしやすいという記述を続けていました。他にも、高血圧だけではなく糖尿病や脂質異常症等を患っている人も発症しやすいと言われています。

原因として、糖尿病や脂質異常症を患っている人は、血管の硬化、動脈硬化が進行している事が多く、血圧のスムーズな維持が難しい事からヒートショックを起こしやすい傾向にあります。また、、次に記載するような特徴を持った人もヒートショックを起こす傾向が高いと言われています。

  • 65歳以上である
  • 肥満気味である
  • 呼吸器官に問題がある(睡眠時無呼吸症候群など)
  • 不整脈がある
  • 脱衣所、浴室に暖房器具がない、或いはあるのに使っていない
  • 「一番風呂」に入る事が多い
  • お酒を飲んでから入浴する事がある。
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ヒートショックによる病気、事故を防ぐにはどうしたらよいの?

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ヒートショックにより引き起こされる病気、或いは事故はどうやって防げばよいのでしょうか。

ヒートショックを起こさないために気を付けるべきポイントと、具体的な策の2つを、ご紹介します。

ヒートショック対策の、気を付けるポイントとは?

先述したように、高血圧の人はヒートショックを起こしやすく、ヒートショックを起こしやすい場所は浴室や脱衣所、トイレですね。

この部分に注目して、対策を行う事によってヒートショックを起こす可能性は格段に減少します。では一体どのようなものがあるのでしょうか。今回、気を付けるべきポイントとしては4点、お伝えします。

脱衣所と浴室を暖めよう!

脱衣所の足元に暖房器具を置くなどして、入浴前に脱衣所を温かくしておく事が求められます。これは、リビングと脱衣所との温度差をなくすことによって血圧の上下を減らす事が目的です。

しかし、脱衣所だけ温めても意味がありませんね。ですので、浴槽の蓋をあげておいたり、服を脱ぐ前に浴室の壁、床へ向けてシャワーをかけておきましょう。これによって、脱衣所と浴室間での温度差をなくす、或いは減らす事が出来ます。

身体の先端から暖める入浴法を心掛けよう!

湯船に入る前にかけ湯、或いはシャワーを浴びる事があると思います。この時に、いきなり胸元からお湯をかけるのではなく、手足といった身体の末端部からかけ湯を行いましょう。これによって、心臓への負荷を減らし、身体の末端から徐々に暖める事が出来るため血圧の急激な上下を避ける事が出来ます。

また、これと同様に、浴槽に浸かる際はいきなり肩まで浸からないようにする事がお勧めです。いきなり肩まで浸かってしまうと、まだ温まりきっていない部分に対して負荷がかかり、ショック状態になってしまい脳貧血をおこしてしまう可能性があります。ゆっくり、足から入り徐々に肩まで沈めていきましょう。

これとは正反対で、お風呂から出る際には急に立ち上がる事は避けましょう。急激に血圧が上がる事から、のぼせてしまう事もあります。ゆっくりと立ち上がり、湯船から出ましょう。

飲酒後、食後の入浴は避けよう!

ご飯を食べたらお風呂に入り、そして寝るという事が習慣化している方も多いかもしれませんね。

ですが、食後は一時的とはいえ血圧が下がるという事をご存知でしたか?食事によるリラックス効果もあり、食後は一時的とはいえ血圧が下降します。そこから入浴へ進むと、食前に行う入浴より格段に血圧の上下が激しくなるため、避ける方がよいでしょう。飲酒後の入浴を避ける、というのは当然といえば当然かもしれませんね。

入浴前にはほろ酔い状態であっても、入浴して血行がよくなる事によって酔いが加速してしまう事もあります。それによって、転んでしまったり浴槽の中で寝てしまい、事故に繋がる事もあります。ほろ酔い気分での入浴は心地よいかもしれませんが、今後も飲酒による心地よさを感じ続けるためにも飲酒後の入浴は避けましょうね。

入浴前後には水分を補給しよう

血圧の急激な上下によっても心筋梗塞や脳梗塞は起こりがちですが、水分が足らない事によっても起こりやすいってしっていましたか?実は、水分不足でも梗塞は起こりやすいのです。それを防ぐためにも、入浴前、入浴後には最低でもコップ一杯の水分は補給しておきましょう。

このような4点には注意しておきましょう!

専門家によるヒートショック防止の具体策とは?

健康長寿医療センター研究所 高橋先生は以下のようにして、ヒートショックによる事故を防ぐべきであると発表しています。内容は要約してありますが、このようにすれば防げるという内容を記載してあります。

部屋の温度差をなくし、早い時間に入浴してみよう!

まず、部屋の中の温度差をなくすのが一番であり、この温度差をなくせばヒートショックを防ぐ事は可能であると言われています。リビングだけでなく、浴室やトイレも含めた住宅用全館空調システム等は効果的な方法であると述べています。

また、もう2つ高橋先生がお勧めしている対策があります。それは、夕食を食べる前、日没前の入浴です。「なんで時間に拘るの?」と思う方もいるかもしれませんね。これには、2つの理由があります。

1つ目は、外気温が下がらない内に入浴をするという理由で、2つ目は人間の生理機能としてのホルモンのピークは午後2-4時であることから、生理機能が落ちない内の明るい入浴を推奨されています。

お湯の温度を調節しよう!

残りの1つの対策は、お湯の温度を調整する事です。お湯の温度は人によっても異なりますが、41度以下にしておくことが望ましいようです。日本のような、断熱レベルの低い木造住宅では38.39度位では身体が温まりづらい為、少し体温より高い40度前後のお湯を使う事によって、血圧が急激に上昇しない入浴を行う事が可能となります。

実際に、お湯の温度調節が難しい環境にある人は、公衆浴場や温泉へ行き入浴するのもよいかもしれません。理由として、周りに人がいる事があります。溺れそうになったり倒れたりしたときに、周囲の人が助けてくれる可能性があるため、自宅で入浴するよりは比較的安全な入浴が出来るため、公衆浴場等を使用する事も一つの手段として挙げられています。

外に出る際は、入浴後に身体を冷やさないためにもヒートテックやタートルネック、靴下を履く等、熱を逃がさない服装を心掛けるのがよいかもしれませんね。

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ヒートショックも悪いばかりでもない!ヒートショックプロテインって知ってる?

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これだけ聞くと、ヒートショックってすごくよくないものであるように思えますよね。

ですが実は、ヒートショックにより生まれるヒートショックプロテインにはとてもよい効果があるのです。一体どんな効果があるのでしょうか?これもご説明しましょう。

ヒートショックプロテインってなに?

ヒートショックプロテインとは、細胞が熱等のストレス条件下にさらされた際に、細胞を保護してくれるタンパク質の1つです。

ストレスタンパク質、熱ショックタンパク質(HSP)とも呼ばれています。お肌が紫外線で傷ついた時に、自己回復を促進しているのもこのHSPです。他にも、乳酸の発生を遅らせたり、免疫力を高めたりする事にも繋がる、カラダを元気にするタンパク質なのです。

このHSP、実は正しい入浴方法によって増やす事が出来ます。

HSPを増やすための正しい入浴方法とは?

まず、体温計で平熱を測定します。HSPは、体温が38度程度に上がり、保温される事によって体内で生成されます。そのため、まずは平熱を知り、目指すは平熱ニプラス1.5度を目標にしましょう。

お風呂に入浴する前、後には最低でもコップ1杯の水分を摂り、脱水を防ぎましょう。お湯の温度としては、40-42度くらいに設定をしましょう。ヒートショックを防ぐ為にも、40度が適温なのではないでしょうか。

この状態で浴槽に10分程浸かると、体温が上昇します。そしてそのまま10分程度、計20分程度入浴しましょう。入浴後は、部屋を適温にし、身体を冷やさないようにしましょうね。これに入浴剤等を入れる事もお勧めです。

HSPには関係ありませんが、自律神経を整え、リラックスを促す効果もあるため、余裕があれば入浴剤を入れてもよいでしょう。

これにより、体温が自然と下がり、増加したHSPは体内に約1週間は残ると言われています。

ヒートショックによるデメリットである、脳こうそくや心筋梗塞に目を向けるだけではなく、このように入浴には良い効果もあるという事を忘れず、正しい入浴を心掛けましょう。

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まとめ

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さて、今回ヒートショックについて様々な事をご説明しましたね。少し情報量が多かったかもしれません。今回の記事をまとめてみましょう。

ヒートショックとは、温度変化により急激な血圧の上下が起きる事で心筋梗塞や脳梗塞等の発作を起こすことをいいます。これにより、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしたり、事故につながる事が近年では増加しています。

ヒートショックを起こしやすい人としては、高齢者であったり、生活習慣病を患っている人が多い傾向にあります。

そんなヒートショックを防ぐ為には、室温とトイレや浴室、脱衣所の温度差をなくす事、身体を急にではなく徐々に暖める事、お湯の温度を調整し、40度位のお湯で身体をゆっくりと暖める事等が対策として挙げられます。

また、ヒートショックには、良い点もあります。HSPというタンパク質の増加につながり、このHSPによって自己回復能力を高めたり、免疫力を高める事にも繋がります。

さて、いかだでしたでしょうか。ヒートショックについて、ある程度知る事が出来たのではないでしょうか。ヒートショックは誰にでも起こりうる事ですので、適切な入浴をして、身体に負担をかけない生活を得られるような、日常生活を心掛けましょう。

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