責任転嫁する人の特徴とは?うつ病の可能性と上司からの責任転嫁の対処方法を紹介!

皆さんは、責任転嫁(せきにんてんか)する人に出会った経験はありますか?責任転嫁は自分の責任を人になすりつける行為です。

この行為をすることで人の信用を失い、最悪のケースは職を失ってしまうかもしれません。責任転嫁をする傾向のある方は、新型うつ病にかかる可能性もあるので注意が必要です。

「責任転嫁するな」と注意を受けたことがある方は、うつ病になる前に一度見直しましょう。ここでは、責任転嫁の概要や新型うつの特徴、上司の責任転嫁から逃れる方法についてご紹介します。

責任転嫁について

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ここでは、責任転嫁についての概要と特徴についてご紹介します。

責任転嫁とは?

責任転嫁(せきにんてんか)とは、自分に罪や責任があることを認めずに、他の人に責任があると主張する行為です。責任の押し付け、なすりつけなどとも言われます。辞書での用語解説では、「転嫁」という字には再婚の意味もあるが、なすりつけるという意味で用いられていることが多いと言われています。責任転嫁を行うことで、一時的に責任を間逃れることが出来たとしても、信頼度が下がる為、次に何かを任されるチャンスが生まれなくなります。

この責任転嫁の行為は、芸人のネタの一環として用いられることが多く、日常的に本気で責任転嫁を行った場合のメリットは何もありません。本来自分が負うべきである責任を他の人に擦り付ける為、他の人から嫌われ、周りの人からも信用をなくします。

また、責任転嫁をする人は、新型うつ病にかかる可能性もあるので注意が必要です。責任転嫁をしている自覚が少しでもある方は、新型うつ病の予防方法を行うことをオススメします。

責任転嫁する人の特徴について

ここでは、責任転嫁する人の特徴についてご紹介します。下記でご紹介するような特徴のいずれかを持っています。

自己愛が強い

責任転嫁する人の特徴として、自己愛が強いことが挙げられます。自己愛とは自分を愛することを意味し、それが強いとナルシスト、ナルシシズムや自惚れという風に呼ばれるようになります。

自己愛が強い人は、理想化した自分の像がある為、仕事やプライベートで失敗をしても、自分の欠点や汚い部分は認めない傾向になります。その為、上手くいかないと他人のせいにしたり、バカにして、自己防衛します。自己愛が強い人には下記のような特徴があります。

自己愛が強い人の特徴

  • 自分に対する評価が甘い
  • 周りに興味がなく、1人でいることが多い
  • 他人に対して思いやりがない、相手を責めて自分を守る傾向にある
  • 自分の欠点を認めないので、失敗から学ぶことが出来ない

自己愛が強い為に、自分の理想像を崩すのを恐れて、自分のミスや否を認めることはせずに、平気で他人に罪をなすりつけます。このようにして、自分という理想像を守ります。このような人は自分のことしか考えていないので、他人の言葉は耳に届きません。

このような自己愛が強い方は、新型うつ病に進行する可能性があります。

感受性が高い

感受性が高い方は、1日のうちに、気分が変化することが多くあり、自分にストレスが多くかかってきます。

すぐにイライラしてしまったり、不安になることが多いので、自然と他人のせいにして、自分にかかるストレスを軽減させようとしています。このような感受性が高い人は、新型うつ病に進行する可能性があります。

人から怒られたくない

責任転嫁する人の特徴として、人から怒られたくないというのが挙げられます。もちろん誰もが怒られたくはありません。しかし、責任を負う機会は、社会人になると沢山あり、失敗すると、その責任を問われます。責任転嫁をする人は、幼い子供のように、怒られたくないという気持ちから否を認めません。

小さい頃から、親や周囲に怒られても否を認めずに、親や周囲もそれを追求することなく、甘やかして育ってきた人は、大人になっても、怒られるのを極端に嫌う傾向にあります。その為、何かあった時には言い訳が多かったり、平気で嘘をついて逃れようとします。

面倒事が大嫌い

責任転嫁する人は、面倒な事が大嫌いです。なるべく、穏便に平和に人生を過ごして生きたいと思っています。責任を取ることは、とても面倒なことです。面倒事が大嫌いな人は、出世に関しても興味を持ちません。なぜなら、役職につくということは、責任が多く発生し、面倒事が発生する可能性が高いからです。

もし、出世したとして、担当している事業が上手くいっていない場合、責任を問われるのは、担当している部署のトップになります。役職に付くというのは、明確な責任を負うことでもあります。実際は、関わった担当部署社員全員に責任があるかもしれませんし、本当は一部の人間の責任かもしれません。

しかし、役職につくことで、下にいる社員をきちんと取り締まる義務が発生し、その為部下のミスは、監督不行届だと判断されます。その為、出世自体面倒な事だと思っています。

責任転嫁する人に多い新型うつ病について

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責任転嫁する特徴として多い、自己愛の強い方や感受性の強い方は、うつ病に掛かる場合もあります。

このうつは「新型うつ」と呼ばれており、従来のうつ病とはことなります。ここでは、新型うつについてご紹介します。

新型うつとは?

うつ病は、大きく分けて「メランコリー親和型うつ病」と「非定型うつ病」の2つに分けることが出来ます。中でも、非定型うつ病は新型うつ病・逃避型うつ病・ディスチミア型うつ病など複数の病名を持ちます。これらのうつ病に共通する点は下記の点です。

うつ病の共通点

  • やる気・意欲がわかない
  • 心から笑うことが出来ない
  • ストレスを感じると、睡眠障害が起こる
  • 朝起きられない
  • 体も心も両方とも疲労が強く、体が非常に重く感じる
  • 集中力がかけ、ボーッとしている
  • 死について、よく考える

従来のうつ病(メランコリー親和型うつ病)は、真面目すぎるタイプ、正義感の強い人で自分を追い詰めてしまう人が、うつ病にかかりやすいタイプといわれてきました。しかし、今では、従来のものとは全く逆のタイプのうつ病患者が増えていると言われています。

これを非定型・新型うつ病と呼びます。このタイプは感受性の高い人、自己愛が強い人がなりやすいと言われ、自分に膨大なストレスがかからないように、他人のせいにする特徴があります。

従来のうつ病と新型うつ病の違い

従来のうつ病と新型うつ病では治療方法が異なります。従来のうつ病の場合、薬物治療と休養が主な治療方法になります。周囲の人が頑張れなどの言葉で励ますと、自分を責める傾向にある為に、逆効果になります。

一方で新型うつ病の場合は、周囲の励ましが重要になります。また、規則正しい生活、休養は行わずに普段どおりに仕事を行い、徐々に常識やルールなどに慣れるようにカウンセリング療法が基本になります。また、従来のうつ病と新型うつには、症状や特徴が異なります。

従来のうつ病

従来のうつ病の特徴は、何に対してもやる気が起きずに体が重くなります。また、責任感が強く頑張り屋タイプの人がなりやすく、自分自身を責めることが多いために、うつ病の症状が現れます。

従来のうつ病の特徴

  • 集中できなく、ボーッとしている事が多い
  • 常に気が落ち込んでいる
  • 以前まで好きだったものも興味がなく、やる気がおきない
  • 自分を責めることが強い

新型うつ病

新型うつ病の特徴は、仕事に対しては全くやる気がでないのに、趣味や自分の好きなことには、意欲を見せます。

また、感受性が高い方や自己愛の強い方が掛かりやすく、会社や他人、両親など他人を責め続けて、自分にストレスが掛からないする傾向が見られ、憂鬱感や焦燥感が増してうつ病の症状が現れます。この非定型・新型うつ病は、20代~30代を中心とした男性、女性に発症し、うつ病患者の30%がこのタイプに当てはまります。

新型うつ病の特徴

  • 注意力がなくなる
  • プライドが高い
  • 感受性が豊かで、ささいな事でイライラしやすく、怒りっぽい
  • 好きなことや楽しいことに対してはやる気がでる
  • 心配ごとや悩み事があると、気が落ちる
  • 他人の目を気にする、人前であがりやすい、対人恐怖症
  • 他の人を責めることが多く、責任転嫁する
  • 子供の頃に虐待されていた、早くに親を喪失・離別した経験がある
  • 親から十分に愛情を注がれずに育った
  • 突然、不安が強くなったり、キレやすい

 新型うつの予防対策・治療方法について

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感受性が高い、自己愛が強いことが原因となっている為、これを上手にコントロールする方法を学びます。

呼吸法で交感神経を鎮める

人は交感神経、副交感神経と呼ばれる自律神経のバランスを上手く保つことで、健康的に生活できます。しかし、ストレスを感じると、交感神経が過剰に働き、自律神経のバランスが乱れ、体の不調が現れます。

交換神経を鎮めるのに、呼吸法を取り入れるのが良いと言われています。複式呼吸、瞑想しながらの呼吸、ヨガや気功など、これらを行うことで呼吸が整い交感神経を鎮めることが可能です。

適度な運動

新型うつは自律神経の乱れにより、発生します。適度な運動を取り入れることは自律神経の乱れを改善するのに、有効的です。中でも有酸素運動を取り入れると、神経成長ホルモンやセトリニンと呼ばれる物質が分泌されます。

セロトニンとは、怒りのホルモンと呼ばれるノルアドレナリンやドーパミンを抑制する働きがあります。このセロトニンの分泌が少ないと精神のバランスが乱れてイライラが多くなったり、うつ病が生じます。

運動不足になると、より一層セロトニンの分泌量が減少したり、自立神経の切り替えが上手く行われずに、うつ病が進行します。その為、軽い有酸素運動を取り入れることが重要です。運動することは、セロトニンを分泌するだけでなく、汗をかくことで、リラックス効果やリフレッシュ効果が得られるので、ストレス解消にもオススメです。

更に、日中に体を動かすことで、体を疲れさせ、質の高い睡眠につなげることが出来ます。

心理療法

心理療法とは、物理的、科学的な手段を用いることなく、教授、対話、訓練を通じて心身的な問題や不適切な行動を改善する治療方法です。サイコセラピー、精神療法、心理セラピーなどとも呼ばれています。

新型うつ病の人に行われる心理療法は、認知行動療法が一般的です。新型うつにかかりやすい人は、感受性が豊かな為に、人間関係にストレスを抱えやすいことが要因と考えられています。認知行動療法とは、患者の周りの人間関係や人間関係の問題を分析して、患者の性格や対人関係、物の考え方の偏りを直していきます。認知行動療法に併せて、アサーショントレーニングや人間関係療法などの人間関係を円滑にするトレーニング法を取り入れるケースも多いです。

薬物治療

新型うつ病には、抗うつ剤が効きにくく、気分安定薬などを使用します。しかし、新型うつ病に対して、薬物治療の重要性は高くなく、生活習慣の見直しや精神療法が効果的です。

アメリカではMAOI(モノアミン酸化酵素阻害剤)を投与することで、劇的な効果が現れているという報告がありますが、日本では承認されていない為、使用できません。

上司からの責任転嫁を回避する対処法

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仕事の時間は、1日のうち大半を占め、人生のほとんどの時間を費やします。その為、上司や同僚などの存在はとても大きなものになります。

しかし、中には上司が責任転嫁をする光景も少なくありません。上司に責任転嫁をされた経験がある方は、3割もいるというアンケート結果もあります。上司が責任転嫁をするのは最悪のパターンですが、こんな酷い上司に仕事場で遭遇する確率はとても高いです。

ここでは、スケープゴート回避術をご紹介します。

リスクヘッジをする

まずは、上司に振り回されないような仕事の取り組み方をする事が重要です。上司は言ったことを覚えていなかったり、理不尽なことを多く言います。実際に、会社では理不尽なことが多く発生します。しかし、それに一々振り回されていたら、こちらも身が持ちません。

上司に言われた通りに、仕事をこなすと、何か責任が問われた際には、あなたのせいにされます。あなたからすると「上司に言われたからやった」と思うかもしれません。ヤレと言われたからやったとしても、最終的にあなたが行ったのであれば、強くいい返すことが出来なくなります。その為、リスクヘッジすることが重要です。

リスクヘッジのポイント

上司に頼まれた仕事に対して、実際に行って問題ないかリスクや利益を十分に確認して、自分で納得して進めていく必要があります。仕事で責任を問われるのは、認識出来ていなかった出来事が発生するからです。しかし、事前にリスクが承認されていれば、責任転嫁を間逃れることが出来ます。計画を行う上での、メリットとデメリットを明確化し、リスクが考えられる場合には、このようなリスクが事前に考えらるが、実行して問題ないか確認しましょう。

上司がそのリスクを事前に把握した上で、それでもやるべきだといった場合の責任は上司にあります。たとえリスクで考えられていた事が生じたとしても、そのリスクを承認した上司に責任問題があり、これを責任転嫁することは出来ません。事前にリスクヘッジをすることは、責任を明確化するのに重要な事です。それでも責任転嫁をされた場合には、「上司には何度もリスクを報告済みで、承認をとって動きました。」と伝えることが重要です。

確認をこまめにする

仕事の流れというのは、自分で自発的に仕事を探してくる場合もあれば、上司から依頼されて、その目的に合わせて進めていく2つの方法があります。多いのは後者の方なので、上司からの依頼を受ける方がほとんどです。例えば、これをプリントしてくれ、メールしてくれなど、小さな仕事に対して、わざわざ確認をこまめにする必要はありません。

また、このような小さい仕事であればあるほど、責任も小さく、リスクも発生することがありません。しかし、大きな仕事を任された時には責任も大きく、リスクも大きくなります。その為、責任のある仕事の場合は、確認の回数を多くすることが重要です。会社でよくコミットするという言葉が使われていますが、この言葉に値します。つまりは上司に約束ごとをすることを増やします。特に重要な部分については何度か確認することが重要です。メールや資料を渡すだけでは、見ない可能性の方が高い為、口頭で確認する必要があります。

積極的に関係者だけで会議を開いて、確認する場を設けたり、上司に時間を作ってもらい報告することが重要です。上司から依頼された場合に、重要な決定事項を何も相談せずに、自分の思うように進めていくと、必ず認識のズレが生じてしまいます。その場合は、いくら上司に頼まれたとしても、上司との認識がズレているので、上司もあなたの責任をかばうことも出来なくなります。

あなた自身は、上司に頼まれたからやったのにと思うかもしれませんが、認識のズレが生じることは、責任を問われる自体が生じます。確認を多くすることで認識のズレをなくす仕事の取り組み方をすることが重要です。

おわりに

責任転嫁をする人には、自己愛が強かったり、感受性が高い、人から怒られたくない人、面倒な事が嫌いなタイプの人が特徴として挙げられます。仕事をしている上で、責任転嫁をする上司に出会う確率は3割だと言われています。上司に責任転嫁をする人がいる場合が一番最悪なケースです。

しかし、中には、あなたの仕事の進め方次第で、責任転嫁されるのを回避できる方法があります。ここで紹介した回避術を使って、仕事を取り組み責任転嫁から間逃れましょう。

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