微熱が続く原因って?だるい時は病気の可能性も!病院での検査方法や対処方法を紹介!

そんなに苦しくないんだけど、なんだか体がだるいと思って熱を測ると微熱があるという状態になった人は多くいると思います。

少し体を安静にしていれば、熱が下がって元気になり解決することがほとんどだと思いますが、ずっと微熱が続く場合は不安になりますよね。いったいどういう原因で微熱が続くのでしょうか。

今回は微熱が続くことについての記事を書いています。微熱がなかなか下がらない人や病気かもしれないと不安な人はぜひ読んでみてください

微熱とは?

微熱

そもそも、微熱とはどういった状態なのでしょうか。平熱には個人差があるために、微熱の温度は人それぞれです。

一般的は、35〜37℃が平熱とされており、37〜38℃が微熱だといわれています。それ以上の温度になると、高熱といわれています。もちろん人によっては、37℃近く平熱がある健康な人もいれば、35℃くらいしか無い人もいます。女性の方などは、平熱が低い方が多くいます。

そのため平熱よりも、1℃高い状態が続くと微熱が続いているといえます。

平熱が36度の人が37度の熱が出るのと、平熱が35度の人が37度の熱が出るのとでは、体のつらさは大違い。体温が何度であれ、平熱よりも1度高い熱が続くようなら 「微熱が続く状態」 と考えてよいでしょう。

微熱については、微熱って何度から何度まで?考えられる病気は?を参考にしてください!

微熱が続く一般的な原因

熱っぽい

では、微熱が続くのはいったいどういう原因が考えられるのかを紹介します。

ストレス

これは意外に思う方も多いかもしれませんが、ストレスが原因となって微熱が発生することがあります。正式には、「心因性発熱」といわれます。

人間の体はストレスを感じると、熱があがります。一時的にストレスを感じた時は、誰しもが体温が上昇しています。一時的であればストレスの負担がなくなった時に、体温も平熱へと戻ります。

しかしストレスを感じ続けて体に負担が絶えずかかってしまうと、熱が下がらなくなってしまうことで微熱が続く状態になってしまうのです。毎日仕事でストレスを感じており、家に帰っても家庭のことでストレスを感じているなどの生活を送っている人は注意しましょう。

ストレスが原因の場合は、自覚しにくいのが特徴です。ちょっとした風邪だと思い込んで解熱剤を使用しても、熱は下がりません。ストレスを解消しない限りは微熱が治まることはないので、何をしても微熱が治らない場合はリラックスすることを心がける必要があります。

また、自分がストレスを感じていると自覚することで、微熱が続くのを予防することができます。

妊娠

女性の方は妊娠すると微熱が続くことがあります。

妊娠をしていなくても、生理の周期(排卵が終わってから生理がはじまるまでの2週間前後)は、女性ホルモンが変化することで体温が上昇します。その後に、再び体温が下がるという体温変化を繰り返しています。女生の方は、2週間は体温が高く、2週間は体温が低くなるという周期なのです。

妊娠した場合は、生理から3週間前後体温が上昇します。女生の方でいつもなら、体温が下がってくるのに、体温が高い状態が続くようであれば妊娠の可能性があることを知っておきましょう。

更年期障害

加齢により現れる「更年期障害」が原因で微熱が続くことがあります。

男性であれば、「男性ホルモン」の低下、女生であれば「女性ホルモン」の低下が原因で更年期障害が発生するのですが、ホルモンバランスが乱れるということは、自律神経に影響を与えてしまいます。

自律神経が乱れると、身体の機能が徐々に低下していくので様々な症状が現れます。主な症状として、

  • 微熱
  • 頭痛
  • めまい
  • 寝汗
  • 倦怠感

といった症状が現れます。

寝汗がひどくなったり、頭痛が頻繁に見られる場合は気をつけましょう。これらの症状は風邪と類似しているために、放置してしまうことが多くありますが、自律神経の乱れを放置していると、うつ病などの引き金になる恐れがあります。微熱と一緒に、これらの症状が続く中高年の方は一度病院へ行くようにしてください。

更年期障害は40歳を超えると発症しやすいのですが、近年はストレス社会のせいなのか30代の方でも発症する人がいます。30代で自分は関係無いと思い込まないように、更年期障害の可能性があるということを知っておきましょう。

微熱が続くのは病気かも?

病気

微熱が続く場合、最も心配なのが病気の可能性です。

自律神経失調症

自律神経失調により、微熱が続くことがあります。自律神経失調はその名の通り、自律神経失調に異常が発生する症状です。

ストレスが引き金となって発症するのですが、なかなか自覚しにくく発症していることに気が付かないまま生活している場合もあります。また他の病気であっても、特徴的な症状が発生していないと自律神経失調症と診断されることがよくあります。

症状

  • 微熱が続く
  • 手足のしびれ/冷え
  • 苛々する
  • 集中力が続かない
  • やる気がでない
  • 動悸
  • 眠くならない
  • めまい
  • 不安になる
  • 記憶力の低下
  • 吐き気
  • 胃痛

といった症状が同時に現れることがあります。これらの症状が現れる場合は病院へ行って相談してみましょう。

特に、自律神経失調症による微熱は風邪と勘違いしやすいのが特徴です。また、風邪が原因で発熱しているわけではないので、解熱剤が効かないのも特徴です。鼻水が出たり、だるくなったりという症状が現れることもあるので、本当に風邪と似ているといえます。

原因は?

自律神経失調症の原因は何でしょうか?

文字通り、自律神経に異常が生じることが原因となります。そのため主な原因として挙げられるのが、

  • 大きなストレス
  • 乱れた生活習慣
  • ホルモンバランスの乱れ

です。特に女性の方は、生理などによりホルモンバランスが乱れやすいので、自律神経失調症になりやすいといえます。

溶連菌感染症

溶連菌の感染症になってしまた場合、多くの場合が38度〜39度前後の高熱を発したり、発疹やいちご舌と呼ばれる舌ベロが赤く腫れてしまう症状などが発生しますが、大人が症状になった場合、中には微熱のみが出て、長期間続くような症状が引き起こる場合もあります。

喉の痛みなどを伴う微熱で、そこまで熱の症状がきつくなくても溶連菌感染症と診断される例が過去にあります。舌の症状も見られず受診したのですが、喉の奥から扁桃腺までの間で粘膜が腫れて赤く高揚している初期症状が確認されて溶連菌の感染が認められたそうです。

放置していても自然治療が見込める病気ではありますが、症状が辛い場合などは早めに直してしまったほうが体は楽です。病院から抗生物質を処方してもらい服用することで3〜5日ほどで熱は一気に下がります。

糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こす可能性もありますので、軽視してはいけません。

溶連菌感染症は感染力の非常に強い菌でもあります。感染者との接触感染に注意して、感染を防ぎましょう。また普段からこれらの感染症を予防するべく、疲労の蓄積やストレスのち蓄積、食生活、睡眠などの生活習慣をしっかり整えて免疫力を高めておきましょう。

慢性疲労症候群

あまり聞き慣れない名前ですが、生活に支障をきたす可能性のある厄介な症状です。

その名の通り、働き続けることで疲労が蓄積してしまうことで、普段の生活に悪影響を及ぼしてしまう症状があります。症状として、

  • 睡眠障害
  • 筋肉の痛み
  • うつ状態
  • 微熱が続く
  • 緊張性頭痛

といったことが現れます。身体は疲れているのでたくさん寝たいのですが、睡眠障害が発生してしまって十分な睡眠を取れなくなっていることがあり、疲労がどんどん蓄積されるという悪循環が起きてしまいます。

詳しい原因は判明しておりませんが、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • アレルギー
  • 過度のストレス性のもの
  • 低血圧
  • 栄養不足
  • 免疫力の低下

などが挙げられます。症状に合わせて、様々な治療により改善することが可能です。慢性疲労症候群の疑いがある人は、一度診察へ行きましょう。過労については、過労による症状を紹介!めまいや発熱は危険のサイン?の記事を読んでみてください。

風邪、インフルエンザ

熱といえば、風邪やインフルエンザのウイルスの感染症により起きる病気で起こります。鼻水や喉痛、悪寒などを感じる症状が発生します。

原因となるウイルスや細菌がいなくなると自然と熱も下がってきます。特に、冬場は空気が乾燥しているために、ウイルスによる感染症が起きやすくなるため注意が必要です。

インフルエンザといえば、高熱が出るというイメージをお持ちの方も多いかとは思いますが、予防接種を受けていると、そこまで高熱がでずに微熱が続くこともあります。体温が高すぎないので、インフルエンザだと気づかない場合もあるようです。

肺結核

結核菌が原因となって起きる肺の病気です。体のだるさや、咳、痰などの症状が現れます。

また、微熱が続くほか、多くの寝汗をかくなどの症状が現れる場合は肺結石である可能性があり、症状は2週間前後続きます。

結核菌に感染した場合の初期症状として、微熱と咳が現れます。最初は大したことないと思って、治療するまでに時間がかかってしまいます。2週間ほど、このような症状が続く場合は、肺結核の疑いを持ちましょう。

特に、肺結核は他の人にうつしてしまう可能性があるので注意が必要です。

バセドウ病

甲状腺ホルモンの分泌量に異常が発生してしまい、代謝が活発になり過ぎてしまう病気です。

微熱が続くといった症状が現れるほか、不整脈や疲労感、眠れない、下痢といった症状が発生します。また、眼球が突出するという症状が特徴的です。

甲状腺機能亢進症とも言われ、男性よりも女性が発症する可能性が4倍も高いと言われています。

詳しくは、バセドウ病の初期症状とは?チェックする方法を紹介!を参考にしてください!

関節リウマチ

関節リウマチは、手足や指に腫れや痛み、こわばりが発生するという病気です。その他に、微熱が続いたり、食欲不振、疲労感といった症状があります。

早期発見が鍵となるので、リウマチの初期症状をチェックしよう!指のしびれに要注意!の記事を参考にしてください。

白血病

白血病の症状として、微熱が続く、出血しやすくなる、貧血状態になるという3つが特徴的です。鼻や歯茎から出血しやすくなるという症状が現れます。慢性白血病の場合は、お腹の張りや寝汗といった症状が現れます。

詳しくは、白血病の初期症状を紹介!あざやかゆみなどに要注意!を読んでおきましょう。

蓄膿症

副鼻腔に炎症が発生して、慢性化するとなるのが蓄膿症です。鼻にむくみが発生したり、目の奥の痛み、頭痛、微熱といった症状が発生します。

風邪などを引いた際に、副鼻腔で炎症が起きることで発症します。一度発症して、放置してしまうと癖になって再発しやすくなるので注意しましょう。

詳しくは、蓄膿症が臭い!症状や予防方法を知っておこう!を読んでおきましょう。

慢性扁桃炎

扁桃腺炎を何度も発症させるうちに、慢性化してしまう炎症です。

1年間に5回扁桃腺炎になると慢性化しているといえます。微熱のほか、体のだるさや、喉の痛み、つばを飲み込む際の異物感などが症状として現れます。

慢性膀胱炎

膀胱に細菌が侵入してしまい、炎症を起こすことで発症するのが膀胱炎です。特に、女生の方は発生しやすいとされています。トイレの回数が増えたり、排尿痛などを感じる場合は慢性膀胱炎の可能性があります。

その他に、残尿感や血尿、微熱が続くといった症状があります。膀胱炎については、膀胱炎の治し方を紹介!自力で治すことは可能なの?の記事を参考にしてください。

慢性腎盂腎炎 

腎臓や腎盂が、細菌に感染すると発症するのが慢性腎盂腎炎です。急性慢性腎盂腎炎になると、寒気や吐き気、腰から背中にわたる痛み、排尿痛といった症状が突如発生します。

慢性慢性腎盂腎炎になると重い症状は現れず、体のだるさ、微熱、頭痛といった軽い症状が発生します。

盲腸(虫垂炎)

一度発症したことのある方も多いのではないでしょうか。

腹部に痛みが発生した後に、腹部右下に痛みが発生します。その後微熱が続き、吐き気などの症状が現れます。

詳しくは、盲腸の原因とは?ストレスなの?痛みが強い場合は要注意!を参考にしてください!

尿路結石

尿の通り道に結石が発生してしまう病気です、20〜40代の男性の方に多く発症します。排尿時に激しい痛みや血尿、微熱といった症状が現れます。

生活習慣が関係しており、症状が悪化すると手術が必要になります。詳しくは、尿道が痛い!排尿痛が起きる原因とは?病気に注意!の記事を読んでみてください。

膠原病

体のあらゆる皮膚や筋肉、血管や関節部分で症状が現れる病気です。

膠原病の初期症状として、謎の発熱や微熱が続くといった症状が現れます。特徴的な症状として、体重が急激に下がって体のだるさを感じるといったことが挙げられます。

関節部分に症状が現れた場合は、こわばりを感じて力を入れることが出来ないといったことがあり、痛みを感じる場合と感じない場合があります。

さらに、手足部分で膠原病が発症すると、指の先が白くなることがあります。これはレイノー現象といって、血流が足りなくなることで発症します。

詳しくは、膠原病と遺伝子の関係は?原因や治療方法も紹介!を読んでおきましょう。

以上が、微熱の続く症状のある病気です。これらは、微熱以外にも様々な症状が現れるので、自然と病院へ行くことが多いと思います。なるべく早く治療した方が症状の悪化を防ぐことが可能なので、放置しないようにしてください。

微熱が続く場合の対処方法は?

病院

微熱が続く場合は、どのようにして対処するべきなのでしょうか?

自宅で経過を見る場合

微熱が続く場合に自宅で出来る対処方法としては、市販薬を使用するというのが挙げられます。

微熱が続くくらいだと、なかなか病院へ足へ運ばないという方も多くいると思います。その場合は、まず市販薬を服用してみて症状の経過を見てみましょう。様々な種類の薬がありますが、自分の症状に合った薬を使用するということを心がけましょう。

薬を使用しても症状が一向に改善されない場合は、何かしらの病気である可能性や心因性発熱である可能性が考えられます。こういった場合は、病院へ行って検査してもらうようにしましょう。

病院で検査

微熱が長期間続く方は病院で検査した方が良いといえます。上記に記載したように、微熱が症状として現れる病気はかなり多くありますが、総合的に検査を行う場合は、一般内科を受診しましょう。症状によっては、呼吸器内科や消化器内科でも良いでしょう。鼻や喉にも何かしらの症状が現れている場合は耳鼻科でもしっかり検査し治療することが出来ます。治療法は病院により異なりますが、行きつけの病院であれば治療法の要望も通りやすいでしょう。

普段から行き慣れていて、しっかり過去の症状などのカルテのある病院のほうがスムーズで検査も受けやすいでしょう。もし原因がわからない場合は他の大きめの病院を紹介してもらうなどのことでもいいかと思います。

病院を受診すると、血液検査やレントゲン、尿検査を行って、微熱が続く原因を検査してくれます。多くの場合は、これらの検査で原因がはっきりしますが、それでもわからない場合は、精密検査を行う場合もあります。

まとめ

今回は微熱が続く原因についての記事でした。

微熱が続く場合は、何かしら体にトラブルが発生している状態です。自分がどのような原因で微熱が続いているのかを知って、適切な対処が出来るようにしましょう。放置することでよりひどい症状が現れることがあるので、いつか元通りになるだろうと放置しないようにしてください。

しっかり休養を取るようにするか病院での精密な検査を受けてしっかり治療を目指せる環境で仕事などを続けるようにしましょう。放置した状態で無理に仕事を続けてしまうと過労死などの事故につながってしまう可能性もある危険な初期症状ですので十分注意しましょう。

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