バセドウ病の初期症状とは?チェックする方法を紹介!

バセドウ病は、早期に治療を受ければ治る病気です。しかし、治療が遅れると、心不全など命にかかわる病気を引き起こします。

「首の腫れ」以外にも、初期症状はあります。それらを把握して、医者にかかるタイミングを逃さないようにしましょう。「女性の病気」と思っている方、注意してください。甲状腺の病気の中では、バセドウ病は男性の比率が高いといわれています。

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バセドウ病チェック表

首

「バセドウ病とは」をみる前に、この病気が少しでも心配な方は、まずは、次のチェック表をやってみてください。

これは「○個チェックが付けばリスク△%」という数値を示すものではありません。「基本項目」の「首が腫れている」ことにプラスして、そのほかの症状があったら、それを医者にきちんと伝えてください。

★基本項目

□首が腫れている

●目に関する項目

□目が飛び出してきた

□ものが二重に見える

□目の周囲がはれてきた

●心臓に関する項目

□少し動いただけで息切れする

□少し動いただけで心臓がドキドキする

□なにもしていないのに脈が速くなることがある

□なにもしていないのに脈が不規則に打つ

□むくみがある

●消化器に関する項目

□下痢ぎみ

□食欲が増した

□食べる量は変わらないのに体重が減った

●心に関する項目

□イライラする

□寝つきが悪い

□注意力が落ちた

●そのほかの項目

□筋肉が減った

□少し動いただけで汗が出る

□疲れやすい

□手足が震えることがある

□暑がりになった

初期症状を医師に伝える

チェック表を印刷して、あてはまる症状をチェックして医師に渡してください。医師に渡すことを躊躇してしまう方は、メモとして手元に持って口頭で伝えてください。

基本項目に「首の腫れ」を挙げたのは、バセドウ病では、これが最も初期に起ることが多いからです。分かりやすく「首」といいましたが、正確には「咽仏周辺」です。

バセドウ病は甲状腺という器官の病気で、そこに甲状腺があるのです。

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バセドウ病の症状について

心臓

バセドウ病と心臓

胸がドキドキして苦しくなる「動悸」、脈が速くなる「頻脈」、脈が不規則なリズムを打つ「不整脈」、そして「息切れ」は、バセドウ病によって心臓に異変が生じたときに起きる症状です。

・脈拍100以上

安静にしていても、脈拍数が1分間100以上を超えると、注意が必要です。「ドキドキ」は、「長い時間、ランニングをしているような状態」といわれるほど、激しく苦しいものといわれています。

息切れのポイントは「少ししか動いていないのに」という「違和感」を重視してください。というのも、息切れという症状は、「歳だから」とか「最近運動不足だったから」と思いがちで、軽視されてしまうのです。

・心臓4症状

先に挙げた、動悸と頻脈と不整脈と息切れは、「心臓4症状」として覚えておいてください。これが同時に起きたら、血液検査が必要でしょう。

バセドウ病と心

うつ

甲状腺には甲状腺ホルモンという物質があって、これが感情に影響を与えることが分かっています。甲状腺ホルモンの数値が高くなると、眠りにくくなったり神経過敏になったり、イライラが募ったりします。

逆に、とめどなく話し続けたり、異様にアクティブになったり、ハイテンションになったりという、躁状態になることもあります。

バセドウ病と目

目

バセドウ病の外から見える症状のうち、「首の腫れ」と同じくらいよく知られているのが、「目が飛び出てくる」症状です。正式には「眼球突出」といいます。バセドウ病患者の2割の方に出てくるそうです。

・まぶたの腫れ

バセドウ病では、眼球突出の症状が出なくても、目の周辺に異変が出ます。まぶたが腫れたり、目の奥が痛くなったりすることが多いようです。ところが、こうした症状は、結膜炎や目の疲労でも現れます。

さらにやっかいなのは、甲状腺ホルモンの数値が正常だったり、甲状腺の機能が正常だったりしても、バセドウ病による「まぶたの腫れ」や「目の奥の痛み」が生じることです。医師でも診断が難しいといわれています。

・だからチェック表

いかがでしょうか。チェック表の重要性がお分かりいただけたと思います。「頻脈」や「イライラ」といった「いろいろな症状」は、治療に取り掛かる前段階の「診断をくだす」ために重要な情報なのです。

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バセドウ病の進行具合について

「新陳代謝」という言葉を聞いたことがあると思います。またダイエットを指導する方は、「痩せやすい体を作るには基礎代謝を上げよう」とか「基礎代謝が落ちると太りやすくなる」とアドバイスします。

「代謝」とは、体内に摂り入れたエネルギーと栄養素を、活動のために使うことをいいます。「代謝が高い」ということは、エネルギーを効率良く使っているということです。つまり代謝が高い状態は、「一般的には」良い状態なのです。

代謝の異常上昇

「一般的には」良い状態でも度が過ぎると、体に悪影響を及ぼします。バセドウ病は、代謝が高まりすぎた状態なのです。この説明を聞くと、なぜ「心臓ドキドキ」や「躁状態」が起きるのか、理解できると思います。

「代謝が過剰に高まる」「心臓が過剰に動く」「心臓4症状(動悸と頻脈と不整脈と息切れ)」という流れです。

心の動きも同じです。「代謝が過剰に高まる」「心が乱れる」「イライラ」「ハイテンション」「注意力低下」となります。

代謝と甲状腺ホルモン

代謝を高めるのは、甲状腺ホルモンです。

「甲状腺」には、「甲状腺ホルモン」を増やす「スイッチ」があります。そのスイッチの正式名称は「甲状腺刺激ホルモン受容体」といいますが、ここでは「スイッチ」と呼び続けることにします。

スイッチを押すと、甲状腺ホルモンが増えるので、甲状腺ホルモンが少なくなったら、そのスイッチを押せばいいのです。通常は、体内の甲状腺ホルモンの量を調整しながら、スイッチを押したり押さなかったりしているのです。

ところが、バセドウ病を発症すると、甲状腺ホルモンが少なくなっているわけではないのに、スイッチを押してしまう「輩」が現れるのです。その輩の名前は「自己抗体」といいます。自己抗体の勝手な行動が、バセドウ病の正体なのです。

原因不明

不明

ではなぜ「自己抗体」が、勝手な行動をしてしまうのでしょうか。実はそれが分かっていないのです。ただ、ストレスや過労が、バセドウ病を発症させているのではないかという説があります。遺伝の影響も、ある程度あるのではないかとみられています。

バセドウ病の男女比

「甲状腺の病気は女性に多い」と一般的にいわれていますが、バセドウ病は、男性にも頻繁に起こる病気です。男女比は、1:4で「女性の方が多い」のは事実です。しかし、「甲状腺のすべての病気」でみると、男女比は1:9なので、「バセドウ病は男性患者が多い方」となります。

バセドウ病の年齢

発症年齢は、20~30代で過半数を占めます。次いで40代、そして50代という順番になります。

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バセドウ病の検査

では、バセドウ病の検査方法について紹介します。

まず血液検査

血

バセドウ病が疑われると、採血をして、血液中の甲状腺ホルモン量を調べます。甲状腺ホルモン量が過剰であることと、「自己抗体」の存在が確認されると、診断が下ります。

ただ先ほど「まぶたの腫れ」のところで申し上げた通り、甲状腺ホルモンの数値が正常でも、バセドウ病による「まぶたの腫れ」や「目の奥の痛み」が生じます。

アイソトープ検査

そのときに行うのが「アイソトープ」という検査です。これは、甲状腺にアイソトープという物質が集まりやすいという性質を利用します。患者にアイソトープを飲ませ、アイソトープが甲状腺に集まれば、バセドウ病と診断されます。

アイソトープの別名は「放射性ヨウ素」といいます。「ヨウ素」は海藻に多く含まれている物質です。

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バセドウ病の治療

バセドウ病が確定すると、薬が処方されます。

抗甲状腺薬

薬

抗甲状腺薬は、甲状腺ホルモンが多くつくられることを抑える薬です。甲状腺ホルモンが過剰に出てくることで、代謝が高まりさまざまな症状が出るわけですから、甲状腺ホルモンが正常値になると、症状が和らぎます。

この薬の服用で注意しなければならないのは「医師が指示した量を厳守する」ということです。これはどの薬でもいえることですが、バセドウ病の治療では特に厳格に守る必要があります。

というのも、甲状腺ホルモンは減りすぎては困る物質だからです。抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンを抑制する薬なので、軽症の患者が重症の患者と同じ量の抗甲状腺薬を飲んでしまうと、甲状腺ホルモンが減りすぎてしまうのです。

抗甲状腺薬の副作用

抗甲状腺薬の副作用は、かゆみと湿疹です。これは、服用開始から2~3週間後に起きるといわれています。起きない人もいて、副作用が起きる率は大体1割程度といわれています。さらに悪化する人もいて、39度の熱を出すことがあります。

肝臓の数値が悪化することもあります。

アイソトープ治療

アイソトープはバセドウ病の検査で使いますが、治療にも使います。アイソトープが、甲状腺の細胞の数を減らすのです。細胞が減れば、甲状腺ホルモンの量も減る、というわけです。

メリットは、手術をしないので、傷が残らない点です。デメリットは、これは抗甲状腺薬と同じですが、甲状腺の細胞が減りすぎるリスクがあることです。この点は医師の注意をよく聞いて、その指示に従うしかないでしょう。

甲状腺の細胞が減りすぎて、甲状腺の機能が落ちてしまったら、今度は甲状腺ホルモン薬が処方されます。

手術

甲状腺の細胞を薬で減らすのではなく、手術によって甲状腺そのものを切り取ってしまい、甲状腺の過剰な活動を抑制するのです。手術のメリットは、薬のいらない生活を取り戻せる点です。

一方で、デメリットは残念ながら手術の傷だけではありません。全身麻酔のリスクもありますし、再発の可能性も捨てきれないといいます。つまり、手術をしても完全に治らないケースもあるのです。

手術をして症状が治まったのに、数年後に再発するといったことも起こり得るそうです。受験や就職、妊娠などをきっかけに、再発することが多いそうです。このことからも、バセドウ病の原因のひとつに、ストレスが挙げられるのです。

バセドウ病の手術については、バセドウ病の手術について!リスクやその他の治療法は?の記事を参考にしてください。

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まとめ

バセドウ病は心臓に負担をかける病気です。ですので、甲状腺ホルモンの濃度が高いうちは、医師から、活発な行動を避けるよう指示されます。十分に休養を取ることや、暑い日の外出を避けるなどです。

しかし、適切な治療を受け、甲状腺の機能が正常に戻れば、通常の生活を送れます。そのためにも、早めの受診と治療開始をおすすめします。繰り返しになりますが、冒頭のチェック表を行って、医師に示してください。

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