ふらふらするのは病気?原因と対策方法を紹介!

体や頭がふらふらしたり、視界がぐるぐる回ってしまい体がふらついてしまうことがあります。原因が不明な場合は何かしら体に異常が発生してしまっているのではないかと不安になりますよね。

めまいの原因として考えられるのは主に貧血や耳の異常、心の病気などです。1日2日程度で治まってしまう症状の場合には特に気をつける必要はありませんが、今までにないようなめまいや吐き気、ふらふらする感じが続いてしまった場合は、あまり日を置かずに病院で検査を受けておきましょう。

めまいやふらふらする症状の原因や対策をまとめました。それぞれのめまいの特徴などを知って正しく対処していきましょう。

ふらふらするとき

立ちくらみ

体や頭がふらふらするといっても、原因によってさまざまな症状があります。一般的にめまいが起きやすいのは次のようなときです。

  • 急に立ち上がったり、急にベッドに横になったとき
  • 人混みや電車の中で立っていられなくなる
  • お風呂に入りすぎてのぼせたとき
  • 乗り物酔いをしたとき
  • 暑くて喉が渇いたり、炎天下で激しい運動や作業をした後
  • 中耳炎や耳鳴りがあるとき
  • お腹が空きすぎてしまったとき

人によって、ふらふらするタイミングや状況があるはずです。どんな状況で具合が悪くなることが多いのか、自分の体をよく把握しておきましょう。

ふらふらする症状

めまい・目の疲れ

一般的に体がふらふらするときは、同時にいくつもの症状を伴うことがあります。

  • めまい、立ちくらみ、歩けない、足に力が入らない、座っていられない、ふわふわ感、真っ直ぐ歩けない
  • 手足のしびれや震え、疲労、脱力感、肩こり
  • 頭痛、ぼーっとする、頭が重い、うつ、焦点が合わない
  • 吐き気、食欲がない、胃がムカムカする
  • 動悸、冷や汗、鼻血、腹痛、寒気
  • 夏バテ、熱中症、喉が乾く
  • 人混み、不安感
  • 生理痛、PMS、つわり、妊娠初期

これらがフラフラするめまいが発生している場合に一般的に発生してしまう症状になります。

めまいには4つの種類の症状があります。それぞれのめまいの詳しい症状について詳しい内容を見ていきましょう。

回転性めまい

めまいはフラフラするなどと表現されますが回転性のめまいは目がまわる、ぐるぐるすると言う表現が適切な症状になります。体のバランスを保っている平衡感覚に異常が発生することによって引き起こされている事が考えられるめまいになります。

良性発作性頭位めまい症など耳石が剥がれることで発生してしまう場合やメニエール病などの病気の場合に発生する症状として代表的にあらわれるめまいの症状になります。

頭の位置を変えたり、顔を傾ける、首を回す、起き上がるなどの行為をした時に症状が強く発生します。特にめまいの症状が強く発生する動きが人それぞれに存在します。

めまいの増幅する動きを制限することで一定量の症状の軽減が見込めます。

浮動性めまい・動揺性めまい

ゆらゆら、あるいはフラフラと言った表現が適切なめまいになります。

船酔いや、乗り物酔いをした時に発生する症状に似ている点が特徴です。このめまいの症状があらわれる代表的な症状や病気としては、脳血管障害、脳梗塞、脳腫瘍などの問題を抱えている場合にあらわれる危険なめまいになります。

高血圧やうつ病、自律神経失調症などの場合でも発生してしまう事もあります。一時的な症状でない場合は脳神経内科や脳神経外科などがある病院での検査を受けるようにしましょう。

脳に原因がある危険なめまいの場合はふらつきの他に、手足の痺れやろれつが回らないなどの症状が発生してしまう場合がありますのでその場合はすぐに病院での検査を行うようにしましょう。

失神性めまい

突然失神してしまうこともあるめまいで、眼前暗黒感や視野の狭窄がめまいとともに発生し、短時間意識を失ってしまいます。

高緊張状態や高ストレス状態が続いていると起きやすい症状でもあります。起立性の循環器障害や血管障害、不整脈などの問題が発生している場合に現れやすい症状でもあります。

立ちくらみと呼ばれるめまいが失神性めまいに該当します。短期的に脳への血流が著しく低下してしまうことが原因となっている場合が高いでしょう。

ふらふらする原因

目の写真

ふらふらする症状の原因として、主に次のような異常が考えられます。順番に見ていきましょう。

耳、三半規管

耳の一番奥にある三半規管で人は平衡感覚を保っています。その三半規管に炎症や腫れ、水がたまるなどの異常が起こるとバランス感覚が崩れ、立っていられない、目が回る、ふらふらする、吐き気などの症状が引き起こされます。

・中耳炎

鼻みずや咳の風邪をひくと、細菌が耳の奥に移動して炎症をおこしてしまう状態が中耳炎です。突然の激しい痛みが特徴です。通常は38℃ほどの発熱をともない、聞こえづらくなったり、めまいがすることもあります。中耳炎については、中耳炎が大人に現れるとどんな症状?治療方法も紹介!の記事を読んでおきましょう。

・突発性難聴

耳の中(内耳)の血行や聴神経などの障害によって、突然耳が聞こえなくなったり、聞こえが悪くなることがあります。大きな音を聞いていたり、ウイルスの感染などがきっかけになります。原因を特定できないこともあります。

めまいはふらふらする程度から、回転性のグルグル目が回るようなものもあります。難聴になる時期と前後してめまいもあらわれ、次第によくなっていきます。

難聴は治療が遅れると治りにくくなります。発症から2週間以内に病院へ行き、適切な治療を行いましょう。

・前庭神経炎

前庭神経炎は、特にめまいが激しいことが特徴です。風邪のウイルスの感染や血行障害などによって、前庭神経に突然障害が起き、激しいめまいが現れます。

ぐるぐると目が回るようなめまい、吐き気、冷や汗などを伴い、数日~1週間程度続きます。耳鳴りや難聴は起こりません。予後は悪く、1ヶ月~半年ほどはふらつきを感じることがあります。

・頭位めまい頭位めまい症

耳の中の平衡感覚を司る三半規管に存在する耳石が剥がれ落ちることで、三半規管を揺らしてしまいめまいなどの症状を発生させる問題です。栄養失調などによって耳石が剥がれてしまい回転性のめまいが発生してしまう症状になります。

耳石が自然に体に吸収されたり、耳石が排出されることで症状が回復します。

・メニエール病

耳の異常からくるめまいやふらふら感で、最も多いのがメニエール病です。難聴や耳鳴りをともなう回転性のめまいが主な症状で、何度も繰り返し起こります。

天井がぐるぐるまわるようなとても激しいめまいが30分~半日ほど続きます。耳鳴りや難聴もだんだんと悪くなっていきます。自律神経とも関わりが深く、吐き気や血圧の変動、手足の冷えなどが起こる人もいます。メニエール病については、メニエール病の完治の期間は?原因や治療方法についての記事を参考にしてください。

・車酔い、乗り物酔い

車やバス、船、飛行機など、乗り物の揺れによって三半規管が刺激されることで、吐き気がしたり、具合が悪くなる症状です。

自律神経を失調している状態であることはわかっていますが、乗り物酔いがおこるメカニズムの解明はまだされていません。頭痛や嘔吐、ふらふらする感じ、冷や汗などが現れます。遊園地の乗り物や、動物、地震などでも酔うことがあります。

予防するには、睡眠をよく取り、空腹や満腹で乗らないようにします。急ブレーキや急発進をしないようにし、ゆったりとした服を着用しましょう。車酔いについては、車酔いの原因とは?三半規管との関係性についての記事を参考にしてください。

脱水症状

風邪、インフルエンザ、ノロウイルス、熱中症、夏バテなどのときは、脱水症状に気をつけなければいけません。体内の水分が不足して、体に力が入らなくなったり、吐き気、頭痛、倦怠感、めまいなどが現れることがあります。

運動や発熱によって大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐を繰り返して水分が失われた状態が続くと、血液からも水分が抜けてきます。血液全体の量が減り、体温や内臓機能の低下、手足の冷えやしびれ、頭痛や眠気、ふらつき、胃腸の機能障害など、さまざまな影響が出てきます。

脱水症状については、脱水症状の対処方法を紹介!飲み物は何がいい?の記事を読んでおきましょう。

血液

ふらふらする症状が血液に発生している問題によって発生している可能性があります。問題となる原因について見ていきましょう。

・貧血

血液中の赤血球にはヘモグロビンというタンパク質があります。このヘモグロビンに含まれる鉄分が酸素と結びついて、全身に酸素を届けています。

血液が不足すると、酸素だけでなく体に必要な栄養素までもが行き渡らなくなって、頭痛やめまい、立ちくらみ、だるいといった全身の症状を引き起こします。

生理や怪我などで大量に出血をして一時的に血が足りなくなる場合を「虚血性貧血」、血液の鉄分が不足気味で貧血になる場合を「鉄欠乏性貧血」といいます。

・低血圧

急に立ち上がったり、起き上がったりした時に、血圧が一気に下がり、めまいや立ちくらみを起こすことがあります。起立性低血圧症といい、小学生から中学生の時期に多くみられる長時間立っていられない症状も、血圧をうまく調整できないために起こります。

普段から血圧が低めの人も、めまいや立ちくらみ、倦怠感などが起こることがあります。低血圧については、低血圧の原因とは?症状や病気の可能性についての記事を参考にしてください。

・高血圧

血圧が高いだけでは、それほど目立った症状はありませんが、高血圧の人が、頭痛や動悸、めまい、立ちくらみを繰り返している場合は注意が必要です。

糖尿病や心臓、脳、血管などの疾患が疑われます。

・のぼせ

お風呂や温泉で温まった後に、急に頭がクラクラしたり、気分が悪くなって立っていられなくなることがあります。体が温まると、血管が広がり血流がよくなります。血圧は下がり、首や脳に多くの血液が流れ込んでいます。

その状態から一気に立ち上がると、重力で血液が下がり、急激に脳貧血のような状態になります。動悸や息苦しさ、立ちくらみや目がチカチカする、星が飛ぶなどといわれる症状があらわれます。

脳での出血や脳梗塞など、脳血管の障害をまとめて脳卒中といいます。脳の血管にあった腫瘍が破裂や出血をしたり、脳の血管が詰まってしまうことで、突然、意識を失ったり、運動神経の麻痺や知覚障害などを引き起こします。

このような脳の異常の前触れや後遺症として、めまいやふらふらすることがあります。

・脳出血

脳の血管から出血して、血の塊ができてしまうと、その周辺の組織に圧がかかってきます。だんだんとむくんできたり、血行が阻害されて脳に血が送られにくくなって脳の細胞に異常が現れてきます。

頭痛や意識障害、運動神経の麻痺、出血が少なければ無症状の場合もあります。脳を覆う3層の膜のうち、くも膜で出血したものを「くも膜下出血」といいます。くも膜下出血については、くも膜下出血の前兆をチェック!頭痛に要注意?の記事を参考にしてください。

・脳梗塞

脳梗塞は脳を走る重要な動脈(脳動脈)が詰まったり細くなったりして、血流が阻害されて脳の細胞が壊死してしまう病気です。脳梗塞の前兆として、物がつかめなくなったり、頭痛やしびれなどの一時的な発作がみられます。

その後、本格的な脳梗塞を発症すると、激しい頭痛や意識障害、体の半分に運動神経の麻痺、ふらつき、回転性のめまい、ろれつがまわらないといった症状がでてきます。

出血の場所や量などによって症状や後遺症は異なりますが、いずれの場合も命に関わる危険があります。落ち着いて速やかに救急車を呼び、適切な処置を受けましょう。

自律神経失調症

ふらふらする対策

病院

体や頭がふらふらしないようにするためには、次のような生活習慣を心がけていきましょう。フラフラする症状が発生してしまった時に行うべき改善法と対策法について詳しく消化敷いていきます。

ふらふらする症状を抱えている人はこれらの対策法を行って症状を緩和、改善していきましょう。

自律神経を整える

心のバランスが崩れると、自律神経が乱れて体にさまざまな不調があらわれます。ストレスや疲労、不安などは自律神経を乱す原因です。

リラックスできる時間を増やして、不安やストレスを解消するように心がけていきましょう。

自律神経を整える方法としては、しっかり睡眠を摂ること、入浴で体を温めてリラックスする、運動を行って適度な疲労感を得る、マッサージなどで体のコリをほぐすなどの方法が有効になります。

しかし、疲れるまで長時間入浴してしまったり、激しいトレーニングや長過ぎる睡眠などは逆に体調を崩す原因になり、自律神経もみだれてしまいますので、適度にこれらを行って、体の生活リズムを調えていきましょう。

食事から栄養を摂る

食事制限に頼ったダイエットや偏食によって栄養が偏ると、体重を減らすだけでなく、健康まで失ってしまうかもしれません。女性は貧血や生理がきちんとくるかどうかにも注意しましょう。

食事をバランスよく摂ることで栄養失調を防ぎ、耳石が剥がれてしまう問題も防ぐことが出来ますし、発酵食品、辛い食べ物、食物繊維を多く含んだ食事や水分をしっかり摂ることで自律神経を整えることも出来ます。

特に低血圧や貧血から来る立ちくらみなどは、食事による改善が重要になりますので、鉄分をしっかり摂るようにしましょう。

肉類から鉄分を摂取する場合は吸収しやすいヘム鉄が含まれているので、そのままでも改善が見込めますが、野菜に含まれている鉄分は非ヘム鉄という成分になり、これはそのままでは体に吸収されづらい性質を持っています。この非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取することでヘム鉄に変換され吸収されやすくなるので、ビタミンCと合わせて摂取するようにしましょう。

病院に行く

めまいやふらふらする症状で病院に行く場合は、原因によって専門科が分かれます。

耳鼻科、耳鼻咽喉科、循環器科、脳外科、心療内科などが専門科となります。「めまい外来」がある病院もあります。かかりつけ医や総合病院などをまずは受診し、症状に適した専門科を紹介してもらうことになるかもしれません。原因を探るためにも、検査だけは受けておくといいでしょう。

まとめ

体がふらふらするときの症状や原因、対策などについてまとめます。

体がふらふらする原因は、三半規管や血液、血圧、脳の異常などがあります。
三半規管が働かず、平衡感覚を失うと目が回ったり、気持ちが悪くなったりします。
血圧が下がったり、貧血によって脳の血液が足りなくなると、ふらふらします。
気づかないうちに溜まったストレスが不調の原因になることもあります。

体がふらふらしたり、寝ていても天井がまわるようなめまいは、日常生活に支障をきたします。食欲が落ちたり、出かける気力も湧いてきません。体にじっくりと向き合って、治療に取り組んでいきましょう。

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