熱疲労って何?症状や原因、治療法を紹介!予防する方法は?

熱疲労という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

熱射病はよく聞かれると思いますが、その熱射病になる前の1歩手前の、熱中症の症状なのです。私達の身体は暑いと体温調節機能が働いて、汗を掻いて体内の熱を外に逃がし、身体の熱を下げています。しかし水分補給がされないと、脱水症状を起こすことになります。

熱疲労とは高温多湿の状態の場所で、長い間運動や作業をして汗を掻くことで、水分と塩分が失われて熱疲労を起こしてしまいます。放置すると熱射病に移行する事もあり危険になります。熱疲労について詳しく調べてみました。

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熱疲労とは

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熱疲労とはどの様な状態の事なのでしょうか?

熱中症で医療機関を2015(2013年6~9月)夏季4ヶ月の間に受診した人は、407,948人です。とても多くの人が熱中症で受診しています。この中には熱疲労も含まれています。このうち死亡が550人で全体の0.13%です。65歳以上が474人で全体の86%です。

水分と塩分の低下

熱疲労とは高温多湿の場所で、スポーツや作業を長時間おこなって、夏の暑さで極度に疲労した状態のまま、大量のナトリウムや水分が身体から、汗として排出されている状態です。脱水症状が起こり熱を放散できなくて、熱が体内にこもった状態になります。

熱疲労は塩分(電解質)と水分が体から、暑さのために失われた状態になり、血液量が減少するため、色々な症状が出てきます。熱疲労は熱痙攣より深刻で、大量の塩分や水分が不足するので症状も重くなり緊急を要します。

熱疲労は熱中症の重症度Ⅱ度

熱疲労とは熱中症の一つです。体内の水分と塩分のバランスが崩れることで、熱疲労は起こります。熱中症の重症度ではⅡ度に当たります。高温多湿のところで安静にしている場合でも大量の汗をかくと、抵抗力の弱い幼児や高齢者などは、起こることがあります。

熱疲労の特徴として、体内温度が39℃まで上がることがあっても、大量の汗があり汗によって皮膚が冷たいのが特徴です。体温機能調節が働いているので、39℃以上上がると熱射病に移行しています。また血圧が低下して、呼吸や心拍数が上がります。熱中症で頭痛がある場合は、すでに中程度に症状は悪化している事になります。

高齢者と乳幼児は特に注意

高齢者

高齢者は汗腺が少なくて発汗しにくいためと、体温調整機能が加齢と共に低下しているので、体温の上昇が起こり易く、体温調節がうまくいかなくて、暑さや喉の渇きが鈍いため、水分補給が適切に行われません。

また暑くてもエアコンなど余りつけないので、余計に熱疲労を起こすことになり、熱疲労を室内でも起こします。その対策方法として、エアコンを外気との差を少なくして一日中つけておくと、電気代も安く涼しく過ごせます。

乳幼児

乳幼児の場合は自分で暑さを訴えることが出来ません。ぐったりしてから気が付くことが多く、ベビーカーなどに乳幼児をいれて、買い物など行ったり立ち話をしていると、アスファルトの照り返しは、真夏で60℃近くなることがります。

お母さんとベビーカーの高さは、可なり違いますので、地表に近い高さのベビーカーの、乳幼児はとても危険です。意識的に注意して様子を伺いながら、ベビーカーを活用することが大切です。

医療機関に搬送するポイント

熱中症は軽度I度の場合でも、放置しているとすぐに重症化して、死に至ることがあります。医療機関に搬送するかどうかを決めるポイントは、応急処置をしても一向に回復しない、また意識がおかしい、または意識がないばあいは熱疲労ですので、救急車で医療機関に搬送することが必要となります。

意識が最初はしっかりしていても、一人にしていて容態が急に悪くなる場合が、熱中症の場合はありますので、必ず回復するまでは、一人にしないことが大切です。

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熱疲労の原因

太陽

熱疲労の原因はどこにあるのでしょうか?原因について見てみたいと思います。

高温多湿

熱疲労の原因は高温多湿の、ところで多量の汗をかいて、体内の電解質の水分と塩分が、過剰に失われた状態になった時に熱疲労が起こります。

炎天下や高温多湿の場所で、作業や運動をしていて多量に汗を、掻いたときに起こります。体は大量の汗を掻くために、血管を広げるために急激な、血圧低下が起こるのが原因です。

熱けいれんと熱疲労

熱けいれんの場合は血液の中の、塩分の不足により発症しますが、熱疲労の場合は塩分の不足と、血液の中の水分も不足することで、血液がどろどろの状態になり、ナトリウムが水分に対して多い脱水症状になり、高張性脱水の原因が起こります。

そして高温多湿で熱くなった、身体の体温を冷やそうとして、スポーツや作業のために血液が大量に皮膚の表面や、筋肉に流れて心臓に戻る血液量が減少します。その為心臓から送り出される血液量が減少して、脳や内臓に必要な血液が充分確保できなくて、嘔吐、吐き気、頭痛などの症状が現われてきます。

熱中症の後遺症

熱中症の熱疲労になった時は、脱水症状が身体の中で起こっていますので、熱疲労の後遺症として、2週間から1か月ぐらいまでは、身体に後遺症が残ります。これは熱疲労により脱水状態で、身体の機能が乱れてしまい、熱疲労によって体温調節を司る、自律神経が乱れて起こるもので、自律神経の機能が整い、正常に戻るまで後遺症は続きます。

熱中症の後遺症としては食欲不振や、頭痛、耳鳴りの症状が続きます。人により期間はまちまちですが、体内の機能のバランスが整うまでは、後遺症は続いてしまいます。後遺症を早く治したいときは、とにかく安静にして休むことが大切です。

自律神経には副交感神経と交感神経の2つの神経がバランスを取り合って、身体の健康を保っています。体温が上昇することで、交感神経が血流を減らすため緊張して血管を収縮させて体温を下げようとします。そしてその反対に体温が下がると、副交感神経が血流を増やして、体温を上げるために、血管の収縮を弱めるのです。

熱疲労を起こすと脱水症状のため、自律神経のバランスが崩れて、自律神経失調症の状態となり、自律神経のバランスが乱れることで、頭痛、耳鳴り、食欲不振などの症状がでてきます。

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熱疲労の症状

熱中症 下痢

熱疲労の場合体内の血液量が不足するため、症状が複数まとまってでます。

熱疲労による症状

症状としては頭痛、めまい、立ちくらみ、脱力感、倦怠感、吐き気、嘔吐、ふらつき、疲労、口渇、目のかすみ、興奮、筋肉痛、昏睡状態などが症状として現れます。立ち上がりに失神を起こしたり、意識を失ったりします。普通は大量の発汗により、ショック症状や錯乱が見られます。

血圧が下がり、心拍数や呼吸数は上がります。発熱は見られても40℃を超えることは、無く体温調節機能が働いているので通常は平熱です。

下痢

また大量の汗を掻くために下痢の症状も出る人がいます。何故下痢になるのかと言いますと、大量の汗を掻くことで、水分、塩分、ミネラルなどが体内で不足するのに、その補給として水ばかり飲んでいると、塩分・ミネラルの濃度が低くなって、身体はバランスを保つために、水分を体外に排出しようとします。その時に起こるのが、下痢や嘔吐です。

皮膚は冷たく汗を掻いています。体内の水分や塩分が失われるために、脱水症状や身体に熱がこもるので体温が40℃になることもあります。顔や皮膚は蒼白になります。

熱中症の旧重症度

熱中症の種類としては、熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病があります。これは症状が重症度分類として重症度I度・Ⅱ度・Ⅲ度・Ⅳ度と分かれています。熱疲労は重症度Ⅲ度です。

熱失神 重症度Ⅰ度

皮膚血管が拡張するために、血圧が低下してそのために脳に血流が行き渡らないために、脈が速くなり弱くなって、めまい、一時的な失神、顔面蒼白の症状が出ます。

熱けいれん 重症度Ⅱ度

大量の汗を掻いたとき、水分補給をして血液の中の塩分(ナトリウム)濃度が薄くなったとき、痛みをともなったけいれんが、足、腹部、腕に起こります。筋肉痛、手足がつる、筋肉が痙攣するなどの症状が出ます。

熱疲労 重症度Ⅲ度

大量の汗を掻くことで、水分補給が追い付かない場合に脱水症状となります。その場合全身の倦怠感、悪心、嘔吐、頭痛、集中力の低下などの症状が出ます。

熱射病 重症度Ⅳ度

体温の上昇に伴い、中枢機能が異常をおこし、意識障害が見られたり、ショック症状を起こすこともあります。特徴としては体温が高くなり、意識障害がみられたり、呼びかけや刺激への反応が鈍く、言動が不自然で、ふらついたりの症状が出ます。

現在の危険度分類の重症度

現在は重症度の危険度分類が変化しています。

熱中症Ⅰ度

熱中症のⅠ度は熱失神や、熱けいれんなどの症状で軽度です。症状としては立ちくらみで、脳の血流が一瞬低下するので、めまいや失神などを起こす場合があります。これを熱失神といいます。

また筋肉痛や筋肉の硬直は、筋肉のこむら返りで痛みを伴い、発汗による塩分の減少によるもので、これを熱けいれんといいます。その他の症状としまして、大量の発汗・汗が出ない・生あくび・顔面蒼白、呼吸回数の増加、唇の腫れなどがあります。意識は正常、体温も正常、皮膚も正常で発汗があります。

対処法としては涼しい所に移動させて、身体を冷やして汗で出た水分と塩分を補給して、応急処置をして回復しない様であれば、医療機関を受診させます。

熱中症Ⅱ度

熱中症Ⅱ度の場合は熱疲労で中程度の症状の場合で、身体がぐったりして、力が入らなかったりします。

その他には頭痛、不快な気分、嘔吐、吐き気、倦怠感、虚脱感、判断力や集中力の低下などの症状がでてきます。判断力の低下では、日付や自分の名前、今いる場所などが分からなくなる意識障害が起こります。また様子がいつもと違う場合は、熱疲労を起こしている時があります。意識は正常、体温は~39℃、皮膚は冷たくて、発汗があります。

応急処置としては対処できないので、早急に救急車を呼ぶ方が良いとあります。熱疲労の場合は、様子を見たりしてないほうが良いようですね。

熱中症Ⅲ度

熱中症Ⅲ度のばあいは熱射病で重度の症状です。呼びかけや刺激への反応が弱かったり、身体がガクガクする引付があったり、真直ぐに歩けなかったり、走れなかったりします。その他には意識障害やけいれん、手足の運動障害、異常に身体が高い体温になり、高体温の症状がでたりします。その他に小脳症状、肝・腎機能障害、血液凝固異常、けいれん発作などの症状が出る場合があります。

応急処置としては救急車を呼んで、一刻も早く治療をし、入院治療が必要となってきます。

現在ではこの様に熱中症の症状の、症状別危険度が変わってきています。上が旧来の危険分類度で、下が現在医療の現場で紛らわしさをなくすため、変更になったとのことです。

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熱疲労の治療

点滴

熱疲労の治療にはどのような物があるでしょうか?

熱疲労を起こした時

熱疲労を起こしたときは、涼しい所に移動して、衣類を緩めたり脱がせたりして、身体を冷やすためにアイスパックか、濡れた布を皮膚に当てて、身体を冷やすようにします。

吐き気がない場合は、水分と塩分の補給のため、イオンウォーターや経口補水液、スポーツドリンクなどを補給すると良いでしょう。

症状が悪化した時

症状が悪化したり改善が見られないときは、救急車を呼んだ方がよさそうです。放置していると熱射病に、移行することがありますので、素早い判断が必要となってきます。

吐き気や意識障害が起きているときは、一刻も早く救急車で医療機関に行って、点滴での輸液が必要となります。すぐに救急車を呼んで、救急車が到着するまでは、涼しい所に移動させて、塩分の含んだスポーツドリンクなどを飲ませて、脱水症状を回避するようにしないといけません。

病院での治療

病院では生理的食塩水や、乳酸リンゲル液点滴や、鎮痛剤の投与などが行われます。点滴治療することで回復に向かいます。

病院で静脈からの点滴治療をすると、点滴治療は直接静脈から薬液を、体内に取り入れるために、血液と共に体内に循環するので、治りが早くなります。

熱疲労を起こしたときの判断

熱疲労を放置したり、対処が遅れると体温調節機能が働かず、高熱を出す熱射病に移行することがありますので、速やかな行動が必要となります。また熱中症の症状は悪化する、速度が非常に速いので、あっとゆうまに重症化し死に至ることもあります。

軽症の場合でも症状が良くなるまでは、一人にさせないで、回復したか見極めて、応急処置で回復しない場合は、早急に医療機関に搬送することが大切になります。

熱疲労を放置したり、対処が遅れると体温調整機能が働かず、高熱を出す熱射病に移行することもありますので、速やかな行動が必要となります。

水中毒

熱疲労になって水だけがぶ飲みをしたら、低ナトリウム結晶になって最悪の場合死に至ることもあります。人間の汗には水分だけでなく、ナトリウムも含まれています。大量の汗が発汗されると、水分と同時にナトリウムも失われます。

そこに水だけ飲んでいると、ナトリウムの濃度が薄くなって、低ナトリウム血症になってしまいます。濃度の低下が進むと、内臓筋肉の働きの異常が起こり、細胞の水分バランスを保つためにも、ナトリウムが必要なのですが、それが不足すると細胞が、水膨れ状態になります。脳細胞まで浮腫んでしまい、筋肉や脳の働きに異常をきたし、生命活動ができなくなる可能性があります。

水分補給するときは忘れずに、塩分補給をすることが大切です。詳しくは、水中毒の症状とは?原因や治療方法を紹介!を読んでおきましょう。

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熱疲労の予防

エアコン

さて熱疲労を予防するには、どのような方法があるでしょうか?

エアコンなどで温度調節

熱疲労は野外ばかりでなく、高温多湿の室内でも起こりますので、通気や換気、エアコンなどを利用して温度調節をすることが大切です。

大量に汗を掻いたときは、水分だけでなく、塩分などを含む電解質水や、ミネラルを含んだスポーツドリンクなどで、水分補給することが必要です。

身体に異常を感じたら医療機関へ

直射日光の元で活動した時、疲労感や脱力感、倦怠感を感じた場合、熱疲労の可能性があるので、電解質の入った飲み水を補給して、休憩したのちに、医療機関を訪れるほうが良いかもしれません。

こまめな水分補給と日陰

梅雨時から夏にかけて高温多湿の状態の時には、こまめな塩分の含んだ水分補給が大切です。そして炎天下は日傘や帽子でよぼうして、できるだけ日陰を選んで行動しましょう。

日頃から経口補水液をのむ習慣をつけると良いです。現在は経口補水液をゼリー状にしたものもあります。

十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとることが大事です。

梅雨から夏にかけて、高温多湿だけで身体が披露しますので高齢者などは特に、十分な睡眠をとって疲労を溜めないようにすることが大切です。

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まとめ

如何でしたでしょうか?熱疲労についてお解り頂けましたでしょうか?熱疲労は熱中症の中でも重い重症度ですので、様子がいつもと違うときは、まず医療機関への搬送が必要となります。

決して放置したり、一人にさせないように周りの人は気を付けて、見守ってください。熱中症は軽症だと思っていても、急に重症化します。手遅れの無い様にしてくださいね。

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これらを読んでおきましょう。

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