青年性扁平疣贅とは?症状や原因、特徴や治療法を知ろう!手術しなくても治療できる?

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青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)という病気をご存知でしょうか?何やら小難しい漢字が使用されていて、読むことすら難しいですよね。

実は、青年性扁平疣贅を簡単に言い換えると、青年期にあたる女性の顔面に現れることが多いウイルス性の「イボ」のことです。青年期にあたる女性とは、20歳代から30歳代にかけての女性ですから、顔にイボが現れると一大事と言えるのではないでしょうか?

そこで今回は、青年性扁平疣贅の症状や特徴、原因、治療方法などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければと思います。

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疣贅・イボとは?

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そもそも疣贅(ゆうぜい)とは、どのような状態のことを言うのでしょうか?

青年性扁平疣贅を詳しく知っていただくためにも、まずは疣贅・イボについての基礎知識を押さえておきたいと思います。

疣贅(ゆうぜい)とは?

疣贅とは、簡単に言ってしまうと「疣(イボ・いぼ)」と同義で、皮膚に現れる「出来物(できもの)」のことを言います。

そして、疣贅・イボは、皮膚に現れる出来物のことですが、特に皮膚にできる小型のドーム状に盛り上がりを見せる腫瘤のことをいい、湿疹などとは区別されます。

疣贅・イボは、大きくウイルス性のものと非ウイルス性のものとに分類することができます。

非ウイルス性の疣贅・イボの種類

非ウイルス性の疣贅・イボには、次のような種類があります。

魚の目(うおのめ)

魚の目は、鶏眼(けいがん)とも呼ばれ、特に足の裏の角質層が異常を起こす症状のことです。

老人性角化腫(ろうじんせいかくかしゅ)

老人性角化腫は、老人性疣贅とも呼ばれ、加齢によって現れる皮膚の盛り上がりのことです。主に茶褐色から黒色で、盛り上がりの表面はガサガサとなることが多いとされています。

老人性角化腫は、悪性ではなく皮膚の老化現象で病気とまでも言えないので、治療はされないことが通常です。

フォアダイス

フォアダイスは、口唇や男性性器の陰茎などに現れる脂肪粒のことで、病気ではありません。フォアダイスは成人男性の約60%~70%に見られる症状で、表皮下に浮き出た脂腺です。

後述する尖圭コンジローマと判別しづらく、誤診されることがしばしばあるとされています。

ウイルス性の疣贅・イボの種類

非ウイルス性の疣贅・イボは、前述のように病気とまで言えないものが多いので、「疣贅・イボ」は一般的にウイルス性のものを指し、特に原因ウイルスがヒトパピローマウイルスの場合をウイルス性疣贅(ウイルス性イボ)と呼びます。

ウイルス性の疣贅・イボの種類には、次のようなものが存在します。

ウイルス性疣贅

ウイルス性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(人乳頭腫ウイルス・ヒト乳頭腫ウイルス)に感染することで生じる疣贅・イボのことです。

ちなみに、ヒトパピローマウイルスは100種類以上の型が存在しており、その型によって症状が異なります。

詳しくは、ウイルス性イボの種類や原因、症状を知ろう!治療する場合は自宅でも出来る?を読んでおきましょう。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(2型・27型・57型)に感染することで生じる疣贅・イボのことです。

尋常性疣贅は最も一般的な疣贅・イボで、身体のどこにでも現れる可能性がありますが、特に手足や肘・膝などの関節を擦りむいたりした時にウイルス感染して生じることが多いとされています。そのため、怪我をしやすい子供に多く発生する傾向があります。

疣贅が現れた当初は半透明で小さいため、自覚症状もなく放置しがちです。しかし、放置していると疣贅が徐々に大きくなり硬くなってきます。また、自分でいじったりしていると感染範囲が広がり、疣贅・イボが増殖してしまいます。

詳しくは、尋常性疣贅の治療法は?自然治癒するの?原因や症状を把握しよう!を読んでおきましょう。

足底疣贅

足底疣贅は、ヒトパピローマウイルス(1型・4型・60型・63型・65型)に感染することで、足の裏に生じる疣贅・イボのことです。

足の裏に発生することから、常に体重がかかることによって皮膚面の膨らみが平らになったり、足裏の組織にめり込んだりすることがあり、その疣贅・イボの周囲を角質層が覆ってしまう場合もあります。

角質層が覆ってしまうと魚の目に酷似しますが、魚の目は削っても出血しないのに対して、足底疣贅は削ると出血してしまいます。

青年性扁平疣贅(扁平疣贅)

青年性扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルス(3型・10型・28型・49型)に感染することで生じる疣贅・イボのことで、単に扁平疣贅とも呼ばれます。

顔面・腕・手の甲などの皮膚に平たい(扁平の)隆起ができるのが特徴で、20歳代から30歳代の女性に好発することが知られています。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(6型・11型)に感染することで、性器に生じる疣贅・イボのことで、性器疣(性器イボ)とも呼ばれます。

外陰部・肛門の周辺に、カリフラワー状あるいは鶏のトサカのような皮膚の隆起が現れるのが特徴で、性交渉で感染が拡大するため性感染症でもあります。

感染当初は痛みや痒みなど自覚症状がなく感染に気付きにくいのですが、次第に悪臭が発生するようになることから感染に気付きます。

その他のウイルス性の疣贅・イボ

前述のようなヒトパピローマウイルス感染によるウイルス性疣贅以外にも、ウイルス性の疣贅・イボが存在します。

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)

伝染性軟属腫は、伝染性軟属腫ウイルスに感染することで生じる疣贅・イボのことで、別名で水イボとも呼ばれます。

詳細な感染経路は未だ明らかにされていませんが、主に接触感染だと考えられています。疣贅・イボが比較的柔らかいため破けやすく、破けるとウイルスが拡散するので、プールで感染することが多いとされます。そのため、子供に発症することが多いのですが、免疫力の低下した成人にも発症することがあります。

ほとんどの場合、直径1㎝以下の円形の丘疹(皮膚の隆起)が複数個同時に発生するとされていて、これも特徴の一つです。

水痘(すいとう)

水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することで生じるウイルス感染症で、一般的には水疱瘡(水ぼうそう)と呼ばれています。

全身に直径5㎜以下の丘疹が多数現れるのが特徴です。

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青年性扁平疣贅の症状と特徴

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このような疣贅・イボの基礎的な知識を踏まえた上で、それでは青年性扁平疣贅において、どのような症状が現れるのでしょうか?

また、青年性扁平疣贅にはどのような特徴があるのでしょうか?青年性扁平疣贅の症状や特徴について、ご紹介したいと思います。

青年性扁平疣贅の症状

青年性扁平疣贅の症状は、主に顔面・腕・手の甲などの皮膚に、淡い褐色や薄い茶色の肌の色に近い色の盛り上がりが生じます。

その隆起の大きさは、小さいものは直径1㎜程度のものから、大きいものは直径10㎜(1㎝)程度のものまでありますが、概ね小さめの皮膚の隆起が見られます。

そして、この皮膚の盛り上がりはドーム状に盛り上がるのではなく、平らで平べったい皮膚の盛り上がりをする点が特徴的な症状とされています。このような特徴的な症状から、「扁平」という名称がもたらされています。

発生当初は痛みや痒みといった自覚症状がほとんどないことから、気が付く頃には複数の疣贅・イボが多発していることが多く、気が付いたとしてもシミや湿疹と勘違いしてしまうこともありがちです。

まれに痒みが生じることがあり、また皮膚の膨らみが気になることで、疣贅・イボを引っかいたりしてしまう人がいますが、青年性扁平疣贅・イボをいじって刺激することは避けなければなりません。というのも、疣贅・イボに存在するウイルスを周囲の皮膚に拡散してしまい、結果としてさらに疣贅・イボの数を増やしてしまうことが起きるからです。

青年性扁平疣贅の特徴

青年性扁平疣贅の特徴は、「青年性」という病名の通り20歳代から30歳代に現れることが多く、特に女性に好発すると言われています。それ以外の年代、例えば子供や40歳以降の中高年の人にも現れないことはありませんが、症例の多くは20歳代から30歳代の女性です。

疣贅・イボが自然と消失する場合もありますが、消えても再発することが多いことも特徴の一つとされています。また、青年性扁平疣贅は顔に現れることが多いので、どうしても手で触ってしまい症状の拡大や周囲の人への二次感染の可能性もあります。そのため、症状拡大や二次感染を予防するためにも、皮膚科を受診して治療すべきと言えるでしょう。

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青年性扁平疣贅の原因

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前述のように青年性扁平疣贅の原因は、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)への感染とされています。

ここでは、さらに詳細に青年性扁平疣贅の原因について、ご紹介したいと思います。

ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)

青年性扁平疣贅の原因は、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)の3型・10型・28型・49型のいずれかに感染することです。

ヒトパピローマウイルスは、英語でHuman papilloma virusと表記され、頭文字をとってHPVと略されます。

そして、HPVは人にのみ感染するウイルスとされていて、人に感染するとパピローマ・乳頭腫というイボ・皮膚の盛り上がりを生じるのが特徴です。

ヒトパピローマウイルスは100種類以上の型が存在していて、中には発がん性のあるHPV(16型・18型)が存在し子宮頸がんを引き起こす場合があるとされています。

HPVの感染経路

ヒトパピローマウイルスの感染経路は、接触感染と考えられています。接触感染は、ウイルス保菌者との皮膚・粘膜の直接的な接触のほかに、医師や看護師など医療従事者の手や医療器具あるいはウイルス保菌者が使用する物品を介して間接的に接触することでウイルスが付着する感染経路のことです。

このように接触することで皮膚や粘膜に付着したヒトパピローマウイルスは、皮膚や粘膜に生じた小さな傷から体内に侵入して上皮細胞などに感染します。

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青年性扁平疣贅の治療方法

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それでは青年性扁平疣贅の症状が現れた場合、どのような治療がなされるのでしょうか?青年性扁平疣贅の治療法について、ご紹介したいと思います。

皮膚科の受診

青年性扁平疣贅は前述のように一度消えても再発しやすく、またウイルス性の皮膚感染症でもあるため周囲の人への二次感染の恐れもあります。

ですから、自然と治る可能性があるとしても可能性にすぎませんから、皮膚科の病院を受診して医師の診断を受けた上で、根本的に治療・処置することが望ましいと言えるでしょう。

病院での治療法

皮膚科の病院での治療法については、症状の程度に応じて多様な治療の方法が存在しますが、健康保険が適用されない場合もあるので治療の際には医師に相談・確認しましょう。

液体窒素凍結療法(凍結治療)

青年性扁平疣贅をはじめヒトパピローマウイルスによるウイルス性疣贅の最も一般的な治療法は、基本的に健康保険が適用される液体窒素凍結療法です。

液体窒素凍結療法は、液体窒素を皮膚病変部分に押し当てることによって、病変組織を凍結させて壊死させようとするものです。また、液体窒素による凍結で病変組織は低温火傷となり炎症が生じますが、これは人為的に炎症を起こすことで炎症部に白血球などの免疫細胞を呼び寄せて免疫機能による抗ウイルス効果を意図するものです。

ただし、皮膚に低温火傷を発生させるという治療の性質上、非常に強い痛みが伴います。そして、病変部が深い場合は何度も同じ治療を繰り返す必要があり、症状に応じて治療期間は3ヶ月程度から年単位となることもあります。

内服薬

液体窒素凍結療法と併用されることが多いのが、保険適用される内服薬の処方です。処方される内服薬は、ヨクイニンと呼ばれる漢方薬です。

ヨクイニンは、いわゆるハトムギの種を砕いて殻を取り除き、種の中身を乾燥させた生薬のことで、肌荒れを回復される効果があるとされています。というのも、ヨクイニンは肌の新陳代謝に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含むからです。

ただし、ヨクイニンを内服するからといって、内服薬によって直接的に疣贅・イボが除去できるわけではなく、免疫力や肌の新陳代謝を促すことでHPVの力を弱めようとする点に主眼があることを留意しておく必要があります。

レーザー治療

疣贅・イボ治療においては、レーザー治療も一般的となっています。レーザー治療は、医療用レーザーを用いて、疣贅・イボの病変部を焼いてくり抜いてしまう治療法です。レーザー治療は痛みを伴いますので、通常は麻酔を使用します。

ただし、医療機器の進歩によって出血や痛みも少なく、傷痕も残りにくくなっていますが、治療痕が硬くなって残る可能性もありますので、事前に医師に相談・確認しておくと良いでしょう。また、疣贅・イボの種類によっては保険適用されない場合もありますから、治療費がやや高額となることもあります。

市販薬の使用

青年性扁平疣贅の症状は、顔に好発するため市販薬の使用はオススメできませんが、一応ご紹介しておきます。

市販薬の外用薬のほとんどはサリチル酸が含まれていて、皮膚の角質を柔らかくしてイボを除去しようとするものです。また、市販薬の内服薬は、前述したヨクイニンが主成分となっています。

いずれにしろ、疣贅・イボにも様々な種類があることは前述した通りですので、素人判断で市販薬を利用することは避けたほうがよく、まずは皮膚科を受診すべきでしょう。

民間療法について

イボはどうしても目立つことから、イボの除去についての様々な民間療法が存在しています。しかしながら、それらの民間療法については、効果が実証されていないものがほとんどです。

青年性扁平疣贅の予防方法

尖圭コンジローマや子宮頸がんの原因となるHPVに対しては、予防のためのワクチンが開発されていますが、青年性扁平疣贅のためのワクチンは開発されていません。

ですから、青年性扁平疣贅を予防するには、青年性扁平疣贅の症状が現れている人とのタオルなどの共用をしないことが挙げられます。

また、紫外線対策などをして皮膚の健康を保ち、規則正しい生活をすることで皮膚や粘膜の免疫力を高く維持することが大切と言えるでしょう。

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まとめ

いかがでしたか?青年性扁平疣贅の症状や特徴、原因、治療方法などについて、ご理解いただけたでしょうか?

実は、青年性扁平疣贅をはじめとして疣贅・イボの多くはウイルス性のものが多く、感染経路は接触感染とされています。そのため、青年性扁平疣贅を予防するためには、タオルの共用などを避けるとともに、皮膚の健康を保つことが重要となってきます。

また、青年性扁平疣贅の症状が現れた場合は、自然に治るかもしれないと放置するのではなく、速やかに皮膚科の病院を受診することが大切です。

青年性扁平疣贅は妙齢の女性に好発する病気ですから、いざという時のために本記事が参考となれば幸いです。

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