人間はもともと一人で生きていくもの、という言葉がありますが、そんなことはありません。たとえ、本来一人の人間であったとしても、他人の存在があるからこそ、私たちは生きて、日常生活を送ることができています。
そして、そのように過ごすなかで、男性と女性が出会い、お互いに惹かれあうことで、「大切な存在」ができます。すなわち、恋愛関係になるということです。
好きな人がいるということは、とても幸せなことですが、なかには「彼氏のことが好きすぎてつらい」という悩みを抱える女性たちがいるようです。このような悩みを抱えている女性たちは、彼氏がいて幸せなはずなのに、いつもどこかで不安感や心配を抱えており、自分の感情に自分で追いつけずにいます。
このような状態が長引くと、その後の二人の関係にも悪影響を及ぼし、場合によっては別れの原因になることもあるのです。
そこで、ここでは、「彼氏のことが好きすぎる」という気持ちが“悩み”になってしまう原因や、そういった人に見られる特徴、感情の対処法などをご紹介いたします。
好きすぎる気持ちが、つらくなってしまう理由
本来、人を好きになる・恋をする・愛する、という気持ちは、幸福感のあるものです。相手に何かひどいことを言われたわけでも、嫌われたわけでもないのに、相手を思う気持ちそのものがつらくなってしまうのには、様々な心理が隠れているようです。
自信のなさ
自分の顔やスタイルなどにコンプレックスを持っている女性は、なぜか「申し訳なさ」を常に抱えている人がいるようです。
すると、「こんな自分に好意を持ってくれた」「だからせめてもっと努力しなければいけない」など、本当ならば相手と対等な目線で物事を考えるはずが、自分が相手よりも下の立場に立ってしまい、常に「頑張っていなければならない状態」になってしまいます。
このような人たちは、自分がカレと釣り合うために頑張りすぎる自分に対して、つらくなってしまう傾向があるようです。
気持ちの大きさを比べる
人の愛情や、気持ちなど、心に関するものの大きさは測ることができません。また、好きという感情は、自身が相手へ抱くもので、その感情で相手から何かが返ってくるものではありません。
すなわち、自分がカレのことを好きだということは、「自分が愛情を抱いている」ということで、「彼氏が好き=相手も同じくらい自分のことが好き」ということではないのです。
しかし、これは女性に限ったことではありませんが、「自分がこんなに好きなのだから、相手にも同じくらい好きであってほしい」と思う人がたくさんいるようです。
もちろん、好きな人に好きでいてほしいという気持ちを抱くことは、恋愛関係にある二人ならば、当然と言えば当然ですが、度を過ぎると、「見返りを求める」ような状態になってしまい、自分だけではなく、相手の負担になる可能性もあるのです。
恋愛依存症
「恋愛で依存症なんて…」と思う人もいるかもしれませんが、これは、れっきとした心の病として知られています。アルコールや薬物依存症と同じく、恋愛することそのものへ依存状態になってしまう病気です。
そして、これは、「恋愛した回数」が関係するのではなく、依存度の深さが関係しています。恋愛関係だけではなく、人間関係を構築するうえで、最も大切なのは、フェアであること、あるいはお互いを尊重しあえる関係であるということです。
しかし、自分自身の何かしらの不安感、あるいはトラウマなどで受けた心の傷などを、自分以外の人(恋愛依存症の場合は、恋人)に埋めてもらおうとする気持ちが強すぎると、相手の存在がなければ自分の生活が成立しないという依存を招くのです。
こうなると、楽しくて幸せなはずの恋愛関係が、一気に苦しいものになってしまいます。また、「愛」は、アルコールやドラッグなどとは異なり、目に見えないので規制することもできません。故に、考えによっては、恋愛依存症はこれらの依存症よりも心のバランスを崩す危険性が高いとも言えるのです。
恋愛依存症のチェック
何かしらに依存心を抱きやすい、依存体質であるという自覚のある人は、要注意です。以下に、恋愛依存症のチェック項目をあげてみます。
- 彼氏がいなければ、自分は何もできないと思う。
- 周囲に「別れた方がいい」と言われることが何度もあっても、別れられない。
- 恋愛感情を抱いていない人ともデートをしたことがある。あるいは性的な関係を持ったことがある。
- 好きな人が振り向いてくれないのならば、相手の気を引けるような大きなことをしてやろうと思ったことがある。
- 自分の力で相手を変えたいと思ったことがある。
- 追いかけられるよりも、追いかける恋愛の方が好き。
- 熱しやすく冷めやすい。
- 誰でもいいから、愛されていると感じていたい。
- いつも尽くすばかりで、相手からはそれに見合った愛情表現を得られていないと感じる。
- 恋愛中は、ほかのことがどうでもよくなる。
- 彼氏といるときは、自分の欠点やコンプレックスを忘れることができる。
以上の項目のうち、5つ以上当てはまる人は、恋愛依存症の可能性があるかもしれません。一度、自分の恋愛観を見直してみましょう。
詳しくは、恋愛依存症を克服するにはどうする?陥りやすい人の特徴や症状を見てみよう!を読んでおきましょう。
自分で不安感を煽る
私たちには、想像力というものが備わっています。その想像力をプラスに働かせるか、マイナスに働かせるかというのは、その人の性格などによっても異なるでしょう。
このうち、マイナスな方へ想像力を働かせる傾向が強くなると、頭の中で、カレが浮気をしているのではなか、あるいは、些細な言動がトリガーとなって、「自分のことをもう好きじゃなくなったのではないか」など、自分自身で不安を膨らませてしまう人もいるようです。
このような傾向にある人は、好きだけど、いつも不安、いつも心配といった、非常に苦しい恋愛傾向になることが多いようです。
彼氏が好きすぎるという悩みを持つ人に見られる特徴
自分が相手に「好き」という感情を抱くことがつらくなる原因は、ここまでにご紹介したもののほかにも様々なものがあることでしょう。現在の恋愛関係とともに、一度止まって、自分自身のことについて見直してみるのも良いかもしれません。
ここでは、彼氏が好きすぎるという悩みを抱える人に見られる特徴をご紹介します。世間では、こういった特徴が見られる人を「好きすぎ症候群」と呼ぶこともあるようです。当てはまるものがある場合には、一度、カレとの関係性を見直してみましょう。
相性をチェックする
彼氏のことが好きすぎるあまり、自分との相性を何度もチェックしていませんか?世の中には、様々な占いがあり、生年月日や血液型などで、いろいろな占い結果が出てきます。
相手と仲が良いときはもちろん、喧嘩をしたとき、不安になったときなど、一度だけではなく、事あるごとに何度も占って、その結果で自分の精神状態を左右されている場合には注意が必要です。
SNSなどの彼氏のアカウントを追う
FacebookやTwitter、instagramなど、私たちの個人的な情報発信の場として身近な存在のSNS。利用している人もさぞ多いことでしょう。
そして、お互いをフォローし合っているカップルも決して珍しくありません。しかし、いつの間にか、彼氏の行動や考え方などを追跡するかのように、相手のアカウントを追ってしまう女子も少なくないのだとか。
一人一人が楽しむためのSNSが、彼氏を束縛するためのツールになっている場合には、SNSとの距離を見直す必要がありそうです。
自分の予定を彼氏に合わせすぎる
彼氏がいようといるまいと、アナタ自身にも、その日の予定というものが本来ならばあるはずです。しかし、彼氏のことが好きすぎるあまり、仕事や友達との付き合いなどをそっちのけにして、全て相手の予定に合わせてしまうという女性たちも多いようです。
何度もお伝えしているように、相手と対等な立場で関係を築くということは、恋愛の大前提です。彼氏との約束ごとだけを一番に考えていませんか?
自分の生活を犠牲にしてまで、彼氏の生活を中心にした状態が続くと、そこから依存心が芽生える可能性だけではなく、大切な友人関係にまで、悪影響をもたらすことがあるので、気をつけましょう。
彼氏の過去の恋愛事情を詮索する
今現在、相手が愛しているのは、アナタだというのにも関わらず、昔の恋愛事情を詮索しようとするのはナンセンスです。
しかし、相手のこれまでの経験のなかで、自分が一番愛されていることを確かめたいといった理由から、昔の恋愛事情を必要以上に知りたがる人もいるようです。
自分の過去の恋愛のことはそっちのけになっているにも関わらず、相手の元カノの存在は異常に気になるという人、もしくは、今は別れて自分と付き合っているにも関わらず、元カノに嫉妬するという人は、一度深呼吸してみましょう。
人と比べても、何も生まれません。何より相手もまた、悲しい気持ちになってしまうのではないでしょうか。
愛情表現を強いる
これは、先にもご紹介した「自分も好きだから相手にも同じくらい好きになって欲しい」という思いを抱く人に、よく見られる特徴です。
愛情表現・恋愛表現の仕方は、人によって大きく異なります。「好きだよ」という言葉を頻繁に伝えることが苦にならない男性もいれば、気持ちを言葉や行動で表現するのが苦手な男性もいます。とくに、日本人男性の場合、後者の方が多いかもしれません。
それらを不満に感じる女性たちのなかには、「好きすぎる」からこそ、言動で、愛情表現を示してほしいと、男性にそれらを強いるパターンもよく見られるようです。
メールの返信が早い
これも、彼氏のことが好きすぎる、という人によく見られる行動パターンの一つと言えるでしょう。メールやLINEは、何か用事があるわけではなくても、気持ちを伝え合うための、恋人たちにとって不可欠なツールです。大好きな彼氏からのメールや写真を見ると、嬉しくてニヤニヤしてしまうという人もいることでしょう。
しかし、いつもすぐに返信できるというわけではありません。また、内容によっては、じっくりと時間をかけて、返信内容を考えたいものもあるはずです。
ところが、彼氏が好きすぎるあまり、あるいは嫌われたくないあまり、相手からのメールに、即返信しなければ気がすまないという女性も多く見られるようです。
また、この場合は、「彼氏からのメールの返信も早く欲しい」と思う傾向があるとも言われています。
サプライズの演出や、頻繁なプレゼント
思いもしなかったタイミングでのサプライズ演出や、記念日や誕生日などのプレゼントは、誰にとっても嬉しいものです。しかし、何事も度が過ぎるのはよくありません。
とくに、彼氏が好きすぎるという女性たちは、相手に対しての愛情アピールの一つとして、このようなサプライズで突然家を訪れたり、プレゼントを頻繁に送りたがる傾向があるようです。
また、こういったパターンでは、自分の経済状況などを把握しないまま、プレゼントなどを購入してしまう人もいるようです。大切な人へのプレゼントを買うのは、決して悪いことではありませんが、自身の経済感覚が麻痺してしまわないよう、気をつけましょう。
彼氏の好みやタイプに合わせようとする
どんなものが可愛いと思うのか、あるいは何を綺麗だと感じるのかなどの価値観は、人それぞれです。また、男と女といった性別の違いでもそれは大きく異なるでしょう。
それぞれ好みやタイプがあっても、実際に好きになる人は、全く違う人だという経験がある人もいるのではないでしょうか?
にも関わらず、彼氏の好みや好きなタイプを聞くと、たとえそれが、好きな感じではない服装でも、相手の好きそうなものに合わせたり、場合によっては、趣味まで同じものにしようとする女性も意外とたくさんいるようです。
乙女心とも表現できる行為ではありますが、これではせっかくアナタが今まで培ってきた価値観が、なくなってしまったのも同然です。また、あまりにもそういう傾向の強い女性には、萎えてしまう男子がいるのも事実なのです。
彼氏が好きすぎるときの対処法
「好きすぎるときの対処法」というのも、なんだか妙な言葉の使い方だとは思いますが、彼氏が好きすぎることで悩んでいる女子必見です。何度もお伝えしていますが、好きという気持ちそのものは決して悪いものではありません。
しかし、度を越えてしまうと、自分を見失うだけではなく、大切な彼氏にとっても負担になってしまいます。交際が始まって、「好き」という感情の高まりをコントロールできない人は、以下の方法を試してみると良いかもしれません。
紙に書き出す
「好き!」という気持ちや、好きという気持ちが大きすぎる故につらいその感情を、そのまま伝えようとする前に、まずは、紙に書き出してみるというのも、一つの方法です。
自分がどれほどカレが好きなのか。あるいは、会話の中でのあの言葉がなぜ引っかかっているのかを、文字に落とし込むことで、一度感情の起伏に休符を置くことができます。
自分の気持ちを、まずは自分自身が冷静になって受け止めた後で、彼氏とゆっくり話しながら気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
電話やメールを頻繁にしない
いつも携帯やスマートフォンを片手に、相手からのメールや連絡を待っていたり、頻繁に電話をしたりといった行動はやめましょう。
とくに、相手が社会人の場合、仕事中にそのような連絡がたくさん来てしまっては、たまったものではありません。それは、アナタのことが嫌いというわけではなく、自分が生きていくために「しなければならないこと」が相手にもあるだけです。
自分が逆の立場になったことを想像するとわかりやすいかもしれません。自分が働いているとき、あるいは何かに熱中しているとき、必死に勉強している最中などに、頻繁に彼から「好きだよ」「今なにしているの?」といった連絡が入ると、うんざりするのではないでしょうか。
相手が好きだからやってしまう行為だと思い込んでいることも、よく見直してみると、実は、ものすごく自分本位な行動であることに気づくかもしれません。
頻繁な連絡よりも、一緒にいる時間を大切にすることを忘れたくないものです。
自分磨きに専念する
自分の自信のなさから、「好きすぎてつらい」という感情が生まれている場合には、自信のなさを彼氏に埋めてもらおうとするのではなく、まずは、自分が好きになれるような自分になるよう、努力してみましょう。
そして、彼の好みに合わせるのではなく、自分好みのものをきちんと選ぶのです。例えばオシャレに関するものならば、自分はどんなファッションが好きで、気分が上がるのはどんな色なのかなどを研究してみましょう。
自分が好きなものを、素敵に身につけている女性は、いきいきとした立ち居振る舞いで、女性らしい空気をまとっているものです。そんな姿に、彼も惚れ直してくれるかもしれません。
そのほかにも、諦めていた夢に再チャレンジしたり、行ったことのない場所へ一人で出かける、部屋を片付ける、など、普段と違うパターンで行動してみるのもおすすめです。
友達との時間を大切にする
休日はいつも彼氏と過ごすという傾向がある人は、たまには女友達と女子会などを企画して、思いっきり楽しむ時間を作ってみるのも良いでしょう。
女同士で、恋愛話に花を咲かせたり、恋愛系の映画を見る、人気のカフェに行って美味しいものを食べる、あるいは男達へ向けた愚痴を言い合うというのも、ストレス解消法の一つです。
彼氏が好きすぎることで、自分の意見を言いにくいという人は、まずは女友達に意見を述べる練習をしてみるのも、「自立」した女性になるための効果的な方法と言えるでしょう。
彼氏だけではなく、こういった友達との時間のなかで得るものは、きっと大きな気づきになるはずです。
結婚を焦らない!
彼氏が好きすぎると、どうしても早く結婚したい!と思うのは仕方ありません。しかし、恋愛の先に結婚があるとしても、必ずしもすぐに直結させるというのは、いかがなものでしょうか。
「付き合う」のと「結婚生活」では、現実的に大きく異なるものです。じっくりと恋愛して仲を深めつつ、彼氏の態度や周りへの気配りなどを見極めることを忘れてはなりません。
音楽を聞く
とくに邦楽で、女性の恋心を歌った曲は、数多く溢れています。自分の気持ちを代弁してくれるかのような歌詞は、好きという気分を盛り上げてくれるだけではなく、好きすぎて苦しい心をも、癒してくれるかもしれません。
とくに、若い女性たちには、aikoさんや西野カナさんなどが人気のようです。気分転換も含めて、音楽にパワーをもらうというのも、方法の一つでしょう。
交換日記
ちょっと恥ずかしくなりそうですが、実は、交換日記をつけているカップルも意外とたくさんいるのだとか。会えない時間に、メールや電話で気持ちをアピールするのではなく、先にあげた「紙に書き出す」という行為と同様に、相手への想いや、自分が感じていることなどを文字に込めて、定期的に交換するようです。
スマホの普及から、最近ではアプリなどでも、カップルを対象とした交換日記アプリが出ているようですので、それらを使ってみるのも良いでしょう。
ただ、メールと同じように、お互いの負担にならない使い方をすることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。好きすぎるという気持ちと上手く付き合い、お互いが「最高のカップルだ」と言えるようになるためには、やはり、ある程度の“自立”がポイントになるのかもしれません。
また、「好きだよ」といった愛情表現だけではなく、「手をつなぐ」「目を見て会話する」といった、普段の何気ないコミュニケーションも、「言葉」には代えられない大切なコミュニケーションの一つです。
お互いが心地よいと思える恋愛を思い切り楽しみましょう。
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