性交痛の原因を知ろう!病気の可能性もある?治療方法や予防方法も紹介!

パートナーと性行為をすることは、愛し合っているという証であり、関係を向上させるために必要です。しかし、デリケートな部分もあり、悩みや不安を持っている人が多いのかもしれませんよね。1人で抱え込むと精神的な負担も大きくなることがあります。

性交痛はそういった性交に伴って性器に痛みを感じてしまう症状です。病的な原因もあれば、パートナーとの相性が悪いなんてことがきっかけとなることもあり、人それぞれ原因が異なります。

では、この性交痛はどういったときに発症するのでしょうか。また、病気の可能性があるとき、どういった特徴や対応をすればいいのでしょうか。これらのことについてみていきましょう。

性交痛とは

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性交痛は性行為時の挿入時、行為中、そして行為後に性器に痛みを感じる症状です。時間が経っても痛みを感じることもある、というのが1つの特徴です。

痛む場所や痛み方は人それぞれです。それら特徴を1つ1つ考えながら、具体的な原因を判断していきます。では、どのような原因があるのでしょうか?

痛みの感度の増加

何かしらの原因で外陰部の痛みの感度が増加する、ということがあります。これは誘発性腟前庭炎と呼ばれ、性交痛の中で最もみられる原因といわれています。特徴としては陰茎の動作時のみに痛みを感じます。陰茎が止まっているときは痛みが弱まります。

誘発性腟前庭炎の原因について詳しいことはわかっていません。女性ホルモンの増減に伴う体質の変化、神経回路の再構築などが考えられています。

外陰部の怪我

何かのきっかけで外陰部に怪我をしてしまった。それは、爪で引っ掻いてしまうなんてケースが多いかもしれませんね。このような場合では性交をすると痛みを感じます。また、傷口から出血をしてしまうこともあるでしょう。

外陰部の怪我がみられるようでしたら、性交を控え、安静にすることが大切です。無理に求められても、それ以上の行為はしないようにしてください。患部を清潔にし、症状が改善されるのを待ちましょう。

腟痙

腟の筋肉が意図せず収縮してしまい、陰茎の挿入が困難になる。そういったときに、痛みを感じることがあります。この収縮を腟痙といいます。

原因はわかっておらず、先天的な原発性腟痙と、手術等がきっかけで起こる二次性腟痙があります。詳しくは、膣痙攣に注意!症状や原因、種類を知ろう!発生した時の対処方法や予防方法は?を参考にしてください!

腟が小さい

体質的な要因として、腟が小さいケースがあります。腟が小さく、陰茎が大きい場合、挿入にはかなりの力を要しますから、伴って痛みを感じることがあるでしょい。

こういった場合、前戯を長めに行い、膣内を湿らせる必要があります。また、パートナーの理解も必要です。急いでしまうと、なかなか痛みが強くなることもありますので落ち着くことが大切です。時間をかけて、ゆっくりと行うようにしましょう。

先天的な構造異常

生まれながらにして、腟内の構造に異常があると性交痛を感じることがあります。処女膜の閉鎖、腟狭窄など、様々な症状がみられます。

性感染症

パートナーから何かしらの性感染症をもらってしまう、というケースも性交痛の原因になります。このことについては事項で詳しくお伝えします。

感染症で起こる性交痛

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性交痛の原因は腟の構造、怪我がきっかけとなることがあります。

しかし、一方でパートナーから感染症をもらう、もしくは性行為そのものがなくても性交痛を発症してしまうことがあります。性交痛を感じたとき、以下の感染症を疑うことができます。

カンジタ腟炎

カンジタと呼ばれる真菌に感染することで発症します。真菌とはカビの一種です。カンジタは身近に存在するカビで、体の抵抗力があれば、症状を発症することはありません。

反対に言えば、体の抵抗力が下がっているとカンジタ膣炎を発症しやすいといえるでしょう。カンジタ膣炎では以下の症状を発症します。

  • 性交痛
  • おりものの異常
  • 強いかゆみ
  • 排尿痛
  • 性行為後に出血する

カンジタ膣炎は性感染症の一種と考えられがちですが、そうではありません。先に述べたように、身近に存在するカビが抵抗力の弱っている体で増殖してしまうことで起こるのです。

このため、慢性的な疲労が溜まっていたり、栄養が十分に取れていないなどの体力低下の要因がある女性であれば、誰でも発症リスクがあるといえるでしょう。

カンジタ膣炎は抗生物質を服用することで治療することができます。予防策としては、まずは体力を落とさないこと。そして、デリケートゾーンの通気性を良くし、清潔に保つことがポイントです。

詳しくは、カンジダ膣炎とは?症状・原因・治療法・予防法を紹介!を読んでおきましょう。

トリコモナス腟炎

トリコモナス膣炎とは、トリコモナスという虫の寄生によって発症します。虫の大きさは0.1mmと非常に小さく、肉眼で観察することは困難です。この虫が腟内に侵入することで炎症を発症します。

トリコモナス膣炎の感染は性行為が主です。パートナー自身が感染に気づいておらず、知らないうちに感染してしまうこともあります。どこかで病気をもらってきてしまう、ということもあるでしょう。

一方で性行為以外でも感染することがあります。それは公共のプールやトイレ、温泉などが考えられます。非常に稀なケースですが、このようなケースも疑うことができます。

トリコモナス膣炎の治療は、腟剤と内服薬で行います。寄生虫が体内に残ってしまうと、再発のリスクがあるので処方された分をきちんと飲み干すことが完治のポイントです。

詳しくは、トリコモナス膣炎とは?原因や症状、治療方法を紹介!を読んでおきましょう。

クラミジア感染症

誰もが一度は聞いたことのある感染症かと思います。クラミジアトラコマティスと呼ばれる病原菌の感染によって発症します。感染は主に性行為によって起こります。

クラミジアでは性交痛のほか、おりものの異常、下腹部の痛みなどを発症します。パートナーとの性行為ののち、これら症状がみられるようであれば、クラミジアを疑ってみてもいいかもしれません。また、クラミジアは咽頭への感染も起こります。喉の腫れや痛み、そして発熱を起こします。

クラミジアの治療は、検査で具体的に病気がはっきりとしたのち、内服薬によって行います。1週間程度、薬を服用することで病気を治すことができます。

痛みの箇所がポイント

先に述べた誘発性腟前庭炎などの病気は、腟の入り口に痛みが走ることが特徴です。一方で上記のような感染症は腟の奥に痛みを感じます。下腹部が痛んだり、おりものが増加するといったことも特徴でしょう。

パートナーと性行為をしてから、なんだか体の調子がおかしい。そういったことに心当たりがあるようでしたら、まずは検査を受けてみてください。

感染症以外の原因

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感染症以外の原因によって性交痛を感じることもあります。

この場合、良いケースもあれば悪いケースもあるため、痛みが継続するようでしたらきちんとした検査を受けることをおすすめします。具体的には以下の病気が考えられます。

子宮内膜症

子宮内膜症とは本来、子宮内にしか存在しない組織が、子宮以外の場所にできてしまう病気です。珍しい病気ではなく、4人に1人が発症するともいわれています。

主な症状として性交痛のほか排尿痛、月経痛があります。症状が進行してしまうと不妊症の原因になることもあります。このため、検査でわかった段階で、きちんとした対処が必要でしょう。子宮内膜症の原因はライフスタイルの変化に伴う月経数の増加が考えられています。月経が多ければ多いほど、子宮内の組織が周辺に拡散されやすく、病気のリスクも高まるのです。

病気の治療としてはホルモン剤の投与、手術があります。ホルモン剤はホルモンボランスを整え、病気を抑制する効果があります。手術では症状が進行し、がんなどが認められるケースで適応されます。

卵巣嚢腫

卵巣嚢腫とは卵巣にできる良性の腫瘍です。卵巣にできる腫瘍でも9割は良性のものなので、心配する必要はありません。初期の段階では自覚症状がなく、気づかない人も多いです。

腫瘍が肥大化してくると性交痛のほか、月経痛が重くなる、月経以外での腹痛などの症状を発症します。また、腸や膀胱を圧迫し、便秘や頻尿を招くこともあります。

基本的な治療としては経過観察が行われます。定期的に腫瘍のサイズを観察し、問題がなければそのままです。一方で大きくなってきて症状が大きくなるようであれば、手術を行い、腫瘍を摘出してしまいます。

その他の原因

性交痛は病的な原因以外でも起こることがあります。具体的には以下のことが挙げられます。

前戯不足

挿入までの時間が短く、前戯が不十分である。このようなケースでは強い性交痛を感じることがあります。精液が分泌されておらず、陰茎との摩擦が大きいことも原因の1つでしょう。

性行為をする気持ちがない

精神的な構え方も性交痛に影響します。性交をする気がないときに行ってしまうと、湿りが不十分になってしまい、結果性交痛を感じてしまうということもあります。

アレルギー症状

コンドームなどの製品にはゼリーが塗られています。このゼリーにアレルギー反応を起こしてしまい、性交痛を起こしてしまうということがあるようです。少々稀なケースですが、体に合わないようでしたら、使わないようにしましょう。

性交痛の治療について

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性交痛の治療は発症場所や病気によって異なります。ですから、治療の第一のポイントはどこが痛むのかということです。外陰部なのか、それとも奥深くなのか。これによって大体の場所を推察することができます。

外陰部であれば何かしらの炎症や怪我なんかが考えられます。炎症のケースであれば薬を服用することで治ります。怪我のケースでも同様に、安静にしていれば治っていくでしょう。

膣の奥深くが痛む場合は感染症や病気の可能性が考えられます。パートナーと性行為を持ってから症状が出るようになったのであれば、病気をもらったという可能性があるかもしれませんね。

外陰部にしろ奥深くの痛みにしろ、違和感があったり、何かしらの痛みがあるようでしたら、まずは病院で検査を受けるようにしましょう。不妊の原因にならないとも言い切れませんから、十分注意する必要があります。

デリケートゾーンを守る・病気を予防する

どんな感染症や病気にしろ、それを予防することができます。きちんと実行することができれば、病気を遠ざけ、健全な体を維持することにつながるでしょう。体を守るためにも以下のことに気をつけてみてください。

通気性を意識する

デリケートゾーンの通気性は感染症を予防する1つのポイントです。湿気があるほど細菌やウィルスは繁殖しやすいためですね。通気性が悪く、湿気がたまりやすいというような下着を履いているようであれば注意が必要です。

通気性を良くする方法は下着をコットンにしたり、ジーンズなどの体にフィットする衣類を長時間履かないなどがあげられます。なんだかいつも蒸れている気がする。そんなことに心当たりがあるようであれば、衣類を変えてみてくださいね。

デリケートゾーンを清潔に保つ

デリケートゾーンを清潔に保つことは女性にとってとても重要なことです。生理の際ナプキンをこまめに取り替える、もしくは排便の際、デリケートゾーンを綺麗にする。これらのことは毎日意識しなければならないことですよね。こまめに衣類を取り替え、清潔に保つようにしましょう。

デリケートゾーンを洗い過ぎないようにする

体には常在菌といって、体の衛生状態を保ってくれる菌がいます。これはデリケートゾーンも例外ではなく、常に綺麗に保ってくれています。しかし、ゴシゴシと洗い過ぎてしまうとこの菌が死んでしまい、返って体の抵抗力が弱くなることがあります。

お風呂で体を洗うときは、強くこすったりしないようにしましょう。出血の原因や傷をつけてしまうこともありますから、十分注意してくださいね。

体を冷やさない

女性器は熱に弱いといわれています。気温が低かったり、体温が低かったりすると、体調不良を起こしてしまいます。また、性器が体の中にあるのも、常に温めておく必要があるからといわれています。

女性といえば冷え性ですが、体の冷えは免疫力を下げてしまいます。すると感染症の発症リスクが高まり、性交痛をはじめとする様々な症状の原因となるでしょう。なるべく体を温めて過ごすようにしてください。

悩みを抱えないことが大切

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性ことに関する悩みはなんとなく人に言いにくいということがあります。それはパートナーでさえ、言えないという人もいるでしょう。嫌われたらいやだとか、相手に原因があると思いたくない。様々な思いがあるかもしれません。

一方で性の悩みを放置することは、その後の病気に関わってきます。特に女性であれば不妊の原因になることもあるでしょう。あのとき、こんな症状が出ていたけど、放置していたら体が悪くなっていた。そうなることもあるのです。

性交痛は体が異常を知らせてくれているサインの一つです。それを無視してしまうと、体が悪くなっていってしまうこともあります。そして、それは精神的な負担としても大きいでしょう。

性交痛を感じたり、パートナーと性行為をしてからなんだか体の調子が悪い。このようなときは、悩みを抱えず、早めに病院へ行くようにしましょう。体が悪くなる前に早め早めの行動をとるようにしてくださいね。

相手の気持ちを考えるとは?

パートナーとの性行為をする上で、相手の気持ちを考えることは大切なことです。性行為はどちらかの欲望ために行ってはいけないものですし、良好な関係を維持するために重要なことです。

さて、そういった良好な関係を保っていたとしても、性行為の後、性交痛を発症してしまうかもしれません。そんなとき、症状をパートナーにきちんと伝えることが大切です。

パートナーから何かしらの病気をもらっている可能性があり、治療の過程で必要なことでもあるでしょう。もちろん、その後の関係を維持するためにも聞くべきことがあります。

パートナーに問題がなく、女性自身に何かしらの病気が巣食っている可能性もあるでしょう。しかし、そうではないケースもあります。このことはきちんと話す必要があります。

全ての性交痛がパートナーとの性行為に関係しているというわけではありません。しかし、一部の性交痛がパートナーに起因していることがあります。このことはとても重要なことです。性行為を境に異常を感じる。そんなときは十分注意するようにしてください。

まとめ

性交痛は誰にもリスクがある症状です。性行為に限って言えば、コンドームを使用しない性交はそのリスクを高めるものです。きちんとした配慮が必要ですし、お互いのために大切なことです。

一方で、体調不良が性交痛を発症させることもありました。仕事で疲れていて、なかなか休みが取れていない。体が冷えていて、睡眠も浅い。そんな風に日常的に疲労が溜まっている人もまた、症状に気をつけなければならないでしょう。

性の悩みだからといって、抱え込む必要はありません。症状を自覚したときは速やかに病院へ行き、検査を受けるようにしてください。

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これらを読んでおきましょう。

  
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