過呼吸は泣くと起きやすい?原因や症状、対処法について!

過呼吸症候群は誰にでも起こりうる発作です。経験した事がある人はわかると思いますが、このまま息が出来なくなってしまうのではないかというほど苦しい発作です。

まだ経験した事が無いという人でも、これからいつ過呼吸症候群の発作が出てもおかしくありません。泣くことによって発作が起こりやすくなる事も?!事前に過呼吸症候群はどんなものなのかを頭に入れている事で対処できます。

過呼吸症候群とは?

健康な肌少女

過呼吸症候群(過換気症候群)とは何らかの原因で呼吸が激しく乱れ、必要以上に換気活動を行う事を言います。

呼吸が早く息苦しくなり、動脈血中の酸素分圧が上昇して炭素ガス分圧が低下する事によって1回の換気量が多くなります。

過呼吸症候群になる原因

●ストレス

過呼吸症候群はパニック発作の一種なので、主にストレスが原因とされています。日常生活で不安や不満を抱えている人に多く起きる症状です。慢性的なストレスだけでなく一時的に精神的に激しい緊張が起こると発症します。

また、疲労や睡眠不足など不規則な生活を送っている場合にも誘発するとされています。

●運動による呼吸の乱れ

運動やスポーツなどが過呼吸症候群発作を起こす事もあります。マラソンの場合長時間に渡って普段の呼吸とは違う呼吸方法をしていて、ゴール直前にスピードを速めゴールした瞬間に安心感から過呼吸症候群の発作が引き起こるケースがあります。

水泳ではとても危険な為禁止されてるハイパーベンチレーションという呼吸方法があります。この呼吸法はダイビングなどの息止め競技などで潜水時間を伸ばす事が出来るので潜水前によく行われるものです。

しかしこの呼吸法は、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスを崩してしまい、酸素過多になり体の中の二酸化炭素が不足してしまいます。そうすると二酸化炭素濃度が少なくなり、血液がアルカリ性に傾き息苦しくなります。血液中の二酸化炭素を増やそうと延髄が無意識に呼吸を停止させようとするので、血管が収縮してしまい痺れや発作を起こします。

過呼吸症候群は「几帳面」「神経質」「心配性」の人に起こりやすく、精神的に乱れやすい10代から20代の若年層に多い症候群です。

過呼吸症候群の症状

過呼吸症候群の症状は血液中の酸素濃度が増えて二酸化炭素濃度が減る事によって発症します。突然呼吸困難に陥る人が多く何も前触れなどを感じないのが特徴的です。

軽度のものから重度のものによって症状は変わりますが「息苦しさ」「呼吸の加速」「胸部の痛み」「胸部の圧迫」「動悸」「めまい」「手足の痺れ」「パニック」「失神」などの症状があります。

重度のものになるととても苦しく死んでしまうのではないか?と感じるほどですが、過呼吸症候群の症状で死に至る事はありません。しかし、心臓発作を誘発した場合死に至る場合もあるので注意が必要です。

泣くと過呼吸症候群になる?

泣く 

泣くことが過呼吸症候群に繋がるという事を知っていましたか?

泣くことで中枢神経が刺激される

泣くと過呼吸症候群が起こりやすい理由は大きく分けて2つあります。1つは精神的ストレスが高まった時です。泣いている時は精神的に大きなダメージが与えられるので感情が揺れ動いている最中ですので起こりやすいとされています。

もう1つは、泣くと呼吸が荒くなり呼吸中枢への刺激が高まった時です。泣いた状態の時は呼吸中枢が刺激されて呼吸器系の自律神経が不安定になり、過呼吸症候群が発症しやすくなるのです。

泣いた時に発作を起こさない為に

過呼吸症候群の発作を一度引き起こすと何度も発症してしまいます。その一度の経験で精神的にストレスを感じるとまた過呼吸症候群の恐怖を味わうのではないかという恐怖心も強くなり、悪循環に陥ります。

そうならない為には心にゆとりを持つよう心掛ける事が大事になります。泣いた時に過呼吸症候群の怖さを思い出さないようにしましょう。

過呼吸症候群の対策

薬

発作が起きている場合

●神袋再呼吸方法

発作がすでに起きてしまった場合は小さめの紙袋を口に当てて呼吸をさせます。しかしこの方法は不安を強めてしまったり低酸素血症を誘発する可能性が高いので最近はあまり行われなくなりました。しかし昔からある方法という事でこれで対処したいという人もいるので、その方法をご紹介します。

この方法を行う際に一番気を付けなければならないのは、窒息状態にならないように空気の通り道を作ってあげる事です。それを作らずに行ってしまうと窒息状態になる恐れがあるので十分気を付けて下さい。その通り道は紙袋の端を少し切るか、口に当てる際に少し隙間開けるなどして作ります。それが出来れば、口に紙袋を当てて呼吸をゆっくりするだけです。

●ゆっくり呼吸をする

過呼吸症候群になると呼吸の間隔が乱れるので、まずはゆっくり呼吸をして整える事が大事になります。発症している時はうまく呼吸が出来ないように感じてしまい、早く呼吸をしないと死んでしまうかもしれないという恐怖感に襲われます。しかし実際は呼吸はしっかり出来ていて酸素の量は十分すぎるほどです。ですのでそれを頭に入れてゆっくり呼吸していきましょう。

呼吸をする際は鼻から吸い、口を小さくして息を吐きましょう。吸い込む量は多くなくて良いのでゆっくり吸い込む事に意識しましょう。

基礎疾患が無いかの確認

類縁疾患が無いかを確認しなければいけません。

●不安神経症

過呼吸症候群の発作を何度も繰り返し引き起こしている人で、情緒不安定性が考えられます。不安神経症とは不安を主症状とする神経症の事です。不安という感覚は人生に1度は必ず経験するものですが、何も理由が無いのにも関わらず不安になる事は病気です。

症状としては「慢性的な不安」「緊張」「イライラ」「ソワソワ」「頭痛」「動悸」「めまい」「不眠」などが見られます。薬物療法と精神療法があります。

●パニック障害

突然「呼吸困難」「胸部の痛み」「めまい」などの症状が起こる事を言います。過呼吸症候群とパニック障害はとても似ているので、診断は慎重に行われます。過呼吸症候群とパニック障害の違いは、専門医でも診断を間違えてしまう時もあるほど見分けが難しいです。それはパニック発作の中に過呼吸の症状がある為合併して引き起こしている事が多いからです。大きな違いは

  • パニック障害は神経伝達物質の問題が原因で起こる
  • 過呼吸症候群は心因性のストレスが原因で起こる

になります。症状は同じですが、治療方法が違ってきます。過呼吸症候群だと思い込み、パニック障害だと気付かずに過ごしているといつまでも過呼吸症候群が治らなかったり、パニック障害が悪化する恐れがあります。

●神経循環無力症

心臓などの臓器に何も病気が無いのにも関わらず「息切れ」「胸部の痛み」「疲れ」「不眠」「不安」を感じる事を言います。原因としては神経質な性格、ストレス、過労、トラウマ体験などが挙げられます。心臓は人の体の中でも重要な臓器なので、精神的なちょっと変化でも不安を感じて全身に異常をもたらします。

これらの疾患がある場合、過呼吸症候群の対処の他に治療が必要になります。

過呼吸は若年層に多いものなので、30代以上で過呼吸になった場合他の病気が考えられます。過呼吸の症状の他に何か気になる症状が無いかよく考えてみて下さい。胸の辺りに圧迫かんや痛みがある場合「肺塞栓」「心筋梗塞」が考えられます。

そしてこれらの疾患がある場合「脳出血」「くも膜下出血」の疑いもあります。ただの過呼吸だと思っていたものが大変な疾患の場合もあるので、受診する事をオススメします。

抗不安薬

過呼吸症候群の一番の原因の不安を和らげる事ができれば発作を防ぐ事が出来ます。発作が起きそうになった時に発作止め用の抗不安薬を服用すると、不安を抑えてくれるので発作が起きる確率が減ります。何度も繰り返し起こるという人は病院で抗不安薬を処方してもらいましょう。

薬を服用する事で発作が出なくなりますが、症状を出しにくくするだけで過呼吸症候群の根本的な治療にはなりません。

心療内科受診

精神的ストレスが原因である場合は、心療内科を受診しましょう。自分でコントロールする事が出来れば必要ないですが、過呼吸症候群を引き起こす人は普段からコントロール出来ない場合が多いです。こんな事で病院に行くのは・・・と思うかもしれませんが、病院に行き自分の置かれている状況を把握する事でコントロールが出来るようになる時もあります。

会話をする

何度も過呼吸症候群を引き起こしている人は、発作が起こりそうだなぁという感覚がわかるようになる人もいます。発作が起きそうになった時に人と会話をする事が有効になります。これは不安や恐怖を感じている気持ちから気をそらそうとする為です。

また、何か言葉を発している時は呼吸をしていないので過呼吸に進行しないよう阻止する効果もあります。周りに人がいる場合は積極的に言葉を発して、それが出来ない場合は電話などを利用してもよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。強い不安や恐怖から過呼吸症候群になる事がわかりましたか?これらの感情は出さないようにコントロールしようとしても、コントロールしきれない場合もあります。そんな時に発作が起きないように、事前に過呼吸症候群について知識を入れておく事で症状が軽くなったり発作の回数が少なくなったり対応が出来ます。

精神的な病気は無理して治す事はありません。ゆっくりで良いので少しずつ治療していきましょう。

関連記事として、

息が苦しい原因とは?病気の可能性と予防方法について

呼吸が浅い4つの原因とは?ストレスや病気の可能性について

泣くと頭痛が起きる原因って?解消方法も紹介!

これらの記事も合わせてお読みください!

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする