夫源病とは?症状や原因、治療方法を知っておこう!

「夫源病」という病気をご存知でしょうか?最近、新聞などでも話題になっているこの病気は、医学的な病名ではなく、大阪大学の石蔵文信教授が名づけたもので、ある原因によって起こる、女性の様々な不調を示すものです。

そのある原因とは──読んで字の如く「夫」が原因であるという、衝撃的な病気なのです。夫が定年を迎える中高年の女性に多く見られると言われていますが、実は20代から30代の女性にもこれらの症状が見られます。

コミュニケーションを上手く取ることのできない、現代に生きる人特有の病気であるとも言えるかもしれません。

そこで、ここでは夫源病とはどのような病気なのかを見ながら、その改善方法などについてご紹介いたします。

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夫源病について

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夫源病とは実際に、どのような病気なのでしょうか。「夫源」という文字を見ると、夫のみに原因があるように見えますが、病気の原因を見ていくと、厳密には「夫の言動だけ」と言い切るには、困難な点もあるようです。

私たち人間が「感情」を持っているということ、そして、「コミュニケーション能力」にも関係がありそうです。

それでは早速、夫源病について、詳しく見ていきましょう。

夫源病とは?

夫源病とは、夫の言動が強いストレスになることで、妻である女性が、自律神経やホルモンのバランスを崩し、頭痛やめまい、動悸や不眠といった不定愁訴を主とする、更年期障害にも似た症状が生じる病気です。

冒頭に述べた石蔵文信教授が、男性更年期外来で、中高年の夫婦を診察していく中で気がついたと言います。これらの因果関係から、これまで「更年期障害」とされていた症状は、夫が原因である夫源病によるものなのではないか、という見解もあるようです。

また、夫が定年して、在宅時間が長くなり、夫の言動による影響を受けやすい中高年によく見られると言われていますが、「夫が原因」になるということは、パートナーを持つ全ての女性に起こっても何ら不思議ではなく、実際に、20代や30代の若い女性にも、夫源病と考えられる症状が起こることも多々あるようです。

症状は?

具体的な症状には以下のような症状があげられます。

  • 原因が不明の高血圧(本態性高血圧症)
  • 突発性頭痛
  • 突発性難聴
  • めまい、耳鳴り、などのメニエール病に似た症状
  • うつ病
  • 顔ののぼせやほてり
  • イライラするなどの情緒不安定
  • 唾が飲み込みにくいなどの嚥下機能が上手く働かない

これらの症状が『夫が在宅しているとき』あるいは、『夫が家に帰る時間が近づいたとき』、『夫とやり取りするとき』にひどく現れ、病院で精密検査などを行っても、とくに明確な病巣が見つからず、身体的な原因が不明の症状であるということが、この病気の特徴です。

夫源病の原因となる夫の特徴とは?

妻が夫源病になる可能性の高い男性(夫)の特徴を、石蔵教授がまとめたものを参考にすると、以下のような特徴があげられるようです。

  • 家では不機嫌なのに、外に出て、ほかの人の前に出ると愛想が良い。
  • 常に上から目線で話をする傾向がある。
  • 家事を手伝わないのに、口を出す。
  • 自分が家族を養ってきたという自負が強い。
  • 「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉を口にすることがほぼない。
  • 妻の予定や行動をチェックしたがる。
  • 仕事関係以外の交友関係や趣味などが少ない。
  • 妻が一人で外出することに嫌悪感を抱く傾向にある。
  • 人に家事の手伝いや子育てを自慢し、いわゆる「自称いい夫」と呼ばれる傾向がある。
  • 車を運転すると、まるで性格が変わる。

このような特徴を見ていくと、「夫の言動」が原因になっているというより、「夫のコミュニケーション力の乏しさ」によって女性が疲弊している、と言う方が現状に近いと言えるかもしれません。

夫源病になりやすい妻の特徴とは?

では、夫のコミュニーション力の乏しさ“のみ”が原因かというと、そうではありません。妻となった女性の気質、あるいは性格と、夫のコミュニケーション力の乏しさの「積み重ねによって生まれた歪み」であるとも言えるでしょう。

実際に夫源病になった女性(妻)の性格的な傾向を見ると、以下のような特徴があげられます。

  • 弱音を吐くことは滅多になく、我慢強い。
  • 責任感が強く、家事や仕事も几帳面にこなし、手を抜くことができない。
  • 人に思ったことを伝えるのが苦手で、嫌だと感じることを言われても怒ったり、反論することができない。
  • 「良い母親」「良い妻」であろうという気持ちが強い。
  • 世間体をいつも気にしており、外面も良い。
  • 些細なことが気になり、ちょっとしたことでも悩みやすい性格である。
  • 喧嘩や争いを嫌がり、いつも穏やかで平和な関係でありたいという気持ちが強い。

これらを見てもわかるように、「夫のコミュニケーション力の乏しさ」が男性側の原因であるならば、「自分の気質や性格を、相手あるいは世間の中で、上手く活かすことのできない“ある種の不自由さ”や、“無理”から生まれる、自分の中での歪み」が女性側の原因になっているとも言えます。

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夫源病の改善方法は?

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さて、ここまで見てみると、「夫源病」という病名ではあるものの、「どちらか一方が悪い」とうことではないことに、お気づきなのではないでしょうか?

いわゆる「夫婦間の関係構築」に問題があり、またそれが、長年連れ添ったうえに出来上がってしまった“修正不可能”の頑ななもののように感じてしまうことが、大きく関係していると言えます。妻が夫源病になったことによって、離婚を選択するという夫婦も、実際にいるようです。

このように聞くと、改善するには、夫婦間の関係を築き直すという、たいそう骨の折れる工程を踏まなければならないのでは…という不安を抱くかもしれませんが、そんな心配は必要ありません。

考え方を少しシフトしたり、視点を変えて現実を見ることで、少しずつ、関係を改善できる可能性があります。

それでは、改善方法にはどのようなものがあるのか、早速見ていきましょう。

「Iメッセージ」で夫に伝える

「Iメッセージ」とは、「あなた(You)」を主語にするのではなく、「私(I)」を主語にして、相手に自分の意思を伝えるというコミュニケーションスキルの一つです。

例えば、何か嫌なことを言われたとき、「なんでそんなことを言うのよ!」と相手が悪いというニュアンスで伝えるのではなく、「そういうことを言われると、私は悲しい気持ちになる」というように、自分を主語にして伝えることで、相手を批判するニュアンスが弱まり、感情的で乱暴なやり取りを避けることができる、というものです。

夫に言動の改善を望むのであれば、まずはそのことを伝えなければなりません。その際に、「あなたの言動のせいで、私の体調が悪くなっている」という伝え方をしてしまうと、夫側はもともと自尊心の高い傾向があるのも加わり、余計に耳を傾けてもらえない可能性があります。

「最近、わたしはあなたとの関係で思っていることがあるから、話し合わない?」など”自分が話し合いたいのだ”というニュアンスで切り出し、

「実は、家にいると体調がとても悪くなって、そういうときに、きつい物言いをされると、余計に参ってしまうの。」

というように、たとえ夫が原因で症状があるとしても、“こういう不調があるから、あなたも協力してほしい”と順序を変えて伝えることで、柔らかいニュアンスになり、話し合いがしやすくなります。

ただでさえ、夫源病になる女性は、自分の思っていることを伝えたり、人に意見するのが苦手な傾向が多く見られるため、まずは、この「Iメッセージ」を使って、自分の気持ちを伝えることから始めてみるのも良いでしょう。

慣れてきたところで、夫に対する不満を、自分の中に溜め込むのではなく、その都度Iメッセージで伝えていけば、少しずつ、胸のつかえが緩和していくかもしれません。

「本当の気持ち」を見極める

これは、とくにイライラしたときに試すと良いでしょう。「本当の気持ち」ってどういうこと?と思う人もいるかもしれませんが、例えばイライラしたとき、そこには必ず「イライラする原因」が存在するものです。

何の理由もなしにイライラするということはありません。夫の帰宅時間が近づいてきたとき、あるいは夫に何か言われてイラっとしたら、それを「あやふやなイライラ」のままにしておかないということが、「本当の気持ちを見極める」ということです。

では、具体的にはどのようなことが考えられるか見ていきましょう。夫の帰宅時間が近づいてイライラした場合、なぜ、イライラしているのかをとことん追求するのです。

  • 何かに追われている感じがする
  • 夫が帰ってきたときの家でのやり取りを思い出すと、嫌な気持ちになる
  • また我慢をしなければならないという気持ちになる
  • 夫への不満が一気に出てくる

など様々なイライラの原因があげられるかもしれません。しかし、これらにあがった項目をさらに追求すると、それは、どこかで「相手に合わせる」「無理をする」という要素がいずれの場合においても含まれていることに気がつくのではないでしょうか。

そこに気がつくことができたら、「やりたくないこと」を考えるのです。

嫌なことを言われても、我慢しなければならないのが嫌ならば、我慢しなくても良いのです。かと言って喧嘩をする必要もなく(もちろん喧嘩をしても良いですが、エネルギーを消耗し、余計に疲れてしまうこともあるので)、やりたくないことは、上項目であげたIメッセージで伝えるなど、自分の軸をしっかりと持つことができる方法を考えます。

ここまでの工程を踏むのは、最初はなかなか困難かもしれませんが、まずは、「イライラ」の原因を明確にするところから始めてみるのも良いかもしれません。

相手にされて嫌なことはしない

これは、とくに男性にお伝えしたいことですが、女性の場合もまた、同様に言えます。まるで小学校のときに教師に教わるようなことかもしれませんが、大人になっても、意外と相手の立場になって物事を言えない人が多いのです。

それは、現代人の忙しさや、次から次へと降りかかるストレスによる、余裕のなさが影響しているとも言えるでしょう。

例えば、男性の皆さん。いつもは家事をしないけれど、気が向いて料理や洗濯を精一杯頑張ったときに、自分の妻が当たり前のような顔をして「ありがとう」の一言も言わなかったら、寂しい気持ちになるのではないでしょうか。

あるいは、男女問わず、相手の言葉や仕草でひどく傷ついたとき、相手から「ごめんね」の一言も出てこなければ、非常に悲しい気持ちになるのではないでしょうか。

人にされて自分が嫌だと感じることは、他人もまた、そう感じるものです。身近な関係である夫婦間だからこそ、このような人間関係の基本を、もう一度見直して、まずは「自ら」を変えていくことが大切です。

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まとめ

社会の荒波に揉まれながら家族を支えてきた男性は、たくましい家族の大黒柱ですが、いわゆる「口下手」な人も多いものです。良いところがたくさんあっても、普段の小さな積み重ねが、良いところを見えなくさせてしまうこともあるのです。

夫源病は、妻だけ、夫だけで治療するのではなく、夫婦で力を合わせて改善していくのがベターです。困難なように感じますが、見方を変えると、今後の夫婦関係をより良いものにするための、きっかけであるとも言えるのではないでしょうか?

男性も、女性も、身近でかけがえのない存在だからこそ、相手を思いやる気持ちを忘れたくないものですね。

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